「はぁ、はぁ、はぁ、」
地下駐車場の中を全力で走る。入って来た時は車の通りもそれなりにあったけど、今は全くと言っていいほどない。それどころか、人影一つ見つからない。
最近、まともな食事に辿り着けてない事も有り体力はすでに底を付きているが、立ち止まるわけにはいかない。転びそうになるのをなんとか抑え、足の痛みを気にせずに力を籠める。
「きゃっ!」
それでも疲労には勝てずに地面へと倒れこみ、肘の皮がむけ血が流れだす。痛みで涙が溢れそうになるのを気合で押度目立ち上がろうと視線を前に向ける。
『_______!!』
目についたのは蛾のような異形の影。私が逃げていたモノそのモノだった………
追いつかれたことに対する絶望とここまでの疲労感で意識がもうろうとなる。
『お前が生き残らなければよかった!』
ふとクラスの女子の言葉を思い出し逃げる気力も失い、私は意識を手放す。
『GAAAAAAA!』
消え行く意識の中、私が最後に聞いたのは龍の咆哮だった___
『___________!』
まるでカラスを鋭い何かでひっかいたような耳障りな鳴き声と共に、両翼を広げて迫りくる異形の怪物。オレの頭上を通り抜けた際、突如として自身を守る黒い鎧から無数の火花が散。鎧の強度のおかげで怪我自体はしてないがあまりの衝撃に地面を転がる。
「
蛾の様な見た目の怪物がこちらの様子を窺うように空中で静止してるのを横目にベルト、正確にはベルトにはまっている黒いカードデッキから1枚のカードを取り出し、左腕に装着している黒龍を模した機械に読み込ませる。
低く濁った音声が地下駐車場に響き渡り、オレの体はゆっくりと宙に浮きすぐそばに黒い赤目の龍がやってくる。龍の方には一切視線を向けずに蛾に向けて蹴りの体制。龍から放たれた黒炎弾を推進力に。
『___________!』
相変わらず耳障りな鳴き声と共に羽ばたきで鱗粉をこちらに飛ばしてくるが龍の炎に包まれた今の状態には意味がなく、動揺する蛾の図体に
その音を耳にしながらバックルからカードデッキを外す。すると纏っていた鎧が砕け散り、変身が解除された。「ふ~」っと溜息を吐きながらいまだ煙が舞う後方に顔だけ向ける。そこには輝く球体上の何か、しいて言うなら魂と呼べる物が浮かび上がっており、オレに力を貸してくれる
ふと視界の端で何かが光ったような気がして3-Eと書かれた柱に足を進めるのだった。
「う~ん………」
メモ
なんとなくで執筆し始めた主人公を「仮面ライダーリュウガ」にした作品。ホントに理由もなく「ウルトラゼロファイトXD」をこねくり回してた時に思いついた。だから物語最初はシンフォギアの「立花響」視点。特に詳しい設定は無い。