供養作品群   作:火野ミライ

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第1カイ!キカイ世界はキキカイカイ!(B)

人々が銀色のキカイノイドから逃げる中、私達はその流れに逆らうように進む。

 

「危ない!」

 

声が聞こえた方に向かうと、銀色のキカイノイドから赤色のキカイノイドが少年を守る姿が見えた。

その姿を見た私達はつかさず、ギアガトリンガーのトリガーを引く。

 

「やった、倒せた。」

 

エネルギー弾?は、銀色のキカイノイドに命中、撃破に成功する。

 

「あぁ!悪いその~、俺はただ~……」

 

直ぐに子供から離れ、気まずそうに言葉をこぼす赤色のキカイノイド。多分、キカイノイドだからって言う理由で、怯えられていたんだろうなんて予測しながら、彼らに近づく。

 

「助けてくれて、ありがとう。」

「え?」

 

介人お兄ちゃんの言葉に疑問を浮かべるキカイノイドと少年。私は少年を見て、ゆっくりと頷く。

 

「ありがとう!」

 

私の意思か通じたのかはともかく、少年は笑顔いっぱいにお礼の言葉をキカイノイドに言う。

 

「お、おぅ!この辺やべぇーから、あっちに逃げろ。な!」

 

優しく声をかけ、少年を逃がすその姿勢。その様子にワキワキになる。

 

「………お前ら、良く俺の事を攻撃しなかっ「ねぇ!俺と一緒に『トジデンド』と戦ってよ。」は!?」

 

キカイノイドの言葉を遮り、ギアガトリンガーを渡そうとする介人お兄ちゃん。トジデンドって言うのは、今街で暴れまわったいるキカイノイドたちの事。人間と仲良くしていたキカイノイドも襲っているのを、私は介人お兄ちゃんに聞いて初めて知った。

 

「い、嫌ちょい待てよ。俺もキカイノイドだぜ。ぶっちゃけ、初対面の俺に「俺も叔父さんと仲良くしたい!」‥‥」

 

断ろうとするキカイノイドに介人お兄ちゃんは、ガトリンガーを握らせる。‥…ちょっと、押しが強すぎないかな?

 

「あいつらとは違うじゃん。」

 

周りのことを気にしない介人お兄ちゃんは、視線をトジデンドの機械兵に向ける。

 

「あぁ、そうだ。あいつらとは違う!」

 

何か吹っ切れったかのように、自身を奮起するかのように言葉を上げるキカイノイド。

 

「叔父さんじゃねぇ、『ジュラン』だ。よろしこ!☆」

「俺は、『五色田介人』。よろしく~♪」

「その妹の五色田風香です。」

 

戦場とは思えないほど陽気な自己紹介をする私達。

 

「そこに居るのは、さっきの人間。よく無事だってであるな。」

 

勲章をいっぱいつけた戦車のようなキカイノイドが声をかけてくる。その言葉で場の雰囲気が元に戻った。

 

「そこの庶民、今度こそスクラッ〈バン!〉……‥‥」

 

強そうな機械兵のセリフの途中でジュランが発砲する。その一撃は敵の一体を葬った。

と言うか私達、ジュランさんにガトリンガーの使い方説明して無い!

 

「よっしゃー、俺、決まってるな~ 今の‥‥」

「忘れた!はい!」

 

 

 

~青年少女説明中~

 

 

 

敵から見て左から順に、ジュランさん・介人お兄ちゃん・私と並ぶ。

 

「行くぞ!」

「おおよ!」「うん。」

 

ギアガトリンガーの蓋を開き私は、絵柄が緑色で『31』と記載されたセンタイギアをセットして蓋を閉じる。

 

「「「チェンジ全開!」」」

 

右手でガトリンガーのハンドルを回す。

 

〈45バーン!〉〈16バーン!〉〈31バーン!

〈〈〈バンバン!バンバン!〉〉〉

 

「「「ん?」」」

 

ガトリンガーから流れる音声に困惑するも、トリガーを引く。

 

〈ババン!ババン!ババン!ババン!ババババーン!ゼーンカイザー!〉

 

介人お兄ちゃんがボディカラーが白。瓢箪型の青いゴーグルやスーツ、赤を副色としたさまざまな色のラインに白と赤のリバーシブルマント。額には『45』の数字と『V』字のアンテナがある姿に変わる。

 

〈ババン!ババン!ババン!ババン!ババババーン!ゼンカイジュゥラン!

 

ジュランさんはボディカラーが赤。胸部にはティラノサウルスの頭部があり、頭部には二本の赤い角と『16』の数字がある。

 

〈ババン!ババン!ババン!ババン!ババババーン!ゼーンカイゼリィンザー!

 

私はなぜか身長が高校生ぐらいにまで伸び、ボディカラーが緑。何処か拳法着に似たスーツを身にまとい、胸には獣の爪のようなマーク。黒色の模様は頭目で見れば猫科のようにも見えなくはない。額には猫耳のようなでっぱりがあり、『31』の数字がある。

 

「秘密のパワー! ゼンカイザー!」

「恐竜パワー! ゼンカイジュラン!」

獣拳(じゅうけん)パワー! ゼンカイゼリンザー!」

「「「3人揃って! 機界戦隊ゼンカイジャー!」」」

 

‥‥…いつの間にか、名乗ってた。ハズハズだぁ~‥…

 

「行くぜ!全力全開!」

 

介人お兄ちゃんの言葉で気を取り直し、トジデンド達に向けて駆ける。介人お兄ちゃんが放った弾丸が数体の敵を撃破し、爆発を起こす。その中に居ても平気なスーツに内心驚きながらも、拳を振るう。その拳一撃一撃がトジデンドの機械兵を撃破していく。各々が好きなように戦う中、まるで熟練された格闘家のように、動く自身の体に今日何度目かの驚きを感じながら、右腕を振りかぶる。

 

「‥‥‥何この力?」

 

自身の量でにつけられた黒色のグローブのような物を見つめながら、呟く私。

 

《介人!風香!ジュラン!》

「うん?」

 

どこかで聞いた事のある声が聞こえ、頭を傾ける。周りを見てみると、どうやら介人お兄ちゃん達にも聞こえているみたい。

 

「セッちゃんだ!」

「あ~、だから聞いた事がある気がしたんだ‥…」

「いやだから、誰だ?」

 

うん。この場でセッちゃんを知らないのはジュランさんだけだもんね。(味方で)

 

《バックルから、別のセンタイギアを使ってみるチュン。》

「うん、分かった。」

 

セッちゃんの声を聞き、バックルから一枚?のギアを取り出した介人お兄ちゃんは、ガトリンガーにセットしてハンドルを回す。

 

40バーン!バンバン!バンバン!〉

「ハァーー、ハァ!」

〈ババン!ババン!ババン!ババン!ババババーン!〉

 

介人お兄ちゃんがトリガーを引くと、5人の幻影が出現しました‥……

 

ジュウオウジャー!

「お前らも、誰だ!?」「……………」(←驚きすぎて声も出ない)

「ちょっと!ちょっとちょっと!ちょっと!!」

 

‥‥…赤い人以外の幻影は走り去り、赤い幻影は介人お兄ちゃんと合わさる?

 

「羽が生えた!?」

「わぁーーーー!?!?」

「‥……どういう事?????」

 

すると介人お兄ちゃんに赤色の翼が生えて、空高く舞い上がってしまいました。

 

《動物戦隊ジュウオウジャー、ジュウオウイーグルをイメージした力チュン。》

 

セッちゃんから通信で何となく理解したことにする。ムズムズの事は置いといて、戦闘に戻る。

私が拳で、ジュランさんが剣で攻撃する中、介人お兄ちゃんは空からの奇襲攻撃で敵を各個撃破していく。

 

「面白れぇ~、俺もやりてぇ~!」

「いいよ、ジュランはコレ!」

「こいつか~」

 

視界の端で、介人お兄ちゃんとジュランさんやり取りが見えた。

 

《手裏剣戦隊ニンニンジャーをイメージした力チュン。・・・ニンニン。》

 

ハイキックをあて数艇の敵をまとめて吹き飛ばした時にセッちゃんの説明ボイスが聞こえた。‥‥‥私もセンタイギア試してみようかな?腰に装着されたバックルを開き、適当に一枚撮る。そのギアをガトリンガーにセットして…

 

《風香ちょっと、待つチュン!》

「っえ!もう回しちゃったよ。」

 

ハンドルを回してるとセッちゃんから制止の言葉が聞こえる。

 

37バーン!バンバン!バンバン!〉

「ど、どうしよう、セッちゃん?」

《こうなったら、どうしようもないチュン‥‥》

 

セッちゃんに質問するもその答えは乏しく‥‥

 

「‥‥よし。」

 

私は覚悟を決め、目を瞑った状態でトリガーを引く。

 

〈ババン!ババン!ババン!ババン!ババババーン!ゼーンカイゼリィンザー!

 

音声が聞こえ目を開く。

 

「これって‥…」

 

今の私は色こそ同じだけど見た目は先程まで違い、胸に黄色のギザギザ模様。頭部のマスクは恐竜の牙のような模様に『37』の数字がある。

 

《その姿は獣電(じゅうでん)戦隊キョウリュウジャーをイメージした、ゼンカイゼリンザーのブレイブな力チュン。試作品のメダルまでもって行ってる思わなかってけど成功して良かったチュン。風香、このままブレイブに行くチュン!》

 

辺りを警戒しながら、セッちゃんの話を聞く。ブレイブ……どういう意味なんだろう?帰ったら調べてみよう。その為にも、此処を切り抜ける。

 

「ッハ!」

 

地を駆け抜け、拳を風る。先程と同じように近接戦を仕掛けていくが、今の姿だと野性的な動きと言うか、以下らに任せ戦いが得意みたいだ‥‥

 

「へ~、色々あるんだな~」

「ジュラン、最高だな!風香も、お疲れ!」

「うん。」

 

視界に映る敵をすべて倒し終えいったん、介人お兄ちゃん達の所に向かう。

 

「面白い技だ。ならば、これでどうだ!『クダイテスト』!!」

「お呼びですか?クダイテスト、参上!」

 

怪獣のようなデカデカなロボットが私達の前に現れた。

 

「何アレ?デカさ、全開!」

「トジデンドの改造兵だ!」

 

介人お兄ちゃんの疑問に、ジュランさんが簡潔に教えてくれた。

 

「ふん!この俺も、忘れるな!」

「忘れてた~」

「介人!」「介人お兄ちゃん!」

 

 

私達の間にボディの茶色い歯車や牙をむき出しにした機械兵が武器を振るい、介人お兄ちゃんと分断される。

 

「さらにもう一体だ!『クダイター』いけ!」

「お任せよ!」

「っく!」

「風香!!」

 

介人お兄ちゃんに気を取られているうちに、同じ機械兵が現れて私に攻撃してくる。

何とか武器を受け止めるもジュランさんと分断されてしまう。

 

「はぁ!」

 

必死の思いで蹴りを入れ、距離を取る。デカデカに視線を向けると、両腕でビルを破壊していた。

 

「ヤバイ!このままじゃ、街が!!」

「でも、こいつらを無視するわけにもいかないよ!」

 

私と介人お兄ちゃんがクダイター(だっけ?)に、苦戦している間にジュランさんが何かをし始めた。

 

〈ビーッグバーンッ!〉

「さぁ、行くぜ!ハァー、タァ!」

 

ジュランさんが、デカデカに撃ったモノは届かず、そのまま重力に従って、ジュランさんの上に落ちてくる。

 

「あれ?ヤバイヤバイヤバイ!」

〈ゴー! ゴー! ゴゴッゴー! ゼンカイジュゥラン!

 

ゼンカイジャーのマークがジュランさんをすり抜けたと思ったら、ジュランさんの身体から眩い光が溢れる。光がおさまりジュランさんを見ると、ジュランさんがデカデカになってた。

 

「ナンダ、こりゃあぁ!!」

 

どうやらジュランさん自身も、こうなるとは思ってなかったようだ。しかし今のジュランさんは本当に、ロボットモノに出てくるやつみたい‥‥‥‥キカイノイドが元々ロボットみたいな生命体だったわ。

 

「よく分かんねぇけど、丁度いい。恐竜パワー見せつけてやるぜ!機界変形! ジュランティラノ!」

 

そう言うとジュランさんはティラノサウルスみたいなロボットに変形し、デカデカ機械兵に向かっていった。

 

「ならこっちは!」

「私達が!」

 

デカデカ機械兵をジュランさんに任せ、私達は目の前の敵に集中する。

 

「獣電パワー! ゼンカイゼリンザー!荒れるよ~、止めて見な!」

 

何故か名乗り直し、これまた何故か荒れる宣言し、止めて見ろ発言。うん、ハズハズだ。

なんて考えながら、ジャンプから落下の勢いを乗せた拳をクダイターに向けて放つ。

着地と同時に前転で近づき、起き上がりと同時に蹴りを入れる。

 

「アームド・オン。」

 

その一言を呟くと、右腕に追加の装甲が付き右手に巨大なブーメランが出現する。

そのブーメランで槍を受け流し、叩きつけるかのように切りつける。

 

「ぐは!」

 

その衝撃で、クダイターの持つ槍は半分に切り裂かれたのだった。それでもなお、近接攻撃を仕掛けてくる。何とか敵のラッシュから脱し、相打ち覚悟で横一閃。何とか距離を取ることに成功した。

横目で介人お兄ちゃん達を見てみると、必殺一撃を決めようとしていたので、ブーメランを地面に突き刺し、ギアガトリンガーのハンドルを回す。

 

〈ヒーロー!スーパーゼンカイタイム!ゴッゴー!バン!バン!〉

〈ダイゼンカイ!〉

 

ギアガトリンガーから強力なエネルギーが放たれ、敵命中すると同時に巨大なゼンカイジャーマークが続けざまに命中。3つの大きな爆発音と共に私達は初陣に勝利したのだった。

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