供養作品群   作:火野ミライ

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2021/08/02_恐怖の支配者2068

辺りい目に広がる焦土(しょうど)の大地。

そこには巨大ロボットを始めとした兵器や武装をした兵士達が一点いや、一人を見つめていた。

 

彼らが鬼の形相で睨みつける影。

悪趣味な高級時計を思わせる金と黒の装甲に身を包み、肩から時計のベルトと同じデザインの金色のタスキ、時計の針の様なアンテナに顔には赤く【ライダー】の文字、背中には時計の長短針を模したマントのようなものが。腰にはベルトのようなものが装着されており、中央のディプレイには【2018】の文字が。

男女関係なく殺気を向ける多数の人々や自信を銃口を向ける兵器に臆することなく、そこに立つ。

 

「いけぇえええええええ!!!!!」

 

部隊のリーダーと思わしき男性の号令によりミサイルが放たれる。

迫りくるミサイル群に対して左腕を伸ばし、手の行為から衝撃波を放ち消滅させる。

 

「「「うぉおおおおーーーー!!」」」

 

兵士が持つ銃から放たれた弾丸は命中することなく空中分解。

バイクにまたがり迫りくる兵士に向かって腕を薙ぎ払うと、突然爆発が起き、火の中に自ら飛び込むような形で炎症。バイクから転げ落ちる。

 

次に攻撃を仕掛けるのは全高は7.28mの人型のロボット集団。

単眼の頭部が輝き、踏みつぶそうとするも片腕受け止められ、弾き飛ばされる。

後に続き攻撃を仕掛けていくロボも同じく、子供の玩具の様に軽く吹き飛ばされていく。

体制を崩したロボット集団に変わり、戦闘機や戦車の砲撃が再び放たれるがどれも意味をなさない。

 

武器・兵器共にどれもが現代(2021年)の元と比べて、どれもが比較できないほど強力な物。

そのどれもが意味をなさないほど、魔王の如し力を見せつける影。

多勢に無勢と言う言葉が当てはまりそうな状況でありながら、全く逆の現状。

それ程の力を持つ影をこの時代、2068年の人々は恐れと恨みの念を込めてこう呼ぶ……

 

 

 

 

 

 

 

 

最低最悪の魔王【オーマジオウ】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▲▼▲▼

 

人気のない場所に昔ながらの一軒家が立っていた。

庭にはポツンと設置された長方形に磨かれた石。ただ磨かれているだけであって何も刻まれていないが、花が添えられている事から墓標である事が窺える、

 

開かれた窓から日の光が室内を照らす中、一人の少女が目を覚ました。

まるで何かに怯えるように布団にくるまっていた布団を自身から剥がし、ベットの上から降りる。

 

部屋の間取りはこの時代にとっては異質であり、ある時を境に時の流れが止まったかのような昔ながらの家具多数。まるで、時代の進歩について行けない老人の部屋の様であり、2068に生きる少女と組み合わせはアンバランスに思える。

 

まるで生気の抜けたかな様な瞳で空に浮かぶ雲を見上げながら、一言も発することなく一歩も動かない。長い髪が窓から侵入するその風により(なび)く中、突然動き出し机の上に置かれていた手のひらサイズのストップウォッチ状の物と、巨大な時計のような物を手に取り部屋を出る。

 

 

 

 

 

それから数時間後… とある場所で巨大な爆発が起き、大地を響かせた。

 

2068年。それは最低最悪の魔王により希望が無く、大地は集土と化し、人々は苦しい思いをしている。現状を打開するため残った人々は人々一丸となり、オーマジオウに挑む。

 

▲▼▲▼

 

………そんなのは未来の話であり、この物語は【平成】と呼ばれる時代。2018年まで(さかのぼ)る。

 

灰色の髪に緑色の瞳、少女と呼ぶには少し幼さすぎる子供が、人っ子一人通らぬ道の中倒れている。服のあちこちには傷が入っており、素肌が見え隠れしている中、少女の身体には傷一つ見受けられない。

 

その手には中身が丸見えのストップウォッチに似たアイテムを握り締めていた。

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