蓮とましろが小さい頃に別れた幼馴染だったら   作:レオ2

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おはようございます。ポッキーゲームするだけの話です。1日遅れなのは気にしないでください笑。




蓮とましろがポッキーゲームをするだけの話

 窓から夕陽が差し込むいつもと変わらない平日で,2人の男女が向かい合ってお互いの顔を何かで繋いでいた。

 この春にメジャーデビューを果たし,絶賛プロとして活躍しているArgonavisの七星蓮とその蓮の恋人でもあるMorfonicaの倉田ましろは今,極度の緊張状態に陥っていた。

 

(しろちゃんの顔……こんな近くに……)

(蓮君の顔……こんなに近い)

 

 ましろの口の中には今甘さが広がっているチョコレートの味がして,蓮にはプレーンの味がしている。そして両端が王レーンとチョコレートの食べ物で浮かぶものそれはポッキーである。

 今日は11月11日……いわゆるポッキーの日なのである! 

 

 ★

 

 ハロウィンが終わり,蓮から摂取できるエネルギーを存分に蓄えたましろ。これから先はクリスマスまでそれっぽいイベントはないと思っていたのだが……一つだけあった。

 

「うぅ……」

 

 そのカレンダーを見ると11月11日,何の変哲もない日ではあるがましろはそこに「ポッキーの日」と書いていた。棒状のポッキーが並んでいるように見えているからという理由で巷ではポッキーゲームがはやる日である。

 ポッキーゲームとはポッキーの両端を2人が加えて折らないように食べ進めて,どんどん近づいていくお互いの顔に恥ずかしがって加えなくなったら負けというゲームである。聴いているだけなら恥ずかしいゲームであるがあと1カ月で付き合い始めて1年経つましろはその事に何の疑問も持たなかった。

 

「蓮君とポッキーゲーム……したい」

 

 蓮から貰ったくまのぬいぐるみを抱きしめて……数週間前このベッドで色々した事を思い出して顔を嬉しさで歪ませる。

 そんなハロウィンの事を思い出していたのに,ポッキーの日が今日と言う事を思い出して十分蓮からエネルギーを摂取したはずなのにまた直ぐに枯渇してしまった。

 

「はぁ……」

 

 時刻は既に夕方で母は夕飯の食材を買いに行ってしまい家には1人,ぬいぐるみの衣替えをしながらましろは窓から外を見る。

 さっきまでは彼氏を思い出させる青天だったのに,今は夕焼けだ。

 

「会いたい」

 

 朝送ったメッセージもまだ既読は付かず……そもそも今日は何かのお仕事だと言っていたので忙しいのかもしれない。

 だけれど……長時間既読も付かなかったら不安になってしまう。

 

 そんな時,胸に当てていたスマホが振動し何かの通知が送られてきた。

 

「……っ!」

 

 その通知を見たましろはベッドから起き上がり窓を開けた。そうすると家の前に蓮が寒そうに身体を震わせてましろを見上げていた。

 ましろは慌てて部屋を出て階段を下りて家の扉を開けた。

 

「蓮君どうしたの?!」

 

 今日は仕事だと言っていた蓮が目の前にいる事に嬉しさを感じながら問いかけると,蓮もましろと同じ嬉しそうな表情で

 

「その……しろちゃんに会いたくて……ダメだったかな?」

「ううん! 寒かったよね,入って」

「お,お邪魔します」

 

 ましろは蓮をリビングに通した後,キッチンのポットを使ってお湯を沸かしてテーブルにちょっときょろきょろとしている蓮にキッチン越しに問いかけた

 

「蓮君ココア飲む?」

「う,うん。ありがとう」

 

 そうして蓮はココアを受け取りゆっくりと飲むととっても幸せそうに顔を綻ばせ,コップをテーブルに置いた。

 

「はぁ……暖かい。ありがとうしろちゃん」

「どういたしまして。……その,私に会いたいってどうしてなの?」

 

 そう言いながら上目遣いで蓮の事を見ると,蓮は恥ずかしそうに一瞬を逸らした後に自分の鞄からそれを取り出した。それは……

 

「え……ポッキー……?」

「う,うん。今日お仕事で貰ったんだけど結人がしろちゃんにもあげてきたらどうだって」

 

 ましろは今,結人に感謝していた。蓮はきっとポッキーゲームなる物なんて知らないだろうしそれを想って結人は蓮を家に向けてくれたのだろうと。

 

(私が教えなきゃ)

 

 と,謎の使命感を持ってましろはそのポッキーを受け取った。

 

「ありがとう。……蓮君,ゲームしよ?」

「ゲーム……?」

「うん!」

 

 1年前の付き合う前のましろなら恥ずかしがりながらポッキーゲームなんて提案できなかったのに,今の彼女は月の森で起きた出来事や,蓮との間に起こった出来事を乗り越えて彼女が本来持っていた独占欲や積極性が存分に発揮されていた。

 ましろはポッキーを一本取り出して蓮に端っこだけ咥えるように言う

 

「こ……こう?」

「うん。それで両端から2人で食べ始めて折った人が負けね。負けたら……ううん,これは後で大丈夫」

 

 ましろは言葉を飲み込み,何をするのか分かっていなくてキョトンとしている蓮を写真に収めたい欲もなんとか止めて……自分もポッキーを咥えた。

 

「……ッ?!」

 

 数㎝先に愛しの彼女が……自分と同じ目線で見合わせただけで蓮は顔に熱を溜めて思わずポッキーを離そうとするが,ましろがその前に器用に言った。

 

「じゃあ……スタート」

「んんっ?!」

 

 困惑している蓮を差し置いて,ましろは遠慮なくゆっくりとスタートした。ゆっくりと……蝕むように蓮の顔へと迫る。蓮はそんな迫りくるましろに戸惑いと恥ずかしさが胸の内側から来るがこのままでは負けてしまうので……という言い訳の元で蓮もゆっくりと食べながら近づいていく。

 これが冒頭の状態であり……いつの間にか2人は手を繋ぎ顔があと数㎝の所まで……近づいて蓮はふと思った

 

 

(これ……負けは途中で折ることだけど最後まで行っちゃったら──っ!?)

 

 

 負けのルールはポッキーを折ってしまう事,しかしそのポッキーが全てなくなってしまったら……そう考えた蓮の視界はましろの顔に埋められあと数ミリのポッキーが一気にましろの口に吸い込まれ……蓮の唇にも吸い付いた。

 

「んっ……」

 

 数週間前にもした筈なのに,ましろは貪欲に蓮とのキスをしていた。それも結構長い時間,蓮の口に含まれていたポッキーも全て吸い尽くす勢いで唇を重ね……数秒してようやくましろは顔を離した。離れる一瞬,銀の煌めきがあった事にましろは恥ずかしくなり

 

「えへへ……これじゃあ2人とも勝ちだね……」

 

 そう照れたように言うましろに,蓮も顔を紅くしたまま頷く

 

「う……うん。……しろちゃん」

「ん……,なに?」

「もう一度……しよ?」

「……っ! うん,私も……したい」

 

 2人はもう一本ポッキーを取り出して,その後何度もポッキーゲームをして最終的にポッキーが無くなっても重ねていた。

 

 

 ──買い物帰って来た母親に見られていたのはご愛敬

 

 

 




お疲れさまです。
ましろの家で色々する事は母親に見られるリスクを伴うのである…まあArgonavisのシェアハウスでしないだけマシだと思ってます。
では!

恋人になった2人の関係性どんなのが良い?

  • 今まで通りましろから蓮に激攻め
  • 逆に蓮がましろに激攻め
  • 寧ろお互いがお互いに激攻め
  • というか全部やれ
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