目が覚めたら町が燃えて、しかも国が地図から消されたお話する?   作:Yuri_____

1 / 6
1-① お前今日から修羅の道な☆

 

 

 

 

目が覚めたら町が燃えて、しかも国が地図から消されたお話する??

 

 

 

オレ、早川 創は転生者だ。

あ、ヤメテっ!! 海水かけないで!!

普通に下校していると前から走ってきた黒ずくめの男に毒薬を飲まされ──た訳ではなく、ドンッとぶつかられて、その衝撃で次に電柱に顔面をぶつけ、痛さでフラフラしながら工事中のマンホールに落ちてしまうケータ君もビックリな死に方である。

ハハッ…自分で言って悲しくなってきた。

 

 

友よ…前から言っていた通り、オレの秘蔵ファイル消しといてくれよ。

してなかったら孫の代まで呪うからな。先祖が。

うちの先祖の祟りは怖いからな。知らんけど。

 

 

話を戻すが、オレが記憶を取り戻したのはまだ幼い子供であった故に膨大な記憶は負担すぎて熱を発症。

そして目を開けたら街が燃えて、人々が死に倒れているという地獄絵図。

 

 

いくら、前世の記憶を取り戻したとはいえ記憶がなかったオレの記憶は引き継いでいるため呆然と燃えゆく街の中を歩くと親しかった大人達の死体や学校の友人達、シスターの息絶えている絶望的状況。

 

 

だがその中にオレの、「おれ」にとって今世の親友の姿がなかった。

生きているのか、それとも他の場所で殺されたのかは分からない。

だが、死体を見ていない限り生きていると信じたい、いや信じさせて欲しい。

 

 

心は平和な日本で育ったオレの精神が崩壊しそうなんだ。

少しくらい、縋っても良いだろう。

 

 

そしてオレは命からがらこんな所で死ぬ訳にはいかず、賭けで川に飛び込んだ。

その結果、海に流れ出てなんとか生き延びることができ憎いほど晴天の中、オレはずっと海を漂流していた。

だがそんな時に目の前に鯨が現れた。

 

 

この時はマジで「あ…オレ死んだ」と思ったが、なんとそれは鯨ではなく船であり、船の船員に助けてもらってからは安堵して意識を落としたが、直ぐに起きてしまった。

だがその時オレはあることに気付いてた。

 

 

 

─────ここ、ワンピースの世界じゃね??

 

 

 

例え見ていない人がいようと、日本国民はドラえもん並に知っているだろうジャンプが産んだ名作中の名作である「ONEPIECE」。

 

簡単に言えば主人公 モンキー・D・ルフィが海賊王目指してめちゃくちゃ頑張るお話。

死ぬ前読んだ話はワノ国を遂に出港ってところとREDが公開してボロ泣きしたぐらい。

いや、ワンピースの世界に行ってルフィと冒険したいとか思ってたよ??

ただそれは現実にならないから言えたわけで、本当に現実になったらヒャッホー! なんて言えん言えん。

次回予告 オレ、死す。デュエルスタンバイ!! になっちゃう。

助けて、ドラえもぉーーーん!!!

 

 

とか言ってもドラえもんはいないし、四次元ポケットはない。圧倒的絶望。

そしてよくよく考えると、オレがいた場所ってフレバンスじゃね…? という考えに至った。

 

フレバンス王国── 地層から採取される「珀鉛」という鉛の影響で国全体が童話の雪国のように一面白一色なため「白い町」とも呼ばれていたとても綺麗な町。

 

その珀鉛に含まれる毒が過度に掘り起こすと人体に悪影響を起こすとかなんとかで、昔から掘られてきたから確か遺伝によって珀鉛病が発症。

本当は中毒なのに伝染症と偽り、その結果周辺諸国からの攻撃により滅亡。

あれ読んでて胸糞悪かったし、全ての元凶である世界政府に中指立てて「お前らを虐殺させてやろうか!! あ”あ”!? 」って泣き叫んだな。

 

 

しかし、オレはフレバンス出身でありながら珀鉛病は発症していない。

理由としては親がフレバンスの人間ではなく、他国から移住してきた人間からだ。

オレも出生地が違うし。

 

フレバンスで生まれた人間は子世代への毒畜積によって発症とかだったはず。

だからほんの数年だけ住んでたオレは体にそこまで影響を及ぼさなかったんだろう。

 

 

だけど人生ハードモードすぎて泣いた。

 

 

だがその時、オレは「あれ?」と首を傾げた。

オレの親友ってトラファルガー・ローじゃね…? と。

よく、解剖したカエル見せてきて皆に逃げられていたがオレが「おもしれー女(男)」認定した結果つるんで仲良くなったという。

 

いや、なんでオレが「おもしれー男」認定してんの?? 普通逆だろ…!!

頭を抱えて「のぉぉぉぉ」とゾンビみたいな声を出しているとガチャっとドアが開き、一人の男性と二人ほどの看護師が入ってきた。

 

 

 

 

「気分はどうだよい」

 

 

「パッ」

 

 

 

え、マルコいるんだけど。夢か??

いやいやいやおみつけオレ。あ、落ち着け。

そう言えば鯨みたいな船って言ったら…白ひげ海賊団のモビー・ディック号しか……え、オレ今日本当に死ぬかもしれない。

かの白ひげ海賊団に生で会うとか無理。正直マルコと目が合ってるだけで心臓破裂しそう。

 

てか本当にパイナップルだー!!! すげー!!!

尾田っちのキャラデザやっぱ神がかってんな。

誰もパイナップルヘアーなんて思いつか……いや、いたな。

主人公がりっぼーんするお話に中二心をくすぐる野郎が。

 

 

 

「大丈夫…です。あの、助けてくださりありがとうございました」

 

 

「いいんだよい。流れてる子供を見捨てるのは医者としては見逃せねぇからな」

 

 

 

この人本当いい人だよなぁ…白ひげ海賊団の船医でありながら一番隊隊長。

しかもトリトリの実 モデル不死鳥の能力で自分だけじゃなく周りも回復できて、飛行能力や攻撃力も高くて頭も良くて性格も実直。

かっこよくてハイスペックすぎる故にパイナップルで均衡を保っているという。

 

 

「一応怪我は治しておいたが、どうして海を流れてたんだよい」

 

 

「それは……」

 

 

「何か言えない理由があるんだな」

 

 

「…いえ。命の恩人達に秘密にしたくないので。オレはフレバンスから逃げてきました」

 

 

「…! 先日珀鉛病によって滅亡したと言ってた…生き残りがいたのかよい…」

 

 

「フレバンスって言えば…珀鉛病の」

 

 

「はい。政府が誤った情報を世界にばらまいて、伝染病ということになって…」

 

 

「誤った情報…?」

 

 

 

 

オレはマルコに俺の父親と親友の父親が医者だった為、フレバンスの事情を覚えてる限り全て話すと、マルコは壁にドンッと拳をぶつけて「世界政府のクズが…!」と殺気を含めた声を出した。

そんな姿のマルコもかっこいいな…と自分の事なのに馬鹿なことを思ってた。

 

 

 

 

「取り敢えず、オヤジに挨拶に行くよい。立てるか?」

 

 

「ヒョエッ」

 

 

 

 

オヤジってあれでしょ? 白ひげの親分でしょ??オレ、嬉しすぎて心臓発作で倒れないかな…倒れないようにしよう。

オレはマルコさんの後ろについていき、船長室に向かう。

部屋の前まで来ると深呼吸でヲタク心を落ち着かせて、遂に足を踏み入れた。

そして部屋に入ると巨大な大男がドンッと構えていた。

ひぇ…

 

 

 

「かっこよ…」

 

 

「グララララ。肝っ玉座ってんなぁ小僧」

 

 

 

おっと。ワンピースファンの一人として心の声が漏れた。

多分前世の記憶がなかったら恐怖で号泣──は、多分してないな。

普通に「オッサン、ちょーデケェな!! その髭どうなってんの!?」とか聞いてたはずだ。

子供とは好奇心旺盛だから。

 

 

 

「それで、小僧。これからどうするんだ?」

 

 

「……オレは、必ず再会したい親友が居ます。そいつもフレバンス出身だけど…オレはどこかで生きていると信じてる。いや、病気に抗って、抗い続けてると信じてる。だから、そいつを見つけるために見習いでもいい!この船に乗せてください」

 

 

 

お願いします、とオレは頭を下げた。

例え、前世の記憶が戻ったとしてもオレにとってもトラファルガー・ローという人物は親友なんだ。

会って話がしたい。共に戦いたい。

 

時系列的に今はドドド、ドーンキでお馴染みの、ドンキーホーテファミリーにいるはず。

その後、恩人であるコラソン──ロシナンテと出会ってオペオペの実を手に入れる旅に出る。

あの人ホントワンピキャラの中でも上位で辛い過去持ってるよな。

 

 

 

「おれを…誰か知っての発言か?」

 

 

「アンタを知らない奴はこの海にほとんどいないはずだ」

 

 

「グララララッ!! 面白ぇ。小僧、名前は」

 

 

「アリアンス・D・ラベル」

 

 

「(”D”…!!)」

 

 

 

 

確か白ひげは”D”がなにか知っているんだっけ。

正直聞きたいが、ワンピースファンとして聞いちゃダメだ。

オレの中のイマジナリーシンジくんも「聞いちゃダメだ聞いちゃダメだ」って言ってる。

 

というか、まさか今世のオレの名前に”D”が入ってるとか思わんじゃん。

今更だけど前世の心残りと言えばワンピースの完結を見届けられなかったことだな…あの黒ずくめの男許すまじ。

 

 

 

「お前も”D”なのか……」

 

 

「オヤジ?」

 

 

「なんでもねェ。マルコ、他の奴らに家族が増えると伝えてこい」

 

 

「! わかったよい!!」

 

 

「じゃあ…!」

 

 

「グラララ…オメェも今日からオレの息子だ」

 

 

 

死なないと決めたが、オレは今普通に心臓が破裂して死にそう。

こう言う時日本人は「供給過多」と言う。

 

 

 

「…………(昇天)」

 

 

「オヤジ、ラベルのこと伝えてき…って、魂抜けかけてるよい!?」

 

 

 

その後、マルコに蘇生されて白ひげ海賊団は宴を開催し、オレも一日で馴染むことが出来た。

頂上戦争で登場したカッコイイ活躍を魅せたキャラクター達。

だが、この世界に来て彼らはキャラクターではなく一人の人間として生きている。

 

オレにとって彼らは二次元に生きているという認識だったから違和感が凄いけど、でもそのうち慣れるだろう。

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。