ごめんね、ギターもう出来ないや   作:目慈恵怒

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初投稿


不穏な噂

 

「次のニュースです。

 今日、未明に女子生徒が刺されるという事件が発生

 しました。

 東京都〇‪✕‬区内の高校の生徒が何者かに後ろから刺

 されたもようです。

 目撃者の証言によると——」

 

 プツン

 

「..........」

 

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「じゃあ、行ってくるねー!」

 

 そう言いながら私は家を出て、いつもと何も変わら

 ない道を歩く。

 友達がいない訳ではないが、私はいつも1人で通学

 している。

 

「暇だなぁ......」

 

 不意にそんな声が漏れてしまった。

 正直なところ私は1人でいるのがそんなに好きでは

 ない。

 理由は色々あるが、1番は私の精神の弱さが原因だ

 と思う。

 

 私は、物事をすぐに諦めてたり、リセットしてすぐ

 に自分の楽な方に逃げてしまう。

 

 そんな自分が嫌いだ。

 

 だから学校では極力嫌われることのない立ち位置で

 それなりに充実した生活を送っている。

 

(みんなに認めてもらえるように...)

 

 いけない...また変なことを考えてしまった。

 これだから1人は嫌いなんだ。

 

(忘れよう...)

 

 そういえば最近は、同じクラスの人だったりと

 バンドを組んで活動している。

 

 最初の方は色々あって解散直前までいったこともあ

 ったが、今ではそんなことが無かったかのように

 みんなで和気あいあいと活動している。

 

 そんなこともあってか最近は毎日が楽しくある。

 

(こんな日がずっと続けばいいなぁ......)

 

 そんなことを考え乍ら歩いているともう私の通う

 羽丘女子学園、通称『羽女』に着いた。

 

 今日も私のそれなりに充実した1日が始まる。

 

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 ガララッ

 

「ねぇ昨日のあれ知──あっ!愛音ちゃんおはよー!」

 

 教室に入るとそう声をかけられた。

 声の出処を見ると私がよく話すグループがあった。

 曰く彼女らもバンドをやっているらしい。

 それはともかく、私も自然に会話に混ざる。

 

「おはよー!なになに?なんの話ししてたの?」

 

「あっ、そうそう最近この辺りで通り魔が出没した

 らしくてね──」

 

『通り魔』それなら私も聞いたことがある。

 なんでも、ここ最近よく出没しているらしく、

 まだ被害が出ていないからいいものの、学校でも

 注意喚起がされている。

 

「ん?知ってるけどそれがどうしたの?」

 

「それがね、昨日この学校の生徒が被害を受けた

 らしいよ...」

 

「えぇっ!?それは怖いねー...その子は大丈夫なの?」

 

「うん、幸い怪我はなかったみたいだよ」

 

『怪我はない』それを聞いて私は、少しホッとする。

 

「ほんと良かったよねー」

 

「それでさ──」

 

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 ガララッ

 

 それからしばらく話していると1人の少女が教室に

 入ってくる。

『高松燈』私のバンド仲間で、ボーカルをやっている

 子だ。

 

 «あっ!燈ちゃんおはよー!»

 

 私達が挨拶をすると、 

 彼女はそれに小さい声で答える。

 

「お、おはよ...う」

 

 それを聞いた私達は、微笑ましい目で彼女を見る。

 まぁ...マスコット的存在だし...仕方ないよね!!!

 

 それはさておき、私は彼女の元に向かい、先ほどと

 同じような話をする。

 

「でさ〜──らしいよー」

 

「そう...なんだ......」

 

 この話がかなり怖かったのか、彼女の反応は

 煮え切らない。

 

(怖がらせちゃったかな?)

「まぁそんな気にしないで大丈夫だよ!」

 

「うん...」

 

 そう、自分がフォローをしていると、チャイムが

 鳴る。

 

 もうすぐSHRが始まる。

 

 だいたい察していたがSHRでも先程話していた

 ような話をしていた。

 一応私も気をつけておこう...

 

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「──ちゃん?─のんちゃん?」

 

「ん〜?」

 

「愛音ちゃん大丈夫?」

 

 目を開けると目の前には燈ちゃんが不安そうに

 私の顔を覗き込んでいる。

 

 どうやら気づかないうちに眠ってしまっていた

 ようだ。

 

 時計を見るととっくに帰りのSHRも終わっている。

 周りにも友達と楽しそうに喋ってる人しかいない。

 その人達もどうやらもう帰るらしい。

 

 そうして前を見るとまだ燈ちゃんが不安そうな顔

 をしていた。

 このままじゃいけないと思い慌てて返事をする。

 

「最近ギターの練習を遅くまでやってて疲れちゃった

 みたい...待っててくれたの?ありがとう」

 

「うん、今日も...みんなで練習だから...」

 

 ……そうだった!!

 余程疲れていたのかその事を忘れていた。

 練習がある日には毎回持ってきていたギターも、

 今日は家に忘れてしまったっぽい。

 

「ごめん!忘れてた!せっかく待っててくれたのに...

 悪いけどギター家に忘れちゃったから

 先に行ってて!」

 

「あっ!リッキーにも伝えといて!!」

 

「うん...分かった..じゃあ待ってるから...」

 

 その言葉を聞き私は急いで準備を済ませる。

 

(燈ちゃんには本当に悪い事をしたな...

 後でなんか奢ってあげよう)

 

 そう思いながら朝とは変わり薄暗くなったいつもの

 道を走ってギターを取りに向かう。




アドバイスください。

次回の投稿はかなり遅れそうです。
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