ソードアート・オンライン〜キルバスの軌跡〜 作:鐘楼卿(ベル卿)ベルフェスティフ
「で、アルゴに俺に話したら?って言われたから彼女さんの紹介ついでにこの研究所に来た。と」
キリトにクローズを渡してから数日、キリトはアスナを連れて葛木研究所に来ていた。
「カノッ⁉︎かっ、彼女じゃくてただ協力してるだけだって!」
「ハイハイ青春ってやっぱいいねぇー。で、本題はレジェンドブレイブスの鍛治士ネズハに関しての情報だろ?」
適当に返事をしてから本題に戻り、キリトの気を引き締めさせる。
アスナはいまだにこの未来的研究所の内装で完璧に硬直している。
「あいつは…っと、ちょっとこっち来い」
そう言って研究所の隣にある製作所に来てもらい、鍛冶場に座る。
「おそらくこれなんじゃないかってのを実演する。ちょっと…なんでもいいから強化残ってるやつくれないか?」
「あ、ああ…アスナもってる?」
「ええ。予備のアイアンレイピアなら一本だけ…」
アスナに露店で買える予備のアイアンレイピアをもらい、火事場にかける。
「さて、よーく見とけよ」
そう言ってから鍛治を始め、それを2人は凝視する。
カーンカーンと小気味のいい音が鳴り響くこと数分、アイアンレイピアが砕ける。
「さて、このアイアンレイピアは壊れたが、」
そう言いながら俺はアイテムボックスからアイアンレイピアを出す。
「このようにアイアンレイピアは残っている」
そしてそれを凝視していた2人は驚き、
「ア、アスナ。見えたか?」
「う、ううん。全く見えなかった!」
うんうん。ま、あいつより俺の方が上手いだろうから大丈夫か!
「さて、今俺がやったのはクイックチェンジ。鍛治士が取得するとはお前らも思わなかったろ?ちなみに鍛治やるのは今回が何げ初めてだったりする」
「じゃ、アルゴ繋がりで…今回の情報代200コルとしておこうか」
そういうとすごい感謝しそうな顔つきだったのがキリトは拍子抜けたように。アスナはびっくりしたように見てくる。
「まぁ冗談だ。さてエボルト!できてるか!」
「うーん!これでいいよね?」
鍛冶場の奥にある厨房から出てきたエボルトは肉まんとサンドウィッチを持ってくる。
「じゃ!これやるから張り込み頑張れよ!」
そう言ってから俺は有無をいわせずに製作所を追い出すのだった。
「そうだ!早めに言っとくが、現実に戻っても俺たちnaritaをご贔屓に〜」
そう言って閉じた製作所の扉には、内側にだけ【カフェnarita】と書かれていた。
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キリトside
「…凄かったな」
「ええ。この世界であんな設備を充実させられるなんて…」
俺たちはキルバスに【製作所】を追い出されたあと、元来た道を歩きながら話していた。
こうしている間にも敵性MOBが出てきている訳だが、この辺りは弱いのでバッサバッサ切り倒しながら話している。
「というか、なんで私たちが張り込みしようとしてることがわかったのかしら?」
それは俺も思った。でも、
「んーー…なんかそういうの分かるんじゃない?ネズハに関しても事前に調べてたわけだし」
結構助けてもらったわけだし、現実でも知ってる人だしで、ここで疑うのは違うんじゃないかと思う。
「あの人と現実であったこともあるけど、いい人そうだったし」
「ふーん…って現実であったことあるの⁉︎ずっと部屋に引きこもってそうなあなたが⁉︎」
そこからはアスナに質問攻めをされながら、張り込みの小屋へと向かうのだった。
葛木研究所
葛木研究所には本来ない、Dr.パックマンの研究施設やらなんやらとかも結構あって、移動式。というかパンドラボックスもどきの中に収納できるので階層を超えて持ち運べる。
エボルト
葛木研究所内でのみ現実と同じ姿になっている。そっちの方が料理がしやすいとかなんとか…
今回実験的に他キャラクター視点を採用。どうです?感想で意見お願いします。
あと普通に高評価と感想お願いします。