艦隊これくしょんの世界にトイレのアイツらが攻めてきた   作:フェイさん

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復活

シネママンが戦闘不能となった今、Alliance側の戦況は完全に不利であった。

 

「タイタン達が全員いない今我々だけで奴らを食い止めれるか...」

 

戦況の報告書を目を通してそう呟く提督。練度が上がっている艦娘達は改装を進めてはいるがそれでも戦況を一気に打開できる戦力を手に入れた訳では無かった。

 

「確かに...タイタンカメラマンの修理が終われば...」

 

現在タイタンカメラマンの修理が最終段階に入っている。長門はタイタンカメラマンの修理が早く終わってほしいと願っていた。

 

「暫くは我々だけでなんとか持ち堪えねば...彼の修理が終われば...!」

 

提督もタイタンカメラマンの復帰を願う。そして彼らの願いの通り、もうすぐカメラの巨人は復活する...。

 

......

 

3日経ったある日、カメラマンの基地が慌ただしかった。

 

「提督大変です!」

 

大淀はノックをしないでいきなり入ってきた。提督はその様子を見て余程重大な報告なのだろうと考える。

 

「どうした大淀?」

 

「実は...先程鎮守府近海でスキビディトイレの軍団がこの基地に向かってきているとの情報が...!編成がランチャーを装備したエアストライク型のトイレが3体、レーザーを搭載したマルフォームド・ストライダー型のトイレが1体、そしてジャイアント型が1体なんですが...」

 

「が...?」

 

大淀の不自然な言い方に提督は疑問を持つ。

 

「このジャイアント型口から大量の炎を吐けるみたいで...」

 

「何だと...!?」

 

まさかの炎を吐けるトイレまで現れているという事にトイレの科学力の高さを示していた。

 

「そして深海棲艦も奴らと一緒に向かってきています...!」

 

「深海棲艦もか!?艦種は!」

 

「は、はい!戦艦ル級が2隻、重巡リ級5隻、空母ヲ級1隻です。そして...」

 

大淀は一呼吸置いて深海棲艦の艦種を言う。しかしその単語に提督は耳を疑った。

 

「泊地棲鬼が...1隻です...」

 

まさかの深海棲艦のボス的存在である泊地棲鬼の存在が確認された事に提督からは汗が大量に流れている。しかし冷静さを保って大淀に指示する。

 

「大至急基地防衛艦隊を編成するんだ!!ここを落とされたら我々の負けになるぞ!!」

 

「わ、分かりました!!」

 

大淀は急いで基地防衛艦隊の編成準備に取り掛かる。

 

「奴らめ...!」

 

机を思いっきり叩く提督の目は怒りに満ちていた。

 

編成は戦艦が長門、陸奥、金剛、比叡。重巡が利根、筑摩、愛宕、摩耶、那智、足柄。正規空母が飛龍、蒼龍、瑞鶴、翔鶴。軽巡が球磨、北上、大井、由良、五十鈴。駆逐艦が時雨、白露、夕立、雷、電、響、暁、如月、睦月、皐月、文月、霜月という大艦隊であった。

 

「皆、頼んだぞ...!」

 

提督は両手を握り艦娘達の無事を祈る。出撃した艦娘達はすぐさま現海域に向かい始める。

 

〜鎮守府近海〜

 

「とりあえず奴らが基地に着く前には到達できたな」

 

旗艦である長門が水平線の先を見る。そこには先程報告にあったスキビディトイレと深海棲艦...そして泊地棲鬼の姿があった。先に現地にいたカメラマンとスピーカーマン達は歯が立たないと感じたのか、一斉に撤退を始めている。中には片腕を失っている者も所々見受けられる。

 

「流石に今のカメラマンとスピーカーマン達じゃ敵わそうだね...」

 

時雨がそう言い、主砲を展開して戦闘準備に入る。他の艦娘達も同じように戦闘準備に入った。

 

「私達が最後の砦ね...いきましょう北上さん!」

 

「そうだね大井っち...!」

 

するとマルフォームド型のスキビディトイレが2つのレーザーを発射する。

 

「全艦回避!!」

 

長門の指示によって全員回避して攻撃を躱す。しかし相手の猛攻は止まらずエアストライク型のトイレ3体が2発のランチャーを発射する。その内の2発が筑摩と夕立に命中。2隻とも大破に追い込まれてしまう。

 

「筑摩ァ!!」

 

姉である利根が急いで筑摩に駆け寄る。筑摩は全身ボロボロになっており兵装も使い物にならなくなっていた。

 

「姉さん...私、もう...」

 

「喋るでない筑摩!急いで此処から離れるのじゃ!」

 

そうして筑摩を支えて利根と筑摩は急いで離れる。一方夕立も額から血が流れ出ており、動けない状態にあった。

 

「夕立大丈夫!?」

 

時雨と白露が夕立を支える。

 

「ちょっとヤバいっぽい...」

 

いきなり2隻大破という状況に長門から焦りが出る。

 

(いきなり2隻大破だと...!このままでは全滅も有り得るぞ...!)

 

するとスキビディトイレの後方にいる()()がゆっくりと現れる。

 

「イマイマシイカンムスドモガ...シズムガヨイ...」

 

そう、泊地棲鬼だった。

 

「ここでボスのお出ましかよ...」

 

摩耶の顔が曇る。スキビディトイレ達の表情も嫌な笑みを浮かべていた。

 

「二手に分かれて行動する!!一方の艦隊は深海棲艦、もう一方の艦隊は奴らの相手をするんだ!!」

 

「「「了解!!」」」

 

長門の指示によって艦隊は二手に分かれていく。するとそこに1人のカメラマンが現れる。

 

「誰...?あのカメラマン...」

 

暁はたった1人のカメラマンの姿を見る。他のカメラマンと違い頭部が黒で両手にはラバーカップを持っていた。その正体はプランジャーマンである。

 

「まさかたった1人でアイツらと戦うつもり!?無理よ!勝ち目なんて無いわ!!」

 

瑞鶴が必死に止めようとするがそれでもプランジャーマンは歩みを止めない。

 

「タッタヒトリデムカッテクルトハオロカナヤツダ...。オマエモカンムスタチノヨウニウミノソコへシズメテヤロウ...」

 

主砲をプランジャーマンに向ける泊地棲鬼。主砲を放とうとした瞬間、大きな音が聞こえてくる。

 

「何なのかしらこの音...」

 

如月は音のする方を目を向けると巨大な人型の者が飛んできた。スキビディトイレ達も一斉に顔を横に向ける。

 

「あれってまさか...!?」

 

比叡が見たもの...それは、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイタンカメラマンであった。

右手には巨大なハンマー。左腕にはブラスターキャノン。そして両肩にキャノン砲を搭載している。見た目もアップグレード前とは異なりカメラ部分が青く光っている。

 

「遂に彼の修理が終わったのね...!」

 

陸奥がそう言うと長門は頷く。

 

「あぁ。かなりアップグレードされたみたいだ...!」

 

タイタンカメラマンは左腕に取り付けられたブラスターキャノンで重巡リ級を全部沈める。

 

「ガァァァァアアア!!!」

 

凄い叫び声で重巡リ級は海の底へと沈んでいく。ヲ級はすぐさま艦載機を発艦させ艦爆でタイタンカメラマンに攻撃を仕掛ける。発艦した艦爆は爆弾を投下。全て命中しタイタンカメラマンの頭部は黒煙に包まれる。

 

「タイタンカメラマン!!」

 

蒼龍が叫ぶ。黒煙が消えるとそこには無傷のタイタンカメラマンが堂々と立っていた。右手の磁石でヲ級の艦載機を全て引き寄せる。そして纏まった艦載機を思いっきり海面に叩きつけた。

 

「凄い...。圧倒的ね...」

 

あまりの圧倒ぶりに足柄は呆然と立ち尽くす。タイタンカメラマンは巨大なハンマーでスキビディトイレを粉砕。火を吐くジャイアント型のスキビディトイレがタイタンカメラマンに向かって火を吐くがお返しと言わんばかりに更に強力な青い炎をリアクターから放出して浴びせる。ジャイアント型は真っ黒焦げになり絶命する。

 

「ナンダコイツハ...!?タッタヒトリデココマデヤラレルトハ...!!」

 

泊地棲鬼は怒りの余り主砲をタイタンカメラマンに向かってどんどん撃つ。しかしダメージは一切入っておらず、タイタンカメラマンは右手で泊地棲鬼を掴みそのまま握り潰した。そして手を開き海へと落とす。

 

「アアアアアァァァァアアア!!!!!」

 

もの凄い叫び声と共に泊地棲鬼は深い海底へと沈んでいった。そして全ての敵を倒し終えたタイタンカメラマンは艦娘達の方に振り向きサムズアップをする。艦娘達は全員敬礼で応えた。タイタンカメラマンはハンマーを拾いジェットパックで飛び立ちその場を後にした。

 

「ありがとう...。タイタンカメラマン」

 

小さな声で響は感謝を伝える。こうしてタイタンカメラマンが復活し、Alliance側に希望の光が見え始めたのだった...




今年から新社会人になりましたので今までよりも更に投稿頻度が下がるかもしれませんが、これからも書いていきますので宜しくお願いします!
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