艦隊これくしょんの世界にトイレのアイツらが攻めてきた 作:フェイさん
提督が大本営に謎の生物について通達してから1週間が経った。今の所目立った被害は報告されていないが、どうしても不安が残っていた。
「先の哨戒から厳重にしたのは良いが奴ら一向に現れないな...」
提督が机の上にある扶桑達が撮影した謎の生物の写真を見ながらそう言う。何度見ても不気味な姿をしており、深海棲艦の方がマシでは無いのかと思えてきた。
「そうだな。別の海域に移動したか、或いはこの近くに軍事拠点の様な物を建てているのかもしれない」
秘書艦の長門がそう言うと提督が唸る。
「一体奴らがどんな兵器を持っているか、どんな習性があるのかを知りたいがどうしたものか...」
すると提督室の扉がノックされる。
「失礼します提督!」
入ってきたのは大淀であった。手には一枚の紙を持っている。
「急にどうしたんだ大淀」
焦っている大淀を見る提督。しかし、次の言葉に驚愕する。
「鎮守府海域の遠征に出ていた第二艦隊の旗艦神通から入電です。」
「内容は?」
「はい。
「何だと!?」
交戦中という言葉を聞いて提督は汗をかく。
「それで敵の戦力はどうなんだ?」
「艦では無いので区別が難しいのですが、1m級のトイレが10体、6m級のトイレが3体、そして70m以上のトイレが1体との事です」
「そんなにいるのか!?しかも70mの巨大トイレだと!?そんな奴等がいるのか!?」
数の多さと余りの大きさに驚愕した提督。適切な指示を出す為に提督は考えるであった。
〜鎮守府海域〜
遠征に出ていた第2艦隊はトイレの化物と戦闘を繰り広げていた。
「Skibidi! Skibidi!」
「何なのよコイツら!」
トイレの化け物に目掛けて砲撃していた霞がそう言うと、トイレの化け物が首を伸ばして襲い掛かってきた。
「危ないわね!」
なんとか回避した霞は一旦後退する。
「数が多すぎる...!」
旗艦の神通は砲撃と魚雷を発射していたが、数が多い為埒が明かなかった。1体1体の攻撃はそこまで脅威では無いが数の暴力により劣勢であった。
「どうします神通さん!このまま隙を見つけて退却しますか!?」
そう提言したのは綾波であった。この提言を聞いた神通は退却の命令を出す。
「全艦、鎮守府に帰投せよ!!」
そう言ったその時、神通の背後にいつの間にかトイレの化け物がいた。
「神通さん危ない!」
綾波は大声で神通に危険を知らせるが反応が一瞬遅れてしまい突き飛ばされてしまった。
「グッ...!」
トイレの化け物が首を伸ばし、神通は死を覚悟する。
「あ...」
しかし次の瞬間に突如トイレの化け物の首が流された。
「え...?」
そこに現れたのは頭部が監視カメラになっており、服は黒いスーツとネクタイ、そしてコートを着ている一般男性の様な人物であった。その人物は神通に向かってサムズアップをする。
「た、助かった...」
神通はホッとするとトイレの化物達が次々と流されている光景を目にする。そしてものの数分でトイレの化物達は全滅した。
「助けて下さりありがとうございます。しかし貴方達は一体...?」
神通はそう問いかけるが、頭部が監視カメラのため言葉を話すことができなかった。
「言葉は分かりますか?」
そう言うとカメラの男は頷いた。
「神通さん、この人達は一体なんなのでしょうか?」
綾波がそう聞くが神通は首を横に振る。
「分からないけど、敵では無いのは確かね」
「頭がカメラってどうなってるのよ...」
率直な疑問を言うが霞はこれ以上考えるのをやめた。
「一旦戻ってこの事は提督に報告しましょう。皆さん本当にありがとうございました」
神通がそうお辞儀するとカメラの男達が手を振って見送ってくれた。
〜鎮守府〜
帰投した神通は報告のために提督室の扉を叩く。
「提督失礼します」
「入っていいぞ」
そうして提督室に入り今回の遠征の報告をする。
「第2艦隊旗艦神通。只今帰投しました」
「うむ、ご苦労。それで早速だが報告を聞かせて欲しい」
「はい、遠征の帰投中例の謎のトイレの生物と遭遇。交戦しましたが、新たな勢力が存在する事も確認されました」
「新たな勢力だと?それは一体なんだ?」
トイレの化物とはまた違う勢力の存在に頭を悩ませる提督。
「見た目は一般の成人男性と変わりありませんが頭部が監視カメラになっておりスーツを着ていました。しかし彼らは謎のトイレの生物と交戦していましたので、恐らく味方と考えて良いかと」
「頭部が監視カメラの人間って初めて聞いたぞ...。しかし向こうと敵対しているなら奴らの情報を持っているかもしれん。接触をはかりたいが、どこに軍事拠点を構えているかが分からないな...」
こうして提督はまたも頭を悩ませ、対策を考えるのであった。
今回の話でカメラマンを登場させました!次回はよりカメラマン達と艦娘達との関係を書いていきたいと思っています!