艦隊これくしょんの世界にトイレのアイツらが攻めてきた 作:フェイさん
長門達主力艦隊は無事に鎮守府に帰投することができた。そして旗艦である長門が提督室に向かう。
「提督、失礼する」
「長門か。入れ」
提督室に入室して長門は手に持っている報告書を読み上げる。
「報告に上がっていたノーマル型10体、ラージ型7体、ジャイアント型が3体を殲滅。艦娘側に損傷は無かったが、カメラマン数名がスキビディトイレに捕食された」
報告を黙って聞いていた提督は苦い顔をする。
「そうか...カメラマン達が数名やられたか...」
悔しい思いをあまり表に出さないように堪える提督。しかし握っている拳の力はとても強かった。
「ちなみに事前にジャイアント型に戦艦の主砲と駆逐艦の雷撃が効かなかったとの報告があったがどうなんだ?」
提督は長門に聞く。
「あぁ、我々戦艦の斉射も駆逐艦の雷撃も全く効かなかった。だがそこに巨大カメラマンがやってきて3体全て流していた」
「強力な助っ人というのはあの巨大カメラマンか...。写真でも見たが本当にデカいな...」
巨大カメラマンの写真を見つめる提督。しばらく静寂な雰囲気に包まれるが提督室の扉が急に勢いよく開かれた。
「提督!大変です!」
よく見ると大淀からは汗が流れ出ていた。不安に思う提督だが大淀に聞く。
「どうした大淀?」
「カメラマン達から電信です!G-Manが鎮守府近くに出現したと!しかも...深海棲艦も引き連れています!」
「「何だと!?」」
長門と提督はその事実に驚愕する。スキビディトイレのボスがこの鎮守府近くにいると。しかも深海棲艦を引き連れているとはあり得ないような話であった。
(まさか最近深海棲艦が出なくなったのと関係あるのか...?)
スキビディトイレ達が現れてから深海棲艦の動きは全くと言っていいほど無かった。そこで提督はある結論に辿り着く。
「まさか奴らも我々と同じように同盟を組んだのか...!?」
「何!?どういう事だ!?」
長門が提督に聞くと提督は説明をする。
「これは私の推測だが、深海棲艦が現れなくなったのは奴らと同盟の話し合いをしていたからだろう。深海棲艦とスキビディトイレ達の目的はいまいち分からないが、おそらく利害が合致して同盟を組んだのだろう」
敵の戦力が大幅に上がったことに大きな不安を提督は抱える。そして大淀が報告の続きを伝える。
「カメラマン達も勢力を上げて向かっているとの事です。先程の巨大カメラマンも来るようです」
「そうか...こっちは主力艦隊を出したばかりで補給が間に合わない。予備艦隊で出撃できるやつはいるか?」
しかし大淀の顔が曇る。
「ほとんどの戦艦と空母を主力艦隊として出しましたから中々厳しいです..。動けるのは重巡、軽巡、駆逐艦ですね...」
そして提督は机を思いっきり叩く。
「クソ!今の戦力じゃアイツらに太刀打ちは出来ないのか...!」
提督は思い悩みある決断を下す。
「こうなったらこの鎮守府を放棄するしかないか...」
「「なっ!?」」
大淀と長門はこれには驚く。鎮守府放棄という前代未聞の事が行われようとしているからだ。
「2人とも落ち着いて聞いてくれ。実は数日前、カメラマン達が自分達のアジトの場所を教えてきたんだ」
「場所は...?」
長門は焦りをなんとか抑えながら、聞く。
「鎮守府海域から東に10kmの所だ。そこにカメラマン達の基地がある。カメラマン達とは万が一に備えて鎮守府を放棄した時にそこに移す話し合いは付けているから問題ない」
提督の説明を聞いた長門は、少しの間黙るが首を縦に振る。
「分かった。全員に移動の準備は伝える。ただ、間に合うかどうか...」
「そこは何とかするしかないな...。とにかく、急いで鎮守府から離れる準備を皆に伝えるんだ。事態は一刻を争う」
そうして長門の指示によって鎮守府にいる艦娘達は鎮守府から離れる準備を始める。
〜鎮守府海域〜
鎮守府に向かっているG-Manスキビディトイレと深海棲艦。その光景はまさに圧巻であった。数が多い為、物量でやられれば一溜りも無いだろう。
そして...G-Manの視界に鎮守府が映る。
「skibidi! skibidi! skibidi!」
G-Manの目が一瞬光る。すると目から光線が放たれ鎮守府に当たる...筈だった。
「......」
ジェットパックで飛来したタイタンカメラマンが間一髪の所で間に入り鎮守府に当たるのを防いだのだ。そしてすぐさまG-Manの光線を防ぐ為に背中から盾を取り出して前に出す。そのまま少しずつ前進するが、空からジャイアントロケット・スキビディトイレが突撃したせいで盾が壊れ、タイタンカメラマンは一時撤退の為空から飛び上がって行った。
「報告です!先程タイタンカメラマンとG-Manが交戦!しかしジャイアントロケット・スキビディトイレの攻撃によって一時撤退しました!」
大淀が素早く状況を提督に伝え、提督は悔しい思いをする。
「ありがとう、タイタンカメラマン。君のお陰で時間を稼げた...。全員鎮守府を放棄せよ!」
鎮守府にいた艦娘達は次々と鎮守府を離れていく。タイタンカメラマンが足止めしてくれたお陰で無事に全員出航する事ができた。
「大きな決断をしたが、まずは生きる事が大事だ...。今はここから離れてカメラマン達の基地に向かわねば」
提督はG-Manと深海棲艦によって破壊されている鎮守府をただ見つめていた。その光景は地獄以外の何ものでも無かった。込み上げる怒りを抑え、提督はカメラマン達の基地に向かう...。
次回はカメラマン達と艦娘達がメインになります!