閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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第二十三章 邪悪を断つ、光と紅の斬撃

暴徒化した生徒達と蛇女を救うべく、母校へと舞い戻った光牙たち

 

 

同じく暴徒化した選抜メンバーたちの妨害を受けながら仲間たちが切り開いた道を進み

 

 

中央の部屋までたどり着くことに成功する光牙と焔

 

 

そんな2人を待ち構えていた雅緋、紫の二人が行く手を遮り

 

 

雅緋は焔を、紫は光牙と言うようにしかけて来た

 

 

苦戦を強いる二人だったが、このままでは蛇女や生徒達、ましてや目の前の雅緋達すら救うことはできない

 

 

光牙と焔は彼女達や蛇女を魔の手から救うべく彼女たちを倒す覚悟を決めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いくぜ!!」シャキン

 

 

焔が六爪を構えながら雅緋に向かって駆け出した

 

 

【「ぬぅぅぅ!!」】シャキン

 

 

それを見た雅緋もまた黒刀を身構えながら駆け出す

 

 

「はあぁぁぁぁ!!!」タタタタタタタタタタ

 

 

【「ふあぁぁぁぁぁ」】タタタタタタタタタタ

 

 

「みやびぃぃぃぃぃぃぃ!!」

 

 

【「ほぉぉぉむらあああぁぁぁ!!」】

 

 

 

 

ジャキィィィィン!!!

 

 

 

火花散るほどの焔と雅緋の劇しいつばぜり合いが繰り広げられる

 

 

 

 

 

 

【「どうして、どうしてなのぉぉぉぉぉ!!!」】ゴォォォォォォォォォォ

 

 

「待っていろ紫、今、開放いてやるからな」スッ

 

 

【「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」】

 

 

紫が咆哮を上げながら禍根の力で生み出した気弾を光牙に向かって放った

 

 

それに対して後方へとジャンプするとともに弓と矢をかまえ、それを放つ

 

 

気弾と矢が激突した瞬間、爆発した

 

 

【「ぐぅぅぅっ!」】

 

 

「紫…お前のそんな顔はこれ以上見たくない、すぐに元のお前に戻してみせる」

 

 

再び弓矢を構えながら光牙はそうつぶやいた

 

 

 

 

 

 

キン!キンキン!カキィィン!

 

 

 

「ちぃぃっ!」ズザァァァ

 

 

【「どうした?さっきの威勢はどこに行った!」】

 

 

戦いの流れは雅緋に傾いていた

 

 

繰り出されいく黒刀の剣撃を六爪で防いでいく

 

 

【「コイツで仕留めてやる!!」】キィィィン!

 

 

すると雅緋が手をそえると黒刀が怪しく光り輝く

 

 

【「くらえ!悦ばしきInferno!!!」】

 

 

素早い剣撃から繰り出される五段階攻撃が焔を襲う

 

 

「ぐっぐぅぅぅ!」グヌヌ

 

 

【「沈めぇぇ!!」】

 

 

 

シュン! バリィィィィン!

 

 

 

「なっ!?」

 

 

【「ふっ」】ニヤリ

 

 

最後に繰り出された斬撃によって焔の六爪が砕かれてしまった

 

 

【「ここまでだ!死ねぇぇぇぇ!!!」】

 

 

得物を失った焔に雅緋が斬りかかる

 

 

やばいと焔が危機を感じたときだった

 

 

「焔!!」

 

 

シュンシュン!

 

 

【「っ!?」】バッ!

 

 

二人の間に矢が通り過ぎ、それに驚いた雅緋が慌てて距離をあけた

 

 

飛んできた方を見てみると自分を助けるべく矢を放ったであろう光牙がいた

 

 

「こ、光牙…」

 

 

「」コックン

 

 

【「よそ見なんて許さない!!」】

 

 

「っ!!」

 

 

援護をした直後、光牙は襲いかかってきた紫との交戦を再開する

 

 

「…すまない」

 

 

聞こえていないことは承知しているがそれでも焔は助けられたことに感謝を述べる

 

 

【「くそっ、邪魔さえなければ仕留められたものを!」】

 

 

「雅緋、お前は蛇女に対して私以上に誇りを持ち、それと同時に光牙や学園長、家族に対する愛も本物だった。そんなお前の真稔を私はすごいと思った。だが、今のお前からはそのどちらも感じられない、道元に操られるだけのただの人形になったお前なんて私は見たくない…だから」スッ

 

 

静かに手を後ろに持っていくとともに背中に背負った「炎月花」に手をかける

 

 

「邪な力に閉ざす闇を焼き尽くし、お前の心と誇りを取り戻してやる。私とこの炎月花で!」

 

 

力強く叫ぶとともに焔が炎月花を引き抜いた

 

 

直後、焔を覆い尽くすほどの火柱が立ち、そこから現れたのは黒髪が炎のように赤く染まり、ポニーテールからストレートに変化した

 

 

真紅の戦乙女、「紅蓮の焔」がここに見参したのである

 

 

「さぁ、決着をつけるぞ雅緋っ!」ブォォォォォォォォ

 

 

【「た、たとえ貴様がどう変わろうと所詮、この強大な力を得た私にはかなわない!!」】ゴォォォォォォォォ

 

 

互いに全身から気をあふれださせる

 

 

全身全霊を込め、2人は互いに向かって勢いよく駆け出す

 

 

【「今度こそこれで終わりだ!悦ばしきInferno!!」】

 

 

雅緋が再び黒刀に力を注ぐ

 

 

「秘伝忍法・魁!!」

 

 

焔もまた炎月花に魂の炎を宿す

 

 

「はあぁぁぁぁ!!!」

 

 

【「ふああぁぁぁぁぁ!!!」】

 

 

 

 

 

ジャキィィィィン!!!

 

 

 

 

 

斬撃の音が鳴り響く中、両者互いに背を向けながら佇んでいた

 

 

【「ふっ…ふふふふ」】

 

 

そんな中、雅緋が不敵な笑い声を上げながら焔の方を向く、一方焔のほうは依然として動かなかった

 

 

【「ふふふふ…うっ、ぐあっ!?があぁぁぁぁぁぁぁ!!!」】ザシュゥゥゥゥゥン!

 

 

しかし、突如雅緋が苦しみの声を上げるとともに体に炎の斬撃が刻まれる

 

 

【「あっ……ぁぁ……こう、が」ドサッ

 

 

 

邪悪なる気が消えるとともにゆらりとなりながら雅緋が倒れた

 

 

そして焔は勝利を手にするとともに炎月花を鞘に戻すとともに髪の色ももとに戻った

 

 

「さて、こっちのほうは終わったがあっちは…っ!?」

 

 

戦いを終えた焔が光牙のほうに目を向けるとそこには紫に拘束され身動きが取れない状態の光牙がいた

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぬぅっ、うがぁぁぁっ!」グヌヌ

 

 

【「うふふ、暴れちゃダメだよ光くん」】ギュウッ!

 

 

「ぬあぁぁぁっ!」ガシッ

 

 

紫の長い髪に上半身を拘束され、抵抗しようものなら首に巻き付いた髪で容赦なく締め付けてくる

 

 

【「もう逃がさないよ光くん…さぁ、今すぐ楽にしてあげる。光くんが死んだら私もすぐに後を追うからね。そしてあの世で永遠の時を過ごすの」】ウフフ

 

 

不敵な笑みを浮かべながら紫が髪につけている手裏剣を手にし、それで光牙を仕留めようとゆっくり刃を近づける

 

 

「むら…さき!」グゥゥ

 

 

【「あぁ…光くん…光くん、愛してる…誰にも渡さない、光くんは…私だけのものだから」】

 

 

手裏剣の刃先が喉元に後一歩まで近づく

 

 

「光牙、待っていろ今助けにいく!!」

 

 

「ほむ…ら」

 

 

【「邪魔しないで!!」】ゴォォォォォ

 

 

近づいてきた焔を蹴散らそうと禍根の力を発動させようとする

 

 

「っ!」グイッ

 

 

【「っ!?」】グラッ

 

 

しかしその時、光牙が自らの身を後ろに倒す

 

 

それにつられ、紫の体がぐらつく

 

 

「焔!」

 

 

「おう!」

 

 

 

シュッ!ザクッ!

 

 

 

光牙の意思を読み取り、焔が隠し持っていた苦無を投げつけ、それにより光牙の右手を拘束していた髪がちぎれ、右手の自由が戻った

 

 

「はっ!!」ドン!

 

 

【「ぐはっ!?」】

 

 

「はあっ!!」

 

 

【「きゃああぁぁ!」】

 

 

すかさず腹部に掌底を食らわせるとともにそこから気泡を放った

 

 

紫はその衝撃で後方へと吹き飛んだ

 

 

【「ぐっ!」】ズザザザァァ

 

 

だが、紫はすぐに髪についた手裏剣を地面に突き刺すことで衝撃の勢いを殺し踏みとどまった

 

 

【「ま、まだ、まだ…!」】

 

 

「いいや、これで終わりだ」

 

 

【「っ!?」】

 

 

しかし、紫が目を向けた時には既に間合いに入られていた

 

 

「秘伝忍法!」

 

 

刹那、弓についている刃が光を帯びる

 

 

「光刃!!」

 

 

 

ザシュゥゥゥゥゥン!!

 

 

 

 

【あぁ…】グラッ

 

 

「…」ギュッ

 

 

雅緋と同様に邪悪なる気が消え去るとともにゆらりと倒れゆく紫を光牙は優しく抱きしめた

 

 

「……こう……くん」

 

 

「あぁ…俺だ」

 

 

「…はぁ~っ……」ガクッ

 

 

光牙に抱きしめられ、嬉しさを噛み締めながらそのまま意識を失った

 

 

「やったな光牙」

 

 

「あぁ…」

 

 

そうつぶやいたとともに紫を抱える光牙の手がギュッとしまるとともにプルプルと震え出し、焔が顔を覗いてみるとそれはまさにこの上ないほどの怒りを孕んだような表情だった

 

 

「許さない。……道元、俺は貴様を絶対に許さんぞ!」グヌヌ

 

 

雅緋や紫と忌夢、父や学園の生徒達を己の野望のために弄ぶ道元に怒りの声をあげる

 

 

「そうだな。早く道元のやつを止めに行こう!」

 

 

「…無論だ!」

 

 

 

 

 

二人をそっと寝かしつけ、光牙と焔は先を急ぐ、その先に待っているであろう道元に鉄槌を与えるべく

 

 

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