紫苑たち月閃女学館は新生した蛇女子学園に学炎祭を仕掛けた
攻め込んできた紫苑たちを討つべく現れた蛇女子学園の選抜メンバーたちとの戦いが始まった
雪泉たちがそれぞれの相手と対する中、紫苑は蛇女で唯一の男性である蒼馬と相対する
先制パンチと言わんばかりに大地と炎の力を駆使して蒼馬を攻撃する紫苑
しかし、蒼馬は自身の再生能力を活かし、受けたダメージを回復させる
だが。それでも紫苑は、否、紫苑たちは黒影の掲げし理想を叶えるために
自分たちの夢のために目の前の
ところが、そんな紫苑たちの思いを踏みにじる発言をした蒼馬に
怒りを顕にした紫苑はその怒りを力に変え、蒼馬に攻撃を仕掛ける
しかし蒼馬も負けてはおらず、自身の肉体を強化させ紫苑の攻撃を寄せ付けない
果たして紫苑は蒼馬に勝てるのか……
紫苑は蒼馬に必殺技『烈風のソナタ』を放った
しかし、肉体を軽量化させ、速度をあげた蒼馬には効かず
逆に隙を突かれ、危うく攻撃を食らうところだった
「(あの蒼馬という男、驚異的な再生能力に加えて、敵にものすごい強風浴びせる烈風のソナタの攻撃をかき消すなんて…。厄介な相手だ)」
蒼馬の底知れぬ力を目にし驚きを隠せない紫苑は思うように仕掛けられずにいた
「どうした?来るんじゃないのか?」
「っ!」
「ふん。怖気付いているのか……来ないならこちらから仕掛ける!」
仕掛けてこないとわかった蒼馬は走り出し、紫苑に向かっていく
ビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!!
「なっ!?く、クリア・ウォール!!」
ヴゥゥゥン!!
「はぁぁぁぁ!!」
バシィィィン!
ビリリリリリリリリリリリリリリリリリ!!!
「ぐっ、くぅぅぅぅ…っ!?」
「ぬぅぅぅぅぅぅん!!!」
凄まじい力とそれを反射せんとする光の壁、二つの力は反発し、そのエネルギーは周囲にながれていき
近くのものを次々と破壊していった
「ちっ!」バッ
しかし、クリア・ウォールを破りきれなかった蒼馬は一旦距離をとる
「(よし、クリア・ウォールがある限り、やつは僕にダメージを与えられない、このままなら押し切れる)」
戦法を見出したと感じていた紫苑
だが、ことはそうはいかないのが現実である
「厄介な壁だ…ならば!」
クリア・ウォールが邪魔だと感じた蒼馬は武器のボタンを押した
すると武器から凄まじい力が高まる
「はぁぁぁぁぁっ!!」
そして息もできないくらいの怒濤の連撃を防壁に向かって打ち続ける
「な、クリア・ウォールが!!?」
光の壁が蒼馬の攻撃に耐え切れず徐々に亀裂が走っていく
「ふん…はぁぁぁぁ!!!」
ピキキキキキ…パリィィィィィィィン!!!
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
蒼馬の力は想像を絶し、紫苑の強固な鉄壁を誇るクリア・ウォールを砕き
勢いにより紫苑は吹き飛ばした
「うあぁぁぁっ!?」
「ふん!」
しかし蒼馬は尚も攻撃の手を緩めず、吹き飛んだ紫苑の前に来るとともにバンカーを振り落とした
ドバァァァァァァァァァァァァァァン!!!!
刹那の瞬間に大爆発を起こした
「…終わったな」
蒼馬はそうつぶやくとその場から去ろうとした
「どこに…行くつもりなのかな?」
「」ピタッ
しかし、振り向いた先には傷ついた体を引きずりながら蒼馬を睨みつける
「ふっ、ふふ…さっ、さっきと立場が逆になったみたいですね」グヌヌ
「…そうだな。しかし俺には効かなかったが、貴様はどうだ?」
「っ…」グッ
蒼馬の言葉を返す言葉が見つからない
実際、自分は蒼馬とは違い、ボロボロで弱りきっている状態なのだから
そんな中、ダメージのせいかよろけそうになるもなんとか踏みとどまる
「まだ。懲りないというのか?」
「まだ、まだです!…黒影さまの夢を叶えることができるのなら……僕はこの命惜しくない!」
紫苑は強い思いをのせてその言葉をつぶやいた
「なぜ他人の夢のためそこまでする?」
「はぁ…はぁ…あっ、あなたのような悪忍にはわかないでしょうね。…今もこの世界で悪によって人々は苦しめられている!黒影さまはそんな悪をこの世界から消し去り、悪のいない、正しい心を持った人達が平和に暮らし、争いのない理想の世界を作り、護って行こうとなさっている。でも今、それを黒影さま自ら行うことはできない。だからこそ僕たちがやるのです!黒影さまの理想は僕たちが引き継いで見せる!」ゴォォォォォォォ!
紫苑はそう決意の籠った言葉を発した
しかし、蒼馬から帰ってきたのは
「………先ほどから聞いていれば理想理想と……お前らの言う言葉はきれいごとばかりだな」
そんな紫苑の想い、否、月閃のみんなの想いを踏みにじるものだった
「なん…ですって!?」カチン
この蒼馬の一言で紫苑の腸は煮え繰り返る思いだった
「貴様らが行っているのは独りよがりのようなものにすぎん。悪と言うものを知らずに語るただの愚か者でしかない」
「…まれ」プルプル
「それにお前たちの言葉には自分と言うものが感じられない。貴様らは所詮、自らの考えで行動せず、命令され、言われたことをするだけの人形だ」
「黙れ!!」
ついに怒りが頂点に達した紫苑は怒鳴りながら蒼馬を睨みつける
「僕たちが人形だって?……僕が言われるだけならまだいい。でも雪泉たちのことを人形だと言ったお前は絶対に許さない、許すもんかぁぁぁぁぁぁ!!」
怒りと共に今残っている力のすべてを次の一撃にかける
「はあぁぁぁぁぁ!!!超・秘伝忍法!!」ブォォォォォ!
その瞬間、紫苑の体は宙に浮かび上がり、彼の周りに4つの紋章陣が出現する
「……ならば。貴様らの甘っちょろい理想を俺の手で砕き去ってくれる」
紫苑が力を高める姿を見て蒼馬もまた全身から力を溢れ出させる
蒼馬は全力の力で紫苑と真っ向から向かうつもりなのだ
沈黙を続ける2人だったが、2人の戦いによりボロボロになっている壁から一個の瓦礫が地面に向かって落ちていく
ゴツッ…
「「っ!」」
その音と共に沈黙を解き。ついに動き出した
「
ビイイイイイイィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!
4つの紋章陣が相馬に向かって一斉にビームを放つ
「オーバーロード・ブラストル!!」
ブォオォォォ! ビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!
そして蒼馬は全てのエネルギーを銃口に注ぎ込むとともにビームに向かって突き出した
2つの力がぶつかり合う
「はぁぁぁぁぁぁ!!」
「うおおぉぉぉぉぉ!!」
互いの力はどちらも凄まじく、先ほどの時とは比べものにならない衝撃が辺りに広がる
「諦めろ、既にボロボロな貴様が勝つ可能性は……0だぁぁ!!」
徐々紫苑が蒼馬を押していく
「ぐっ、くうぅぅぅぅ!!!」
紫苑の顔もそれにあわせて苦しそうな顔になっていく
しかし、そんなことお構いなしにとどんどん蒼馬が押していく
「(負けられない!僕は負けるわけにはいかない!黒影さまの理想を叶え、雪泉たちがずっと笑顔でいられる世界を作るまで、僕は負けるわけにはいかないんだぁぁぁ!!!)」
ビュゥゥン! ビィィィィィイイイイイイ!!!!
「なっ、何!?」
「うおおぉぉぉぉぉ!!」
想いが奇跡を生んだのか押されていたはずの紫苑が蒼馬を押し返していく
力が増し、紫苑が蒼馬を押し返していく
そして次の瞬間
バリィィィン!
ビィィィィィィィィイイイイイイイ!!!!
「………っ!?」ゴォォォォォォォ
ドッガァァァァァアアアアン!!!!
ついに蒼馬が押し負け、紫苑の攻撃が蒼馬を直撃し、凄まじい大爆発を起こした
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」
力を使い切った紫苑がその場に跪く
周囲を爆発で発生した煙が覆っていたが、しばらくしてその煙が腫れていき
次の瞬間、紫苑の視界に張ってきたのは
地べたに大の字で横たわる蒼馬の姿だった
「かっ、勝った……勝った…んだ……はぁ…はぁ…」
「………ふっ、ふふふふ」
「っ!?」
勝ったと思っていた紫苑だったが
突然の蒼馬の笑い声を聞いた瞬間、蒼馬の方を見た
「悪のいない平和な世界…そんなもの、所詮貴様らが描いている夢物語にすぎん。覚えておけ、悪がすべて害だと思い込んでそいつのことをわかろうともしない貴様らでは平和な世界を作るなんて到底無理な話しだ……いずれお前たちはそれを知ることだろう……せいぜい、頑張る、ことだな……」
そう言うと蒼馬は意識を失った
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ……はぁ…………っ」
勝利をもぎ取った紫苑は蒼馬の意識がなくなるのを確認すると安堵したように力尽きその場に崩れ去った
「っ!?紫苑!しっかりしてください紫苑!?」アセアセ
「「「「紫苑(ちん)(ちゃん)!?」」」」アセアセ
こうして紫苑が勝利したことで月閃女学館と蛇女子学園の戦いは月閃女学館の勝利となった
紫苑は駆けつけた雪泉たちに連れられ、月閃に戻っていくのだった