閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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第十章 妖刀ですか?

ある所に鳳凰財閥と言う大企業があった。

 

だがその財閥には忍と言う裏があり

 

その財閥には家宝の名刀があった。その刀の名は飛燕

 

代々それを手にする資格をもった者は先代達の持つ忍としての名誉と誇りを受け継いでいった

 

そんな社長と婦人には息子がいた

 

二人はその子が将来立派な忍となり自分たちの後を継ぐと信じていた

 

だがその子は忍になることはおろか飛燕を扱う資格すらなかった

 

困り果てていた夫婦、そんな時、偶然にも飛燕を扱う素質を持つ少女にであった

 

夫婦はその素質を見抜き、その子を養子として迎え入れ飛燕の扱い、忍としての技術、そしてなによりその子を本当の娘と変わらぬ愛情を注ぎ、育てた

 

だが、息子はそれにより自分は見捨てられたのだと思い、そして自分の義妹となったその子を憎むようになった

 

そして息子は誓った自分を見捨てた両親にそして自分から全てを奪った義妹に自身の強さを見せつけてやると

 

この物語はそんな復讐の闇に囚われた男の起こした事件の物語

 

 

 

 

 

真夜中の夜、みながすやすやと寝静まっているそんな時間にとある神社の石段をとこ、とこ、と一歩一歩登る足音が

 

そして石段を登り終えその先にある小さな神社にたどり着いた。そこにいたのは歳は20近くの男性が

 

「…ここだ。ここで間違いない」

 

男性はそうつぶやくと、神社の中に入ていった

 

薄暗い中、その奥に一本の刀がまつられれいた

 

「これだ。俺が探し求めていた」

 

男がお目当ての物を見つけ刀の鞘を掴む

 

その時、刀からどす黒いオーラが吹き出し男の体を包むかのごとく渦を巻く

 

「…感じる。こいつからとんでもない力を」

 

男はそれを手にし神社の外に

 

そして男はゆっくり持ち手を握り締め

 

 

シャキン!!!

 

 

刀を一気に引くと同時に後ろの神社を切る

 

すると神社に徐々に亀裂ができ、次の瞬間、ガッシャン、バラバラと音を立てて崩れてしまった

 

「くっくっくっく、こいつさえあれば俺は最強になれる!こいつさえあればもう誰も俺をバカにはできんぞ。ふははははははは!!!!!」

 

高らかに笑う男

 

「さ~て、…そろそろ行くか。まずは俺から全てを奪ったあの女からだ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

半蔵学園 訓練所

 

今日も半蔵学院のメンバーがそれぞれの自主トレに励む中

 

1人、他のみんなよりも修行している者がいた

 

そう佐介である

 

彼は以前謎の男に襲撃され、自分がまだまだであることを思い知った

 

それから数日、佐介は次こそは負けないと心に近い修行に明け暮れていた

 

「997…998…999…1000。次!!」

 

腕立て伏せやスクワットなどをおこない

 

「はっ!!…ふおぉ!!せいや!!」

 

サンドバックに拳や蹴りをぶつけていく

 

それを見ている飛鳥や葛城は佐介の話題をふっていた

 

「佐介ってば気合入ってんな」

 

「うん。この前、悪忍と戦って「手も足も出なかった。もっと強くならなきゃ」って言ってたし」

 

「あいつが手も足も出せなかった相手か…どんなやつなんだろうな?」

 

佐介を見守る二人

 

そんな中、同じく佐介を見つめる者がいた

 

…斑鳩である

 

「(佐介さん、あんなに修行に一生懸命に頑張ってらっしゃる。わたくしももっと強くならなくては…)」

 

斑鳩も佐介同様に先日に悪忍に襲われた時、手も足も出なかったことを悔やんでいた

 

「斑鳩、ちょっといいか?」

 

「霧夜先生?」

 

斑鳩が考え事をしていると霧夜が現れ自分に来るように指示をだした

 

 

 

 

「えっ?お兄さまが行方不明?」

 

「念のために心当たりはないかとお前の実家から連絡があってな」

 

「心当たりはと言われましても兄とは話したことすらありませんですから」

 

同じ家にいながら兄のことを知らない自分を情けなく感じる斑鳩

 

「そうか、わかった。何かあったら連絡するように、俺はお前の実家に報告してくる」

 

「はい…」

 

「…そういえば」

 

「どうしました?」

 

去ろうとした霧夜がふと足を止めた

 

「いやなに昨日、この近くにある神社に古くから祀られていた刀が盗まれたそうだ」

 

「刀ですか?」

 

「あぁ、なんでも名刀なのらしいが、その刀には言い伝えがあってな…かつてその刀を手にした者は呪われ多くの人を切り殺したらしい。そのためその神社に封印されたのだが…その刀が盗まれた時期とちょうどお前の兄が行方不明になった時期が重なっていてな。もしかしたら刀を盗んだのは」

 

斑鳩の兄の可能性がと言わんばかりの目を向ける霧夜

 

「そんな!お兄さまがそんなことを!」

 

「無いとは言い切れん」

 

「!?」

 

「まぁあくまで例え話だ。俺の思い過ごしかもしれんしな…ではな」

 

そう言うと今度こそ霧夜はその場を去っていた

 

「お兄さまが…」

 

斑鳩は先ほどの霧夜の言葉を思い返していた

 

「何かよきせぬ事になってなければよろしいのですが」

 

不安な心を抑える斑鳩だった

 

 

 

 

 

 

夜になり、食事を終えた後のことだった

 

斑鳩は皆よりも先に部屋に戻ると

 

「?」

 

閉めてあったはずの窓が空いており机の上に置き手紙があった

 

「これは…『午後9時までにこの場所に一人でこい、さもなくばお前の大事な者たちに危害を加えることになるぞ。村雨より』…これはお兄さまからの!」

 

手紙を読み終え、斑鳩はよきせぬ事になったことを知る

 

「お兄さま、いったいどうなされたというの?」

 

斑鳩はこうしてはいられないと飛燕を手にし、皆に気づかれないように寮から飛び出し村雨に支持された場所へと急いだ

 

 

 

 

 

 

 

 

コンコン

 

「斑鳩先輩、いらっしゃいますか?すみませんちょっと問題でわからないところがあるので教えてください」

 

し~ん

 

「もう寝てるのかな?」

 

ガチャ

 

「あれ?ドアが空いてる…斑鳩先輩?」

 

ギィィ

 

「!?…斑鳩先輩がいない、みんな!大変です!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ…はぁ…はぁ…こっ、ここは」

 

斑鳩が手紙に書かれていた目的地にたどり着いた

 

そこは霧夜が言っていた刀が祀られていた神社のある場所だった

 

「お兄さま!お兄さま、どこですか!?」

 

「お前にそんな風に呼ばれる筋合いはないな」

 

声のする方に顔を向けると木にもたれかかる村雨の姿があった

 

「お兄さまどうして家出などをお父様もお母様も心配なさってますよ!」

 

「呼ばれる筋合いはないと言ったはずだ!!!」

 

「っ!?」

 

怒りと憎しみに満ちた怒鳴り声をあげる村雨

 

「それにあいつらにとっては実の息子の俺なんかよりお前のほうが大事なんだろうよ」

 

「そんな!そんなことあるわけが!」

 

「うるさいうるさい!!…でももう、そんなことどうだっていいんだ。俺は俺を認めようとしなかったお前ややつらに復讐してやるんだ。こいつを使ってな」

 

そう言うと村雨は懐から刀を取り出す

 

「…やっぱり…信じたくはありませんでした」

 

兄が刀を盗んだ犯人であることにショックを受ける斑鳩

 

「さぁ始めるとしようか俺の復讐を!!」

 

村雨は刀を鞘から引くと体の周りにどす黒いオーラがまとわれる

 

刀を見つめる村雨の目が斑鳩にむいたその刹那

 

 

シュン!!

 

 

「!?」

 

ガキン!!

 

「ふん。よく受け止めたな」

 

「ぐっ!?」

 

一瞬で間合いを取られ斬撃が迫り来る中、咄嗟に収めたままだが飛燕を盾に攻撃を防ぐ

 

「(今の攻撃、全然見えませんでしたわ。これがあのお兄さまなの?)」

 

お世辞にも忍としてのスキルは高くはない、そのため両親は素質のある自分を養子にした

 

だが今の村雨は明らかに違う、スピードもパワーも申し分ない

 

しかし村雨からは以前のような面影はなく、まるっきり別人のようだった

 

「(やはり…お兄さまはあの刀に)」

 

「じゃあこれならどうだ!!」

 

「っ!?」

 

再びせまる村雨に応戦するべく飛燕を抜く斑鳩

 

刀と刀がぶつかる

 

「ふん!」

 

「はあぁ!!」

 

互いにつばぜり合いへと持ち込まれる

 

「ぐっ!!」

 

「ふん。こんなもんかよ!!」

 

だが、再び体から不のオーラが溢れると

 

徐々に力で押されていき

 

ついに押し負けてしまった

 

「そりゃあ!!!」

 

「うっ、きゃあぁぁぁぁ!!!」

 

邪悪な斬撃波が放たれ斑鳩を吹き飛ばした

 

「ぐっ…」

 

「なんとか耐えたか」

 

飛燕を支えに体制を立て直そうとする斑鳩だが

 

「だが次はどうだ!!」

 

村雨は容赦なく二発目を放つ

 

さすがに耐えきれず衝撃で後ろの木を何本も折りながら一本の木にぶつかるとそのまま倒れた

 

「くくくく、これまでだな…言い残すことはあるか?」

 

刀を振り上げ斑鳩に止めを刺そうとする村雨

 

「おっ…おにい、さま…」

 

「ぐっ、テメェに兄呼ばわりされる筋合いはねぇってんだよ!!死ねぇ!!!!」

 

刀が振り下ろされる

 

もうダメと斑鳩が思った時だった

 

 

「忍法・手裏剣獣変化の術!!」

 

 

シャリリリリン

 

 

「なに!?」

 

円状の手裏剣が村雨に向かってきて、振りはらおうとするも的が小さくて当たらない

 

その時、手裏剣が変形し、鷹や狼、猿へと変わり村雨を攻撃する

 

「ぐっ、鬱陶しい!」

 

村雨が獣化した手裏剣に苦戦をしてる中

 

「斑鳩先輩、大丈夫ですか!?」

 

斑鳩のもとに佐介が駆けつける

 

「さ、すけ…さん?」

 

「とりあえずここはいったん逃げましょう、ほら、捕まって」

 

斑鳩を抱え上げる佐介

 

「くっそ~!…っ、てめぇ!?」

 

佐介に気づいた村雨だったがひとあし先早く佐介が斑鳩と共にその場から消え去った

 

「………許さねえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」

 

村雨は怒りの限り叫ぶ

 

「あの野郎、俺の復讐の邪魔を!!…逃がすもんか。あの野郎はあの女と一緒にこの刀で切り刻んで二人まとめてあの世に送ってやるぜ。ふふふふ、あははははははははは!!!!!」

 

不気味な笑い声が響き渡るのだった

 

 

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