閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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今回で紫苑編もラスト!

そして今回、あるゲームのあるキャラの名場面を紫苑にアレンジしてお送りします


月閃女学館編 第二十一章 最後の巣立ち、新たなる一歩

激闘の果てに雪泉たちは飛鳥や佐介たちの力を借り、ついに暴走してしまった紫苑を止めることに成功する

 

 

しかし、あれからいくら呼びかけても紫苑は一向に目覚める様子がなかった

 

 

「紫苑、紫苑しっかりしてください!」ユサユサ

 

 

必死に身体をゆするも反応はない

 

 

「なぜじゃ、なぜ紫苑は目を覚まさないんじゃ!」

 

 

「どうしてなのさ!紫苑ちんをおかしくしてた胸の石は壊したのに!」

 

 

なぜ?どうしてなのかと思わずにはいられなかった

 

 

 

 

 

 

 

「…やはりこうなってしまったか」

 

 

 

 

 

 

その時、自分たち背後から声が聞こえ振り向いた先には雪泉たちの忍の先生である王牌がいた

 

 

「わ、王牌先生!」

 

 

「先生、なぜここに!?」

 

 

「まずは謝罪をさせてもらわねばならんの、雪泉、それにみんな。今まで隠していてすまなかったな…」

 

 

そう言うと王牌は衣装を脱ぎ捨てる。現れたのは紫苑や雪泉たちを学炎祭に導いた張本人である半蔵だった

 

 

「は、半蔵!」アセアセ

 

 

「じっちゃん!」

 

 

「半蔵さま!」

 

 

王牌の正体が半蔵だったことに全員が驚きを隠せなかった

 

 

「それにしても、まさか紫苑のやつが霊石を使っておったとは…気づかなかったわしも迂闊じゃった」

 

 

「どういうことです?あなた、何を知ってるのですか?」

 

 

紫苑がこうなった件についてなにか知っているような言い回しをする半蔵に雪泉は尋ねる

 

 

「紫苑が使っていたあの石はの、使用者の体内に寄生することによって強大な力を与えるのと引き換えに使ったものの生命力を吸い続けるというまさに諸刃の剣のような代物じゃ。かつてお前さんの祖父、黒影も使っていた」

 

 

「おじい様が?」

 

 

半蔵の口からこの石を黒影も使っていたと聞かされ雪泉たちは驚きを隠せなかった

 

 

「じゃがこの石の厄介なところは別にある。寄生さらたものは霊石の毒に侵され、自分を制御しきれず己の願望を叶えるために力を使い続けるという中毒症状に似た症状を引き起こすことにある」

 

 

「そ、そんな…」

 

 

「かつてわしとの戦いで黒影は霊石の力を使い、結果、霊石の力に飲まれ、悪忍たちを虐殺するという暴挙に手を染めてしまったんじゃ」

 

 

黒影もまたさっきの紫苑のように

 

 

「…もしかして、半蔵さま。まえに半蔵さまがおっしゃられていた話って?」

 

 

「佐介、お前の読み通りじゃ……わしは黒影の暴走を止めるためにやつと生死を賭けた戦いを繰り広げた。結果、わしは辛くも勝負に勝ち、逆に黒影は霊石の影響によって忍として生きていけぬ体となってしまったのじゃ」

 

 

「おじい様にそんな過去が」

 

 

「黒影は自分の過ちを忘れぬよう戒めとして霊石を封印しておったのじゃが……それを紫苑が見つけてしまった」

 

 

半蔵は憐れみのこもった瞳で今尚意識の戻らぬ紫苑を見つめた

 

 

「半蔵…。紫苑は、紫苑はどうなってしまうんですか!?」

 

 

雪泉は半蔵に尋ねる。もし半蔵のいうことが本当なら紫苑が目覚めないのも黒影のように霊石による何かしらの影響によるものなのだと思った

 

 

「…すまぬが実際のところわしにもわからんのじゃ」

 

 

「…えっ?」

 

 

「どういうことなのじっちゃん?」

 

 

「本来、あの戦いでわしが黒影を霊石から引き剥がせたことでさえ奇跡的じゃった…しかしこの状況はあの時とはまるで違う。引き剥がした時でさえ黒影が忍生命を絶たされたほどのものを今度は破壊したのじゃからな、最悪の場合………紫苑はもう目覚めないかもしれん」

 

 

半蔵のその一言でこの場が凍りつく

 

 

「紫苑が…目覚めない…」

 

 

目を覚まさず永遠に眠り続けると聞かされ、雪泉たちは目を疑う

 

 

「嘘………嘘よ!紫苑起きて!起きてください!」

 

 

雪泉は必死に紫苑に語りかける

 

 

目を開けてほしい、自分たちの大好きな優しい紫苑に戻って欲しい

 

 

それぞれの思いを乗せ、ひたすらに呼びかけた

 

 

「紫苑、お願いです目を開けてください」ウルウル

 

 

「……いや、嫌です。嫌ですぅ~」ウルウル

 

 

「くそぉっ…どうしてこんなことに」ウルウル

 

 

「紫苑ち~ん」ウルウル

 

 

「うぅ~…紫苑ちゃぁ~ん」ウルウル

 

 

紫苑を救うために取った行動がこのような事態を招いてしまったことに雪泉たちは悔やむことしかできなかった

 

 

雪泉たちは紫苑を抱きしめ、ただ泣き叫ぶことしかできなかった

 

 

「…雪泉ちゃん」

 

 

「飛鳥ちゃん…」フルフル

 

 

「佐介くん…」

 

 

かわそうに思った飛鳥が雪泉に歩み寄ろうとするが、それを佐介が止めた

 

 

察した飛鳥は思いとどまり、再び彼女たちを見守っていた

 

 

「いや…いやよ…紫苑、目を開けて……私、あなたが入てくれないと……」

 

 

紫苑の胸元に顔をうずめながら、雪泉は必死に語りかける

 

 

「行かないで……戻ってきて………」

 

 

失ないたくない、いなくなって欲しくない、もう一度笑顔を見たい……そしてなにより思うのは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(…愛してるわ。……紫苑)」ギュッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最愛の人への愛の思い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして…時に愛は奇跡を呼ぶ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぅ…うぅぅ…」

 

 

 

フワッ…フワワ~ン

 

 

 

「……っ?」

 

 

「な、何…これ?」

 

 

「なんだかわからんが……とても、綺麗じゃ」

 

 

雪泉たちが悲しみにくれていると空からキラキラと輝く雪が降り始めた。それは瞬く間に勢いを増ししんしんと振り続けていく

 

 

すると徐々に紫苑の体が独りでに宙に浮いていく

 

 

やがて地面に落ちた光りの雪が紫苑の身体の周りを飛び交う

 

 

光りの雪が勢いよく次々と紫苑の胸の中に吸い寄せられていく

 

 

全ての光りが紫苑に入った瞬間、紫苑の体から光がほとばしる

 

 

そして全てが終わると宙に浮かんでいた紫苑の身体がゆっくりと降下し、地面に寝そべるように横たわった

 

 

「…」ピクッ

 

 

『っ!?』

 

 

一瞬、紫苑の体がぴくりと動いた

 

 

「……」ズズ…ズズズ……

 

 

そしてゆっくりと紫苑が動き始めた

 

 

「……っ」クルッ

 

 

起き上がった紫苑は雪泉たちにその素顔を見せた

 

 

「し、紫苑…」プルプル

 

 

「……雪泉」

 

 

自分が目を覚ましたことに驚く雪泉に紫苑は優しく語りかけ、次に他のみんなのほうを向いた

 

 

「みんな…」

 

 

叢たちも雪泉同様に心底驚いているようだった

 

 

「う…うそ…」アタフタ

 

 

「ほ、本当に紫苑なのですか?」

 

 

「ど、どどど、どういうことなんでしょう?」

 

 

「わっ、わかんないけど、そんなのどうでもいいよ!紫苑ち〜ん!」

 

 

四季が真っ先に抱きつき、叢たちもそれに続いて抱きついた

 

 

「みんな…ごめんね。心配かけて」

 

 

紫苑は自分の元に駆け寄ってきた彼女たちを優しく受け入れる

 

 

「よかった…紫苑さんが目を覚ましましたよ」

 

 

「雪泉ちゃんたちすんごく嬉しそう」

 

 

「よもやこのような奇跡を二度も見られようとはの…長生きはしてみるもんじゃの」

 

 

喜びに満ち溢れた紫苑たちを見て佐介たちは清々しい気持ちになった

 

 

「ですがどうして紫苑が意識を取り戻すことができたのでしょう?」

 

 

雪泉の疑問に叢たちもハッとなる。確かに今さっきまで指先すらピクリとも動く気配がなかった紫苑がこうして目の前にいるのかと

 

 

その疑問に紫苑は少し思いつめたような顔をする

 

 

「黒影さまだよ…」

 

 

「…えっ?」

 

 

「黒影さまが生死の狭間をさまよっていた僕を救ってくれた。黒影さまが僕をここに呼び戻してくれたんだ」

 

 

「おっ、おじいさまが?」

 

 

自分が目を覚ますことができたのは黒影のおかげだと聞かされ、雪泉たちは驚きを隠せなかった

 

 

そして紫苑はことの顛末を語り出す

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……こ、ここは?」

 

 

雪泉の攻撃によって霊石が破壊された後、紫苑が目を覚ますとそこには白い空間が広がっていた

 

 

「もしかしたら、僕は死んでしまったのでしょうか?」

 

 

自分の手を見つめながらそんなことを考える

 

 

「はは…ははは…、でもこれは僕に相応しい結末なのかもしれないかもですね」

 

 

そう呟くとともに紫苑は自分のこれまでのことを思い返した

 

 

これまでの戦いの中で半蔵学院のように善だろうと悪だろうと手を差し伸べようとする者たち

 

 

蛇女子学園のように自分たちと何も変わらぬ思いを持つ者たち

 

 

紅蓮竜隊のように追われる身でありながらも自分の忍の美を貫きながら生きている者たち

 

 

様々な人と出会い雪泉たちは忍として成長をしていった

 

 

それに対し、自分は自らの思いに蓋をして使命を果たさんと先走り

 

 

挙句の果てには力に溺れ暴走し、大切な存在であるはずの雪泉たちにも手をかけてしまった

 

 

そんな許されざることをした自分にとってこの無限とも言える無の空間はまさにうってつけの世界

 

 

このまま罪を背負い、永遠の後悔をし続けても構わない、そう思っていた時だった

 

 

 

 

 

 

 

 

『紫苑…紫苑』

 

 

「っ?…こ、この声は……っ?」

 

 

 

紫苑は驚いた。忘れるはずのない、この自分を呼ぶ懐かしい声

 

 

さらに紫苑の目の前に光が集まり、光がどんどんと人の形に変わっていく

 

 

刹那、眩い光が差し、紫苑は思わず目を瞑る

 

 

ようやく光が収まり、ゆっくりと紫苑が目を開くとそこには

 

 

「……黒影、さま」アタフタ

 

 

紫苑にとっては恩師であり、育ての親であり、尊敬すべき人である黒影が目の前にいた

 

 

「黒影さま!僕はどうしようもないダメな子です!あなたの理想を叶えたいと思うあまりそれにしか目を向けずにその考えを雪泉たち押し付けてみんなの意見も耳を傾けず、挙句の果てにはあなたが封印していたマテリアを勝手に持ち出して…結果、力に溺れて雪泉たちを傷つけてしまった……僕はもう、誰にも顔負けできません」グスン

 

 

泣きじゃくりながら自分の思いを包み隠さずに告げた

 

 

『いや紫苑…悪いのは俺なのかもしれん』ギュッ

 

 

「……えっ?」キョトン

 

 

そう言うとともに黒影が紫苑をぎゅっと抱きしめた

 

 

紫苑は黒影の思わぬ行動に一瞬、頭が真っ白になる

 

 

『お前は優しい子だ。人のためにと自分を顧みず一生懸命尽くしてくれる…だが、俺が理想を捨てきれなかったばかりにお前はそれを叶えようと躍起になるあまり、自分の思いを押し殺し、その身が傷つくことも厭わず。挙句、霊石の力に手を染めてしまった。お前をそれほどにまで追い込んでしまったのは他でもないこの俺なのだ。責めるなら自分をではなくこの俺を責めろ』

 

 

黒影はそう言いながら紫苑に詫びを入れる

 

 

「く、黒影さま!そんなことありません僕は!」

 

 

『もういいんだ紫苑……俺はもう気づいたんだ。俺が望んだ世界はすぐ目の前にあったんだ』

 

 

そう言うと黒影は抱きしめるのをやめるとともに紫苑をまじまじと見た

 

 

『俺の求めた善だけの世界…それはお前たちの存在だ』

 

 

「僕たちが?」

 

 

『そうだ。俺の理想は叶ったていたんだ……だから、お前はもう、俺に縛られなくていいんだ』

 

 

「黒影…さま」ジワ

 

 

黒影のその言葉に紫苑は涙を流す

 

 

『紫苑、お前はこんなとこにいてはいけない』

 

 

すると紫苑の体が光り輝くとともにふわりと浮き上がる

 

 

「く、黒影さま!?」

 

 

『お前はお前の道を生きろ。生きて己の信じた正義に従え』

 

 

「僕の…正義?」

 

 

『そうだ。今よりお前は俺から巣立ち、自分の信じる正義を貫くがいい』

 

 

自分の正義、その言葉を聞いた紫苑は考えていた

 

 

「僕が信じる正義…」

 

 

そして紫苑の脳裏に浮かんできたのは雪泉たちの姿、一緒の時を過ごし、笑ったり泣いたり怒ったり

 

 

他愛ないことでも笑顔を絶やさない幸せそうな姿……

 

 

「………黒影さま、ありがとうございます。僕は僕の正義を見つけました。雪泉や叢、夜桜や四季に美野里。家族の笑顔を守りぬく、それが僕の信じる正義です」

 

 

『………素晴らしい答えだ。お前なら今度こそ自分の正義を歩んでいけると信じている。皆を、雪泉を頼んだぞ』

 

 

「はい。この命にかけて……今まで、ありがとうございました………おじい様」

 

 

『………俺も、お前を育てられて嬉しかったぞ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その言葉を最後に紫苑の意識が遠のき、今に至る

 

 

「そうでしたかおじい様が…」

 

 

「…黒影さまはこんな僕にチャンスをくださった。こんな僕に道を示してくれた。僕はその思いに答えなければならない」

 

 

すると紫苑が何か決意を込めたような目で立ち上がる

 

 

「紫苑?」

 

 

「僕は、変わりたい…変わらなきゃいけないんだ。僕を見捨てなかった雪泉、みんな、黒影さまのために…そしてなにより僕自身の正義のために」

 

 

そう言うと紫苑は徐ろに一本の苦無を取り出す

 

 

何をしようとしてるのかと黙って見ていると紫苑は片方の手で髪の毛を掴み、持っていた苦無をゆっくりと近づける

 

 

「紫苑!」

 

 

 

ズズ…ズズズ…バサッ!

 

 

 

そしてみんなの目の前で苦無で髪をバッサリと切りさいた

 

 

腰まであった髪が首元までの長さになった

 

 

「…これで"今までの僕とはさようなら"だ」

 

 

それは紫苑の覚悟を示していた。新しい道を歩むこと、これまでの行いから目を背けず贖罪していくということを

 

 

紫苑は握り締めた手を開くと切られた髪が風に乗って飛んでいった

 

 

「雪泉、みんな。これからの僕を見ていてほしい、それで判断してほしい、すぐにはうまくできないかもしれない、また間違いを起こしてしまうかもしれない。でも僕……変わるから」

 

 

「紫苑…」

 

 

紫苑の新たな決意を聴き、雪泉たちはその内容に感服した

 

 

「はい、しっかりと見せてください。あなたのこれからを」

 

 

雪泉がそういうと他の4人も賛同したようにうなづく

 

 

「みんな…ありがとう」

 

 

紫苑は心から雪泉たちへ感謝する

 

 

そして次に紫苑はくるっと向きを変えるとなぜか佐介のほうに向かっていった

 

 

「佐介くん。こんな時になんだけど僕の我が儘を聞いてほしい」

 

 

「なんですか?」

 

 

急に紫苑が自分に語りかけてきたことに佐介は小首を傾げる

 

 

「……もう一度、僕と戦ってほしい」

 

 

「っ!」

 

 

『っ!?』

 

 

思いにもよらぬ紫苑の発言に全員が驚く

 

 

「僕は君と…本当の意味で決着をつけたいんだ」

 

 

霊石の力で暴走した状態で得た勝利は真の勝利ではないと紫苑は考え、改めて佐介との決着をつけたいと言い出す

 

 

「この戦いで君を倒し、僕は新たな一歩を踏み出す」

 

 

「……わかりました。うけて立ちます!」

 

 

「ありがとう、佐介くん」

 

 

佐介もまた紫苑との真の決着を望んでおり、その申し出を承諾した

 

 

 

 

 

2人は間合いを開け、互いを見つめながら佇む

 

 

 

 

「もう、紫苑たら…」

 

 

「まぁまぁ雪泉ちゃん、しょうがないよ。とにかく見守ってあげよう2人の戦いを」

 

 

「…仕方ありませんね、今日くらいは男の子のように"振る舞う"のを許可してあげましょう」

 

 

少し離れた距離から雪泉たちは紫苑と佐介の戦いを見守る

 

 

 

 

 

沈黙の中、風が吹き荒れる

 

 

 

 

「「…………っ!!」」

 

 

 

 

そして沈黙を破り、2人は一直線にお互いに向かっていく

 

 

互いに拳を握り締める

 

 

「やああああぁぁぁぁ!!!」

 

 

佐介が高らかに叫びながらスピードを上げていく

 

 

紫苑も負けじと速度を上げて突っ込んでいった

 

 

クロスカウンターが炸裂し、互いの胸部にパンチがヒットする

 

 

 

「ぐうっ!やあああぁぁぁぁ!!!」

 

 

「うぅっ!はあああぁぁぁぁ!!!」

 

 

そこから2人の強烈なパンチの応酬という激しい攻防が始まり、ラッシュがとどまるところを知らなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー黒影さま…僕、黒影さまに新たに誓います。この命をかけて……雪泉たちの笑顔を守り抜くことを!!ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

握り締める拳に想いの全てを乗せ一発一発を叩き込む

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーだから……天国から見ていてください!ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーこの"正義"を生涯かけて貫き通すことを……証明してみせます!!ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紅く輝く綺麗な夕焼け空

 

 

 

そんな空の光に照らされるは黒影の名が刻まれた墓標

 

 

 

墓標には色とりどりの花束と、黒影を取り囲み幸せそうな笑顔を見せる1枚の写真が添えられていたけ

 

 




はい、という訳でみなさん同じみの某親善大使wの髪切りシーンを紫苑に置き換えて書いて見ましたw


髪を切り、新たなる信念の元、紫苑の新たなる一歩が幕を開きます

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