新・蛇女子学園に侵入してきた姉妹
両備と両奈、彼女たちは元々月閃女学館の忍だと語り
蛇女に来のは転入するためとのこと
来る者は拒まないという蛇女の掟に従い、両備と両奈は蛇女に入ることになった
しかし、このまま終わるわけもなく両備はこの学園のレベルを知りたいと言い
雅緋に勝負を仕掛けた
曰く雅緋と戦い、この学園が自分に相応しいかを確かめさせてもらうとのこと
しかし、それを聞いた雅緋は両備たちに蒼馬と戦うよう唆す
不思議に思っていた両備達だったが、蒼馬が雅緋を倒したという話しを聞いた瞬間
両備は蒼馬に少々興味を示した
それにより雅緋の提案を聞き入れ、蒼馬に兆戦することに決めた
するとここで蒼馬も提案し、両備と両奈、二人を相手にすると言い出した
両備たちは余裕をみせる蒼馬の鼻をあかすためにそれを承諾した
そして両備は自身の忍転身は一味違うと語り
その言葉どおり忍転身が他の転身とは少々異なるということを見せびらかした……主に胸を
両奈も忍転身を終え、二人は蒼馬を迎え撃つ準備を完了し、ついに蒼馬との勝負を始めようとしていた
「さぁ、こっちは準備OKよ。さっさとそっちも転身したらどうかしら?」
両備が蒼馬に兆発的な態度をとる
「……転身」
《TransFormation》
「むっ、無反応ですって~、なによあいつ!?」
「はうぅぅ~ん。あの人、絶対放置プレイの才能ありそう~♪」
しかし、蒼馬はそれにまったく反応せず、転身と叫び
両備は自分を無視したことに腹を立てる
逆に両奈は喜んでいた……しかし放置プレイの才能ってなんだ?
っという感じで転身中に会話が挟まったものの蒼馬は変身を完了する
「それがあんたの転身姿ってわけね」
「なんだか強そうな感じがするね両備ちゃん?」
「ふん。なんだろうと両備たちの敵じゃないわ!行くわよバカ犬!!」
「はぅぅぅ~ん♪両奈ちゃんも絶好調でいくよ~♪」
互いに両備がスナイパーライフルを両奈が変則型二丁拳銃を構える
「喰らいなさい!!」
バキュン! バキュン!
「え~い♪」
ババババババババババババババ!!!!!
その場から動かず佇む蒼馬に向けて銃弾を乱射する両姉妹
蒼馬が避けることを想定し、前後左右、全ての位置を塞ぐべく一斉射撃を行った
「これほどの弾幕じゃ避けるによけられないわよ!」
そして一斉射撃が蒼馬に命中する
「ふん。決まったわね」キリ
「う~ん。両奈ちゃんぜんぜん気持ちよくないまま終わるのってなんかさみしいな~」ショボーン
もう勝った気でいる両姉妹だったが
ふと両備は気づく
「なっ、なんで?なんであいつ倒れないの?」
そう、両備たちが一斉射撃を繰り出し、全て命中したにも関わらず
蒼馬は先ほどと同様腕を組んだまま立ち尽くしていた
「ど、どういうことよ!?」
「なになに~?なにがおこってるの~?」
この事態に両備たちは驚きを隠せなかった
「……なんだ?もう終わりか?」
「なっ、なんですって…?」
すると蒼馬は平然とした顔で両備たちに尋ねる
「ふん。なんともぬるい攻撃だな。ではそろそろこちらもいかせてもらう」
呆れたものいいで呟くと蒼馬は反撃を宣言する
「あいつ、何か仕掛けるようだな?」
「いったいなにをする気なんだ?」
「こっ、こわい」ガクブル
戦っている両備たちはもちろんのこと、様子を見ていた雅緋たちも蒼馬がしようとしていることが理解できず、不気味なものを感じていた
そんな中、蒼馬が自身の左脇に手を伸ばした
左脇のホルダーらしきものが装着されておりホルダーには計3本の何かが刺さっており、その中から蒼馬は一本を取り出した
「何をしてるのかしら?」
「さぁ?」
両備と両奈も警戒しつつ様子を伺う
すると蒼馬が取り出したものを見てみると小さくコンパクトになった巻物らしきものだった
「なにあのちいっちゃい巻物?」
不思議そうな顔を浮かべている両備たち
カチャ!カッチャン!
《Thunder》
そんな彼女達を他所に蒼馬がその巻物を武器にある窪みにはめ込んだ
同時に武器から音声が流れる
「っ!!!」ビーーーン!!
「「「「「!?」」」」」
その刹那。蒼馬が銃口をむけトリガーを引いた瞬間、それが両備に向かって飛んでいく
「ぐっ!?」
咄嗟にかわした両備だったが、直後体に電流が走ったような痛みが
「両備ちゃん!大丈夫!?」
「なっ、なによあれ!?」
「りょ、両奈ちゃんもびっくり〜!?」
その光景に両備と両奈は驚きの表情を浮かべていた
「ほう、今のはなかなかだった。…だが次はどうだ!」
蒼馬が再び光弾を放つ
「っ!」
両備がすかさずライフルで狙撃するも
バシュン!!
「なっ、なんですって!?」
飛んできた弾丸は光弾を相殺するどころか逆に消し炭にされてしまう
「ふっ!!」
それとともに蒼馬は両奈を標的に決め、光弾を放つ
「あぁ~ん!」
光弾が両奈を直撃する
「きゃいぃぃぃぃぃ~ん!」
「りょ、両奈!?」
「はうぅ~ん!なにこれ!身体中がビリビリする〜!」
全身が関電に包まれたような感覚に襲われる
※しかしこのドM。実にいい笑みを浮かべている
「(両奈を一瞬で…!?)」
両奈があっさりとやられてしまったことに驚くも
「っこの!」カチャ
バキュン!
「」シュン!
「っ!?」
姉をやられた両備は仇討と言わんばかりにライフルで蒼馬を撃つも
蒼馬には当らない
「ぐっ!」
両備は尚も負けじとライフルを構え、撃つ
バシュン!!
バキュン!!
しかし何度も何度も撃ち続ても、それでも蒼馬には当らない
その時、蒼馬が武器を使って自分の周囲に煙幕を張る
「なっ!?」
煙幕が晴れると突如として蒼馬の姿が消えた
「ど、どこ!?どこに行ったのよ!?」
当たりを見回す両備
「こっちだ」
「っ!?…きゃぁぁぁぁ!!!」
そんな両備の背後に蒼馬が現れた
繰り出した蹴りが両備の左肩に命中し、両備は吹き飛ばされた
「(ぐっ…、なんなのよあいつ強すぎよ。雅緋を倒したっていうのも強ち間違いじゃないってわけね…だったら)」アセアセ
蒼馬の力を思い知った両備は1つ策を思いついたようにそれを行動に移す
「」スッ ガチャ
「っ?」
バシュン!!
「ぬぇい!!」
バシュン!
当らないとわかっていながらなぜ無闇矢鱈に弾丸を撃つのか蒼馬にはわからなかった
「…小癪な」
蒼馬は面倒になり、両備に止めをささんと近づく
「っ!?」
「終わりだ!」
バキィィィィン!
蒼馬のパンチが両備に直撃し、両備は今にも倒れそうになった
「(かかった!)」
しかしその時
「っ!?」ガシッ
咄嗟に両備が蒼馬の腕を掴んだ
「この距離ならあんただってひとたまりもないはず!!」
バシュン!
「っ!?」
「まだまだ!」
バシュン!バシュン!バシュン!
蒼馬の腹部にライフルの銃口を向けて弾を連射した
「……」グラッ
「はぁ…はぁ…、ど、どうかしら?ちょっとは答えたんじゃない」
すてみの戦法で蒼馬にダメージを与えた両備はしてやったりという顔をする
「…ふぅ~」
「なっ!?」
しかし蒼馬なおも平然としていた
「な、なんで?あんなに弾を喰らわせたのに!?」
「……少し、あるか?」
予想外の反応に両備はただ唖然としていた
「」スッ!
「っ!?」ガシッ
するとお返しと言わんばかりに両備を捕まえ、逃げるすべを失わせた
「よく頑張ったがこれで終いだ…ぬん!!」バシン!
「きゃあぁぁぁぁ!!!???」
両備にむけて蒼馬は力をこめた蹴りを突き出した
それによって両備は完全にノックアウトされてしまったのだった
「お前の力量と根性…褒めてやる」
「くそぉ~」グヌヌ
両備は負けた悔しさから地面に拳を突きつきるのだった
勝負が蒼馬の勝ちで決まり、全員が忍部屋に帰ってきた
「で、どうだった蒼馬の実力は?」
「悔しいけど、確かにあなたを打ち負かしたというだけのことはあるわね」
今回の戦いで蒼馬がいかに強いかを理解した
「ねーねー蒼馬ちゃん~。両奈ちゃんあれ絶対、気に入っちゃった~♪。だ~か~ら~、両奈ちゃんにもう一回あれして~♪」
「何だ?また喰らいたいのか?」
「うんうん♪」
「望みとあらば…」
バキュン! ハゥゥ~ン♪
バキュン! キャィィ~ン♪
「…何やってるんだあいつら?」引
「気にしてたら負けよ」
バカに構っていたら拉致が開かないので両備はそう雅緋に呟いた
「そうだな。しかし負けたとはいえ蒼馬にあそこまで挑む器量は見事なものだった……とりあえず合格と言うとこだな」
「えっ?」
「転入手続きが終わったらお前たちは私のチームに入れ」
「ふん。面白いじゃない。いいわじゃあお言葉に甘えさせてもらうわ」ニヤ
こうして両備と両奈は選抜メンバー入りを果たし、これにより選抜メンバー全員が揃ったのだった