閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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最近、ガマさんとのコラボのほうが忙しくて久しぶりの投稿です


まっててくださってる方々には本当申し訳ないですね


新・蛇女子学園編 第十九章 潜入作戦開始

上層部からの命令により紅蓮竜隊を討伐することになった蛇女子学園の選抜メンバーたち

 

 

しかし、これに対し雅緋と紫が異議を唱えた

 

 

抜忍になったとはいえ光牙と戦うことができないと言うことだった

 

 

それに対し、甘い考えを抱いている雅緋たちを鈴音が一喝する

 

 

時が経ち相馬たちは焔紅蓮竜隊討伐任務を完遂すべく彼らが潜伏していると思わしき場所へと向かっていく

 

 

だが、この時、相馬と忌夢、両奈たちは知らなかった。自分たちのあずかり知らぬところで何者かの魔の手が着々と忍び寄っていることに…

 

 

 

 

 

 

 

 

「へー、ここが紅蓮なんちゃら隊がいるって言う場所か?景色とか綺麗だし観光スポットにはもってこいな場所だな」

 

 

「こら相馬、ボクたちは遊びに来たんじゃないんだぞ?」

 

 

「わかってるよ。これも任務のためだったんだろ」

 

 

山の景色に見とれていた相馬を忌夢が注意する

 

 

「まったくもう、これだから相馬は…ねぇ雅緋、雅緋もそう思うよね?」

 

 

忌夢が雅緋に同意を求めようと声をかける

 

 

「…あれ?雅緋?」

 

 

「っ!…な、なんだ忌夢?どうかしたのか?」

 

 

「あっ、いや相馬のやつが浮かれてるみたいだったから雅緋からも何か言ってやってほしいってことで」

 

 

「そ、そうか、すまない。少しぼーっとしていたみたいだな。相馬、あまり羽目を外しすぎは筆頭としても許さんからな。そんなことよりそろそろ出発するぞ」

 

 

雅緋はそう言い残し、両備たちにも休憩が終わりだと伝えに行く

 

 

「どうしたんだろう雅緋?」

 

 

「なんか様子がおかしかったように見えたぞ?」

 

 

「…同じだ。紫の時と」ムムッ

 

 

「えっ?」

 

 

忌夢がボソッと呟いたその言葉を聞いた相馬は声をあげる

 

 

「紫の時とってどう言うことだよ忌夢?」

 

 

「言葉通りの意味だよ。様子がおかしかったのは雅緋だけじゃない、さっきボクが声をかけた時、紫もさっきの雅緋と同じ感じだったんだ」

 

 

「それだけじゃないの〜!こっちも大変なの〜」ボン!

 

 

「「っ!?」」ビクッ

 

 

そんな2人の会話に突如両奈が割り込んできた

 

 

「と、突然なんだ両奈!?」

 

 

あまりに突然だったため忌夢が怒りながら尋ねる

 

 

「あーん♪忌夢ちゃんが怒ってる〜♪両奈ちゃんを罵倒するかのような目で見てる〜♪たまんな〜い♪」

 

 

「喜んでないでさっさと要件を言え!」

 

 

「も〜。忌夢ちゃんのイケズ〜…まぁ、今は置いておくとして、さっきの話しのことだけど、実はね両備ちゃんも雅緋ちゃんたちと同じような感じになってたんだよ〜」

 

 

「雅緋、紫の次は両備か…どうなってんだ?」

 

 

3人が同じような反応だったという事実に頭を悩ませる

 

 

そんな中、蒼馬は相馬たちが頭を悩ませているのを他所に雅緋たちのことについて考えていた

 

 

『(妙だな、普段の雅緋ならあんな風な素振りはまず見せない、それに忌夢と両奈の証言も気になる…少し嫌な予感がするな)』

 

 

状況を分析した蒼馬は少々胸騒ぎを覚えていた

 

 

 

 

 

 

 

それからしばらくして一抹の不安は残るものの、紅蓮竜隊のメンバーの捜索を再開した

 

 

 

 

 

「しかし、こうも広い場所から紅蓮なんちゃら隊ってのを探すのも結構しんどそうだな」

 

 

「グダグダ言ってないで周囲を警戒したらどうなんだ?忘れるなよここは向こう()側のテリトリーなんだぞ」

 

 

「へいへいわかってますよ~『プツン』っ?」

 

 

その時、相馬の足に何かが引っ掛かり、切れた音がした

 

 

「あ~……ちょっとごめんみんないいかな?」

 

 

「なんだ?」

 

 

「……まずったかもしんない」アハハ

 

 

冷汗を流しながらそうつぶやいた瞬間

 

 

 

カサカサ…ビュン!

 

 

 

『っ!?』

 

 

草むらの中から複数の傀儡が飛び出し、相馬たちを狙う

 

 

「相馬!!」

 

 

「や~、メンゴw」

 

 

 

カチャカチャ!

 

 

 

「散開しろ!」

 

 

『っ!!』

 

 

 

バババババババババ!

 

 

 

全員が一斉に散開し、銃撃をかわす

 

 

傀儡たちもそれに応じてバラバラに逃げる相馬たちを追いかけていった

 

 

「うぎゃ~!まだ追いかけてくる~!」

 

 

雅緋たちとはぐれてしまい、背後から迫り来る傀儡たちの銃弾の嵐を掻い潜りながら必死に逃げていた

 

 

「し、しつこいぞお前ら!しつこい人は嫌われ…って、元から人じゃねー!」

 

 

『なにを1人でぶつくさ言っているんだ?』

 

 

相馬の理解不能な1人ボケ突っ込みに対して若干冷めたような表情をむける蒼馬だったが、今はそうも言ってられない状態だった

 

 

『このまま逃げてても拉致があかない、一気に片づけるぞ』

 

 

「おっしゃ、わかった!だったらここは俺に任せとけ!」

 

 

『いいのか?』

 

 

「この程度の奴ら俺がけちょんけちょんにしてやるぜ。忍、転身!」

 

 

そういうとヴァイザーのボタンを押し、相馬がエフェクトとともに転身を完了させる

 

 

『で、まずはどうするつもりなんだ?』

 

 

「へっ、下手な小細工なんていらねぇよ。俺はいつでも直球一本槍ってね!うおおぉぉぉぉぉ!!!」

 

 

『…単細胞だな』

 

 

相馬は傀儡に向かって走り出す

 

 

 

バババババババババ!

 

 

 

弾幕の中を怯むことなく突っ走る

 

 

「おりゃあぁぁぁ!うりゃあぁぁぁ!」

 

 

思いのままにあらん限りの力を振るい、傀儡たちを壊していく

 

 

 

ウィィン!バキュン!

 

 

 

「おっとあぶね!?」

 

 

 

ボバアァァァン!

 

 

 

隠れていた傀儡が展開した大砲で相馬を攻撃し、大砲がものすごい勢いで爆発する

 

 

「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

爆発の衝撃により地面を豪快に転がる

 

 

「くっそ!やりやがったな!うおおぉぉぉぉぉ!!」

 

 

尚も果敢に傀儡に向かって突っ走る

 

 

傀儡もそんな相馬に向けて再び大砲をぶっ放つ

 

 

「二度も同じ手に引っかかるかよ!」

 

 

そう言うとともに大砲が当たる直前に相馬はジャンプし、大砲の弾に着地するとともに再度飛び上がる

 

 

「おりゃあぁぁぁ!!!」

 

 

上空から落下の勢いで傀儡を思いっきりぶん殴った

 

 

「しゃあ!この調子でどんどん行くぜ!」

 

 

残った傀儡たちも相馬は次々とねじ伏せていった

 

 

こうして相馬は傀儡を仕留めることに成功するのだった

 

 

「っしゃ!ざっとこんなもんだぜ!」

 

 

『危なっかしさは否めないがな』

 

 

「お、おい!余計なこと言うなよ!?」

 

 

せっかくかっこよく決めたのに蒼馬のその言葉で第なしになったと言いたげな相馬だった

 

 

「ふん。単なる無鉄砲なやつかと思っていたが、少しはやるようだな」

 

 

「っ!?だっ、誰だ!?」

 

 

突然の声に相馬はあたりを見回す

 

 

「こっちだ」

 

 

「っ!」

 

 

声のするほうに相馬が顔を向けるとそこには木の上でこちらを見ている人影が

 

 

「お、お前は!?」

 

 

「はっ!」シュタッ

 

 

人影が木の上から降り立つ

 

 

「っ!」

 

 

その瞬間、人影の素顔を見て相馬は驚く、男性であること以外は雅緋と瓜二つ。つまりそれがなにを意味するのかを悟った

 

 

「見た所、その制服から察するに蛇女子の関係者か?」

 

 

「その物言いってことは間違いないな。お前が光牙か?」

 

 

「あぁ…そうだ」

 

 

予期せぬ場所で重要人物に会ったと相馬は内心、息を呑むのだった

 

 

 

 

 


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