閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

159 / 809
新・蛇女子学園 第二十章 考えるのやめた!

上層部の命令を受け、相馬たちは焔紅蓮竜隊の潜伏してるであろう山にたどり着いた

 

 

捜索を開始するその最中、相馬と忌夢、そして両奈は雅緋たち様子がおかしいことに気づき始める

 

 

不安がよぎるも、捜索を続けてた相馬達だったが、その時、うっかりと相馬が罠を発動させてしまったがゆえに傀儡の集団に襲われ、みな散りじりになってしまった

 

 

仲間たちとはぐれ、1人で行動することを余儀無くされた相馬は修行の成果を発揮させ蒼馬とは異なる肉体変化に成功することができた

 

 

それにより傀儡を倒し危機を脱した相馬達だったが、そんな彼らの前に紅蓮竜隊のリーダー。光牙が立ちはだかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

傀儡を蹴散らした自分の前に現れた光牙を目にした相馬は緊張のあまり息を呑む

 

 

「(こ、こいつが光牙。雅緋達が言っていた男か……)」アセ

 

 

相馬は目の前にいる光牙の顔を観察していた

 

 

じっくりと観察すればするほど彼の顔は雅緋に瓜二つだった

 

 

「(性別が一緒だったら間違えそうになるレベルだなこれっ)」

 

 

そんな雅緋と光牙の瓜二つっぷりに相馬は内心クスリと笑っていた

 

 

「おいお前」

 

 

「っ!?」ビクッ

 

 

「さっきから人の顔をジロジロと…聴いているのか?お前は何者だ?なぜ蛇女の制服を着ている?」

 

 

「おっ、俺はな、お前の後釜で蛇女に特別に転入した相馬ってもんだい!」

 

 

鋭い眼光に睨まれ若干ビビる相馬だったが勇気を出して自分が何者であるのかを告げた

 

 

「お前が?………佐介が言っていた強い忍だというのか?」

 

 

以前佐介から彼の話しを聞いていた光牙はじーっと相馬を見つめる

 

 

「佐介?佐介って誰だ?」

 

 

『お前がまだ眠っている時に俺が攻め入った半蔵学院の忍学生だ。…今思うとあいつは少しお前に似てるのかもしれないな』

 

 

蒼馬はたくさんの人と接したことで少なからずあの時の佐介の行動を理解できたような気がしていた

 

 

そんな中、光牙はまだこちらを凝視していた

 

 

「な、なんだよ?」

 

 

「……信じられないな。こんな傀儡程度に手こずっているうえに見るからに弱そうなやつにあの佐介がやられるはずがない」

 

 

「な…んだと!?」カチーン

 

 

光牙の失礼な物言いに相馬はカチンときた

 

 

「やいやいやい!お前、さっきから好き放題言ってくれんじゃねぇか~!?」プンスカ

 

 

「ふん。この程度の兆発でマジギレしてるあたりやはり底が知れるな」ヤレヤレ

 

 

自分が予想した通りの反応を示す相馬を見て光牙は呆れたような態度でそう言った

 

 

「ムッキ~~!!!お前のそう言う態度、ほんとマジ雅緋そっくりだな!」プンスカ

 

 

「…みや、び…」ビクッ

 

 

相馬の口から出た一言に光牙は激しく反応した

 

 

「…佐介達から話しは聞いていたが、やはり姉さんが復帰したというのは本当のことらしいな」

 

 

光牙は雅緋が目を覚ましてくれたことを知り、安堵の表情を浮かべていた

 

 

「相馬と言ったか?」

 

 

「っ?」

 

 

「姉さんは…今何をしている?」

 

 

「…蛇女の選抜メンバーの筆頭として俺たちを纏めてる。そんでもって蛇女の誇りを取り戻そうと頑張ってる」

 

 

心配そうな顔を浮かべていた光牙を見て良心が揺らいだ相馬は雅緋が今、どういう立場にいるのかを告げた

 

 

「…ということはお前たちの目的は」

 

 

「俺たちは上からの命令で抜忍であるお前達を討伐しに来た……そう言うこった」ポリポリ

 

 

「そうか……そうだよな」

 

 

相馬達がここに来た理由を確認した光牙は少し複雑そうな顔を浮かべる

 

 

「だとすれば、こちらとしてもそれなりの抵抗をさせてもらう」キリッ

 

 

すると光牙の目つきが変わり、弓を構える

 

 

「ちょ、ちょっと待てよ!確かに俺たちはお前らを倒せって上から言われたけど、でも雅緋は最後まで否定してたんだぜ!それに紫も!」

 

 

「紫……そうか、あいつも…お前の言いたいことはわかった。だが俺は抜忍だ。裏切り者が命を狙われるのは当たり前だ。それくらいわからない姉さんじゃない」

 

 

「っ…」

 

 

「でも、今の俺には守りたいものがある。俺を仲間だと信じてくれているあいつらの存在は俺にとって姉さんたちと同じくらい大切なものだ。たとえ姉さんたちと袂を分かつことになってしまおうともこの俺の忍道にかけてあいつらを守り通す」

 

 

光牙の覚悟は本物だった。たとえ姉達に討伐されるとしても仲間たちを見捨てないという思いが伝わって来るかのように

 

 

「(なんで…なんでみんなそんな簡単に割り切ろうとすんだよ)」

 

 

そんな中、相馬は考えていた

 

 

どうしてこうも忍だからという理由で割り切ろうとするのか理解できなかった

 

 

たかだかそんな理由で家族が殺し合いをするのかと思うと相馬は腸が煮え返る思いになった

 

 

「気に入らねぇ…」

 

 

「っ?」

 

 

「気に入らねぇんだよ!!!」

 

 

相馬は力の限り光牙を怒鳴り散らした

 

 

「どいつもこいつも二言めには忍だからって納得しようとしやがってそれがなんだってんだよ!耳にタコができるくらい聞き飽きたわそんなこと!……俺もう決めた!」

 

 

するといきなり相馬が光牙を指さす

 

 

「今から俺がお前を全力でぶっ倒す!」パン

 

 

「…お前が俺を倒すだと?」

 

 

「おうよ!テメェらの理由なんざ知るか!気絶させてでもテメェを雅緋たちのとこに連れて行く!」

 

 

『だが、それでは任務を無視するということになるぞ?』

 

 

「任務なんざ知るか!任務のためなら親姉弟だろうが殺し合うなんて理不尽なこと認められっか!そもそも俺は元々忍でも何でもない!だから俺は俺のやりたいようにやるって決めたんだ!」

 

 

後先のことを考えずに相馬はただ目の前のことに目を向ける

 

 

その第一歩。光牙を倒して雅緋たちの元に連れて行くと宣言した

 

 

「忍のいろはも知らぬお前ごときが俺を倒すだなどと……片腹痛いわ」ギロ

 

 

「うっせ!そんなこと、やってみなきゃ」スッ

 

 

『まて!やつは今のお前で勝てるようなやつでは!』アセアセ

 

 

 

 

ビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!

 

 

 

 

「わかんねぇだろうがぁぁぁ!!!」

 

 

「っ!」

 

 

「うりゃあぁぁぁ!!!!」

 

 

「ぐっ!!」ズルルルルル

 

 

蒼馬の静止も聞かず、飛び出してきた相馬の攻撃を弓を盾にして迎え撃つ

 

 

想像よりもずっと強い力によって地面を引きずりながら後ろに下がらされる

 

 

「はっ!!」

 

 

「うわっ!」

 

 

光牙は一瞬の隙に弓で相馬の攻撃を払いのけ、距離をとった

 

 

「っ」ピリピリ

 

 

その時、さっきの攻撃で腕が痺れたことに光牙は気づいた

 

 

「……ふっ、なるほど。確かにパワーは申し分ないようだな。単細胞なやつにはぴったりだな」

 

 

「お…俺が、単細胞…」ピクピク

 

 

「いいだろう。ここまでしたからには俺も手加減はしない、全力で挑んでこい」

 

 

「上等だ!」ポキポキ

 

 

相馬の宣戦布告によって幕を開けたこの戦い、果たして相馬に勝機はあるのか?

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。