閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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新・蛇女子学園編 第二十六章 救いたい者のために

真相を突き止めるべく蛇女に戻った相馬たち

 

 

そこにはボロボロになった学園と傷ついた生徒たちという光景が広がっていた

 

 

蒼馬たちが学園の現状に頭を悩ませていると

 

 

突然、彼らの前に雅緋たちが現れた

 

 

呼びかけても反応しない雅緋たちに困惑する中、蒼馬たちの前に今回の事件の黒幕である道元が姿を現した

 

 

3人が持っている心の闇を利用し操っていることと、解放するには自分を倒すしかないことを告げ

 

 

さらにはみんなが見ている前で両備、両奈が今まで隠していた二人がこの学園に来た本当の理由を暴露した

 

 

秘密を知られ、うちに秘めていた思いを告げる両奈に忌夢が心から許しを請うた

 

 

彼女の必死な想いに両奈は心打たれ、今までの思いを捨て去り、彼女たちを許した

 

 

そんな光景にしびれを切らした道元が洗脳した雅緋たちに命じて攻撃を仕掛けるのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

「はあっ!!」シャキーン!

 

 

先頭を走る雅緋が一番手で蒼馬に斬りかかる

 

 

「ふっ!」スッ!スッ、スッ!

 

 

蒼馬はそれをかわしていく

 

 

隣に目を向けてみると忌夢は紫を、両奈は両備を相手にそれぞれの戦いを始めていた

 

 

「秘伝忍法…」

 

 

すると雅緋が刀の刀身に手をかけると黒炎がさらに広がりを見せる

 

 

「悦ばしきInferno!!」

 

 

黒炎の刃で次々と斬撃を仕掛けていく

 

 

「ちぃっ!!」

 

 

先ほどと同様に攻撃をかわしていく蒼馬だったが

 

 

大きなダメージこそ避けられてはいるが体のいたる箇所に擦り傷ができていく

 

 

「はあぁぁぁぁ!!」

 

 

雅緋が飛び上がるとともにそのまま刀を振り下ろした

 

 

「っ!」ギュィィン!

 

 

それを見た蒼馬がすかさず左手を顔の前にかざすとともに防御のクレストを使用し、体を鋼鉄化させる

 

 

 

ガキィィィィイン!! ジジジジジジジジ!

 

 

 

鋼鉄化した蒼馬に雅緋の黒刀があたり、激しい火花が飛び散る

 

 

「っち!!」バッ

 

 

大したダメージを与えられないとわかり、すかさず間合いを開けた

 

 

着地するとともに無言のまま構えをかけ直し、次の攻撃を準備する

 

 

 

 

 

 

「紫!や、やめろ!やめるんだ紫!!」

 

 

「…えい!……やあっ!」シャリリリリリ

 

 

髪につけている手裏剣を次々と忌夢にむけて突き出す

 

 

忌夢はどんどんと押されていく

 

 

「ぬうぅぅぅぅぅぅ!!!」ギュオォォォォォォ

 

 

「こ、これは!?」

 

 

すると紫の全身から彼女の持つ禍根の力が溢れ出す

 

 

「やあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」バキュゥゥゥゥン!

 

 

球体状のエネルギーを忌夢に向かって飛ばす

 

 

 

ボバアァァァン!

 

 

 

「うわぁぁ!」

 

 

直撃を受け、忌夢が吹き飛ばされ、地面に伏せる

 

 

「む、紫…」

 

 

傷つき、倒れながら悲しげな目でこんなに冷酷なことをするまでになってしまった妹を見つめていた

 

 

 

 

 

 

「ええい!」ババババ!

 

 

「はあっ!」バキュン!バキュン!

 

 

両奈と両備が互の持つ武器で劇しい銃撃戦を繰り広げる

 

 

「両備ちゃん、目を覚まして!!」バババババババババ!

 

 

果敢に訴える両奈だったが、両備のほうは相変わらず反応しない

 

 

「ええい!」バキュン!バキュン!

 

 

両備の撃ってきた弾丸を避ける両奈だったが、避けたはずの弾丸が障害物にぶつかった瞬間バウンドし

 

 

再び両奈めがけて飛んでいく

 

 

「きゃあっ!?」ズシュ

 

 

それに気付かなかった両奈の体を弾丸が貫通し、両奈はその場に倒れ込む

 

 

貫かれた部分からは血が出ていた

 

 

「うっ…うぅぅ…こ、こんな形じゃなければ最高、なのに…っ!」

 

 

痛みなどで快楽を得る両奈であってもこんな喜びも感じられない痛みなど求めてはいなかった

 

 

「…秘伝忍法」

 

 

「っ!?」

 

 

「八つのメヌエット!!」

 

 

そんな両奈に銃口を向けトリガーを引くと八つの爆弾が両奈を囲うように飛んでいく

 

 

 

ギュイイィィィィン!

 

 

 

「っ!?」

 

 

 

ボバアァァァン!

 

 

 

「きゃいぃ~~ん!」

 

 

爆発に巻き込まれ、両奈は体から煙をあげながら地面に倒れた

 

 

「ふふふふ、呆気ないものですね。せめてもの慈悲としてひと思いに逝かせてあげましょう」

 

 

道元のその言葉に反応するように紫と両備がゆっくりと忌夢と両奈に近づく

 

 

 

 

 

 

「くっ、忌夢!両奈!」

 

 

雅緋との戦闘中に蒼馬が二人に危機が迫っていることに気づいた

 

 

『おいアオ!向こうがやばいことになってんぞ!?』

 

 

「わかっている!はあっ!!」

 

 

「ぐっ!?」

 

 

2人を助けるためにつばぜり合い中の雅緋を蹴り飛ばし、倒れた隙に駆け出した

 

 

「しかしどうする…このままではどちらかしか助けに行けない」

 

 

忌夢と両奈はそれぞれ左右別々にいるため今のままでは片方を助けている隙きにどちらかがやられてしまうのは明らかだった

 

 

『あっ!そうだ…アオ、ここはあれを使うべきじゃねぇか!』

 

 

「っ!…そうか、その手があったな」

 

 

『よっしゃ!俺は紫のほうへ!』

 

 

「俺は両奈のほうへ!」

 

 

互いにすべきことを確認したと同時に蒼馬がヴァイザーに巻きものをセットする

 

 

『アオ、景気づけに叫べ!大転身ってな!』

 

 

「…言わないといけないのかそれ?」

 

 

『そのほうが気合でるだろ!!』キリッ

 

 

「そう言うものなのか?……わ、わかった。大、転身!!」ギュイィィィィィィィン

 

 

掛け声とともにボタンを押すと蒼馬の体が一瞬光りに包まれた

 

 

「「はっ!!」」バッ!

 

 

「「っ!?」」ビックリ

 

 

そして光を振り払い現れると相馬と蒼馬が分裂していた

 

 

「そ、蒼馬が…」

 

 

「二人になっちゃった!」

 

 

「…ほう、これはこれは」

 

 

これには忌夢たちもビックリし、道元は興味深々な顔を浮かべていた

 

 

「やあぁぁぁ!」

 

 

その間に相馬が忌夢に迫る紫に飛びかかる

 

 

「ちょ、大人しくしろ!」

 

 

「ぐっ!ぐっくぅ!」ジタバタ

 

 

拘束から逃れようと全力で抵抗する

 

 

「忌夢、今のうちに離れろ!」

 

 

「その物言い、相馬か!な、なにが起こって?」

 

 

「説明は後だ!ともかく一旦離れろ!」

 

 

「わ、わかった」アセアセ

 

 

相馬の言われたとおりに忌夢は距離を開けるのだった

 

 

 

 

そして両奈のほうは忌夢よりもまずい状況に追い込まれていた

 

 

銃口を構え、今にも両奈を撃ち抜こうと狙いを定める

 

 

「ふっ!!」カチャ!

 

 

「あっ!?」

 

 

 

バキュン!

 

 

 

銃弾が発射された

 

 

両奈は咄嗟に目を閉じる

 

 

が、いくらたっても痛みがこない

 

 

「…下がれ両奈」

 

 

「っ!」

 

 

変わりに自分を呼ぶ声に反応するように目を開けるとそこには蒼馬がいた

 

 

当たる直前に弾丸をキャッチし、その豪腕で粉々に握りつぶした

 

 

「そ、蒼馬くん」

 

 

「ここは下がれ両奈。あいつは俺がやる」

 

 

「で、でもでも、蒼馬くん。両奈ちゃんもお姉ちゃんとして両備ちゃんを助けたいの」

 

 

両奈は蒼馬の指示に意義を唱える

 

 

「…ほう、そんなボロカスのような格好のお前がこの俺に指図しようとは……いい身分だな」ギロリ

 

 

「は、はううぅ~~ん♪そ、蒼馬くんこんな時に両奈ちゃんを罵るだなんて~」ビクビク

 

 

蒼馬に睨みつけられて両奈が発狂の声を上げる

 

 

「黙れこのゲロ豚が、やかましいからそのうるさい口を閉じろ!」

 

 

「いい、いいよ蒼馬くん~♪りょ、両奈ちゃん蒼馬くんに睨みつけられて感じちゃう~~♪」ビクンビクン

 

 

さらに劇しい罵りを受け、両奈はますます発狂した

 

 

「黙れと言ったはずなのに困った奴だきさまは」

 

 

「だ、だって~蒼馬くんの罵倒すごく刺激的なんだもの~」クネクネ

 

 

「…お前がそういうのなら仕方ない、ではこれからは優しくしてやる」

 

 

「っ!?」

 

 

その言葉を聞いた瞬間、両奈はびくつく

 

 

「これからはず~っとお前に優しくしてやろう」

 

 

「い、いやぁぁぁぁ!!や、やめて蒼馬くん!優しくしてやろうなんて言わないで~!そそそ、そんなことされたら両奈ちゃんショックで倒れちゃう~~!!」

 

 

優しくされることを必死に避けようと両奈は全力でお願いしていた

 

 

「な~にやってんだあいつら…」

 

 

そんな二人の光景に思わず呆れた声をもらす

 

 

「ならば俺の指示に従え、うまくできたらこの戦いを終えたら褒美をやろう…お前が望むことをなんでもしてやる」

 

 

「っ!な、何でも……きゃわ~ん♪うんうん、わかったよ蒼馬くん。言うこときくからあとでご褒美いっぱいちょうだいね!……それと、両備ちゃんのこと宜しくね」

 

 

「当然だ」

 

 

ふざけたようで最期は真剣に両備のことを思ってでた一言であるのはわかった

 

 

「しかしやはり難しいものだな」

 

 

懐にしまっていた「ドMを思い通りにする方法」という本を取り出しぶつくさと呟いた

 

 

 

 

バキュン!

 

 

 

「っ!」

 

 

するとその刹那、本の真ん中を銃弾が撃ち抜いた

 

 

幸い咄嗟に打ち込まれる前に握りつぶしたため大事には至らなかったが、見てみると両備がライフルで本を撃ち抜いたようだった

 

 

「…ふん」ポイッ

 

 

穴の空いた本を投げ捨てる

 

 

すると背後から先ほど蹴り飛ばした雅緋が刀を構え、自分を狙っていた

 

 

「面白い」

 

 

前と後ろをとられながらも蒼馬は冷静な態度で2人を相手にする覚悟で構えるのだった

 

 

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