閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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京都編 第五章 佐介、散る 

奈楽たちとの一軒のことであまり気分がすぐれないまま京都を観光する佐介たち

 

 

しかしそんな中、突如忍結界が発動したことに気づいた

 

 

さらにその直後、自分たちを通り越すように飛んでいった奈楽たちとそれを追う複雑の影を目撃し

 

 

何かあったと勘ぐった佐介が一足早く現場に急行する

 

 

到着した佐介が見たのは手負いの奈楽と彼女の後ろで身を隠しているかぐら

 

 

そしてそんな彼女たちを追い詰めようと取り囲む謎の集団妖魔衆と遭遇し

 

 

佐介と妖魔衆の交戦が始まる

 

 

しかし、自分や飛鳥達と同じ戦闘スタイルで攻撃してくる妖魔衆の猛攻に次第に押され始め追い込まれていく

 

 

だが、そこに佐介のピンチに駆け付けた飛鳥達が到着し、戦況は大きく変わり始めるのだった

 

 

 

 

 

 

 

「しゃあ、みんな行くぜ!」

 

 

「「「「おー!!」」」」バッ!

 

 

【「「「「っ!」」」」】バッ!

 

 

葛城の号令を合図に全員、一斉に妖魔衆との戦闘を開始した

 

 

「おりゃっ!」

 

 

「やあっ!」

 

 

「ふん!」

 

 

「えいっ!」

 

 

次々と妖魔衆たちに攻撃を繰り出していった

 

 

【「「「「っ!!」」」」】

 

 

当然妖魔衆も反撃を開始してきた

 

 

「お、おい、なんだよこいつら、ちょっと変だぞ?」

 

 

「確かに、戦い方がまるでわたくしたちとうり二つのように似ておりますわ!」

 

 

そんな最中、妖魔衆と戦いを繰り広げる中で他のみんなも違和感を感じ始める

 

 

「皆さん気を付けてください、おそらくこの敵たちはそれぞれが僕らや紅蓮竜隊のみなさんと同じスタイルを持っているはずです!」

 

 

「な、なんだと!」

 

 

「た、確かにあの動き、春花さんとひばりみたい」

 

 

佐介の言葉で皆もその信憑性の高さに納得した

 

 

「でも僕ら全員が力を合わせれば決して倒せないはずはありません。全力で行きましょう!」

 

 

「へっ、確かにな!」

 

 

「言えてますね!」

 

 

確かに敵は自分達と同じ力を持っているのかもしれない

 

 

だが自分たちの連携をもってすれば倒せない敵ではないという佐介の主張に皆の指揮も高まった

 

 

尚且つこれにより応戦する敵の数が減ったことで佐介も戦いが楽になった

 

 

「たあっ!」

 

 

先の追い込まれた意志返しといわんばかりに佐介が畳み掛ける

 

 

【「っ!」】

 

 

「っ!?」

 

 

しかし、そんな佐介の背後を取らんとする妖魔衆の一体が仕掛けてきた

 

 

「やあっ!」

 

 

【「っ?…っ!?」】

 

 

だがさらにそこに飛鳥が飛んできた

 

 

予想外のことに妖魔衆は攻撃するのをあきらめ距離を取るのだった

 

 

「ありがとう飛鳥ちゃん。おかげで助かったよ」

 

 

「…うん」

 

 

「どうしたの飛鳥ちゃん、なんか浮かない顔してるけど?」

 

 

背中合わせ越しに語り掛ける佐介だったが何故か飛鳥の返事が何処かなよなよしいことに気づく

 

 

「…あのね佐介くん聞いてほしいんだ。さっき霧夜先生から私たちに忍務を言い渡されたの」

 

 

「忍務を?」

 

 

「うん。一つはこの京都に発生し始めている妖魔の排除、そしてもう一つは…あそこにいるかぐらちゃんを捕獲することなの」

 

 

「えっ?」

 

 

飛鳥から任務の内容を聞いた佐介は驚きの顔を浮かべていた

 

 

「あの子を…捕獲?」

 

 

「うん。それが上からの命令なの」

 

 

「…?」

 

 

かぐらを捕獲することが任務だと聞いて佐介は困惑していた

 

 

【「っ!!」】

 

 

「佐介くん危ない敵が!?」

 

 

「っ!?」

 

 

 

ドスッ!

 

 

 

「うわっ!?」

 

 

動揺してる隙を突かれ、葛城のような武装をした妖魔衆から蹴りを入れられ、佐介は地面に倒れ込む

 

 

「佐介くん!」

 

 

【「ッ!!」】シャキン

 

 

「っ!?」カキン

 

 

飛鳥が駆けつけようとするもそれを邪魔するかのように焔のような武装をした妖魔衆に足止めされてしまった

 

 

「ぐっ、このぉっ!」

 

 

【「っ!!」】

 

 

行く手を阻む妖魔衆を退けようと攻撃を繰り出すも

 

 

妖魔衆の防御は固く、なかなかうまいこと行かなかった

 

 

「うっ、うぅぅ…みなさんは?」

 

 

先の攻撃で地面に倒れた佐介が再度状況を確認する

 

 

皆まだ光線の真っ最中で会った

 

 

「っ?」

 

 

その間に妖魔衆の内、数体がかぐらを狙って襲いかかる光景を佐介は目の当たりにした

 

 

「かぐらさまに近づくな!!」

 

 

奈楽が展開した足についた巨大な鉄球を振り回す

 

 

その攻撃によって妖魔衆は怯んでいた

 

 

「今のうちにお逃げください!」

 

 

「うっ、うん!」

 

 

奈落が足止めしてる間にかぐらに逃げるよう諭し、かぐらも逃げようとする

 

 

【「ッ!!」】バッ

 

 

「行かせるか!!」

 

 

妖魔衆が動こうとしたのを感じた奈楽が再び鉄球で攻撃しようとした時だった

 

 

「ぐっ!?」ズキッ

 

 

ここで運悪く傷口が開いたのか体に痛みが走り、攻撃が止まってしまった

 

 

「く、くそっ、こんな…時に!?」グヌヌ

 

 

【「ッ!!」】

 

 

「しまった!?」

 

 

奈楽が動きを鈍らせてしまったその隙を突かれて1体の妖魔衆を通してしまった

 

 

「ま、まて!」

 

 

【「「ッ!!」」】

 

 

「ぐっ、邪魔だ!!」

 

 

慌ててかぐらのもとに向かおうとするもそれを他の妖魔衆に邪魔されてしまう

 

 

「お逃げくださいかぐらさま!!」

 

 

「はっはっはっはっはっ!」アセアセ

 

 

小さい体で懸命に走るも徐々に追いつかれてしまった

 

 

前には妖魔衆。後ろには川。もはや絶体絶命だった

 

 

すると飛鳥の戦闘スタイルをした妖魔衆が2本の棍棒をかぐらにむかって突きつける

 

 

「やめろぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

 

「「「「「っ!?」」」」」

 

 

必死に叫ぶも聞く耳持たない妖魔衆が勢いよく棍棒を振り落とした

 

 

「っ!?」

 

 

かぐらは死を覚悟した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジャキィィィィィィィン!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…っ?」

 

 

切られた音はするも体に痛みがこないことを不思議に思ったかぐらが目を開けてみるとそこには大の字を描くように自分の前に立ち、妖魔衆の斬撃からかぐらを守った佐介が立っていた

 

 

「だ、…だい…じょう、ぶっ?」ドクドク

 

 

「お、お兄……ちゃん」アセアセ

 

 

「…けが…は、…ない?」

 

 

「う、うん…」

 

 

切り裂かれた箇所からは血が流れているにも関わらず佐介はかぐらの身を案じた

 

 

無事であることを確認できた佐介は安堵の表情を浮かべた

 

 

「佐介くん!?」

 

 

「…っ?」

 

 

声のする方を向くと驚いている飛鳥たちが映った

 

 

「み、…みん…【「っ!!」】っ…」ジャキイィィィィン!

 

 

 

 

ヒュゥゥゥゥ…バチャァァン!

 

 

 

 

ものを言おうとした直後、妖魔衆の容赦のない斬撃を受けた佐介はそのまま後方にある川に転落した

 

 

「佐介!?」

 

 

「佐介さん!?」

 

 

「佐介!?」

 

 

「佐介くん!?」

 

 

 

佐介が転落したのをうけ、慌てて河原へと駆け付けるも一瞬佐介の手が見えたと思ったらすぐに波にのまれて消えてしまった

 

 

「おい、速く佐介を助けに!…っ!?」

 

 

【「「「「っ!」」」」」】

 

 

落下した佐介を助けようとするも直後に妖魔衆が押し寄せ交戦する

 

 

「佐介…くん?」

 

 

そんな中が飛鳥は信じられない光景を目の当たりにし、数秒間唖然とした

 

 

「いや…いや…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飛鳥の叫び声が結界中に響き渡るのだった




京都編 第一幕、ひとまずここまで!


第二幕開幕までお楽しみあれ!
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