閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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前回書き残しがあったので一応前回の文に付け足ししましたがこちらで改めて


今回より京都編第二幕をあげますのでヨロシヘグリ


京都編 第六章 紅蓮の救い手 

その瞬間、周囲は凍り付いたように沈黙と静かな静寂が包んでいた

 

 

刹那、飛鳥の視界に映りこんだのは妖魔衆の一撃によって身を切られ

 

 

スローモーションにでもなったかのような世界でゆっくり、ゆっくりと崩れ落ちる佐介の姿が

 

 

 

バッチャァァァァン!!ゴボゴボゴボ…

 

 

 

そして佐介がそのまま川の中にドボンと沈んでいった

 

 

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

かぐらを庇い、妖魔衆に切られ、川に転落した佐介を目の当たりにし、飛鳥が発狂した

 

 

「早く佐介さんを助けに行きませんと!」

 

 

急ぎ、向かおうとする斑鳩たち

 

 

【「「「「「ッ!」」」」」】

 

 

「「「「っ!?」」」」

 

 

だが、その行く手を阻むように妖魔衆が攻撃を仕掛けてきた

 

 

「くそっ、どけってんだよ!!」

 

 

「道を開けろぉ!」

 

 

「そこをどいて!!」

 

 

妖魔衆と戦闘をしつつも皆、佐介の元に向かおうと必死だった

 

 

「佐介…くん」

 

 

そんな中、飛鳥はまだ呆然と河原の方を眺めていた

 

 

彼があんなことになるなど信じられなかったからだ

 

 

「佐介…くん」

 

 

悔しさで手の先にあった土を強く握りしめる

 

 

「…助けなきゃ、助けなきゃ、助けなきゃ!!」バッ!

 

 

佐介を助けだそうと飛鳥が走り出す

 

 

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

 

【「ッ!!」】スッ

 

 

「邪魔するなぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

一心不乱に佐介のもとに駆けつけようとするも佐介を倒した自分と同じ武器を手にする妖魔衆が行く手を阻む

 

 

「はっ!でやぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

【「ッ!」】

 

 

「ぬぅっ!?」

 

 

【「…ッ!」】

 

 

蹴散らそうとするも動揺して雑になった戦い方で勝てるような相手ではなかった

 

 

 

バシィィィン!

 

 

 

「きゃあっ!?」

 

 

そして飛鳥の剣激が妖魔衆に弾き返され、飛鳥は地面に倒れ込む

 

 

妖魔衆が刀をチラつかせ、ゆっくりと近づき、すぐさま飛鳥に向けて刀を振り上げる

 

 

「飛鳥!?」

 

 

「まずいですわ!!」

 

 

「くそっ、いい加減にしろ貴様ら!」

 

 

「ひばりたちを行かせて!!」

 

 

飛鳥の元に向かおうとすることさえも邪魔をする妖魔衆に斑鳩達も手を焼いていた

 

 

その間にも妖魔衆が飛鳥を亡き者にしようとする

 

 

「(佐介…くん。ごめんね)」

 

 

このままでは飛鳥も佐介に二の舞になってしまう。誰もがまずいと思っていた時だった

 

 

 

ジャキィィィィン!

 

 

 

「っ…?」

 

 

目をギュッと閉じていた飛鳥が徐ろに目を開けてみると

 

 

「…飛鳥。これはなんの真似だ?」

 

 

「ほ、焔ちゃん!?どうしてここに!?」

 

 

そこには飛鳥のライバル焔がいた

 

 

「どうしてここにじゃない!わたしが助けに来なければ今ごろ八つ裂きにされていたところだぞ!」

 

 

「ご…ごめん」

 

 

焔にどやされ、飛鳥は反省した

 

 

「焔!」

 

 

「「っ?」」

 

 

すると焔のもとに次々と降り立つ影が

 

 

「詠さん!それに光牙さんたちも!」

 

 

飛鳥たちを助けに来たのはライバルチームであり、盟友の焔紅蓮竜隊だった

 

 

「もう駄目じゃない焔ちゃん、勝手に先走っちゃ?」

 

 

「悪い悪い、飛鳥の奴がだらしなくてついなw」

 

 

「も、もう」プンスカ

 

 

来て早々に本人の前で悪態をつく焔に飛鳥は少し頬を膨らませる

 

 

「斑鳩さん。無事で良かったですわ。助けにきましたわ!」

 

 

「詠さん」

 

 

「随分とボロボロやないか葛城?」

 

 

「へっ、ほっとけ」

 

 

詠が斑鳩の体をいたわり、日影が葛城に手を差し伸べる

 

 

「まったく、らしくないんじゃない?」

 

 

「うるさい、ちょっと調子が悪かっただけだ」

 

 

「ひばり、無事でよかったわ」

 

 

「春花さん」

 

 

続けて未來が柳生と軽い口喧嘩をし、逆に春花と雲雀はそれとは真逆のような感じだった

 

 

一通りの挨拶を終えるや、紅蓮竜隊は半蔵学院メンバーたちの前に立ち、敵と相対する

 

 

「焔、喧嘩はそこまでだ。とりあえずこの状況を打破するぞ」

 

 

「あぁっそうだな!皆、気合い入れていくぞ!」

 

 

【「「「「ッ!」」」」】

 

 

「かっ飛ばせ!」

 

 

光牙の呼びかけ、さらに焔の激励を受け、紅蓮竜隊が妖魔衆との戦いに参戦する

 

 

「おりゃぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

「はぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

「いねや!」

 

 

「全員ぶっ飛ばしてやるわ!!」

 

 

「痛くしちゃうわよ~♪」

 

 

焔達、紅蓮竜隊が引き継ぐ形で妖魔衆とぶつかり合い、

 

 

その戦いが徐々に過激になっていく

 

 

「な、なんであいつらが?」

 

 

「どうして?」

 

 

「みなさん、大丈夫ですか?春花姉さんから回復薬や手当てをするように言われてきました!」

 

 

突然の彼らの登場に驚きを隠せず似るその間にまだ実践戦闘経験のない愛花は救急箱を手に傷ついた半蔵メンバーの傷の手当てにやってきた

 

 

「どりゃっ!」

 

 

【「ッ!」】

 

 

「ぐっ、こ、こいつ!」グヌヌ

 

 

【「…」】グポーン

 

 

戦闘を続ける中で紅蓮竜隊も敵の違和感に気づく

 

 

「春花さま、こいつらって!?」

 

 

「えぇ、おそらくね」

 

 

この戦いの中で妖魔衆の正体に感付きだす

 

 

「気を付けて!そいつら私たちだけじゃなく焔ちゃんたちと同じ戦い方をするから!」

 

 

そこに飛鳥の助言を受け、疑いは確信にへと変わった

 

 

「……やはり、そういうことだったか!」

 

 

【「ッ!?」】

 

 

やはり自分たちの想像通りであることに光牙達は納得した様子を浮かべる

 

 

「でもだとしたらどういうことなんだろう?なんでこいつらあたしたちと同じような技や武器を使えるの?」

 

 

一つの疑問が解け、また新たな疑問が芽生える

 

 

なぜこの妖魔衆たちは自分たちと同じような戦闘スタイルに加え、技も似たてた武器も所持しているのかという疑問が

 

 

「未来、気持ちはわからなくもないけど今は戦いに集中しなさい!」

 

 

「如何せん数は向こうのほうが勝っとるからな~」

 

 

「気を引き締めてかかりませんと!」

 

 

「難しいことは後回しにしてちゃっちゃとこいつらを片付けるぞ!」

 

 

気になる気持ちはわからなくはない、だが今はそれよりもこの状況を打破するのが優先であることを諭した

 

 

「ふぅぅん!」

 

 

【「ッ!?」】

 

 

光牙の弓による斬撃を受け、妖魔衆が地面に転げ落ちる

 

 

「…強い」

 

 

自分たちがあれだけ苦戦していた相手を前に互角どころか優勢ですらある

 

 

飛鳥は光牙を見て改めて佐介がライバルと認める人なだけあると感じていた

 

 

「…飛鳥、1つ教えろ?」

 

 

「えっ?」

 

 

「佐介の姿が見えないが、あいつはどこだ?」

 

 

そんな中、光牙が飛鳥に問うた

 

 

自分の好敵手である佐介の姿が全く見当たらないことに

 

 

光牙のその問いに飛鳥はなんて答えたらいいのかわからず言葉に詰まってしまう

 

 

「…ま、まさか?」

 

 

「…」コックン

 

 

そんな中、光牙は飛鳥のその態度からだいたいを察した

 

 

「あいつが…あいつが……」

 

 

何が起こったかを察した光牙は驚くやすぐに手に握りこぶしを作る

 

 

悔し気な表情で顔が歪んでいた

 

 

「貴様らか、貴様らが佐介を……許さん!」

 

 

自分が倒すと決めていた佐介を倒されたと知り、光牙は怒りの限りを妖魔衆にぶつけた

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