閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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京都編 第十七章 絡み合う波乱の戦場 

上層部の命によりかぐらを処分する命をくだされ

 

 

彼女を倒そうとする飛鳥とそれを阻むべく立ちはだかる奈落と蓮との戦いに光牙と焔が乱入した

 

 

これにより事態は更なる白熱を見せていた

 

 

 

 

「ふん、はあっ!」

 

 

「ふっ!てぇい!」

 

 

「たあぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

「っ!!」

 

 

現場に乱入した光牙と焔たち対奈楽と蓮の攻防が激しさを増す

 

 

それを見ていた飛鳥はただただ見守るしかできなかった

 

 

「っ、ふぅぅぅん!」

 

 

「はあぁぁぁぁぁ!」

 

 

交戦する光牙と蓮が再びぶつかり合いに発展しそうになる

 

 

「2人とも戻って!」

 

 

「かぐらさま?」

 

 

「っ?」

 

 

その時、かぐらが蓮と奈落に戻るよう指示する

 

 

「「…っ!」」バッ

 

 

「あっ、まて、勝負の途中だぞ!」

 

 

しかし、2人はそれを無視してかぐらの元に舞い戻る

 

 

「いかがなさいましたか?かぐらさま?」

 

 

「2人とも、これ見て!」

 

 

「こ、これは!」

 

 

見るとその手には赤球があった

 

 

「よくぞ見つけられましたね、かぐらさま」

 

 

「うん。さてと、あーん。もぐもぐ」

 

 

「も、もしかしてあれはあの時のと同じもの?」

 

 

かぐらが珠を食べる光景を見て前に妖魔衆・十座からでた赤い珠を同じく食べていた姿を思い出した

 

 

「時は満ちた。貴様らの思惑は今すべて水泡に帰す」

 

 

「ど、どういうこと?」

 

 

「…覚醒の儀の始まりだ」

 

 

「うん。はじまりだー!!」

 

 

覚醒の時が来たと告げられた瞬間、それは起こった

 

 

「うっうう~~ん!!」

 

 

突如、かぐらの周囲に赤いオーラが発生し、彼女の身を包んだ時

 

 

幼いの姿をしていたかぐらが一瞬にして成長し、白い服を纏った少女の姿に変わった

 

 

「………」

 

 

「な…なんだと?」

 

 

「せ、成長した!?」

 

 

目の前で起きた衝撃的な出来事に飛鳥や光牙たちは驚きを隠せなかった

 

 

「蓮。奈落、無事に覚醒できたのもあなた達2人のお陰です」

 

 

「とんでもありません。自分はただ務めを果たしただけです」

 

 

「同じく」

 

 

蓮と奈落は目の前に立つかぐらに跪き、頭を下げるのだった

 

 

「ど、どういうことなの?」

 

 

予想外すぎる事態に飛鳥はただただ困惑していた

 

 

「(この気の高まりよう…あの時感じたのはコイツからだったわけか)」

 

 

光牙があの時の気の発生源が彼女であることを察した

 

 

「あなたはいったいなにものなの!?」

 

 

「私はかぐら、この世の果ての妖魔を滅する者。たとえ何を犠牲にしても…それこそが私が生まれた意味なのです」

 

 

「えっ?」

 

 

「私は戦乱を鎮める神の使い、己の宿命に従って戦います。神楽の名のもとに」

 

 

さっきまでの幼稚だった子とは思えないくらい丁重な言葉使いとそれに似合うくらいの風格を見せていた

 

 

「これがあのかぐらちゃんなの?」

 

 

「奈落、蓮。妖魔を倒すためならどんな犠牲を払ってもいいのでしたね?ではこの者達にはここで消えてもらいましょう」

 

 

「かぐらさま、ですが」

 

 

「それに、なぜかはわかりませんが私は今、彼女のことが目障りで仕方ないのです」ゴォォォォォ

 

 

かぐらは飛鳥を見据えながら全身から力をあふれださせる

 

 

その力を感じ取った3人は震えを感じた

 

 

「か、かぐらさま、気をお沈めください!」

 

 

「覚醒したばかりの身であまり力を使うのはよろしくありません!」

 

 

様子を見ていた蓮と奈落が慌てて奈落を止めようとする

 

 

「そうだぜ、そいつらの言うとおりだ」

 

 

するとどこからともなく声が聞こえ、振り向いてみるとそこには

 

 

「疾風!?」

 

 

「よっ。お前らとはつくづく縁があるみたいだな」

 

 

「なぜここに?」

 

 

「気を感じ取ってきたのさ……」

 

 

疾風はそっと視線を飛鳥達からかぐらたちのほうへ向けた

 

 

「(覚醒したと言ってもまだ完全体には至ってねぇようだな?)」

 

 

内心意味深な言葉を呟きながら帽子に手をかける

 

 

「疾風?…疾風なのかい?」

 

 

「おう、元気そうじゃねぇか蓮!」

 

 

最中、疾風を見た蓮がとても親しそうに語りかける

 

 

「知り合いなのか?」

 

 

「まぁね。でもまさか君とこうしてまた会えるなんて!」

 

 

「俺もうれしいぜ。だが今はそれはおいておこうぜ。それよかかぐら、ここは大人しくそいつらに従っとけ」

 

 

「っ?」

 

 

会話を中断して疾風がかぐらに語りかける

 

 

「使命を果たそうってんなら尚更引け、今はまだその時じゃねぇだろ?」

 

 

「…確かにそうかもしれません。ごめんなさい蓮、奈落。私としたことが少し熱くなってしまっていたようです。ですがもう大丈夫です。ここは一時引くことにしましょう」

 

 

「はい、かぐらさま」

 

 

「承知しました。では参りましょう」

 

 

かぐらの意思に従い、彼女とともにその場から去ろうとする

 

 

「ダメ!行かせるわけにはいかないよ!」

 

 

それを見た飛鳥が追いかけようとした時だった

 

 

 

バキュン!

 

 

 

「っ!?」

 

 

突然、弾丸が飛んでくるとともに飛鳥の目の前に着弾する

 

 

「おっと、そこから先は通行止めだぜお嬢ちゃん」

 

 

弾丸を放ったのは疾風だった

 

 

「じゃ、邪魔しないでください!私は佐介くんを追いかけるんです!それに私は忍務としてかぐらちゃんを倒さないといけないの!」

 

 

「飛鳥、お前…」

 

 

彼女らしからぬ態度と発言に焔は驚く

 

 

 

シュゥゥウ~~!

 

 

 

「だからこそ…さ」

 

 

「っ!?」

 

 

一輪の風が吹いた瞬間、いつの間にか疾風は飛鳥の背後に立っていた

 

 

飛鳥は慌てて武器を構えた

 

 

「悪いことは言わねぇ、この件には首を挟まないでくれねぇか?」

 

 

「えっ?」

 

 

「かぐらと蓮のことは見逃してくれってことだ」

 

 

「っ?」

 

 

その時、光牙は風丸の言ったその言葉に違和感を感じた

 

 

「ふざけないで!そんなこと出来るわけないでしょ!!」

 

 

風丸のその言葉に飛鳥は怒りのかぎり怒鳴りつけた

 

 

「…どうしてもか?」

 

 

「当たり前だよ!佐介くんは私たちの仲間なんだよ!一緒に修行したりご飯食べたりわらいあったり、一緒に楽しい時を過ごしてきた大切な仲間なの!何も知らない人が勝手なことを言わないで!」

 

 

飛鳥は想いの限りを風丸に訴えた

 

 

「何も知らない…ねぇ、ならば言わせてもらうぞ。その言葉、そっくり返してやる。お前にあいつらの何がわかるってんだ?」

 

 

「っ?」

 

 

すると疾風は少し威圧を込めた感じに飛鳥に問いただし、その疾風の瞳を見た飛鳥はプレッシャーを感じ、体に震えが走った

 

 

「…ふぅ、ちょっと熱くなりすぎたかな。さて、じゃあそろそろ行くとするかな」

 

 

疾風がその場を後にしようとした時だった

 

 

「まて」

 

 

「っ?」

 

 

 

パシュゥゥン!

 

 

 

「っ!?」

 

 

その場から去ろうとする瞬間、彼の前を光りの矢が通り過ぎていった

 

 

「…なんの真似だ光坊?」イラッ

 

 

少しムッとしたような顔で疾風は矢を放った張本人である光牙を睨みつける

 

 

「悪いが、今度こそは逃がさん。お前には聞きたいことがたくさんあるんでな」

 

 

「ほ~?」

 

 

「貴様、いったい何を隠している?何を企んでいる?…知っていることをすべて話してもらうぞ」

 

 

「…はっ、そんな脅し文句を使えば俺がビビって口を割るとでも思ってんのか?……舐めんじゃねぇぞ小僧が」

 

 

光牙と疾風が互いににらみ合う

 

 

「どうしてもってんなら力尽くで吐かせるんだな」

 

 

「言われなくてもそのつもりだ」

 

 

2人が武器を構え、一色触発の空気に支配された

 

 

その光景を飛鳥と焔はただただ見守るしかできなかった

 

 

「へっ、おりゃぁ!!」

 

 

 

シャリリリリリリ!!

 

 

 

「光牙!?」

 

 

光牙めがけて疾風の投げたチェーンが迫り来るのだった

 

 




ということで今回の京都編はここまで

…そして申し訳ないですが諸事情により京都編の続編はしばらく先になってしまいます

予めご了承ください。
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