「はっは~~!!」
シャリリリリリリ!!!
光牙めがけ疾風がチェーンを飛ばす
「ふっ、はあっ!!」
カキン!
それにたいし光牙は弓を振ってチェーンを弾き返す
「へっ、おりゃ!」
「っ!」
「そりゃ!おりゃ!!」
「っちぃ!!」
攻撃を弾き返されるもすかさず蹴りを繰り出し、光牙にかわされ着地すると今度は回し蹴り、からの後ろ蹴りという感じに休む隙きすら与えないほどの連続攻撃をしかけた
「っ!!」グイッ
光牙がすかさず後方へと飛びながら弓を構え、疾風を狙う
「させるかよっと!」
それを見ていた疾風が地面に向かって鎖を突き刺した
ギュイィィィィ!
「っ?」
すると突然、光牙の足元の地面が光りだしたと思った瞬間
ジャリリリリリリリリリ!!
「っ!?」カスッ
地面から無数の気でできた鎖が突出する
もぎりぎりかわすも光牙の頬を鎖がかすった
ザザァァァァ!!
「ほ~、やるじゃねぇか?今の結構取るつもりでやったんだけどな?」
「…っち」
「ふぅん。そ~らよっと!」
着地した光牙に向けて疾風が再び鎖を投げつけた
「同じ手は食わん!!」
迫り来る鎖に対し、光牙は当たる直前に素早くかがみ攻撃を回避した
「はっ!!」
ジャキィィィィン!
「っ!?」
そしてすかさず鎖を弓の斬撃で切り裂いた
「くらえ!!」
パシュシュシュシュシュン!
光牙は反撃開始と言わんばかりに矢を連射する
今度は疾風めがけて矢が飛んできた
「そんなもん、喰らうよ!はあっ!!」
ビュウウゥゥゥゥゥゥ!!!
疾風が左腕をなぎ払うように振った瞬間、真空波が発生し、矢めがけて飛んでいく
ボバァァァァン!!
矢と真空波がぶつかり合い、激しく爆発した
周囲に煙が立ち篭めていた
「……っ!?」
シャリリリリリリ!!
煙の中を突き抜け、鎖が光牙めがけて飛んでいく
そして鎖が一気に巻き付き、光牙を締め上げた
「ぐっ!?」
「…ホールド」
煙が晴れた先には光牙を捕まえたチェーンを引く疾風の姿があった
「き、貴様!?」
「ふぅん。…つっかま~た♪」
疾風がニヤリと笑みを浮かべる
「ぐっ!?」
「お~~らよっと!!」
「うわっ!?」
「そ~ら!
ブォン!ドスゥゥゥゥン!!
「がはっ!!??」ブフッ
「光牙!?」
疾風が捕まえた光牙をそのまま一本背負いの勢いで地面に叩きつけた
頭から勢いよく落下した光牙は叩きつけられたと同時に白目を剥き、口から血を吐いていた
「光牙!光牙!!」
「あの光牙くんがあっさり先手を取られた!?」
それを見た焔が慌てて駆けつけ、飛鳥は佐介ですら先手を取るのに相当苦労した相手である光牙にこうもあっさりとダメージを与えた疾風の強さに驚く
「光牙、大丈夫か?しっかりしろ!?」
「…ぷっ、野郎!」ムッ
焔が心配そうに呼びかけると光牙は口から血タンを吐き、手で拭いながら風丸を睨みつけた
「どうした光坊?さっきまでの勢いはもうおしまいか~?」
「……図に乗るなよ」
「光牙!」
「焔、邪魔をするな。こいつは俺とやつとの真剣勝負なんだ」
そう言いつつ、遠回しに焔に下がるよう言い聴かせる
彼の意志を読み取った焔はあまり気乗りはしなかったがそれに従い、離れた
「おやおや。意地はっちゃって~。別にいいんだぜもうやめても、これ以上仲間の前で無様な姿を見せたくはないだろ~?」
「ほざけ。先ほどは油断したが、次はこうはいかん…ここからが俺の本領発揮だ」
すると光牙が構えをとった
「(…何をするつもりだ?)」
光牙のその行動を目にした疾風が何事かと思っていた
そんな光牙の様子にいち早く気づいたのは焔だった
「光牙のやつ最初から本気で行く気だ」
「えっ?」
「あいつ、序盤からめいいっぱい飛ばすつもりなんだ」
光牙とともに過ごしていくうちに焔を含む紅蓮竜隊の面々が彼の動きであらかたの行動を読めるようになっていた
目の前に立つ疾風を見据えながら光牙は考えていた
「(やはりこいつ、相当な手練だ。生半可な技ではコイツに太刀打ちすることすらできない。だとすればやるべきことは1つ!!)」
ゴォォォォォォ!!
光牙の意志の表れのように全身から光りのオーラが放出される
「な、なんだ?」
「見せてやる。俺のとっておきを…
高らかに光牙が叫んだその刹那
ギュイィィィィ!!!
眩い光りがあたりに広がり、さらに光が竜巻のように渦巻くとともにその中心にいた光牙を覆い尽くした
何とか吹き飛ばされまいと疾風はもちろんのこと、飛鳥も焔も吹き飛ばさまいと必死に踏ん張っていた
「はぁぁぁぁ……はぁぁぁ!!!」
そして唸り声が響き渡るとともに竜巻が一気に薙ぎ払われ、そこに現れたのは白く光り輝く装束を身にまといその場に佇む光牙の姿があった
「なにが起こったんだ?その姿はいったい?」
「コイツが俺の…とっておきさ」
驚く疾風に光牙は静かにそうつぶやく
「そして…これが俺の切り札。全てのものを切り裂く、聖なる剣を宿せし我が右手。その威力、味わうがいい」
光牙が素早く手を空にかざし、構えた
「っ!」
危険を感じ取った疾風が咄嗟に防御姿勢をとった
「くらえ。秘伝忍法・クラウ…ソラス!!」ブン
「っ!?」
ギュイィィィィィィィン!!ジャキィィィィン!!!
「……」
「っ………っ!?」
それは一瞬だった。光牙が手刀を振り落とした瞬間
防御したにも関わらず気づいた時には疾風は切り裂かれていた
切り裂かれた箇所からは血が吹き出ていた
「ぐうっ!」ドサッ
あまりのダメージに疾風は思わずその場に跪く
「はあ…はぁ…はぁ…はぁ……っ?」
思わぬ攻撃を受けた疾風は口から垂れた血を手につけながら何が起こったのかすぐには理解できずにいた
「……」スッ
そして光牙は疾風を切り裂くと構えを解き、手刀を軽く振った
「……へ、へへへへ……」
すると先ほどまで息を荒くしていた疾風が急に笑いだした
「見事にやってくれやがったな?なるほどなかなかに面しろい技を持ってやがる。正直驚いたぜ」
余裕を取り戻したのかゆっくりと疾風が立ち上がる
「俺の聖剣はあらゆるものを切り裂く、もはやお前に勝ち目はないぞ」
「随分と言ってくれるが、甘いぞ光牙!」
「っ?」
「…仕方ねぇ、お前が奥の手を使うってんなら、俺もちょっと本気で行くとするかね~」
その言葉を聞いた飛鳥たちは驚いていた光牙に奥の手を使わせたにも関わらず、自分は今までまだ本気すら出していなかったということに
飛鳥たちが驚いているのを他所に疾風が腰に巻いているベルトについているホルスターに収納されている銃を取り出した
「…」スッ
「っ!?」
「…えっ?」
「あ、あいつ何やって!?」
光牙たちが驚いたのも無理はない、疾風がとった行動、それは手にしている銃の銃口を光牙たちに向けるのではなく、あろう事か自分のこめかみに向けていたのである
「貴様、なんのつもりだ!?」
「慌てんなよ。別に自殺しようとしてんじゃねぇ…」カチャ
バキュン!
引き金が引かれたと同時に弾丸が疾風に直撃した
光牙たちが困惑していると、弾丸が打ち込まれた風丸の体に一瞬、光りに包まれた
ゆっくりとだらんとなっている顔を光牙たちに向け直す風丸
「さて、お痛をするガキをいっちょ揉んでやるとするか」
「っ!」
何か来る。そう確信した光牙が構えた
「ふぅん」
それを見て余裕を見せるかのように疾風がゆっくりと歩き出す
「はぁぁぁ!!クラウソラス!!」
ジュイィィィィィィ!!!
先手を打つべく手刀を下から振り上げ、斬撃波を生成する
大地を進みながら一直線に迫り来る
「
すると疾風は逃げる素振りをみせず。腐りを操り出す
鎖が疾風の周囲を激しく行きかい、まるで彼を守る鎖の折のようになっていた
「そんなもので俺のクラウソラスが防げるものか!」
「ふぅん。それはどうかな?」
「なに?」
疾風がそうつぶやいたその時、
ジュィィィィィ!ブォォォォ!
クラウソラスが命中した
だが、次の瞬間
バビュゥゥン!
「なん…だと?」
光牙の放ったクラウソラスは鎖の折を破壊することができず、逆に消されてしまった
自分の切り札をこうもあっさり破られたことに光牙はひどく驚いていた
「ボッ~としてる暇はないぜ!」
隙を見せた光牙に風丸が仕掛ける
シャリリリリリリ!ザシュン
「ぐあっ!?」
光牙の腹部に鎖の尖った先端が突き刺さる
「こっちに来なよ!!」
疾風が鎖を打ち込んだ光牙を自分の元に引き寄せる
「な~んてね!」
だがそのまま追い越させ、勢いのまま光牙を後ろの地面に叩きつけた
「距離が大事さ!!」
そして地面に倒れた光牙を視界に捉えながら高く飛び上がる
「ぐっ…っ!?」
「喰らいな!ウィンド・オブ・ヘヴン!!」
すかさず光牙に急降下と同時に蹴りを繰り出し着地する
ギュイィィィィ!ビュウウゥゥゥゥゥゥ!!!
蹴りが繰り出された瞬間、激しい強風が光牙の体をズタズタにした
そして風が止むと転身が解けた光牙が地面に落下し、その衝撃でできたクレーターに横たわっていた
「こ、光牙!?」
光牙が敗北したことに驚きつつも焔が急いで彼の元に駆けつけていった
「手加減なしだとこれかよ?…まぁ、俺に勝てる奴はいないってことだ」
そういうと疾風は帽子の先端で顔を隠した
「…」
飛鳥は唖然としながら疾風に視線を向ける
「これでわかっただろ?嬢ちゃんもこうなりたくなかったらあいつらに手を出そうだなどと考えないことだ。…じゃあな」シュウゥゥゥ
疾風はそう言い残して風とともに消え去っていったのであった