閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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京都編 影の黒幕と伝説の忍 

忍学生、かぐら、妖魔衆

 

 

三つ巴の三陣営が京都を舞台にそれぞれの思惑を胸に動く

 

 

そんな中、飛鳥たち半蔵学院陣営は別件で同じく妖魔衆や妖魔を狩るべく行動していた焔紅蓮竜隊と偶発的に共闘し

 

 

京都を襲う妖魔衆の一端を撃破、並びにもう一つの目的であるかぐらの覚醒を阻止すべく

 

 

妖魔衆が落とす赤球の破壊活動も同時進行させる

 

 

この甲斐あって妖魔の減少及びかぐら覚醒への時間を着々と削った

 

 

忍学生たちは妖魔からこの街を守り、かぐらを消滅の運命から解き放てるのか?

 

 

そして飛鳥たちは彼を救い出せるのだろうか…

 

 

 

 

 

 

 

半蔵学院組と紅蓮竜隊組が街を荒らす妖魔衆討伐に赴き、見事勝利を収めた

 

 

京都の街を救った忍学生たちは半蔵の計らいで豪勢な料理をもてなされ、宴をしていた

 

 

旅館室内はそんな皆の騒がしい声が響いていた

 

 

 

 

「…っ」

 

 

そんな中、そんな騒ぎとは無縁の静かな場所を半蔵は歩いていた

 

 

しばらく歩いた後、半蔵はぴたりと止まり、いつものようなおちゃらけた様子ではなくキリッとした顔を浮かべながら

 

 

自分の目の前にある一本の木を見据えていた

 

 

「それで隠れてるつもりか?無駄なことはやめておとなしく出てきたらどうじゃ?」

 

 

半蔵は木のほうに向かって少しドスを利かせた声をかける

 

 

《「ふん。さすがは半蔵、伝説の忍の名は老いても健在ということろですか」》

 

 

すると木の影から姿を現す

 

 

そうして半蔵の前に姿を見せた人物、それは彼はおろか忍学生たちも知っている人物だった

 

 

「…ふん」ニヤリ

 

 

「やはり生きておったか…"道元"」

 

 

半蔵の前に現れたのはかつて半蔵、さらには自分の所属する蛇女すら自らの野望の実現のために利用した最低最悪の男「道元」だった

 

 

「あの時、あやつらによって倒されたと聞いておったのじゃがの~?なんじゃ?おぬしの生命力はゴキ〇リ並みかのかえ?」

 

 

「言ってくれますね。くたばり損ないのおいぼれが」

 

 

「むっ…こほん、それはさておきじゃ、おぬし、この京都で何をしようとしておるのじゃ?」

 

 

「それを今ここでいう必要があるのですか?」

 

 

なぜ京都にいるのかを尋ねる半蔵に道元が質問で返す

 

 

「誤魔化さんでもええわい、かぐらに関することであろうことは察しが付く」

 

 

「さすがに感づかれているか…やはり貴方はここで始末すべきだな」

 

 

「わしをあまり舐める出ない…っ!」

 

 

「っ!」

 

 

刹那、半蔵がとびかかかり、道元もまた受けて立つというかのように苦無を手に迎え撃つ

 

 

両者の攻防が林の中で繰り広げられる

 

 

互いの苦無による金属と金属のぶつかる音が林の中で木霊する

 

 

「ふん!」フォン!

 

 

「なんの!!」カキン!

 

 

「「っ!」」ザザァァ!

 

 

一定の攻防の後、双方は攻撃を中断させ、距離を取った

 

 

「…っち、この老いぼれの分際で!」

 

 

「ぬかせ若造が」

 

 

距離をとると同時に互いに悪態のつけ合いをする

 

 

「だがしかし、老いましたね半蔵」

 

 

「なんじゃと?」

 

 

「もしあなたが全盛期だったなら私はとっくにやられていただろう、だが今は違う」ニヤリ

 

 

道元が不敵な笑みを浮かべた

 

 

半蔵が小首をかしげる

 

 

「…っ!?」

 

 

だがすぐに異変に気づいた

 

 

先ほどまで感じなかった気配を感じたからだ

 

 

周囲の林の影から次々と傀儡が出現した

 

 

「これは」

 

 

『「「「「ッ!!」」」」』パシュシュシュシュ!

 

 

現れた傀儡たちが腕に装着している機械弩から狙撃する

 

 

 

グササササ!

 

 

 

「ぐふぉっ!?」

 

 

傀儡たちから放たれた投擲が半蔵を襲う

 

 

痛みと苦痛から半蔵はその場に跪く

 

 

「ふはははははは!如何に伝説の忍であろうとやはり老いには抗えませんか。哀れですね半蔵」

 

 

道元が跪く半蔵の姿を滑稽と口走り、ののしる

 

 

「…ふぉっふぉっふぉ、そうじゃな。確かにお前さんの言う通りかもしれん…10年くらい前なら500本といったところじゃったが今は350本というところかの~?」

 

 

「500本とか350本とかいったい何の話しをしている?この状況がわかって…っ?」

 

 

半蔵の意味深な言葉に道元が何のことかと問い詰めようとしたがここで自分の身に異変が起こっていることに気づく

 

 

「な、なんだ?」

 

 

「…ふっ」

 

 

突然のことに困惑する道元を無視して半蔵が右手をクイッと引く

 

 

「っ!?」ギュッ!

 

 

刹那、道元の身動きが一瞬にして奪われた

 

 

「こ、これは…針金?」

 

 

目を凝らしてみると自身の体に数百本の針金が巻き付いており、それによって道元は体の自由が奪われていたのだ

 

 

「…っ!」カリッ

 

 

道元が縛られている隙に半蔵は自らの舌を強く噛みしめる

 

 

同時に半蔵を襲った傀儡たちが煙のごとく消え、自身の身に刺さっている投擲武器たちも消滅した

 

 

「ふぅ…少々てこずったがようやく捕らえたぞい」

 

 

一息入れるとともに半蔵は身を起こし、針金で縛られた道元の前に立つ

 

 

「図ったな半蔵!」

 

 

「油断したな道元、わしを幻術にかけてしてやったりと思ったようじゃがわしが何の手も打ってないとでも思ったか?」

 

 

幻術をかけたことで優位にたったと思っていた道元だったがそれは逆であったという現実を突きつけられた

 

 

「さて、では話してもらおう何故かぐらを狙っているのかをの」

 

 

「っ」グヌヌ

 

 

「おとなしく話せば命までとらんぞ?さぁ、どうする?」

 

 

半蔵はぐいぐいと道元に詰め寄った

 

 

「目的は……転生の球を奪うことだ」

 

 

観念したように道元は語る

 

 

かぐらの力が込められている転生の球、それを手にすれば苦労せずに万力の力を使うことができるからだ

 

 

「やはりそうか、ならば命を奪う代償にもう二度と悪さが出来ぬ体にするとしようかの」

 

 

苦無を手に半蔵は道元に近づく

 

 

「ふふふ、ふふふふふ」

 

 

「何が可笑しい?」

 

 

「…忍術が使えない体になるのはあなたのほうだ」

 

 

「なんじゃと?」

 

 

道元の言葉にどういうことかと思っていると

 

 

 

カサカサ

 

 

 

【「「「「ッ!!」」」」】バッ!

 

 

「なっ!?」

 

 

突如茂みから4つの影が現れ、襲い掛かる

 

 

「こ、これ何をする!離さんか!」

 

 

抵抗もむなしく拘束されてしまった

 

 

「くぅ、わしが気配すら感じられんとは」

 

 

「残念でしたね半蔵、私は用心深いのでね。切り札は最後の最後に取っておくのですよ」

 

 

そういう道元の元に妖魔衆たちが集結する

 

 

「なるほど、そいつらが飛鳥たちが言っていた」

 

 

「知っていたか、そう、こいつらはあの戦いの最中に採取した小僧小娘どもの血を媒体に作り上げた私の忠実な兵士たち。特にこの中の一座から四座、さらにはそれをも上回る十一座と十二座は秀でた力を持っているですよ」

 

 

「くそっ!」

 

 

「改めて言わせてもらう、老いたな半蔵」

 

 

形勢が二転三転した結末は半蔵の劣勢になった

 

 

「さて、これ以上はなしだ。…死んでもらうとしますよ半蔵」

 

 

【「っ!」】シャキン!

 

 

「ぐぅ!?」

 

 

 

 

ザシュン!!…ドサッ

 

 

 

 

「伝説の忍の首…とったぞ。ふはははははは!」

 

 

そういい捨て道元は高らかな笑い声をあげてその場を去っていくのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…」

 

 

だが道元は気づいていなかった。この現場の様子をずっと見ている視線があったことを

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