道元を止めようとする光牙たちであったが彼の差し向けた妖魔衆、十一座と十二座によって苦戦を強いられてしまう
2体の妖魔衆の前に光牙、焔、飛鳥が倒れていき、そしてその魔の手が対に佐介にも向けられる
だが彼を亡き者にしようとする十一座の魔の手から飛鳥が身を挺して守った
苦しみに悶えながらも飛鳥が精神をやられてしまった佐介に「自分は何のために戦うのか。何のために強くなりたかったのか」を彼を諭すように語りかける
彼女の言葉が佐介の絶望に染まりかけていた心を浄化させた
飛鳥のおかげで自分を取り戻した佐介が意を決して転身し、戦いに身を投じる
その時、飛鳥がまだ傷ついた状態であるにもかかわらず
共に戦いことを告げ、強く芯をもった飛鳥の頼みを聞き入れ、2人は共に戦うことを決める
自分も参加したかったがそれ以上の深手を負っている光牙に自分たちがこの戦いに勝利することを約束し
万感の思いを胸に十一座と十二座との決着の時を迎えるのだった
光牙と焔の想いを受け取った佐介と飛鳥は十一座と十二座との戦闘を開始する
【「ッツ~~!!」】
「はああぁぁぁぁぁぁ!!」
迫りくる十一座に対抗するように佐介もまた突進し両者がぶつかり合い
手と手を掴み合わせ、取っ組み合いに発展する
【「~~~ッ!!」】
「~~~っ!!」
互いに掴みあっている両手に力をこめ、その力の限り押し合っていた
【「ッ!!」】
「っ!?」
拉致が開かないと判断したのか十一座が取っ組み合いを抜け出し、その直後に回し蹴りを繰り出す
佐介は防御の構えをとるが勢いに押され、後方に吹き飛ぶ
しかしすぐさま受け身を取って着地する
【「〜〜ッッ!!」】
追撃の手を緩めまいと十一座が再び突進してきた
【「ッ!!」】
「ふっ!」
突っ込んできた十一座が繰り出した正拳突きを腕をクロスさせて防いだ
「ふん、あれだけ強がっていた割には十一座に押されまくりではないか?」
十一座が押している様子を見た道元は先ほど自分にあれだけのことを言ってこのざまになっている佐介をせせら笑う
「…何言ってるんですか?」
「っ?」
「本番は…ここからです!」パキィン!
【「ッ!?」】
ここからが本番と宣言するとともに十一座の正拳突きを吹き飛ばす
「行きます!
手にした巻物を前にかざし、つぶやいた瞬間、佐介の周囲を炎が包み込む
ブォッ!ジャキン!!
【「ッ~~!?」】
刹那、炎の中から突如として十一座の脇あたりが切り裂かれた
「なっ…っ!?」
何が起こったのかと思いつつもその先を見ると
「…
そこには髪が赤く染まり、手に「凰炎」を握り締めている佐介、
【「ッ…ツ~~!!??」】
さらに直後、十一座が斬られた個所から傷口が発火し、全身を炎に包まれてしまい、慌てふためいていた
「……っ!」ピクッ
【「ッ!!」】パシュシュシュシュ!
だが喜んでいる暇もなく、十二座の弓矢による奇襲攻撃が飛んできた
「鳳凰炎閃!」
佐介は直前に鞘に戻した凰炎で居合切りを行い、その矢をすべて消し去った
【「ッ~~…ッツ!!」】シュン!
「っ?」
これを見て十二座は手順を替え、高速移動で加速する
【「ッツ!!」】パシュシュシュシュ!
そこから十二座が加速の合間に矢で佐介を攻撃してくる
居合切りやそれ以外の手で佐介は矢を粉砕していくが如何せんきりがない
「そっちがそう来るのでしたら…
埒が明かないと悟った佐介が再び
発生した竜巻が佐介を呑み込む
「おっしゃあ!!」
竜巻の目の中から勢いよく飛び出したのは
【「ッツ!!」】パシュン!
それに臆することなく十二座が矢を放つ
「甘いぜ!おりゃぁぁ!!」
佐介が勢いよく蹴りのモーションを行うと彼の足に装備されてる足具「龍具足」にまとわれている風が作り出す風の刃が飛んでいく
風の刃と矢が激突し、相殺される
【「ッツ!!」】パシュシュシュシュ!
ならばと十二座が矢を乱射に切り替えて撃ってきた
「そっちがその気ならこっちだって負けねぇ!」
十二座の攻撃に対して佐介は身構えると同時に右足に再びさっき以上に風を纏わせる
「行くぜ!【テンペスト・シュピンデル・ストレート】!!」
風を纏わせた右足を突き出して急降下の勢いをのせた飛び蹴りを繰り出す
突き出して放った蹴りの一撃が矢を完全に無力化し、勢いは止まることなく十二座に向かって飛んでいった
「おりゃっ!」
【「ッツ~~!?」】
飛び蹴りがさく裂し、直接ではないにしろ激突と同時に発生した突風によって十二座は後方へと飛ばされる
【「ッ~~!!」】
自分を吹き飛ばしたことが許せないというかのように十二座が佐介を睨みつける
【「~~ッ!!」】ブワッ!
十二座が飛んでいった直後に十一座が全身を焼く炎を払いのけ、佐介に向かっていく
【「ッ~~!!」】
「っ!」
さらには佐介に怒りを覚えたかのように立ち上がり、突っ込んできた
【「「ッツ!!」」】
「佐介くん!?」
「佐介!?」
これはまずいと飛鳥たちは思った
そして2体が佐介に攻撃を仕掛けようとした
ブォン!バキィィィィン!!
【「「ッツ~~!?」」】
だが、飛鳥たちが視界にとらえたのは空に吹き飛ばされた十一座と十二座の姿だった
飛鳥たちはびっくりしながら視線をその下に向けるとそこには
「…魂《ソウル》柳生」
直前に魂《ソウル》柳生に転身していた佐介がいた
【「「ッツ!!」」】
まだ終わってないと言いたげか2体が宙にて体制を立て直し、再び佐介に狙いをつける
そしてそのまま佐介目がけて飛んでいった
「…ふっ」
だが、十一座と十二座が迫りくる中、魂《ソウル》柳生の姿をした佐介は余裕の表情を浮かべる
十一座と十二座が再び間合いに入る
「…おろかだな」パチン
刹那、佐介がおもむろに指を鳴らす
するとその直後、地面から渦が発生したと思いきやそこから二本の巨大なイカの足が出現する
「「「「っ!?」」」」
突如として現れたイカの足に皆が驚く
「潰せ…【なぎ倒す足】!」
ヒュゥゥ!バシィィィィン!!
【「「ッ~~!?」」】
佐介の言葉に反応するかのように出現したイカの足が十一座と十二座に向かっていき
勢いよく二体を地面に向かってまるでハエを叩くかの如く叩きつける
地面に叩きつけられた十一座と十二座はダメージに悶えていた
「なん、だと?」
この光景に道元も驚いていた
「道元」
「っ?」
「まだまだこんなものでは終わらせない、オレの快進撃はまだまだ終わらんぞ」
挑発的な態度と口調で道元にそう物申すのだった