閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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決めろ!魂の一撃を! 

道元の繰り出した十一座と十二座の力に圧倒され、飛鳥、光牙、焔が窮地に追いやられる

 

 

しかしその最中、道元の精神攻撃によって崩壊仕掛けていた佐介が

 

 

飛鳥が身を挺して庇ったこと、さらに自分がなぜ忍になり強くなろうとしたのかを問いかけられ

 

 

これにより佐介は自分の目的を思い出し、見事絶望の淵から立ち上がり、復活を遂げる

 

 

そして迫りくる十一座と十二座を前に佐介は果敢に挑むとともに(ソウル)転身を発動し

 

 

斑鳩、葛城、柳生の(ソウル)を駆使して十一座と十二座を追い込んでいく

 

 

瞬く間に劣勢に追い込まれて動揺を隠せない道元に佐介は勝負はここからが終盤であると告げるのだった

 

 

 

 

 

 

 

佐介の繰り出す連続(ソウル)転身の嵐によって形成は一気に傾きを見せる

 

 

今、飛鳥たちが目にしているのは(ソウル)柳生の姿となっている佐介の攻撃によって地にうずくまっている十一座と十二座の姿だった

 

 

「…ふん」

 

 

「ぬぅ~!」

 

 

(ソウル)柳生の特性によって彼女のような口調と振る舞いになっているがゆえに道元に対して小ばかにした表情を浮かべ

 

 

その彼の態度に悔しげな顔を道元が浮かべていた

 

 

「ぐぅっ…小僧が!図に乗るなよ!この程度で終わったと思うな!」

 

 

「そういうならさっさとやって見せろ、最後まで付き合ってやるから」

 

 

怒り狂う道元に対して佐介は挑発的な態度で物申す

 

 

「いったなガキが!…十一座、十二座!いつまでそんなところではいつくばっている気だ!さっさとその小うるさい小僧を叩き潰してしまえ!」

 

 

【「「~~ッツ!!」」】ぐぽん

 

 

「っ…」

 

 

道元から命を下された十一座と十二座が悶えながらも立ち上がりを見せ、構える

 

 

「ふん、ならば…次だ」

 

 

そう呟くと佐介は巻物を見せびらかすように出す

 

 

(ソウル)転身!」

 

 

 

ビュリリリリリリリ!!

 

 

 

(ソウル)転身の掛け声とともに佐介の身を雷が包み込む

 

 

直後、勢いよく雷が振り払われた

 

 

「ぴょん!」

 

 

「っ!?」

 

 

「あれは!」

 

 

「佐介、(ソウル)雲雀!だぴょん♪」

 

 

勢いよく現れたのは雷を纏い、雷でできたロップイヤーの耳をして、雷の槌「雷兎」を手にしている佐介(ソウル)雲雀の姿があった

 

 

「妖魔さんたち、覚悟するぴょん!ここからはどんどん飛ばしていくぴょん!」

 

 

十一座と十二座に向けて佐介はそう宣言する

 

 

「ふざけた口調をしよって!舐めるのも体外にしろ!!」

 

 

【「「ッ!!」」】

 

 

道元の怒りに好悪するかのように十一座が飛び出し、十二座が後方で射撃体勢を取る

 

 

【「ツ~!!」】

 

 

「ぴょん!」

 

 

接近してきた十一座の攻撃を佐介は雷兎で受け止める

 

 

【「ッツ!!」】パシュシュシュシュ!

 

 

【「ッ~!!」】バッ!

 

 

「うわっ!?」

 

 

「佐介くん!?」

 

 

十一座と十二座が連携攻撃で佐介を攻撃し、その直撃を食らってしまい、飛鳥たちは心配そうに見守る

 

 

 

ブォン!

 

 

 

「「「っ!?」」」

 

 

「なんだ?」

 

 

突然、煙広がっている煙が内側から膨れ上がっていく

 

 

するとその次の瞬間

 

 

 

ポンポンポンポンポンポン!

 

 

 

「なっ!?」

 

 

「あれは!」

 

 

煙の中から無数のウサギの姿をした雷たちが出現してきた

 

 

出現したウサギたちが次々と十一座と十二座に向かっていく

 

 

当然2体はウサギたちを蹴散らそうとするも倒しても倒してもすぐに再生して向かっていく

 

 

2体が手をこまねいている隙を突いてウサギが飛び掛かり、それに続くように他のウサギたちも飛び移る

 

 

 

ビュリリリリリリリ!!

 

 

 

【「「ッツ~~~!?」」】

 

 

刹那、ウサギたちが更なる輝きを発したと思った瞬間、ウサギたちが元の雷へと変化し、十一座と十二座はそれによって感電した

 

 

感電した十一座と十二座は体から煙と磁波を帯びてふらふらしていた

 

 

「ぴょん!」

 

 

そしてそれと同時に佐介が姿を見せた

 

 

「おお!いいぞ!」

 

 

「すごい、すごいよ佐介くん!」

 

 

この様子を見ていた飛鳥と焔は歓喜の声を上げる

 

 

「佐介!奴らはもう体力も限界に近いはずだ!このまま畳み掛けろ!」

 

 

さらにそこに光牙も声をあげ、佐介にエールを送る

 

 

「わかったぴょん!…それじゃぁ!」

 

 

佐介は巻物を手に構え、不意に飛鳥に視線を向ける

 

 

「っ?」

 

 

「いくよ。飛鳥ちゃん」

 

 

「…うん!」

 

 

問いかけるかのように語りかけてきた佐介に飛鳥はそう答える

 

 

「…よーし!(ソウル)転身!!」

 

 

彼女の確認を得た佐介は次なる(ソウル)転身を発動させる

 

 

そして煙が晴れた先には二刀の水刃刀を手にしている佐介の姿が現れた

 

 

「…(ソウル)飛鳥!」

 

 

水刃刀を構えながら佐介は高らかに名乗る飛鳥との絆によって生まれたこの姿、(ソウル)飛鳥の名を

 

 

「行きますよ!たああぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

【「「ッツ!?」」】

 

 

「はああぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

【「「ッツツツ~~!?」」】

 

 

二刀の水刃刀による斬撃が十一座と十二座を切り裂く

 

 

「咲き狂え!!乱れ咲き「杜若」!!」

 

 

必殺の一撃の名を叫び、水刃刀の刀身に力を集約させ、そこから繰り出される乱舞が十一座と十二座に炸裂した

 

 

「次で決めさせてもらいます!超・(ソウル)転身!!」

 

 

刹那、佐介はこの戦いに終止符を打つべく、(ソウル)飛鳥から超・(ソウル)転身を発動させ

 

 

最強の姿、極限魂(オーバーソウル)に転身する

 

 

【「「ッ…ツツツ~~!!」」】

 

 

十一座と十二座が満身創痍な状態の中、佐介に向かっていく

 

 

「ふっ、はあっ!」シュィン

 

 

 

ドババババババババ!!

 

 

 

【「「ッツツ!?」」】

 

 

だが、それに合わせて佐介が極限魂(オーバーソウル)の持つ高速移動による連続攻撃を繰り出し

 

 

一瞬にして2体の背後を取ったと思ったら十一座と十二座がその一瞬によって佐介から受けたダメージの嵐を受けて悶えていた

 

 

「終わりです!」

 

 

 

ギュィィィィィン!!

 

 

 

佐介がこの戦いに終わりを告げさせるべく、構えを取り

 

 

両手を後ろに持ってくるとともにそこから両手に気を集中させる

 

 

手の中でエネルギーが溜められていき、大きさを増していく

 

 

「超・秘伝忍法!!」

 

 

刹那、佐介の目がかッと開く

 

 

「【獅王・獣波拳】!!」

 

 

そうて佐介が満を持して溜め切ったエネルギーを一気に解き放つ

 

 

 

グオオオオオォォォォォォ!!!

 

 

 

 

【「「ッツツ~~~-----」」】

 

 

 

 

ドバアァァァァァァァァァァァァン!!!!

 

 

 

 

佐介の放った獅子の姿をかたどったエネルギーの波動が十一座と十二座を呑み込んだ

 

 

2体はそのエネルギーの波に飲み込まれ、その中で徐々に朽ち果てていく姿が見え

 

 

次の瞬間大爆発を起こしたのだった

 

 


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