閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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疾風、強襲

道元の策略によって上級妖魔を呼び寄せる術が発動し、京都の街は大混乱を起こす中

 

 

赤球を食らい、覚醒を果たしたかぐらと奈楽が街に赴き、その圧倒的な力持ちて

 

 

妖魔たちを次々と屠っていた

 

 

その最中彼女たちの元に疾風が現れ、かぐらと奈楽から蓮が佐介としての記憶を取り戻したことを知る

 

 

事情を伝え、妖魔たちを滅するために行こうとするかぐらと奈楽の進行を疾風が妨害する

 

 

最初彼女ですら容易ではないほどの結界の前に苦戦を強いられていたかぐだったが

 

 

自身の使命を果たすという意思のもと再び結界を破壊しにかかった

 

 

予想外の事態に疾風がかぐらを止めようと情に訴えかけるも

 

 

かつての自身の後悔を繰り返すわけにはいかないというかぐらがそれを拒み

 

 

結界に対して二大大技を放つ

 

 

さしもの厚く強固な風の結界も一点集中のかぐらの攻撃には耐えきることができず消滅してしまう

 

 

破られることはないと高を括っていた疾風を置いてかぐらたちは去っていき

 

 

残された疾風は悔しそうに握りこぶしを作るのだった

 

 

 

 

 

かぐらたちが疾風とひと悶着やらかしていたことなど知らない佐介たちは

 

 

霧夜からもらった半蔵が託していた特性の兵糧丸のおかげで体力を取り戻し

 

 

妖魔を滅しに行ったかぐらたち止めるべく京都の街にやってきた

 

 

【「「「「シャァァァァァ!!」」」」】

 

 

「邪魔だ!」

 

 

「どいて!!」

 

 

【「「「ギュアアァァァァァァァァ!?」」」】

 

 

街をいく佐介たちに妖魔たちが襲い掛かってきたが飛鳥と焔がこれを返り討ちにした

 

 

【「「「「ギョオオォォォォォォ!!」」」」】

 

 

「鬱陶しい!!はっ!!」

 

 

【「「「「「ギャビィィィィィィ!?」」」」」】

 

 

新手の妖魔もなんのその、光牙の放った矢の猛攻に粉みじんにされる

 

 

 

ドスンドスン!

 

 

 

「「「「っ?」」」」

 

 

【「グアァァァァァ!!」】

 

 

だが今度は中級クラスの妖魔が現れ、佐介たちの行く手を遮る

 

 

「っち、次から次へとうっとおしいな!」

 

 

「皆さん、ここは僕が行きます!」

 

 

「佐介くん!」

 

 

中級クラスの妖魔に佐介が真っ向から向かっていった

 

 

【「グアァァァァァ!!」】

 

 

自分に向かってきている佐介に対して妖魔が拳を突き立てる

 

 

繰り出されたパンチによって地面が大きく凹む

 

 

「ふっ…っ!」スタタタ!

 

 

【「ッ!?」】

 

 

だが佐介にそのような攻撃が当たるわけもなく繰り出された拳の攻撃をかわすと同時に

 

 

地面にめり込んでいる隙を突いてその腕の上をかけていく

 

 

妖魔が驚きつつもうっとおしい羽虫を潰そうとするがごとくもう片方の手で佐介を掴みにかかる

 

 

「はっ!」

 

 

しかしこれも佐介はかわす

 

 

「甘いですよ【螺旋脚】!!」

 

 

【「グェェェ!?」】

 

 

反撃の一撃として顔面に連続蹴りを繰り出し、妖魔にダメージを与える

 

 

佐介が繰り出した螺旋脚の一撃によって妖魔がふらふらとよろめきを見せる

 

 

「止めです!はあぁぁぁ!【天轟拳】!!」

 

 

【「グェェェ~~!?」】

 

 

さらにそこから追撃の天轟拳によるアッパーカットが炸裂し

 

 

妖魔は吹き飛ばされ、地に伏し、静かに消滅していった

 

 

「やった!すごいよ佐介くん!」

 

 

中級クラスの妖魔を見事葬った佐介に飛鳥が賞賛を贈る

 

 

「何を当たり前のようなことを言っている?あの程度の雑魚、倒せて当たり前だ」

 

 

「もう、光牙くんは手厳しいんだから」

 

 

「いや飛鳥、これは光牙のほうが正しい。あの二体を倒せた奴があの程度の雑魚に手を焼くようじゃ拍子抜けもいいところだしな」

 

 

「もう、焔ちゃんまで」

 

 

せっかくのノリを潰されてしまい飛鳥は不満そうな顔を浮かべ、それを見た佐介は彼女に感謝の言葉を贈りながら宥めるのだった

 

 

「しかしここら辺も妖魔がわんさかといがるな?」

 

 

「おそらくこれも道元の奴の仕業に違いない」

 

 

術が発動したことで上位妖魔のみならず下位、中位の妖魔もは触れている

 

 

この事態を起こした道元には怒りが再びこみ上げてくる思いだった

 

 

「ともかくこんなところでじっとしてはいられません。早くかぐらちゃんたちを追いかけないとです」

 

 

「そうだね。早くかぐらちゃんに追い付いて妖魔を滅するのをやめさせないとだもんね」

 

 

かぐらがこれ以上妖魔を滅してしまえば霧夜が話してくれたことの通りになってしまい

 

 

妖魔を滅するべく自身はおろか、この街を巻き込んでしまう大惨事になってしまうことになる

 

 

そうなってしまえば元も子もありはしない

 

 

人々を守ることはもちろんだが、自ら自身の破滅の道を行こうとするかぐらを救えなければこうして戦っている意味がなくなってしまう

 

 

断じてそれだけはしてはいけないことなのだと佐介は思っていた

 

 

「佐介、安心しろ、これはお前だけの問題じゃない。俺たちの問題でもある。自分一人で思い悩むな」

 

 

「光牙くん…はい」

 

 

「そうだよ。みんなで頑張ればなんとかなるって!」

 

 

「うん、そうだね飛鳥ちゃん」

 

 

責任感を抱いていた佐介に光牙が言葉を投げかけ、自分ばかりで背負い込まないように促し

 

 

佐介もまた彼の言葉にを聞いて気持ちを改める

 

 

「…光牙?」

 

 

2人が会話をしている中、不意に焔が光牙に声をかけてきた

 

 

何か言いたげな彼女の表情を見て光牙は彼女の意図を察した

 

 

「焔、言いたいことはわかる。俺のことを心配してくれているんだろう?」

 

 

「…っ」

 

 

光牙がそう問いかけると焔は図星だったような顔を浮かべる

 

 

そんな焔を見て光牙は彼女の頭を撫でた

 

 

「…安心しろ、確かに俺とて妖魔は憎い存在だ。駆逐でいるのなら俺にとってうれしいことはない」

 

 

かつて妖魔によって母を失い、姉を傷つけられた光牙にとって奴らの駆逐と殲滅は一つの悲願でもある

 

 

「だがそれはあくまで俺自身が成し遂げなければならないことであって誰かに肩代わりをさせようだなんてことはこれっぽっちも望んではいない。だからかぐらを止めることに異存はない」

 

 

「…光牙」

 

 

心配していた焔だったは光牙がそう考えていることを知って安心したような顔を浮かべていた

 

 

 

 

 

 

 

 

そこから少しして佐介たちは再び街をかけていた

 

 

「かぐらちゃんたちはどこにいるのでしょう?」

 

 

「奴のことだ。おそらく本能から妖魔の気配がする方に向かっているはずだ」

 

 

「なるほど、だとしたら私たちもそっちに向かえば?」

 

 

「その先にかぐらちゃんたちがいるわけだね!」

 

 

かぐらを見つけ出すためにも強い気配を放つ妖魔の元に向かおうとする佐介たち

 

 

だが、その最中だった

 

 

「なんだっ?」

 

 

「急に風が強まって?」

 

 

街を進むに連れ、風が強く吹いていることを感じ取る

 

 

最初のうちはひゅーひゅーという感じだったが徐々に勢いは強まりを見せていく

 

 

 

ビュオォォォォォォォォ!!!

 

 

 

「「「「っ!?」」」」

 

 

やがてその風が突風のごとく勢いを増し、佐介たちはそれによって身動きを止める

 

 

「な、なんだこれ!?」

 

 

「どうなってんだ!?」

 

 

突然の事態に驚きを隠せない一行

 

 

その時だった

 

 

吹きすさぶ風の中、こちらに向かって竜巻が落ちてきた

 

 

唖然としていると竜巻が拡散すると同時に風が止んだ

 

 

静かになったと同時に佐介たちが視線を向ける

 

 

「お、お前は!」

 

 

「「「っ!」」」

 

 

佐介たちは驚きの顔を見せる

 

 

なぜなら自分たちの目の前にはこちらを睨み据えている疾風の姿があったのだから

 

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