閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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勝利のために、禁術発動! 

疾風の猛威に苦しむ戦火の中

 

 

必死の抵抗で食い下がる佐介と光牙だったが

 

 

連携も虚しく2人は疾風に決定打を与えることはできなかった

 

 

最中、拘束され、身動きを封じられてしまうという危機にまで陥ってしまう

 

 

そんな2人を脆弱と吐き捨て、往生際の悪さについてを罵倒を投げかける

 

 

だが、それに対してせめてもの抵抗と言わんばかりに光牙は疾風もまた自分たちと同じことをしていること

 

 

自身の行った所業を棚に上げている疾風に論破をぶつける

 

 

光牙のその言葉を聞いた疾風は激高し、直後に放った一撃によって光牙は苦しくも戦闘不能になってしまった

 

 

目の前で光牙がやられてしまったこと

 

 

そして倒れた彼に対しての疾風の暴言を聞いた佐介もまた怒りを示し

 

 

再度燃え上がった闘志の炎を燃え上がらせる

 

 

勢いを取り戻す佐介に対し、疾風はどうあがいたところで自分には勝つことができないと豪語する

 

 

彼の言葉を受け、どうすべきかを模索した佐介は思いついてはいけない禁忌の答えにたどり着いてしまうのだった

 

 

 

 

 

 

 

拘束から逃れることができた佐介は先の一撃で戦闘不能になってしまった光牙を守るように疾風と相対する

 

 

2人の間に緊迫の空間が形成されている中、佐介は自身が先ほど思いついてしまったことを考えていた

 

 

「(もう、あの手しかない、今の僕に残された手はあの術にかけるほかない)」

 

 

この状況を打開できるかもしれない可能性を秘めたある術のことが今彼の考えうる選択肢であると

 

 

「どうした?あんだけ啖呵を切っておいて怖気ずいてんのか?」

 

 

考え込んだまま一向に動きを見せない佐介を見て疾風が問いかけてきた

 

 

「(あまりにも危険が伴う術ゆえに修行時代に発動させて以来師匠から使用することを固く禁じられてしまっていたけど、そうも言ってられない…すみません師匠、僕はこの戦い、負けるわけにはいかないんです。あなたの教えに背くことをどうかお許しください)」

 

 

佐介は心の中で師匠大道寺に謝罪をするとともに意を決したかのように真剣な顔を浮かべ

 

 

すかさず構えを取った

 

 

「っ?」

 

 

「さ…さす、け!?」

 

 

刹那、光牙と疾風は佐介の様子から何かしでかす気であることを悟る

 

 

「光牙くん。動けますか?もしそうなら離れていてください」

 

 

「さすけ…お前、なにを…する気だ?」

 

 

光牙はすぐさま佐介に何をしようとしているのかを問いただす

 

 

「……奥の手、とでも言っておきます」

 

 

「奥の手…だと?」

 

 

「はい、だから離れていてください」

 

 

「っ……」

 

 

佐介の様子からして光牙は何かヤバいことをするつもりだと直感した

 

 

だが、本来なら止めるべきであろうところであるにも拘らず、佐介の意を決した顔を見て引き止めることは叶わないとも悟った

 

 

意思を組んだ光牙は傷ついた体で必死にその場から退避する

 

 

「(…よし)」

 

 

その様子を見届けて準備が整ったことを確認するといよいよ佐介は行動を開始する

 

 

「すぅ…ふぅ……はああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

 

ブォォォォォォォォ!!

 

 

 

「っ!?」

 

 

 

刹那、佐介が深呼吸を一度した直後、大きな声を張り上げながら全身に力を入れていく

 

 

力の沸き上がりとともに周囲が激しく軋みだす

 

 

「(なんだこの力の高まりは?野郎、いったい何をしでかそうと?)」

 

 

ここまで優勢に状況を運んでいた疾風がここにきて一番の驚きを見せていた

 

 

「(佐介からものすごい力を感じる…佐介、お前いったい何をしようとしているんだ?)」

 

 

「ぬうぅぅぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

驚きの顔を見せている疾風と光牙を他所に佐介の力の高まりはさらに上がっていく

 

 

体からは収まりきれなかったエネルギーが漏れ出していた

 

 

ただならぬ事態にこの先の予想がつかなかった

 

 

「(…【禁、術!!獅死奮迅(ししふんじん)】!!)」

 

 

心の声で術の名を口にし、発動が完了する

 

 

術が発動し、露になったその姿は特に特別目立った変化はないが

 

 

全身が脈動し、ただならぬ雰囲気を醸し出していた

 

 

「なんだか知らねえが、そんなものただのこけおどしだぜ!食らいな、突槍!!」

 

 

急激な佐介の変化に驚きはしたが特に意味はないと先制の攻撃を繰り出す

 

 

「……っ!!」

 

 

 

バッ!シュィン!

 

 

「「っ!?」」

 

 

刹那、疾風の攻撃が直撃しようとした瞬間、佐介の姿が光牙と疾風の視界から消えた

 

 

「(かわされた!?)」

 

 

佐介が攻撃をかわし、自身の視界から消えたことに疾風は驚く

 

 

 

シュゥゥゥン!

 

 

 

「っ!?」

 

 

「っ…」

 

 

さらにはハッとなって下を振り向くとそこにはいつの間にか間合いに入ると同時にこちら向けて今まさに引き絞っているその拳を突き出そうとする佐介の姿があった

 

 

「ふぅぅぅん!」

 

 

「ぐっ!?ぶぉっ!?」

 

 

限界まで引き絞って放った佐介の拳が疾風の顎部に直撃した

 

 

「…っ!?」

 

 

 

ドドドドドドドドド!!!

 

 

 

「ぐふぉ!?」

 

 

 

拳が炸裂し、ヒットした直後、疾風は更なる無数の打撃が炸裂した感覚に襲われ、その衝撃で大きく上空まで吹き飛ばされた

 

 

「(なん…だと!?)」

 

 

上空に叩きあげられた疾風は明らかに動揺していた

 

 

当然だ。さっきまでとは明らかに攻撃力とスピードが違いすぎる

 

 

何よりこの攻撃によるダメージは2人を相手にしていた時とは比較にならないほどに重い一発なのだ

 

 

なぜここまで力が上がったのか疑問を抱かずにはいられなかった

 

 

 

シュィン!

 

 

 

「っ!!」

 

 

「ぬあっ!?」

 

 

「はあぁぁぁぁ!!」

 

 

「ぐふぉっ!?ぬぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

 

しかしそう考えているのも束の間、瞬く間に目の前に佐介が現れ

 

 

反応する隙もないまま今度は脳天にかかと落としを決められ、宙から一気に地面に落下し

 

 

激突と同時に凄まじい衝撃が発生した

 

 

「(~~っ、なんだ佐介のこの力は!?)」

 

 

あの疾風を瞬く間に地面に叩きつけるほどの力を振るう佐介に光牙は驚きを見せる

 

 

「っ!!」シュタッ!

 

 

直後、攻撃を出し終え、地面に着地する佐介の後ろ姿が見えた

 

 

「(今の佐介の攻撃、そして奴のあの様子から察するに極限魂の能力による攻撃のものだな?)」

 

 

光牙は冷静に状況を判断する

 

 

佐介の極限魂の持つ能力、俊敏なるスピードを誇る

 

 

だが、それがすべてではない

 

 

極限魂の真の恐ろしさは別にある

 

 

一発の一撃におけるパワーを犠牲にする分、1秒の間に数発の攻撃を繰り出せるという能力こそ極限魂の厄介なところなのだ

 

 

過去に極限魂の佐介と戦ったことがある光牙だからこそわかること

 

 

しかし、今回のそれはあの時の比ではないことは明らかだった

 

 

「(佐介、お前…何をしでかした?)」

 

 

この急激なパワーアップのからくりが何なのかを光牙は心の中で佐介に問うた

 

 

「……っ!?」ドックン

 

 

一方ですでに佐介の身にも異変が生じ始めていたのだった

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