佐介たちが光牙たちとの戦いを終えてから数日の夜
現在、佐介たちは国立忍病院にて柳生の見舞いをしていた
「柳生ちゃん。大丈夫?」
「まだ痛いところとかない?」
「あぁ…大丈夫だ。もうほとんど良くなった」
なぜ柳生がここまでの傷を負ったか
柳生は光牙の仲間の悪忍、未来と戦闘し。これを撃退
その後、ひばりの危機を察知し危険も顧みず他の忍結界に乱入したためとひばりを追い詰めていた春花にボロボロ状態ながらに戦いを挑んだが、先の無理が祟り敗れ去ったが雲雀の必死の命乞いを聞き入れた春花の計らいにより命拾いをしたことでいまに至る
「はい。りんご剥き終わったよ…どうぞ」
「相変わらず無駄に器用だな」
「えへへ…ありがとうございます」
「柳生ちゃん。あ~んして」
りんごを爪楊枝でつくとそれを柳生の口に運び柳生はそれをかじる
「どう?」
「うまいな。ありがとう佐介、ひばり」
「どういたしまして」
「喜んでくれて何よりです」
そうして柳生のお見舞いを終えた二人は帰りの道をあるいていた
「お医者さんから聞いたら柳生ちゃん。明日になれば退院出来るって」
「よかった…でも柳生ちゃんがああなったのはひばりが弱いせいだ…」シュン
「気にしちゃいけないよひばりちゃん。柳生ちゃんや僕らもひばりちゃんが弱いなんて一度も思ってないよ。ひばりちゃんはひばりちゃんなりに一生懸命頑張ってるじゃない。だから自信をもって。ね?」
「佐介くん…ありがとう」
落ち込む雲雀を佐介が励まし、雲雀は心の安らぎをもらったのだった
よく朝、柳生も退院し
ようやく全員が揃ったのも束の間。事件が起きた
「えっ?超秘伝忍法書が盗まれた!?」
「あぁ。先の奇襲以来警備を厳重にしていた。しかしそれを掻い潜り尚且つ保管庫までも開けることができるのは…俺を含めここにいるもの達だけだ」
霧夜が佐介たちにここに裏切りものがいるのではといいたげないい方をする
「そんな!私たちの誰かがそんなことするはずありません!」
飛鳥がこれに意義を唱えた
「わかっている。だが、奪われたことに変わりはない。とにかく俺は本部に連絡する。今日はお前たちは自室で待機だ」
霧夜の命で自室待機を言い渡されそれぞれ部屋にこもっている中
「お部屋で待機って何すればいいんだろ?…佐介くんなら今ごろトレーニング中かな~?」
部屋で待機するといわれてどうすればいいかわからずいる雲雀は退屈な時間を過ごしていた
「ん?なんだろこれ?」
ベットの下に何かあったのでとってみるとそれは超秘伝忍法書だった
「これどういうこと?どうしてここに?」
騒ぎの原因が今自分の手元にあることに驚きを隠せない雲雀だったが
シュルルルルルルルルルルル
「っ!?」
突然絡みついたムチに引っ張られた超秘伝忍法書
それを手にしたのはいつの間にか侵入していた悪忍の春花だった
「ご苦労様。素敵な働きだったわ」
「あっ、あなたは!?」
「約束どおり、ちゃ~んとお友達になってくれたわね」
「っ!?」
雲雀は鏡のところに置いた柳生の命を救うよう願いでた時、彼女からもらったピアスをみた
あれには特殊な細工が施されていたのだ
「これであなたは半蔵学院の子達だけじゃなく、全ての全忍を裏切ったのよ」
「裏切った…ひばりが…?」
「そう、あなたが命乞いまでして守ったあの子やあの光牙くんを追い詰めた佐介くんをもね」
半蔵学院のみんなや大好きな佐介と柳生を裏切ったという事実が雲雀の心に大きな傷を作った
「このままではあなたはどうなってもおかしくない…でも、そんなあなたを私が助けてあげる」
「えっ?」
春花はそう言うと雲雀に目線をあわせた
「私はあなたの才能を高く評価してるのよ。最初にあなたと会った時からずぅぅっとね」
「っ…」
「そこで提案なんだけど…あなた。私と一緒に蛇女にこない?」
「えっ?」
思わぬことを言われた雲雀は困惑する
「あなたが選ぶ選択肢は二つ、裏切りものとして全忍たちによって拘束…または死罪かもね」
「そっ、そんな…」
「それとも私たちのもとに来るか…ゆっくりと選びなさい」
そう言うとメモ用紙を渡し春花は舞い上がる花びらとともに姿を消した
雲雀は考えた。必死に全力で
「(ひばりが蛇女に入るなんて…でも、チャンスかもしれない。蛇女に入って隙を見て超秘伝忍法書を取り戻してみせる!)」
これは自分にしかできないことと、雲雀はなすべきことをなさんとけつだんするのだった
「…うん。今日もいい感じです」
佐介は待機中の間、お昼ご飯の支度をしていた
暗い雰囲気を少しでも良くしてあげようと思って
そんな時だった
「佐介くん!」
「どうしたの飛鳥ちゃん?」
「大変だよひばりちゃんが!」
「……えっ?」
彼女がいなくなったことに気づいた飛鳥が全員を集めて話し合っていた
「借りてた本を返しに来たらその手紙置かれてて」
「まさかひばりさんが犯人だったなんて」
「斑鳩さん。ひばりちゃんはそんなことをするはずがありませんよ」
「そうだぜ、蛇女の悪忍に操られたって手紙にも書いてあるじゃねぇか!」
秘伝忍法書を盗んだのが雲雀だとしり驚く斑鳩の言葉を佐介と葛城が否定する
「でも、どうやって操られちゃったんだろ?」
飛鳥が不思議そうな顔を浮かべると
「霧夜先生。これは…」
「あぁ、おそらく間違いないだろう」
佐介と霧夜が見つけたのはあのピアスだった
それを割ってみたところ、中に入っていたのは相手を洗脳する効果をもつ念波発信機だった
『ごめんなさい。全部ひばりが悪いの…ひばりは許されないことをしちゃいました。でも秘伝忍法書は必ず取り返すから。この命にかけても』
「ひばり!!」
「柳生ちゃん!?」
「忍転身!!」
雲雀の手紙を読んだ柳生は雲雀を助けまいと忍装束をまといて窓から飛び出していってしまった
「柳生、待つんだ!!」
「僕が追いかけます!」
「私たちも!!」
行ってしまった柳生を追うべく佐介たちもまた忍転身した
「どこいったんだ柳生のやつ?」
「みなさん。僕はあっちをさ探します」
「わかりました。では手分けして柳生さんを見つけましょう!」
そうして散っという掛け声とともにそれぞれ柳生を捜索し始める
「……」
佐介は目を閉じ、心の目を開きなが柳生が今どこにいるかを彼女の気を探ることで探す
「…見つけた」
感知したと同時に即座に柳生のもとに急ぐ
「……っ!?」
「柳生ちゃん!」シュタ
焦りのあまり急ぐ柳生の前に追いついた佐介が立ちはだかる
「…どこに行くつもりなの?」
「ひばりを探しに行く」
「どこに行ったかもわからないんだよ。闇雲に探しに行くのは危険だ」
「危険だろうと俺は絶対ひばりを探し出す。…そこをどけ!」
互いに譲らぬ二人
柳生は佐介に傘を突きつけた
だが、佐介は逃げず寸止めギリギリのところでかわしながら柳生を正面から抱きしめる
「さっ、佐介!?」
「落ち着いて柳生ちゃん!」
「はっ、離してくれ!」
拘束から脱出しようと抵抗するもそうはさせじと佐介は強く、それでいて優しく抱きしめる
「頼む…俺のことは…放っておいてくれ…」ナキ
「できないよ…そんなこと絶対に」キッパリ
「俺は…俺はただ、ひばりのことが…」ナキ
「うん。柳生ちゃんの気持ちはよくわかるよ…でもね。1人で無茶をしようとしないで、柳生ちゃんには僕たちが付いてる。僕たち全員で絶対にひばりちゃんを助けだそう、ね?」
佐介の励ましにより柳生は堪えきれず涙を流すのだった