佐介と光牙が飛鳥と焔、そしてかぐらの待つ戦場に到着し
そこで先んじてその様子を見ていた奈楽と遭遇する
奈楽との会話の中で彼女に訴えかける佐介だったが
彼に心を見透かされたような恐怖感に駆られてしまった奈楽がその口を封じるために攻撃を仕掛けてきた
迎えうとうとする光牙に対して佐介がそれを静止した
あくまでも奈楽との対話を試みるべく押し寄せる攻撃をひたすらに耐えていった
佐介の必死の訴えによって佐介たちが奈楽の説得に成功している中
一方の飛鳥と焔は覚醒し、さらなる力を得たかぐらの猛威に追い込まれながらも力を合わせて五部の勝負に持ち込んでいった
しかしそれでもかぐらは強敵であり2人を追い込んでいく
そんな2人に対してかぐらが自らが味わった絶望についてを語り
自分に勝つことはできないこと、諦めて負けを認めることを申し出る
しかしこれに焔が真っ向から反発し、さらにかぐらの言葉を否定し、論破する
焔は自身の忍道と覚醒を見せるため再び刃を振るい、飛鳥もまた彼女に続くようにかぐらと再び戦いに身を投じるのだった
かぐらに実力差を見せつけられそうになった2人だったが
決して屈しないという意思の元燃え上がる心火を燃え上がらせた焔が畳み掛けるかのようにかぐらめがけて突き進む
「はあぁぁぁぁぁぁ!!」
勢いよく炎月花を手に焔がかぐらに向かって駆け出す
「おりゃあぁぁぁぁぁぁ!!」
「ふぅん!!」
跳躍による勢いを乗せた状態からの斬撃の振りおろしの一手を叩き込む
対してかぐらもまたそれを手にしている刃と化した力を振るいてこれを迎え撃った
ぶつかり合うとともに衝撃波があたりに広がりを見せる
「っ、そりゃあ!!」
追撃の一手を繰り出すべくいったん距離を取り、身構えると同時に素早い突きの撃を放つ
「甘い!…ふっ!」
「なっ!?」
しかしそれを先読みしたかぐらがこれを横にそれることで回避した
攻撃標的を見失った焔の攻撃は空振りに終わってしまう
「ちっ…っ!?」
焔はすぐに体制を整えてさらなる追撃を仕掛けようと考えていたが
それよりも先にかぐらが動きを見せていた
「残念だったな?そして…これで終わりだ!」
かぐらの動きから今まさに大技を繰り出そうとしていることが見て取れ
先の一撃の動作による反動でかわすという行動はできそうになかった
「しまった!?」
「塵となれ!【イザナミ】!!」
刹那、かぐらの手から高濃度のエネルギーが波となって焔めがけて飛んで行った
「(やられる!?)」
押し寄せるエネルギーの波に焔は危機を迎える
「焔ちゃん!」
「うわっ!?」
「っ!?」
だが、その直後イザナミが目前まで迫りくる中
危機一髪のところで駆け付けた飛鳥が焔にタックルする形で共に身を地面に倒す
「…っち」
これによってイザナミもまた対象を失ったことで直撃することなく消滅した
焔を仕留めるつもりで撃ったのにかわされてしまい、かぐらは不満げな様子を見せた
「はぁ…はぁ…あ、危なかった。大丈夫焔ちゃん?」
「あっ、あぁ…すまねぇ飛鳥。さすがにあれは死ぬかと思ったぜ」
間一髪のところで九死に一生を得たことに安堵の表情を浮かべる
「さっきまでの威勢はどうした?あれだけ私に啖呵を切っておきながらこの程度か?」
「「っ!?」」
安堵したのもつかの間、二人の前方に浮遊しながらこちらを見下ろすかぐらの姿がいた
「相方のフォローのおかげで命拾いしたようだが次はそうはいかんぞ?」
「野郎、なめやがって!」
「でも焔ちゃん、かぐらちゃんの強さは本物だよ?下手をして飛び込んだらさっきのようなことにもなりかねないよ」
「…わかってる」
飛鳥のいうことも一理ある
現に先ほどのは本当にやばかったところだったのも事実だった
かぐらは強い、闇雲に挑むなどそれこそ自殺行為もいいところなのだ
「作戦会議は済んだか?だがそんなことをしても何も変わらん。お前たちは私に倒されるしかないのだからな!」
そういうとかぐらが再び2人に向かって急接近した
「そうはさせないよ!」
「飛鳥!」
今度は飛鳥がかぐらに応戦する
「沈め!」
「させるもんか!」
互いに声を上げながら攻撃に移る
「くらえ!【ホノイカズチ】!」
空間を切り裂くほどの爪撃をかぐらが繰り出す
「ふっ!」
「なにっ!?」
しかし飛鳥がそれをよけ、かぐらの放ったホノイカズチの一撃はその先の地面を割った
その凄まじい衝撃と爆風によって岩石が宙を舞う
「っ!」
「っ?」
すると飛鳥がその岩石を足場に手にする二刀の小太刀をぎゅっと握りしめる
「【連撃必刀】!!」
技名を叫ぶとともに飛鳥が足場にしていた岩を蹴ってその勢いに乗せて切りかかる
もちろんかぐらはすかさず回避する
だが、飛鳥は避けられた直後にその先にあった岩に着地と同時に再びそれを蹴って勢いよくかぐらに向かっていく
かぐらはこれも避けるがその度に飛鳥が岩を蹴って向かってくる
しかもそれは回数を重ねていくごとに徐々にスピードを増している
「っ!?…っ?」カスッ!
回避するかぐらだが、回数が増え、スピードが増していくごとにだんだんと攻撃を掠っていく
「っ〜〜!!」
「ぬっ!?うぅっ!?」
飛鳥の加速はマックスに到達し、もはや避けることもままならないほどだった
攻撃を避けることができなくなってきたかぐらに苦悶の表情が浮かんでいる
「(よし、このままなら行ける!)」
手応えの良さから飛鳥はこのまま行けば勝てると言う思いを抱き
それを実現させるためにより一層攻撃と速度に磨きをかける
「(これで決める!)」
次の一手で仕留めると意気込みを入れ、岩に着地と同時にそれを蹴って今まで以上に力をこめて跳躍する
勢い、速度共に申し分ない
「(これで終わりだよ!かぐらちゃん!)」
かぐらめがけて一直線に飛んで行った飛鳥は攻撃を繰り出すべく小太刀を身構える
そしていよいよ彼女との間合いに入った
「やぁぁぁ!!」
「……」
晩柑の思いを込めて飛鳥が刃を払う
ガキィィィン!
刹那、大きな音が鳴り響く
「っ……!」
「なっ!?」
だがそれは飛鳥がかぐらを仕留めたからではない
かぐらによって攻撃を防がれ、それに当たった音だったのだ
「そ、そんな?」
「確かに貴様の動きは素早かった。だが、どんなに速く動こうともお前の攻撃行動は見切った。故に私は次にお前が仕掛けてくるであろうタイミングを見計らっていたのさ」
「嘘っ?」汗
「惜しかったな?…ホノイカズチ・撃打!!」
「きゃあぁぁぁぁぁ!?」
「飛鳥!?」
ホノイカズチの力を乗せた拳をかぐらが繰り出し、その一撃を受けた飛鳥は大きく候補へと吹き飛ばされるのだった