閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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全員全滅!?道元の逆鱗! 

二つの最強を手に傍若無人のかぎりをつくす道元

 

 

そんな道元の暴挙を食い止めるために駆けつけた大導寺と凜、疾風が戦闘を開始する

 

 

3人は大導寺と凜は元い、疾風も加えた即席のスリーマンセルながら度重なる連携を駆使して異形と化した道元に挑む

 

 

だが、人という存在を超えてしまった道元の強さは想像をはるかに超えるものであり

 

 

加えて凄まじいほどの再生能力を有するというまさにチート級の怪物と呼べるものであった

 

 

再生能力、エネルギーによる武器の生成、かぐらの力に妖魔の力を足した技

 

 

自身の持つ力を余すことなく発揮しながら暴れる道元に次第に疾風たちは追い込まれていった

 

 

そして最悪の事態が起こり、道元の繰り出した技によってついに大導寺と凜が大ダメージを追ってしまい

 

 

残るは疾風のみとなってしまった

 

 

最後の1人になってしまった疾風は一か八かの策を実行し

 

 

道元の攻撃をかいくぐるとともにそれによってできた隙を突き

 

 

手にした銃に持てる力の全てを乗せた風のエネルギー弾を放った

 

 

風のエネルギーを至近距離から受けた道元はその波に飲み込まれるのだった

 

 

 

 

 

フォン!!

 

 

 

【「っ!」】

 

 

 

ギュィィィィン!

 

 

 

「食らえ【エアロ・バスター】!!」

 

 

 

ビュオォォォォォォ!!!

 

 

 

【「~~~~っ!?」】

 

 

 

ボバアァァァァァァン!!

 

 

 

疾風の繰り出した風のエネルギー波を至近距離から受けた道元はその波に飲み込まれる

 

 

直後、道元を飲み込んだと同時に大爆発を起こした

 

 

この間に疾風は倒れている2人を抱えてその場から離脱し距離を取った

 

 

そんな戦いの一部始終を佐介たちは見ていた

 

 

「うっ…うぅ、す、すごい!?」

 

 

「疾風の奴、あんなすごい技を隠し持ってやがったのか!?」

 

 

「なんて破壊力!?」

 

 

「あぁ…だがあれならばいくら化け物じみた奴でもひとたまりもないだろう?」

 

 

衝撃波の余波に襲われながら佐介たちは疾風の放った技の威力を目の当たりにする

 

 

想像を絶する破壊力のこの技を至近距離で食らったのだ

 

 

さしもの道元でもあれを食らってしまえばただでは済まないだろうと皆は思っていた

 

 

一方、技を放ったと同時に大導寺と凜をその場から非難させた疾風は先ほどまで自分たちと道元がいたところに目を向ける

 

 

疾風が視線を向ける頃には風の衝撃波の威力が収まりを見せており

 

 

あたりにはこの衝撃によって巻き上がった砂ぼこりと煙が周囲を覆っていた

 

 

「(…まさか奥の手まで使わざる負えないなんてな?)」

 

 

道元を倒すために疾風が繰り出したこの技は彼の言う通り奥の手というべき技なのである

 

 

というのもこの技を発動させるにはちょっとした手間が必要なためである

 

 

疾風が持つこの銃には特殊能力があり

 

 

大気中に漂う風の力を溜め込む必要性があるからだ

 

 

長らくの間、疾風はこの技を使用しなかったこともあって銃にはそれまでに溜めに溜め込んだ風のエネルギーがあった

 

 

それによってトリガーを引いた瞬間にそれまで溜め込まれていたエネルギーが道元めがけて放出されたのである

 

 

さしもの道元でもこれを至近距離から受ければ無事ではあるまいと疾風は思っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【「ゆ…許さん」】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ!?」

 

 

刹那、その怒りに震える声を聴いた瞬間疾風は慌てて視線を向ける

 

 

すると土煙に磁気らしきものが発生する

 

 

【「許さん!」】

 

 

 

ボフゥゥゥゥゥゥン!!!

 

 

 

「っ!?」

 

 

「「「「「っ!?」」」」」

 

 

その声とともに土煙が内側から発生した衝撃波によって吹き飛ばされた

 

 

さらにその中心に佇む者の姿に皆が驚愕する

 

 

【「はぁ…はぁ…はぁ…」】

 

 

土煙が晴れ、開けた視界の先には道元が佇んでいた

 

 

ただエアロ・バスターによる外傷によってかなりボロボロになってはいた

 

 

「…冗談きついぜ?」

 

 

最後の奥の手だったというのにそれでも倒すには至らなかったことに苦笑いする疾風だったがその心境はとてつもないほどに動揺していた

 

 

【「危うく死ぬところだったぞ、やってくれたな?」】

 

 

怒りの表情を浮かべる道元

 

 

さらに疾風が決死の覚悟で放ったエアロバスターによる傷が再生能力によって治癒されていき

 

 

数秒後、元の形に復元されていった

 

 

「マジで冗談きついっての…」

 

 

あれだけ苦労したにも関わらずものの少しの時間で元通りになったことに疾風はとてつもない絶望感を抱く

 

 

【「…許さんぞ、人がちょっと手を抜いてやったらつけ上がりやがって…全員この場で皆殺しにしてやるぞ!覚悟しろ虫からどもが!」】

 

 

道元の怒りはピークを迎えており、相当な様子だった

 

 

【「ふぅぅぅぅぅ!!」】ギュオオォォォォ!!

 

 

混みあがる怒りが道元にパワーを底上げする

 

 

【「まずは貴様から血祭りにあげてやる。覚悟しろ…っ!!」】

 

 

その言葉を告げると同時に疾風に攻撃を繰り出してきた

 

 

「ちっ…っ!!」

 

 

切り札までも使い切り、本来ならもう疾風に打つ手なしという状況だったが

 

 

自分の左右に横たわる大導寺と凜を巻き込むわけにもいかないと

 

 

無謀であることを承知の上で疾風は迫りくる道元の元へ自らも突っ込んだ

 

 

「おりゃっ!!」

 

 

【「っ!」】

 

 

やられる前にやれと疾風は切れの良い体術を駆使して道元を攻撃する

 

 

【「うっとおしいわ!!」】

 

 

「ぐっ!?」

 

 

しかし疾風の攻撃が道元の怒りの導火線にさらなる火をともしてしまい

 

 

疾風の攻撃をもろともせず、じりじりと攻め込んでいった

 

 

【「ウオオォォォォォっ!!」】

 

 

まるで悪鬼のごとき形相で疾風を追い込んでいった

 

 

「おらっ!」

 

 

【「ぐぅっ!?」】

 

 

仕掛けてきた道元の顎にカウンターの蹴りが炸裂した

 

 

一瞬時が止まったかのようにゆっくりと流れる感覚が発生する

 

 

【「……ッ!」】

 

 

「ぬあっ!?」

 

 

しかしすぐに道元は動き出し蹴りを放ったことで身動きが取れない疾風のその隙を突き

 

 

彼を右手、直後に左手という感じで掴み上げる

 

 

【「捕まえたぞドブネズミが」】

 

 

「くそっ!?離しやがれこの!?」

 

 

なんとかこの拘束から脱出しようと抵抗をする疾風だったが道元の腕の力は凄まじくびくともしなかった

 

 

【「無駄だ、もう逃しはせん。このまま握りつぶしてくれるわ!」】

 

 

そう言うと道元は腕の力を強める

 

 

「ぐっ!?ぬぁぁぁあ!?」

 

 

道元の両手に握り締められる度に疾風の体の骨がミシミシと音を立てていった

 

 

【「どうだ?苦しいか?いいぞ、もっと苦しめ!」】

 

 

「ぐぅ…ぬぅ…」

 

 

やがて握り締められる苦しみに耐えきれず、疾風は気を失った

 

 

【「ふん。他愛無い…所詮私の敵ではなかったな」】

 

 

疾風が意識を失ったのを見て道元は彼を握りつぶすのをやめてそのまま彼を地面にポイ捨てする

 

 

こうして道元の前に3人は敗れ去ってしまったのだ

 

 

「そ、そんな…」

 

 

「嘘でしょ?信じられない」

 

 

目の前で起こった現実に佐介たちは我が目を疑う

 

 

【「さて、大きなゴミは片付いた。残るクズどもを掃除してやるとするか?」】

 

 

3人を倒した道元は次なる標的を佐介たちと定めるのだっだ


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