佐介たちが回復するまでの時間を稼ぐために道元に戦いを挑んだ葛城達
しかし、人ならざる力を得ている道元のパワーの前にどんどんと苦戦を強いられていく
それによって柳生と雲雀が戦闘不能にまで追いやられ
2人の敵を取ようとするも、それによって後方支援を行っていた未来が攻撃を受けて瀕死の状態へと追いやられる
仲間たちが次々と傷つく中、未来の激励によって残った面々は
先んじて倒れた柳生と雲雀たちの思いも共に道元にぶつけるために反撃を開始する
だが、それでも道元の鉄壁ともいえるガードを崩すのは一筋縄ではいかなかった
この状況を打開する最善の策として葛城の提案の元、4人全員の最大の必殺技を一斉にぶつけることになった
力を最大まで高めた4人は満を持して技を繰り出し
斑鳩、詠、日影の放った秘伝忍法のエネルギーが葛城の秘伝忍法に吸収され
4つの力を合わせた一つの大技となりて、託された思いを胸に葛城がそれを繰り出す
それを見て彼女たちの希望を打ち砕くべく受けて立つ構えをとる道元だったが
直後、このタイミングを見計らっていた未来が行動を開始しており
葛城たちに気を取られていた道元に向かって手にしていた武器を放つのだった
「食らえぇぇぇぇ!!」
未来が道元に狙いを定め、トリガーを引く
バキュゥン!
…ズゴゴゴゴゴゴ!!!
ビュオォォォォォォ!!
【「~~~っ!?」】
凄まじい音と共にものすごいスピードを出しながら未来の放った電磁投射砲は向かっていく
目指すは当然道元
自分目掛けて飛んでくる槍状の電磁投射砲がこちらに向かってくるのを見た道元はまずいと内心焦りを覚え
できることならすぐにでも回避したいところだが
既に頭上には葛城がこちらに迫ってきていることもあって身動きが取れなかった
ヒュウン!ズォォォォ!!!
【「ぬぅ!?」】
そしてついに未来の放った電磁投射砲は道元の胸元に命中する
ギュィィィィン!
【「ぬぅぅ!?」】
道元の強固な体と未来の放った電磁投射砲が激しく乱回転しながらぶつかり合い、拮抗する
【「こ、こんなもので私がやられるわけが…っ!」】
我が身を貫こうとしている電磁投射砲を道元が押し返そうとする
「さすがに一筋縄じゃ行かないか。でもそんなの百も承知なのよ…今よ葛城!そのまま叩き込んで!」
「おう!任せとけ!」
【「ッ!?」】
自身の攻撃を跳ね返そうとする道元を見てやはりかといった顔を未来は浮かべていた
だが、未来とてはなっからこれで道元を仕留められるなどとは微塵も考えていなかった
彼女が電磁投射砲を使ったのはあくまで”繋ぎ“のためなのだから
本当の狙いはむしろ今まさに行われようとしているほうにあった
「おりゃぁぁぁぁ!!」
バキィィン!グググググ!!
「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!」
【「~~~~~っ!?!?」】
「よし!」
未来の電磁投射砲による攻撃によって道元の動きを封じられている道元めがけて
葛城が万感の思いとともに蹴りを繰り出し、それによって未来の放った電磁投射砲をぐいぐいと押し込む
「決めてください葛城さん!」
「行ってください!」
「一気に決めや葛城!」
「やっちゃえ葛城!」
渾身の力と皆から託された思いを胸に葛城が力いっぱい電磁投射砲を押し込む
【「き、きさまらぁぁぁぁぁぁぁ!!」】
「あああぁぁぁぁ!!だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
…ドバァァァァァァァァァァァン!!!
「「「「うわぁぁぁ!?」」」」
押し込む力と跳ね返そうとする力が拮抗し続けた結果
その間を取り巻くエネルギーが限界を迎え暴発した
爆発に伴い、凄まじい爆風があたりを包み込む
数秒後、ようやく勢いが収まりを見せる
「~~…っ、か、葛城さん!?」
視界が戻りだすとともに斑鳩がすかさず葛城の名を叫ぶ
他の者たちも息も詰まる思いで葛城の安否を気にする
ヒュ~~~ドサッ!
「「「「っ!?」」」」
刹那、斑鳩たちの頭上から急落下してきた影に皆が驚く
よく見るとそれは葛城だった
先の交戦の爆発による影響からか身なりが酷くなっていた
服はかなりボロボロで顔や体も汚れていた
「葛城さん!」
斑鳩は急いで彼女の元に駆けより、彼女を抱きかかえる
「大丈夫ですか?しっかりしてください葛城さん!」
呼びかけても目を開かず、体をゆすってみても反応がない
これには皆焦りを覚えた
「ま、まさか…そんな」
あの爆発を至近距離で受けてしまい、目を一向に覚まさない
最悪の事態がよぎるのに時間はそうはかからなかった
「うぅ…葛城さん…」
それを思うと斑鳩は悲しまずにはいられなかった
「…そ、そんな、かつ姉が」
「飛鳥ちゃん…」
この様子を遠くから見ていた飛鳥もまた悲しみの顔を浮かべ
佐介はそんな飛鳥の背中を慰めるように優しくなでる
「…うぅ…葛城さぁん」
悲しみによって斑鳩は涙が止まらなくなりそうな思いだった
…むにゅっ♪
「…ふぇっ?」
だがそれは突如自分の胸部分から感じる違和感によって収まる
恐る恐る見てみると斑鳩の豊満なそれを鷲掴みにしている手が
手の突き出されているほうに目を向けると
「きししし、目覚めにおっぱいとは乙なもんだな~♪」
いつの間にか目を覚ましており、自分の胸をもみもみしている葛城の姿が
「き、き…きゃぁぁぁぁぁぁ!?」
当然これには斑鳩も恥ずかしさと驚きで悲鳴をあげる
「ちょ、ちょっと葛城さん!?」
「にしししし~♪ええもん揉ませてもらいました~♪」
「このおバカ!!」
「げしょ!?」
おっぱいをもみもみしたことを喜んでいる葛城に斑鳩が鉄拳制裁を加える
「…あっ、あははは…」
「さすがやわ。わしある意味感心するわ」
2人のやり取りを見ていた詠は苦笑いし、日影はあきれた様子で皮肉を言っていた
「もう、かつ姉ったら、心配して損しちゃった」
「まっ、まぁまぁ…ある意味らしいといえばらしいと思うし、無事で何よりだよ」
「それでいいのかお前ら?」
「っ…///」
恥ずかしそうな飛鳥をフォローする佐介だったが焔のツッコミに何も言えなくなってしまった
他愛ない和やかな雰囲気が場を和ませる
「…っ?」
キュピン…ビュゥゥン!
「……っ!?」アセアセ
『「っ!?」』
しかそんな時間は一筋の光が未来を貫いた瞬間に再び崩壊する
「あっ……うぁ…」どさっ
「み、未来ぃぃぃ!!!」
身を貫く一筋の光によって地に付す未来の姿に焔が声を荒げるのだった