閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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カグラ千年祭開幕

佐介たち半蔵学院組が移動先にて無事に光牙たちと合流を果たした

 

 

そのタイミングを見計らったかのように小百合が現れ

 

 

さらにその小百合に連れられる形で先に行方をくらませていた両備と両奈とも再会する

 

 

自分たちより先にこの場所に飛ばされた2人は姉である両姫を連れてきており

 

 

彼女のことを知る者たちや知らぬ者たちとの間に早々に交流が生まれる

 

 

最中、気を見計らったかのように小百合が行動を開始し、印を組み、術を発動させる

 

 

小百合の発動させた術によって舞台は海岸の砂浜から一転

 

 

豪華な祭りの会場にうって変わり、一同を驚愕させた

 

 

術を発動させる前に小百合は役者が揃ったといった

 

 

はたして彼女のその言葉の真意とはいかなるものなのか

 

 

これより何が始まろうというのか

 

 

若き忍学生たちに訪れるものとは…

 

 

 

 

 

 

舞台が移り変わり、一同は事態に今だ困惑の様子を見せていた

 

 

「さぁて…改めてようこそカグラ千年祭へ、若き忍たちよ」

 

 

「カグラ千年祭?」

 

 

「いったいそれは何ですか?」

 

 

聞いたことのない単語に紫苑と雪泉が質問を投げかける

 

 

「カグラ千年祭とは無念のうちに死んだ忍たちの魂を安らかに成仏させるための祭りじゃ、だからこそ死んだ忍たちもこの世界では生き駆り、生前の姿を取り戻しておるわけじゃ」

 

 

「〈…なるほど、それでか?〉」チラッ

 

 

「っ?」

 

 

小百合の説明を聞いて光牙は両姫がこの場にいる意味を瞬時に把握した

 

 

「(死んだ忍が生き返る…っ!?)」

 

 

死んだ忍たちが生き返る

 

 

この言葉を聞いて紫苑はハッとなる

 

 

「(今の話が本当なのだとしたら。ここに黒影おじい様も?)」ソワソワ

 

 

同時に雪泉もまた紫苑と同じことを考えていた

 

 

脳裏に浮かんだのは今は亡き雪泉にとっては実祖父、紫苑並びに他の月閃メンバーにとっても大切な存在である黒影のことだった

 

 

彼もまたもうこの世にはいない存在

 

 

しかし、死んだはずの両姫がこの世界で肉体を持っているとすれば

 

 

黒影もまたこの世界に存在し、肉体を取り戻している可能性は十分に考えられた

 

 

「でもどうしてばあちゃんが私たちをここに呼び寄せたの?」

 

 

飛鳥が小百合に自分たちをここに呼んだわけを問うた

 

 

「さぁ、なぜだろうね~?」

 

 

「自分で言ったことを忘れてしまったのか?飛鳥、お前のばあさんもしかして……それならもう少し優しく接してやらんとな」

 

 

「焔さん、何気に失礼なこと行ってませんか?」

 

 

小百合の態度から焔は飛鳥に憐みのこもった顔を向けながら助言する

 

 

そんな焔に佐介がツッコミを入れる

 

 

「年寄理に優しくしようという心がけは感心だが、あたしはまだボケちゃいないよ!今後あたしを年寄り扱いしたらぶっ飛ばすからね!」

 

 

さらには小百合も自分をボケたと思っている焔に叱咤をかけた

 

 

「ぶっ飛ばす!?私を!?」

 

 

「焔ちゃん、気をつけた方がいいよ?ばっちゃんはじっちゃんよりも強かったらしいから」

 

 

「なにっ!?あの半蔵よりもか!?嘘だろ!?」

 

 

飛鳥の口から小百合が伝説の忍とうたわれた半蔵よりも強かったと聞いて驚愕していた

 

 

「別に不思議がる程でもないだろう?相手は元カグラとなったくノ一だぞ?それに飛鳥の祖母ということは半蔵の嫁だ。この者伍しからしても奴は尻を敷かれていると見たな」

 

 

「ひっひっひ、お前さん中々鋭い観察力を持っているようだね?…まぁ、そういうことさ」

 

 

驚く焔に対し、光牙が目の前にいるのが元カグラにまで上り詰めた存在であり

 

 

半蔵を夫に持つ者故に実力は折り紙つきであることを諭す

 

 

同時に小百合のここまでの言動や態度から半蔵が彼女に頭が上がらないのであろうと感づいていた

 

 

「元カグラだろうがなんだろうが関係ない、私たちとて暇ではない、用がないのであれば我々は帰らせてもらうぞ?」

 

 

会話に雅緋が割って入り、自分たちがこの場所にいるのは時間の問題であり、用がないなら帰るのみであると告げる

 

 

「残念ながらそれは無理じゃ、千年祭が終わるまでは誰もいかなる手段をもってしてもここから出ることはできんぞ」

 

 

『「っ!?」』

 

 

「な、なんだと!?」

 

 

千年祭が終わりを告げるまでこの世界から出ることはできないという小百合の爆弾発言に一同は仰天する

 

 

「まぁ、そういうことじゃから馬鹿なことは考えないことじゃの」

 

 

「っ、何ということを!」

 

 

この世界に閉じ込められてしまったことを知って雅緋が小百合を睨みつけるも、そんなことをしたとて状況が好転するわけもないのが現実だった

 

 

「でも悪くない島じゃよここは?…安心せい、生活に必要なものなどはみ~んなそろえておる。お前さんたちは何も心配せず千年祭に没頭してもらいたい」

 

 

「ちょっと待った!何を勝手に話しを進めているんだ!私たちはまだやるなんて一言も言ってない!だいたいこのままここに長居してしまえばバイトをクビにされかねないじゃないか!」

 

 

焔もまた小百合に突っかかる

 

 

小百合に言われるがままに千年祭を行うとすれば今やっているバイトがクビになってしまう可能性がある

 

 

生活費を稼がなければならない紅蓮竜隊にとってそれは重要な死活問題であるからだ

 

 

「てやんでい!バイトがクビになるからってそれが何だってんだい!」

 

 

刹那、どこからともなく声が聞こえてきた

 

 

「だ、誰だ!!」

 

 

声に反応した焔と、それに続いて一同がその先に視線を向ける

 

 

その先にいたのは個性的な巫女服らしき着物に身を包んでいる3人の少女がいた

 

 

「あなたたちはたしか小百合さまのお傍にいらした?」

 

 

「なにっ?」

 

 

3人の姿を見た佐介はここに飛ばされる前に小百合とともにいた者たちであることに気づいた

 

 

「忍のくせにバイトのことを気にしてるなんて情けないわね?」

 

 

「モーレツにホントっす!」

 

 

すると一番小柄の少女がバイトのことを気にしている焔を小ばかにするような発言をし、それに賛同するかのように中くらいの背の少女が頷く

 

 

「うるさい!うるさい!忍もバイトも関係ない、私はいつだって目の前の忍務に全力を尽くしているだけだ!」

 

 

「ふん、とんだ屁理屈ね?もっともらしいこと言ってるみたいだけど、忍として忍務と私情を一緒くたにしてる時点で既にダメダメなのよ。はい論破」

 

 

必死に自分のしてることの正当化を主張する焔に対して

 

 

一番小柄の少女が忍務とバイトを一緒にして物を言う焔に論破をかけてきた

 

 

「むきー!っていうかさっきから失礼な奴らだ!だいたい誰だお前たちは!」

 

 

自身の正当化を否定してくる3人の少女たち怒りを示す焔が何者なのかを問い詰める

 

 

「あたしたちのことが気になるのかい?いいぜ、知りたいなら教えてやるぜ!いいかい、みみかっぽじってよく聞きやがれ、あたしたちはな!」

 

 

「小百合さまの指示の元!」

 

 

「この千年祭を盛り上げるために執行部としてやってきた3姉妹、その名も」

 

 

「「「巫神楽三姉妹!」」」

 

 

 

ドドーン!

 

 

 

『「っ!?」』

 

 

突如として現れ、佐介たちに強烈なインパクトを与えし巫神楽と名乗った謎の3人の登場に事態はさらなる展開に発展するのだった

 

 

 

 

 

 

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