頃合いを見計らった小百合がいよいよ忍の盆踊りの開催を宣言する
忍の盆踊りが始まったことによって全チームも各自の行動を展開していた
そんな中、蛇女も例にもれずこれからどうするべきかという方針についてを話し合っていた
しかしその最中、唐突に蒼馬が相馬から肉体の主導権を手にし、鋭い視線を向ける
蒼馬が気配のする方に警告の言葉を送るとそこから現れたのは四季だった
既にこちらのことを調べようと隠れていたようで蒼馬が気づいていなければこちらの情報はおろか
下手をしたらヤグラを破壊されていたかもしれない状況だったのだ
形勢が不利とわかった四季ではあったものの、すぐさま周囲を囲まれてしまう
そうしてそんな四季にお灸をすえるべく蒼馬が名乗りを上げ、彼女と戦うこととなるのであった
蛇女の拠点にて蒼馬と四季との一騎打ちが始まろうとしていた
「さぁ、こい、俺が相手だ」
威勢よく挑発めいた態度で四季を威圧する
その時だった
蒼馬たちを中心に周囲が変化を始める
驚く暇も与えず、そこはどこかの舞台上になった
「場所が変わった?」
「なるほど、これが小百合が言っていた試行ということか」
場所の変化を目の当たりにして小百合が言っていたことを思い出した
「さて、舞台も用意されたことだ。始めようか?」
「もう、こうなったらやってやるよ!いくら蒼馬ちんが相手でもそう簡単に負けたりなんてしないんだからね!忍、転身!!」
腹を括った四季は巻物を翳し、高らかに解合の言葉を宣言する
巻物が光輝き彼女の身を包み、次の瞬間に現れた四季は自身の忍装束にその身を包み、愛用の武器である鎌を構えていた
「あたしの方は準備OKだよ。いつでもかかってきなさい!」
「その域だ。そうでなければ倒し甲斐がないからな?」ガッチャーン!
四季の気合い十分な物言いに
負けじと蒼馬が懐から取り出したのは彼と相馬が扱う汎用の忍具「シノヴァイザー」であり
蒼馬が「シノヴァイザー」を左手に装着するとともに脇に挿してあるホルダーから小型の巻物を取り出す
〈ready?〉
「転身…っ!」
擬音が流れると共に蒼馬がシノヴァイザーに備え付けられているスイッチを押す
〈the・ninja・Trans form!〉
ボオォォォォォォ!!
音声が鳴り響くとともに蒼馬の体を蒼き蒼炎の炎が包み込む
刹那、蒼炎が薙ぎ払われ、中から現れたのは左半身を蒼き生体鎧に身を包んだ蒼馬だった
「…いくぞ!」
「かかてきなよ!」
互いに転身を完了させた両者が戦闘に突入する
<Blast!>
「っ!」
バキュキュキュン!
「わわわわ!?」
シノヴァイザーを狙撃モードにするとともに銃口から光弾の嵐を四季にお見舞いする
襲い掛かる光弾の嵐をかいくぐりながら四季は反撃の一手に出る
「いけ!あたしのかわいい眷属ちゃんたち!」
«「「「ピピ~!!」」」」»
「ぐぅっ!?」
向こうが遠距離で来るならと四季は忍法で呼び寄せた自身の件族たちを召喚し
眷属たちに命じて蒼馬を襲わせにかかる
「ちぃっ、うっとおしい奴らだな!」
押し寄せてきた蝙蝠たちの猛襲に蒼馬は身動きを封じられる
「どう蒼馬ちん?あたしだってやるときはやるんだからね?眷属ちゃんたちの攻撃が嫌なら潔く負けを認めるんだね」
群がる眷属たちに襲われてる蒼馬を見て四季は既に勝った気でいるかのように敗北を勧めてきた
「…冗談が過ぎるぞ、この程度で俺がやられると思ったら」カッチャン
「っ?」
「お間違いだ!」タン!
<light!ability!>
擬音と効果音が鳴り響く
次の瞬間
ピカァァァァァン!!
«「「「「ピィィィ~!?」」」」»
「な、なにこれまぶしい!?」
シノヴァイザーから放出された光によって眷属たちは逃げていき
四季もまたその強烈な光のせいで怯まされた
「(ここで一気に決める!)」
<chain!ability!>
「はぁっ!!」
「うわっ、しまった!?」
好機到来と蒼馬がシノヴァイザーに巻物を装填し
巻物の能力によって生成された鎖を銃口から放ち、四季の拘束に成功する
「残念だが、これで終わりだ」
<FINISH!ability!>
必殺の意味を記した巻物をシノヴァイザーに装填した瞬間
蒼馬の左足に蒼炎の炎が灯り、勢いよくメラメラと燃え上がる
「ふっ!!」
「あっ!?」
「たあぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
刹那、足元に燃え上がる蒼炎の炎を集約させ
上空へと跳躍と同時に集約させた蒼炎の炎のエネルギーを乗せた蹴りを四季めがけて繰り出した
危険を察知した四季だったが
先に放たれていたチェーンの拘束によって動くこともままならない彼女にこれを避ける術はなく、その攻撃をまともに食らってしまうのだった
必殺の一撃が決まったとともに勝敗が決した
この勝負は蒼馬が制した
直後、勝敗が決したことによってフィールドが元の場所に戻った
「ぐぅ~、負けちゃった。結構善戦したと思ったんだけどな~」
「残念だがこの勝負は俺の勝ちだ」
悔しそうに蹲る四季に対して蒼馬が自分が勝利したことを痛感させる
「ていうかひどいよみんな!あたしは本当にただ様子を見に来ただけなんだよ!」プンスカ
「な、なにっ?」
「そうだったのか?」
「だからさっきからそういってんじゃん!」
話を聞いてもらえず、いきなり戦闘に入ってしまい、とばっちりだと四季は怒っていた
「す、すまん。先ほど何とも言えぬ得体のしれない気配を感じたからそれで神経質になっていたようだ」
「蒼馬ちんが何言ってんのかよくわかんないけど…まぁいいや、でもこれは貸しにさせてもらうからね?」
「…是非もない」
「っしゃ、言質とったからね!じゃああたしはそろそろ行くから、みんなまたね♪」
貸し一つを用空されてしまい、四季はそのまま蛇女の拠点から去っていった
バトルが終了したことで蒼馬もシノヴァイザーから巻物を抜き取り、同時に転身が解かれた
「まったく、蒼馬はせっかちだな?」
「か、返す言葉もない」
忌夢に責められてしまい、蒼馬は申し訳なさそうにしていた
「そうせめてやるな忌夢。もし四季がヤグラを破壊しようとしてたら大変だったところだしな。元の世界に戻るためにもこの戦いは負けるわけにはいかんからな」
「えぇっ!?」
「だから驚き過ぎだぞ忌夢?」
直後、雅緋が蒼馬を責める忌夢を宥め、拠点とヤグラを守ってくれた蒼馬に感謝の言葉を述べた
「…っ」
『どうしたんだよアオ、らしくないぜ?』
「…すまない」』
『「うわっ…ん?」
謝罪の言葉のみを残して意識を渡した蒼馬に相馬は意図が読めず小首をかしげた
「しかしこれは好機だな。四季としてはそのつもりはないようだが、我々の拠点に攻め込んできたという我々が攻め込みをかける大義名分ができたわけだ。これより我々は四季を追いかけm月閃の拠点に殴りこむぞ」
「わかったよ雅緋、ボクもいくよ…ということだから行くぞ紫」
「な…なんで私まで」
このチャンスを生かすべく四季を追うことにした蛇女のメンバーは早速行動を起こすのだった
今回より序盤に書いていた前回のあらすじは前書きのほうで書くことにしました
悪しからず
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