この世界にまだ居たいという他のメンバーとの意見の衝突が起こっている中
蛇女の拠点にて様子を見に来た四季の登場で事態は急変し
蒼馬が四季と戦い、勝利をおさめ、これを機に月閃に乗り込むことを画策している最中
そんなことなど知らぬ紫苑たち月閃メンバーたちは海を満喫していた
タガが外れた夜桜のギャップなどに困惑しつつも海を楽しもうとする中
紫苑が水着を着てなかったことで雪泉たちは講義しだす事態になってしまう
困り果てている中、佐介がやってきて
彼のおかげで紫苑は男物の衣類を手にし
この世界にいるだけのひと時でも女装生活から解放されると気持ちを高ぶらせ
必死に止めにかかる雪泉たちを跳ねのけ、強行しようとするも
あと一歩というところで戻ってきた四季によって無念にも更衣室に連れてかれてしまうのだった
紫苑が四季に連れ攫われてから数分の時間が経過していた
ちなみに佐介に至っては服を返却され拠点に戻った
「おーい、みんな~、おまたせ~♪」
するとそこに四季が現れる
「もどったか四季」
「紫苑はどちらに?」
「大丈夫、ちゃ~んとそこに…あっ」
「そろ~り、そろ~り」
雪泉たちに紫苑の所在を聞かれ、四季が振り返るとそこには布を頭からかぶってそそくさとこの場から逃げようとする紫苑の姿が
「おっと~。どこに行こうとしてるのかな紫苑ちん?ダメだよ逃げちゃ?」ガシッ
「ひぃぃぃ!?い、いやだ~!こんな姿、晒したくないよ~///!?」ジタバタ
「往生際が悪いっての!いいからさっさとしなさぁぁい!!」
「ふぁぁぁ///!?」
勢いよくひっぱったことでかぶっていた布が取れてしまい、その下の姿が現れた
「「「「おおおぉぉ!!」」」」
「い、いやぁぁぁぁぁぁぁ!見ないでぇぇぇ////!?」
布の下から現れたのは花柄のかわいらしい水着に身を包んだ紫苑がいた
「どうどうすごいっしょ?かわいっしょ♪」
「はい、とても素敵です。紫苑にとても似合ってらっしゃいます♪」
「えぇ、それに普段クールな紫苑にこのような可愛い服を着させることでギャップを取り入れるとはさすがじゃな四季!」
「まねまね~♪」
可愛らしい水着に紫苑をコーディネートした四季を皆がたたえる
「か、かかかか、勝手に盛り上がらないでよ~////!!?」
みんなにとっては喜ばしいことでも紫苑本人とってはこれはただの公開処刑ともいえるほどの恥辱だった
そうして紫苑の水着姿を皆で堪能している時だった
「~~…っ!この気配は?!」
「「「「「っ!」」」」」
突然の気配に皆がそのする方に視線を向ける
シュタタタタ!
直後、そこに颯爽と現れたのは雅緋たち蛇女のメンバーたちだった
「み、雅緋ちん、それに他のみんなも!」
「よう四季、ちょっと前ぶりだな?」
この場に現れたの雅緋たちを見て四季が一番驚きていた
当然だ。少し前に彼女は彼らと一戦交えたのだから
「どうしてこちらに?」
「決まっているだろう、忍の盆踊りさ」
「「「「「「っ!?」」」」」」
忍の盆踊りというワードが出た以上、考えられることは一つだけだった
「我らのヤグラを壊しに来たということか?」
「まぁ、一応ね」
「でもちょっと待って?両備ちゃんたちがいないけど?」
よくよく見てみるとここに来たのは筆頭である雅緋を含め、相馬、忌夢、紫の四人
本当ならここに両備と両奈もいるはずなのにその姿がないので月閃の面々はこの状況に小首をかしげる
「あ~…あいつらなら両姫と一緒にいたいってことで一緒に行くのを拒否されたんだ」
「「「「「「えっ?」」」」」」ポカン
「『久しぶりに会えたからもっと両姫お姉ちゃんと一緒にいたいの~』って言ってて仕方ないから俺らだけで来たってわけ」
両姫と一緒にいたいという理由で拠点に残っているということを相馬が説明する
「…どうして両備さんたちはよくて、私はダメなのでしょう…」ハァ~
「お前はただ引きこもりたいだけだろ?理由の度合いが違うんだ。観念しろ」
「うぅ~…理不尽だよ」
彼の横でこの期に及んで自分も連れてこられたことに不満たらたらな紫呟いた
忌夢に来ない理由の重要性が違うことを指摘され、さらに不満そうな顔を浮かべるのだった
「…状況を見るにどうやら向こうも我らと同じ状況のようだな?」
「えぇ、見るからに雅緋さん以外やる気が感じられませんしね?」
雅緋に関しては忍の盆踊りをする気でいるようだが
それとは逆に他のメンバーがいまいち乗り気でないように感じられる
両備たちにしてもそう
つまりは向こうも向こうで忍の盆踊りに対する考えに差があるようであった
「ふん、確かに今回両備たちがいないことは事実だ。だがな、あいつら抜きでも私たちならばお前たち全員を相手にするなど造作もないことだ」
「…雅緋さん、それは聞き捨てならないセリフですね?」ムッ
「ふっ、癇に障ったか?…ならばどうする気だ?」
「いいでしょう、あなたたちがその気だというのであれば我々も受けて立つ所存です」
ここまでの侮辱を受けて黙ってられないと雪泉を筆頭に月閃メンバーも受けて立つ構えを取る
「…ん?あれ?」
「はっ///!?」
「えっ?紫苑?……ぷふっ、な、なんだ紫苑その格好w?」プルプル
「っ~~///!?」
ふとここで今まで雪泉たちのほうに気を取られていたせいで気づいていなかったが
相馬がいち早く気づいてしまった
「あ…いや、その…///」アセアセ
「ぷっはははははは!…おまっ、マジかよその格好w?おいおいおい、こらまた随分とお可愛いことでwww」
「~~~~っ////!?!?」
よりにもよって一番バカにしてくるであろうと思っていた相馬に見つかってしまったことに加え、案の定盛大に笑い物にされてしまった
激しい羞恥心で紫苑の心はいっぱいになってしまう
…プツン!
刹那、何かが事切れる音がした
「……っ」フラッ
「紫苑?」
ゆらりと立ち上がる紫苑を見た一同は何故か妙な寒気を覚えた
「おいおい?どうした紫苑?」
今だ相馬だけ状況が見えていないのか悪ノリしたまま紫苑に尋ねる
「……した……れましたっ」ボソリ
「はっ?」
「僕、堪忍袋の緒が切れましたぁぁぁぁぁぁぁ!!」ドガァァァァン!!
『「っ!?」』
その瞬間、この場にいる誰もが驚きの表情に包まれる
「し、紫苑?どうしたのですか?」アセアセ
「…もう、怒ったよ!人が恥ずかしさで死にそうだっていうのに君って人は!」
「えっ?あっ、い、やだな~紫苑さん、落ち着け、落ち着けって」アセアセ
この状況を見てヤバいと判断した相馬が何とかなだめようとするも時すでに遅しだった
羞恥心が臨界点に達してしまっている紫苑には届かなかった
「もう許さないよ。こうなったら勝負だ!僕がどんな思いでいたかを思い知らせてやる覚悟しろ!」
「ま、マジかよ?」
思いもよらずの展開に続き、紫苑に勝負をいどまれ、相馬は困惑するのだった