最中に紫苑が水着を着ないことから一緒に泳ぎたいと強く思っている雪泉たちと悶着を起こしたり
佐介がやってきて男性用の衣類を受け取ろうとするも戻ってきた四季がこれを妨害し
結局は罰としてとても可愛らしい、皆からしたら愛らしい、自身にとっては恥辱的ともいえるそんな水着を紫苑は身にまとう羽目になってしまっていた
そんな中、紫苑たちの拠点に四季を追いかけるという名目で雅緋率いる蛇女メンバーがやってきた
拠点に攻め込み、ヤグラを壊しに来た雅緋であったが、両備たちは不在という形で数に関しては少々差がある
だが、それでも余裕だと豪語する雅緋に対して雪泉たちも引き下がるわけにはいかないと一触即発の空気となる
さらには紫苑の恰好に気づいた相馬に笑いの種にされてしまった紫苑の怒りのボルテージがMaxになり
切れた紫苑が相馬に戦いを申し出てきたのだった
月閃の拠点は現在、蛇女メンバーとのヤグラをかけた攻防戦が行われている
今回の対戦に際し、フィールドは一面氷に包まれている場所だった
「はあぁぁぁぁぁっ!!」
「ふっ!!」
そのフィールドを舞台に月閃と蛇女の戦闘が激しい火花を散らす
「やるな雪泉。そうでなければ倒し甲斐がないってものだ」
「お褒めの言葉ありがたく頂戴します」
「だが、この勝負勝つのは我々だ」
「いいえ、そう何度もやられるわたくしたちではありません!」
鍔迫り合いの中、互いに一歩も引かぬという意思を見せる
ドバン!ドバババババン!!
すると別のほうから激しい爆音が響き渡る
「…なぁ雪泉、もしかしなくてもあれって?」
「えぇ…そうでしょうね?」
自分たちの戦い以上の規模を見せる凄まじい爆発を見て鍔迫り合いの体制のまま困った様子でその光景を眺めていた
そんな雪泉たちが向けていた視線のほうではというと
ボババババババババ!!!
「いいいやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!???」ダダダダダダダダダ!
「むんっ、むん!むぅぅ~~~~むん!」ムカムカ
羞恥心の限界を超えて怒りの感情に満ち溢れている紫苑の蹴りや拳という普段遠距離中距離主体の紫苑が接近戦をしかけていた
相馬は押し寄せる爆発の嵐の中、全速力で駆けていた
「おおおおおい!?し、紫苑ちょ、ちょまっ!?」
「っ、む~~~むん!!!」ビリリリリリリ
「…えっ?」
しかしその直後、紫苑は次なる攻撃として今までのものなんて目じゃないくらい巨大な火球を生成した
なにやら術を発動させた直後、彼の身体が異常をきたしている様だったが
当の本人は羞恥心の限界によって我を忘れているため、もろともしてない様子だった
「むぇぇぇぇぇい!!!!」
そして全身全霊を使ってそれを投げつけた
「じょ、冗談!?」
ボバァァァァァァァァン!!
「キツイって~~~!?!?」
極大の火球の落下とともに凄まじい爆炎が巻き起こり、相馬は大きく吹き飛ばされた
「ぐあっ!?痛~~」
落下の際に顎を擦りむいた相馬がひりひりする顎を摩る
どすっ…
「っ!?」
だが、次の瞬間に響いた足音によってそんな痛みなど忘れさせるほどの悪寒が相馬を襲う
今も聞こえるその足音がどんどんと迫ってくるのを感じた直後
ブォン!!
「…っ!」む~!
後ろを振り返った相馬の見たものは燃え盛る炎を払いのける紫苑の姿があった
しかしながら絵ずらからしたらとんでもない状況なのにも関わらず、その中心に立つ紫苑の表情は
おおよそ似つかわしくないほど、まるで駄々をこねる子供がするようなふくれっ面になっていた
「た、タンマタンマ!俺が悪かったら!すまねぇって!この通り!」
このままではほんとにやばいかもしれないと、相馬の本能が言っているのか
何とか紫苑を宥めようと必死になっていた
そんな彼の姿を見ていた紫苑が暫し彼の姿を眺め、やがてふっと笑みをこぼす
「……相馬くん、あなたの気持ちはよ~くわかりました」
「ほ、ほんとか!許してくれるのか!さすが紫苑、話が分かる~♪」
紫苑のその口ぶりから助かったと安堵の表情をうかべる
「…でもだからといって許すとは限りませんね♪」
「( ゚д゚)…えっ?」
「むぅぅぅぅぅぅぅぅ、むぅぅぅぅぅぅん!!」
「ぎゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
しかしそんな幻想はすぐに崩れ去る。紫苑はまだ許してなどいなかったのだ
すかさず新たにビンタのラッシュを繰り出し、相馬はその集中砲火を浴びせられてしまった
「あっ…あがが…」ジュ~
ビンタを食らいすぎて相馬は顔がパンパンに腫れあがっていた
「…ふぅ~。スッキリした~♪」
さっきの恥辱の礼に加え、普段から溜め込んでいたストレスを相馬にぶつけることで
かなりのストレスの発散になった様子だった
その際、紫苑にとってはストレスを発散できてスッキリとした気分になれたが
相馬にあそこまでのことをする様子に皆が絶句していたのは内緒のことである
紫苑と相馬の戦いが決着を迎え、そんなこんなで戦いが続いていったが、結果的には勝敗は月閃のメンバーだった
直後、戦闘が終わったことで元の場所に戻った
「どうやらこの勝負は私たちの勝ちのようですね」
戦いに決着がついたことで雪泉が一息つく
「ぐぅ、バカな。私が…こんな!?」グヌヌ
蛇女メンバーたちは悔しさを抱きながらその場に跪いていた
雅緋は目の前で起こっている事態が信じられないと言いたげな顔を浮かべていた
蒼馬は勝利を収めたのに自分はこの体たらく
信じたくないが事実、現実がこの状況を物語っている
「どうしたんだよ雅緋?」
「拠点にいた時も、さっきも、なんだか…らしくないですよ?」
さらには忌夢と紫かららしくないという言葉をもらってしまい、ますます心にざわめきを覚える
「雅緋、黙ってないで何か言ってくれよ?」
「…ここは引くぞ」シュン!
「あっ、ちょ、雅緋!?」
場の空気に耐えられなかったのか早々にこの場を去っていってしまった
「…どうしたん、だろう、雅緋さん?」
「分からない…ともかく雅緋を追うぞ」
「でも、相馬くんが…伸びたまんま、だよ?」
「あっ」
すぐさま後を追おうとした忌夢だったが紫の言葉で我に返り、紫苑の攻撃で伸びてしまっている相馬のことを思いだす
「…あ~もう、仕方ない、紫手伝って!」
「う…うん」
「今日のところはこれで勘弁してやるけど次は覚えてろよ!」
紫と協力して相馬を担ぎ上げながら捨て台詞を残して忌夢たちも去っていった
「ふう…何とか無事に守り切ったね」
「そうですね」
拠点を守り切ったことに紫苑と雪泉はほっと胸をなでおろす
「さてと、これで遠慮なくレジャーを楽しめるな!」
「ありゃ、またスイッチは言っちゃったよ?…まぁ気持ちはわかるからいいけどね」
「うん、みのりも遊ぶ~♪」
「我も同感だ」
戦いを終えたことで夜桜の海への思いが再発した
「うんうん。みんな楽しそうで何よりだ。さてと、僕は着替えに行って」
「なんてことさせるとでも思ってるの紫苑ちん?」
「この機に乗じて逃げようとしたってむだですよ紫苑?」
「…で、ですよね」
着替えに行こうとした紫苑の肩を四季と夜桜の2人にガッチリつかまれる
「よ~しみんな!一緒に遊ぶぞ~♪」
「お~!一緒にレッツレジャーじゃ~!」
「気持ちはわかるけどせめてこの格好だけ返させて!?」
「「「「「却下♪」」」」」
半強制的に遊びに付き合わされるどころか結局女装水着の恰好のままで居させられることに半泣きする紫苑だった