唐突に春花によって招集をかけられた佐介たち一行
全員を招集した春花は皆に提案として忍の盆踊りという名前を変えて新しいものにしないかと提案をしてきた
忍の盆踊り改め「ドキッ! 忍だかけの水上運動会」という新しい名前を
この提案を聞いた美野里や葛城を始めとする数名が賛同の意を示す中
佐介たちのように否定派も少なからずいた
しかしながら否定派よりも肯定派の方が数を占めているので一先ず名前についてはそれに傾きつつあり
続けざまにルールについても説明し、忍の盆踊りを終わらせたい派にとっては少々魅力的でもあった
だがここでも忌夢や相馬たち帰りたくない派の横槍もあったり
相馬の話術に引っかかり否定派が肯定派になったりと以前まだ状況が混沌化している状況なのであった
あれから紆余曲折あり、一先ずは名前に関しては保留として
実際に春花のいう新しいルールの内容を把握してから検討しようということで総意となった
「…っ」
その間に春花は一通り皆の今の心境についてを観察していた
先の忌夢の件を受け、元の世界に世界のことに関して帰るべきと考える派と帰りたくない派がどれほどいるのかを
注意深く観察してみたところ帰りたくない派は蛇女メンバーを筆頭にしているようだった
主に忌夢や両奈、相馬がそう
しかも帰りたい派だった紫は相馬の話術によって態度を一変して帰りたくない派になっている
あとの2人、雅緋と両備に至っては何か思うところがあるのか曖昧な様子をしている
これに関しては彼女たちのみならず紫苑や雪泉たちにもその兆候が見られていた
「春花さん、わたくしまだこの世界にいたいですわ!」
もちろん帰りたくない派が蛇女だけに限った話ではない
現に春花の所属する紅蓮竜隊にも帰りたくない派がいる
その代表格といっても過言ではない詠が立ち上がり手を挙げている
「元の世界に戻ってしまっては海産物のお食事は終わってしまいますわ!」
「詠の言うことも一理あるな。確かに野草ばかりの生活はさすがにキツイ」アセアセ
「焔ちゃんその言い方野草に失礼です!」
同意の言葉を述べたつもりが詠に注意をされてしまっていた
「私、海産物いっぱい食べたいです!」
「うんうん。あたしたちも同じ意見だよ!」
さらには愛花と未来も賛同する
紅蓮竜隊の殆どが生活のこともあってかここに残りたいと思っている者たちばかりだった
「楽しくやるっていうのはいいと思うけど…ばっちゃんがなんていうのかな?」
様々な意見が飛び交う中、ここで飛鳥が口を開く
勝手に名前を変えるなんてことをして小百合はなんていうだろうかと思わずにはいられなかったようである
「そこら辺に関しては多めに見てもらいましょ…はい、ていうことで「ドキッ! 忍だらけの水上運動会!ポロリもあるよ」に変更決定ね!」
「結局その名前になるのか…」
飛鳥の言うことも一理あるがひとまず他の案もないので当初の予定通り名前の変更と相成ったのだった
「じゃあさっそく始めちゃうわよ!「ドキッ! 忍だらけの水上運動会!ポロリもあるよ」の始まりよ~」
話しが纏まり、春花は早速開催を宣言した
「ま、待ってください春花さん、本当にそんなゲームみたいな感じで進めていくつもりですか?」
春花が開会の言葉を宣言したが雪泉が不安げに開催をしてしまうのかと問うてきた
「雪泉ちゃん、言いたいことはわかるけどここまで来たらもううじうじしないの、もう決まったことなんだから!」
「うぅっ…」
その問いに対して春花は雪泉にうじうじするなと一声をかける
彼女の言葉も的を得ている
不安があるのならば先の質問の時に言えばいいことなのに
ここまで今更難癖をつけるというのもあまり褒められているとは言えないからだ
「別に強制ってわけでもないから参加したくないなら無理にとは言わないわよ。でも雪泉ちゃんが勝負から逃げ出そうとしてるだなんて意外だわ」
「べ、別に逃げるなんて言ってません。私はただ!」
自分が逃げるという言葉を聞かされ、雪泉は反論する
「えぇ、わかってるわ。さすが雪泉ちゃんだわ。じゃあ雪泉ちゃんにも納得してもらえたし早速始めましょうか」
「いえ、私は別に納得したわけでは…」アセアセ
「まんまと春花の口車に乗せられてしまったな…」
丸め込まれた感じで話しを進められてしまい、右往左往する雪泉の様子を見ていた叢が痛いところを突く
「も、申し訳ありません」ショボン
「大丈夫だよ雪泉ちゃん、みのりうんどうかい大好きだもん、こんな勝負なら大歓迎だよ!」
「うん。美野里の言うとおりだよ、あんまり自分を責めちゃダメだ」
「美野里さん…紫苑、ありがとうございます」
美野里と紫苑の励ましに雪泉は少し気持ちが楽になった
「うふふ、それじゃ始めるわよ。第一の種目は…”パンツ食い競争”よ!!」パーン!
『「…はいっ?」』ポカーン
春花が第一の種目名を告げた瞬間、場は一瞬にして静まり返り、皆の口からは力のない一声が出た
「えっ!?パン食い競争じゃなくて!?」
「そうよ、パン食い競争のパンツ版よ。簡単で分かりやすいでしょ?」
種目名を聞いた美野里が疑問を抱きながら名前を言い直す
対して春花は淡々とルールを説明する
「な、なんじゃそれは!?なぜパンツを食わなければならんのじゃ!?」
「食べるっていうのは少し違うわ。口に含むのよ♪」
「パ、パンツを、く、口に含む!?……ぶふぁ!?」ブシュ~!?
「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!佐介くぅぅぅん!?」アタフタ
「し、しっかりしてください佐介さん!?」アセアセ
佐介はパン食い競争の内容を聞いて顔をトマトのように真っ赤にさせるとともに鼻から大量の血を噴出して
その場に倒れる
飛鳥と斑鳩が急いで佐介の元に駆け付け、彼の心配をするのだった
「いいいいい~~!!!ヤッホ~~~!!なんだよそれ最高じゃねぇか!」
一方で種目内容を聞いて相馬は大いに盛り上がっていた
「うわ~…相馬ちん、マジ引くわ~」
「最低ね。しばらく口もききたくないわ」
「わし感情ないはずなんやけど、相馬さんとは距離置きたい気分や」
「ちょ、おおおい?お、お前ら!?」アセアセ
相馬のその言葉を聞いて四季、両備、日影の3人がそれぞれコメントを言い
同時に彼から数歩距離を取ってしまいある意味孤立状態に
「じょ、冗談だって、ノリに合わせただけなんだよ!だから…ねぇ!?」
必死に弁解しようにも皆はまるでゴミムシを見るかのような目を向けていた
「うっ…あう…」
『ソウ』
「あっ、アオ!お前だけは俺の味方でいてくれるよな!なっ?」
語り掛けてくれた蒼馬にまるでわらに出もすがる思いで相馬は話しかける
『すまないがしばらく意思疎通の回線を切らせてもらう』プツン
「なーーー!?とどめ刺された~!?」
会い方にまで距離を置かれてしまったことに発狂する相馬だった