忍の盆踊りを勝ち抜き、勝利を収めた一組の身とされてしまう
この事実を知った蛇女は解散後、忌夢が積極的にこの行事を終わらせ
自分たちが妖魔を倒すんだと主張する
けれどもそんな彼女の意見を聞いても尚、他の者たちはまだ気持ちがぐらついているのか
賛同の声を聞く事ができなかった
皆の気持ちを知った忌夢は説得を断念するとともに自分一人でも忍の盆踊りを成し遂げることを宣言する
そして最初の標的として半蔵学院を攻め込むことを告げて
静止の声も聴かず、皆の元から去っていってしまった
忌夢のこの行動に驚きを覚えつつも、彼女一人で敵陣に攻め込むなどさせられないと一同が追おうとしようとした時だった
突如、自分たちの拠点に設置されているヤグラが一部破壊されてしまい、
事態の究明に乗り出した相馬たち
たどり着いた彼らの前に現れたのは謎の5つの人影だったのであった
駆けつけた相馬たちはその先で謎の5人と遭遇する
ヤグラを破壊したのは4人の女の子と1人の男だった
「何者だ貴様ら、なぜ我々のヤグラを破壊した!?返答次第ではただでは済まさんぞっ!」
「「「っ!!」」」
突然前触れもなくヤグラを壊した5人に雅緋が威圧をかけると他の3人も臨戦態勢を取る
ただ1人を除いて
「ちょっと相馬、何してんのよ?さっさと……って、相馬っ?」
「相馬くん?」
「……っ!?」アセアセ
自分たちが武器を手にしている中で唯一動かない相馬に声をかけるも
相馬はまるで信じられないものを見ているかのような顔を浮かべてる
「お、おい相馬?どうした?」
この現象に雅緋たちは相馬に視線を向けていた
「久しぶりね。元気だったかしら“相馬"?」
「「「「っ!?」」」」
だが、謎の5人の筆頭とも言える女性のその言葉を聞いて雅緋たちは驚いた様子で再び彼女たちの方を向く
「なるほどね、その子たちが今のあんたのお仲間って訳ね?」
謎の女性は雅緋たちを一瞥し、相馬との関係性を熟知したようだった
「何者なんだあいつらは…相馬を知っているのか?」
「どう言う…こと?」
口ぶりからして彼女たちは相馬のことを知っている様子であり
同時に相馬のこの驚きようからしても何かしらの関係性があるのは明白だった
「ちょっと相馬、説明しなさいよ。あいつらは一体なんなのよ?」
両備が問いただすも今だポカンとしている様子で上の空のようだった
「おい相馬…いい加減にしろ!」ペチン!
「あて!?…っ痛~。何すんだよ雅緋!?」
「さっきからボーっとしてるからだろうが、そろそろ説明しろ。あいつらはいったい誰なんだ?」
しびれを切らした雅緋がすかさず相馬に一撃を与えるとようやく我に返った様であった
「その様子、相変わらず間抜けた奴ねあんた?」
られながらはたかれる様子を見ていた女性が呆れたように相馬に物申す
「うっせぇぞ!なに好き放題言いやがってんだ響!」
相馬は好き放題言ってくれる響きと呼ばれている女性に物申す
「相馬、いい加減に教えろ、いったいあいつらは何者なんだ?お前とどういった関係なんだ?」
「わかったわかった。ちゃんと説明するから」
雅緋が未だ説明をしてくれない相馬に彼女たちが誰なのか。どういった関係なのかを問うた
皆の視線に耐え兼ねた相馬が観念したように話しをすることにした
「…あの真ん中にいる女が響で右側の女2人は智美と伊利奈。んでもって左側にいる女と男は色葉と後呂太。あいつらは、いうなれば俺の同類ってところだ」
「同類だと?」
その質問に関して相馬が彼女たち全員の名前を教えるとともに
彼女たちが自分と同じであることを告げる
「それだけじゃわかんないわよ、どういうことなのよ?」
まだ説明が不足していることを両備が指摘し、相馬はばつが悪そうな顔を浮かべながらも意を決したように口を開いた
「あいつらは……かつて俺と同じ”実験体”だったやつらだ」
「「「「っ!?」」」」
実験体、その言葉を聞いた雅緋たちは驚愕する
「つまりつまり、それってもしかして?」アセアセ
「お察しのとおりだ。あいつらもまた俺と同じであの道元のくそったれにはめられて研究材料にされた奴らだってことさ」
目の前にいる5人はかつて相馬と同じく人工的に強い忍を作り上げようとした道元の計画の元に利用された存在だったのだ
「…あいつらが相馬と同じだって?」
思いもよらぬ話を聞いて雅緋たちは困惑していた
「だがわかんねぇ、お前らがどうしてここにいるんだ?」
「知りたい?なら教えてあげるわ。あの実験によって命を失った私たちの魂はこの世界に留まり、あてもなく彷徨っていた。だけどあの小百合っていうばあさんのおかげでこうして生前の肉体を取り戻すことができたと言うわけだ」
小百合が呼び寄せた忍たちの魂の中に彼女たち5人の魂も含まれていたと言うことらしい
「そうだったのか、どうりで……でもよ、じぁなんでお前らこんなことをするんだ?」
この世界にて肉体を得たから目の前にいると言うことは早々に理解はできた
だが一方でもう一つがどうしても解せなかった
どうして彼女たちがこの拠点を襲いヤグラを破壊したのかを
「なぜですって?…理由は簡単よ。私たちはお前に報復をするためにきたのだからね!」
「ほ、報復だと!?」
「「「「っ!?」」」」
ヤグラを破壊したのは相馬への報復だと告げられた
その言葉に相馬はもちろん他の4人も同様を隠せない様子だった
「報復ってどういうことだよ響。なんで再会早々にそんなことになるんだよ!?」
どうして戦わないといけないのかと尋ねる相馬のその問いを聞いた瞬間
響含めた5人がムッとした表情を浮かべる
「自分の胸に手を当てて考えてみたらいいわよ。そしたらあんたがどんだけ罪深いって言うのかがわかるから」
「俺が罪深い?」
決死の訴えに際して響から告げられたその言葉の真意が読めない相馬は困惑の顔を浮かべていた
「悪いがそろそろいいか?……事情は知らんが私たちの拠点をめちゃくちゃにし、ヤグラを壊したお前たちは絶対に許さないぞ!」
「ふーん、許さないならどうするって言うのかしら?」
「知れたこと、今この場でお前ら全員を叩きのめして私たちの拠点を襲ったことを後悔させてやる!」
これ以上好き放題させるわけにはいかないと雅緋たちは戦う意を示す
「おいおいおい、マジかよ…あいつらと戦うだなんて」アセアセ
相馬に至っては顔見知った相手であるが故にそこに迷いが生まれていた
だが、そんな彼の意思などお構いなしにと状況は進んでいく
自分以外の蛇女の皆が武器を手にしているのだから
「みんな準備はいいな?……いくぞ!」
「「「っ!!」」」
「あっ、お前ら!?」
直後、その言葉を合図とし、雅緋たちが響たち5人に襲い掛かる
「来たわね?返り討ちにしてやるわ。みんな行くわよ」
「「「「っ!!」」」」
同時に相馬たちもこれを迎え撃つべく駆け出した
「はああぁぁぁぁ!!」
「たぁぁぁぁぁぁ!!」
双方、勢いよく駆け出し、次の瞬間衝突した
相馬の視線の先で双方が激しく火花を散らしていく
「なんでだよ……なんでこんなことになっちまうんだよ!?」
予期せぬ事態を目の当たりにして相馬は叫ぶことしか出来なかったのだった