閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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巨大妖魔のことを知らされ、各々のチームが今後のことについてを話し合っている中


自分たちも忍の盆踊りを終わらせて現実世界に戻るべきと主張する忌夢に対して難色の顔を浮かべる他の面々


しびれを切らした忌夢は相馬たちの静止を振り切って半蔵学院に攻め込みに向かっていった


これに対して慌てながらに忌夢を連れ戻そうと後を追おうとするこのタイミングで


拠点のヤグラが破壊されるという事態を目の当たりにし


駆け付けた先で見たのはかつて相馬同様に道元にハメられて利用されてしまったかつての実験体仲間の五人だった


だが、懐かしさに浸るために現れたわけではなく


自分たちがヤグラを破壊するために行動したのだと告げられた


耳を疑い、硬直する相馬を他所にこれ以上の狼藉を許すわけにいくまいと雅緋たちが迎撃に乗り出した


目の前で今の仲間たちとかつての仲間たちが争う姿に相馬は困惑するしかできなかった


相馬を許さない、復讐者たちの恨み 

 

不運な戦いに巻き込まれてしまった相馬は

 

 

隣に佇む両奈とともに自分の目の前に立ちはだかる響と理好奼と向かい合っていた

 

 

その周囲では未だ双方の残りのメンバー達が未だ戦いを繰り広げていた

 

 

「響、どうして…どうしてなんだよ、なんでお前たちが俺たちを襲うんだよ、それに自分の胸に手を当てて考えろってどういうことだよ?」

 

 

直面しているこの現実に今だ納得ができない相馬はこうなってしまっている理由が何なのかを響に問うた

 

 

この相馬の発言を聞いて響のみならず朧もムスッとした表情を浮かべる

 

 

「さっき言ったことが全部でありそれ以上あんたに言うことなんて何もないわ、でもそうね。あえて一言だけ言ってあげるとしたら……私たちはあんたが憎いからよ」

 

 

「俺が憎い?…ど、どうして?」

 

 

「答える義理はないわ、ともかく私たちはこの千載一遇のチャンスを存分に使わせてもらう。あんたを思う存分苦しめて罪の重さを思い知らせてやるわ。さぁ、かかってきなさい相馬、あんたの相手は私がしてあげるわ!」

 

 

「っ!?」

 

 

満を持してというか響が攻撃を仕掛けてきた

 

 

「はああぁぁぁぁぁぁ!!!」ダダダダダ!

 

 

「くっ、ぬぅ!?」

 

 

響の繰り出される正拳突きの連撃が相馬を追い込んでいった

 

 

「相馬くん!?」

 

 

この様子を見ていた両奈が急いで助けに入ろうとする

 

 

「おっと、どこに行くのかな?」

 

 

「っ!?」

 

 

「悪いけどこっちは通行止めだよ」

 

 

「そこをどいて、両奈ちゃんは相馬くんを助けに行くんだから!」

 

 

行く手を阻む理好奼が両奈の前に立つ

 

 

「あら、いうじゃない?…だけど、随分と生意気なことをいうわね?…この馬鹿犬っ!」ジジジジ

 

 

「はう~ん!?…りょ、両備ちゃんに化けるなんて…ぜ、ぜったい卑怯だよ~!?」アセアセ

 

 

理好奼が自身の変身能力を使って両備の姿となりて両奈を激しく罵ってきた

 

 

「あははは!こんなことで動きを鈍らせちゃうなんて本当にあんたってどうしようもないダメブタちゃんね?このマゾメスブタ!」

 

 

「は、はう~~~ん♪」

 

 

目の前にいるのが偽物とわかりつつも両備からの馬頭に両奈は溜まらず興奮してしまうのだった

 

 

両奈が理好奼に足止めを受けている中

 

 

響と交戦を開始した相馬は早くもピンチに追い込まれいた

 

 

「そらそらそらそらーーー!!」

 

 

「ぐぅぅ~~!?」

 

 

襲い掛かる響に対して彼女と戦うという意思を持てない相馬が押されてしまうのは当然のことだった

 

 

「どうしたのよ相馬!抵抗しないのかしら?だったらそれはそれで構わないわ、じゃあそう言うことで潔く、死んじゃえ!!」

 

 

明確な殺意を込めた拳の拳激は一層激しさを増していった

 

 

『ソウ、このままではまずい、俺たちも反撃に出なくては!?』アセアセ

 

 

「(で、でもよ…相手はあいつらなんだぜ?あいつらと戦うなんて!?)」アセアセ

 

 

芳しくない現状の中、蒼馬が語り掛け、反撃をすべきだと指摘する

 

 

しかし相馬のほうは躊躇いが邪魔をして判断しきれずにいた

 

 

「たりゃっ!!」

 

 

「しまっ、うわっ!?」

 

 

意見が分かれてしまっている相馬たちの隙を突いた響のストレートパンチが炸裂し

 

 

相馬は地面を削りながら後方へと後退する

 

 

「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」

 

 

「随分と粘ってたみたいだけど、これでおしまいね!」

 

 

「っ!?」

 

 

すかさず響が拳を引き絞り、地面を蹴って加速と跳躍の勢いを乗せた拳を蒼馬に放たんとしていた

 

 

だが、相馬は先ほどのストレートのダメージのせいでまともに動くことはできずにいた

 

 

「とどめよ!!」

 

 

距離に到達した響が引き絞っていた拳を突き出した

 

 

 

ドゴォォォォォォン!!!

 

 

 

刹那、衝撃と轟音が響き渡る

 

 

「…っ?」ピクッ

 

 

だが、響はすぐに違和感に気づいた

 

 

見るとそこには自分が繰り出した拳を両手をクロスさせて完全に受けきっていたのだから

 

 

先ほどまでやられているだけだった相馬が防御したことに響はきょとんとなる

 

 

「…まったく、世話の焼ける奴だ」

 

 

「っ!?」

 

 

「はあっ!!」

 

 

「ぐぅ!?」

 

 

異変に困惑している隙を突いた蹴りが響に命中し、後方へと飛ばす

 

 

「ちょ、大丈夫響!?」

 

 

「えぇ、何とかね」

 

 

蹴り飛ばされたところ見ていた理好奼が彼女の元へと駆け付けた

 

 

「…あんた、相馬じゃないわね?雰囲気が違うもの。もしかしてあんた、蒼馬かしら?」

 

 

「…あぁ、そうだ、蒼馬だ。久しぶりだな響」

 

 

「ふっ、あんたもね」

 

 

「えっ?ど、どう言うことなの?」アセアセ

 

 

蒼馬と響は互いを知っている様子であり、逆に理好奼のほうは突然の相馬が豹変したのかと困惑しているみたいだった

 

 

「相馬が元に戻ってたからてっきり消えたのかと思ってたわ」

 

 

「知っていたか?まぁ、確かに俺もそうなると思っていたんだがな。お人好しの相棒のおかげで今もこうして居られているということさ」

 

 

「ふ~ん、なるほどね。でもそんなことは関係ないわ。相手が相馬だろうとあんただろうとつぶすのみよ!」

 

 

「響ちゃん、私も手伝うわ!」

 

 

響と理好奼が蒼馬に対して攻撃を仕掛けてきた

 

 

2対1という状況にもかかわらず蒼馬は応戦する

 

 

「やあぁぁぁぁぁ!」

 

 

「ふっ、ていっ!」

 

 

「ぐぅっ!?」

 

 

自分めがけて飛んできた響の攻撃をかわすとともに背中に蹴りを入れる

 

 

「蒼馬く~ん!」

 

 

「っ?」

 

 

「助けに来たよ♪」

 

 

声のする方に目を向けるとそこには両奈がいた

 

 

「……そうか、わかった。背中は任せるぞ。しくじるなよ。もししくじったらあとで痛い目にあわすぞこの駄犬」

 

 

これに対してお礼を言うとともにおもむろに罵りの言葉を投げかける

 

 

すると両奈の反応がいつもと違った

 

 

「っ、はあっ!!」

 

 

「ぎゃふっ!?」

 

 

刹那、蒼馬が両奈に蹴りを入れたと思いきや、ダメージによって変身が解けたのか

 

 

理好奼の姿へと戻り、そのまま吹き飛ばされる

 

 

「両備に化けて罵ることはできても両奈のように罵倒を快感に思えなかったようだな?」

 

 

「ちぃっ」

 

 

奇襲を見抜かれてしまったことが悔しいといった表情を理好奼吐浮かべていた

 

 

「みんな。そろそろ潮時よ。ここはいったん撤退するわ…っ!」

 

 

「「「「…っ!」」」」

 

 

「「「「「っ!?」」」」」

 

 

刹那、響の呼びかけに応じて戦闘を中断し5人は集合する

 

 

「今日のところはここまでにしておいてあげる。でも忘れないでよね。これは始まりなんだからね」

 

 

捨て台詞を残すとともに響きたちは去っていった

 

 

蒼馬は先ほどまで彼女たちのいた場所をただ見つめるのだった

 

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