だが、あと一歩まで追い込んだその際に現れた雅緋によって妨害を受け、忌夢の奪取を許してしまう結果となってしまった
今回はしてやられてしまったと佐介たちは次こそは負けないための反省会と空腹を満たすために拠点に戻ろうとする
しかしその直後に突如として現れた獅子と虎の面をつけた男女に襲われてしまう
本日二度目の奇襲を受け、さらにはその圧倒的な力を前に次々とメンバーたちはやられていってしまった
仲間たちをこれ以上傷つかせないためにもと佐介は初手の攻撃によるダメージヲ受けつつも飛び出し、拳を振るうも
その一撃は獅子の面の男によって簡単に受け止められ、絶句している隙に反撃を食らい、拠点近くの海上まで吹き飛ばされてしまった
たった2人の男女にものの数分で佐介たちは大打撃を受けてしまうのだった…
佐介たち半蔵学院チームが面の2人に奇襲を受けていた頃
そういった事態になっていることなど知る由もない紅蓮竜隊の拠点ではメンバーたちの戦前の食事が行われていた
「皆さん、いかかですか?砂浜で拾ってきたものなんですけど、きっとおいしいはずですよ♪」
「私と詠お姉ちゃんでいっぱい取ってきたんですよ~♪」
意気揚々と詠と愛花が皆の前に食材を出す
「ひぃっ!?よ、詠みお姉ちゃん、愛花、何このグロテスクな生き物は!?ぐにょぐにょしてるし、目もなんか飛び出てるっぽいんだけど!?」
しかし2人が出した食材を見て未来はとてつもない悲鳴をあげる
皆の視線の先には今までに見たこともないような生き物が皿の上に乗っかっていたのだから
「大丈夫です。ちゃんと火は通してありますから♪」
「だから遠慮しなくてもいいんですよ♪」
「嫌、そういう問題じゃない気がするんだけど!?」
火が通ってるからとかそういうレベルの話しではないのだと訴えたい未来ではあるものの、2人があまりにもさわやかな顔で進めてくるので反応に困っていた
「ね、ねぇ、みんなもそう思うよね~?」
たまらずヘルプを求めるべく他のメンバーに視線を向ける
「「もぐもぐもぐもぐ…」」
「ってたべてるし!?」ガビーン
未来の予想とは裏腹に光牙と焔が出された得体の知れないその食材を食べ始めていた
「ごっくん…詠、愛花、いい肉だったぞ!美味かった!」
「味付けがさらに上達したんじゃないか2人とも?」
「えへへ、それほどでも♪」
「喜んでいただけたなら何よりです。お粗末さまでした♪」
見た目に反して味のほうは美味だったようで焔と光牙からは誉めの言葉が返ってきた
思いのほか好評を貰ったので作った2人からしたらこの上ないくらいうれしいことだった
「…――あむっ…って、なにこれ!本当に美味しい!」
あれだけ見た目に関してなんやかんや文句を垂れていた未来だったが
いざ口にしてみると光牙たち同様に味の良さに感銘を受けていた
「本当ですか未来姉さん?」
「うん!最初はこの見た目のせいで心配してたけど、これなら問題ないわ!」
最初は嫌悪感バリバリだったのに今は打って変わってそれらを無我夢中で頬張っている様子に詠と愛花はますます顔を綻ばせるのだった
そんな感じで紅蓮竜隊の皆はつかの間の食事を堪能していた
「…さて、ではそろそろ俺たちも動くとしようか?」
「おう、待ってました!私も早く戦いたくてうずうずしてたところだ!」
食事を終え、休憩を挟んだ後、満を持したかのように光牙が皆に自分たちも行動を起こす時が来たと焔たちに告げる
光牙からその言葉を聞いて焔は気合い十分といった顔を浮かべていた
「で、どこから攻めるつもりかしら?やっぱりここは半蔵を攻めるのかしら?」
攻め込むとしてどこに行くのかという話しになった際、春花は自分たちにとっては他のチーム以上に何かと因縁がある半蔵学院に行くのかと問うた
「いや、まずは蛇女の方から攻めるとしよう」
「蛇女を?」
「そうだ。ここ最近は俺たち=半蔵という感じになってきている気もしてな。毎度それではあまりにも芸がなさすぎる。よってまずは蛇女を攻めることにするということだ」
蛇女を攻めると聞いてどうしてなのかを尋ねる皆に光牙はその理由を説明し、その内容を聞いて皆も納得した様子を見せていた
「…異論はないようだな。よし、行くとするか」
「おう、腕がなるな!」
光牙の指揮の元、紅蓮竜隊は蛇女に向かって行ったのだった
そこからしばしの時が過ぎ、紅蓮竜隊一行は蛇女の拠点付近にやってきた
拠点付近に到着して早々に光牙たちは忌夢と紫に遭遇する
「やぁ、忌夢さん、紫さん。戦いにきたで」
「お、お前は日影!?それに他の連中も…くっ、よりにもよってこんな時に攻め込まれるとは!?」
日影の声に気づくと共に忌夢は身構える
「なんや?今都合が悪いんか?」
「そ、そそそそそ、そんなことはないぞ!ボクたち誇り高い蛇女はいたって気力も体力も充実しているんだ!」
明らかに動揺が見られる忌夢だが、維持を見せつけたいのかそう返答をする
「…でも、お姉ちゃん。今はそうも、言ってられないと…思う」ボソッ
「こ、こら紫!余計なことをいうんじゃない!」アセアセ
せっかく忌夢が必死に取り作ろうとしているのにそんなこと言われてしまっては意味が無くなってしまうとツッコミをいれる
「なんや?そういう割には紫参のほうはそうでもないように見えるけどな~?」
「う、うるさい!ボクはやる気満々だからいいんだ!」
「なるほどな。今は忌夢さん”だけ“やる気なんやね?」
「やめろ、そんな憐れむような眼でボクを見るな!?」
互いに正反対の意見を述べる2人の様子を見ていた日影がどこかかわいそうなものを見るような眼で話しかけ、それを聞いて忌夢は反論の言葉を述べるのだった
「もう怒ったぞ、今日という今日はお前をぎゃふんといわせてやる!それにお前だけじゃない、蛇女のヤグラを壊すというのなら全員返り討ちにしてやる!」
「おっ、やる気やな?ええで、ほな忌夢さんとはわしが相手になったわるわ」
話しを切りやめ、迎撃のために六尺棒を手にする
対して日影も受けて立つというかのように愛刀のナイフを構える
武器を構えて相手の出方を伺う
「…ふっ!たぁぁぁっ!」
先に仕掛けたのは忌夢だった
「――っ!!」
カキィィィン!!
その攻撃を防ぐとともに日影は忌夢と交戦に入った
「日影のほうは始まったようだな?」
「そのようだな。さて、こっちは誰が行くか?」
日影と忌夢が戦闘を始めたのを一見し終え、光牙たちは残る紫の相手を誰にしようかと考えていた
「でしたらここはわたくしがまいりますわ」
するとここで詠が名乗りを上げる
「わかった。頼んだぞ詠」
「お任せください!」
仲間たちからの声援を受け、詠が前に出る
「では紫さん、わたくしたちもやりましょうか!」
「うぅ、どうして私まで…いや、助けて光くん!」バッ
「うおっ!?」アセアセ
「「「っ!?」」」
詠が紫に戦いを挑もうとすると
紫の方はどうにもその気ではないようであり、申し出を断ると共に光牙に助けを求めると共に彼の胸に飛び込んだ
紫の行動に突然の行動に光牙はおろか、焔、詠、愛花の3人も驚きを見せるのだった