閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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ここまで蛇女、半蔵が動きを見せる中、3番目に動きを見せたのは焔紅蓮竜隊であった


拠点にてこれからの目的を確認しつつ、詠と愛花の振る舞われた料理で腹も満たし。


準備を整えた紅蓮竜隊が標的に据えたのは蛇女子学園であり


早速一同は蛇女に攻めこんだ


到着した彼らはそこで忌夢と紫と遭遇する


自分たちが攻めてきたことに端の悪そうな顔を浮かべつつも、忌夢が迎え撃たんと武器を手にし


これに対して日影が打って出る姿勢を見せ、2人の戦闘が繰り広げられた


一方の紫の方は詠からの戦いの申し出を断るとともにすかさず光牙の胸に飛び込んでしまう始末であり


その光景を見て一部数人は驚きの顔を浮かべたのであった





光牙をかけて 愛花VS紫 

 

 

 

蛇女の拠点に攻め込んだ光牙たちだが

 

 

日影と忌夢が戦闘を繰り広げている傍らで紫の思わぬ行動に困惑していた

 

 

「お、おい紫。何をするんだ。離せ」アセアセ

 

 

「いや、…それよりも光くん、光くんも一緒にこの世界に残ろう?」

 

 

「な、なんだと?」

 

 

「…ここはパラダイス、だよ。戦いなんて、やめてここに居よう…ねっ?」

 

 

焦りを覚えつつも光牙は紫に自分を解放するように促すも

 

 

紫はその申し出も断るとともに光牙に自分と一緒にこの世界に残ろうと提案してきた

 

 

「何をバカなことを言っているんだ紫?」

 

 

「わたしは…光くんと一緒に、居られれば…それで、いい」

 

 

「…っ」アセアセ

 

 

自分には戦いなんて関係ない、この世界で光牙と昔のように一緒に居られレばそれでいいのだとその思いを告げる

 

 

「…情けない」

 

 

「「っ?」」

 

 

「情けないですよ紫さん!」

 

 

「あ、愛花?」

 

 

その時、2人の会話に割って入るかのように愛花が物申してきた

 

 

「さっきから聞いてれば勝手なことばっかり言って!ししょーは現実世界を妖魔から守るためにこの戦いを勝ち抜こうとしてるんです!あなたの身勝手な願いに付き合ってる暇なんてないんですよ!」

 

 

「…っ」ピキッ

 

 

愛花の言葉を聞いた紫は体をぴくっとさせた

 

 

「うるさい…うるさい、一度ならず二度までも……知り合って日も浅いような、押しかけ屋なくせに…光くんのことを知ったかのような口ぶりしないで!」

 

 

いつもの彼女からは考えられないような声を上げ、愛花に怒鳴りつける

 

 

「過ごした時間の多さなんて問題ありません!大事なのはししょーのことをわかってあげられてるかです!あなたこそ自分のことばっかりでししょーのことを困らせてばかりじゃないですか!」

 

 

「っ!!」

 

 

負けず反論する愛花のその言葉が紫の逆鱗に触れた

 

 

「……許さない、もう、ぜったい……許さない!!」

 

 

 

ギュオォォォォォォォ!!!

 

 

 

「「「「「っ!?」」」」」

 

 

紫の怒りに好悪するかのように彼女の全身からこれまでにこれまでに見たことがないと思うくらいの禍根の力があふれ出した

 

 

「なんや?」

 

 

「む、紫?」アセアセ

 

 

戦闘を継続している忌夢たちもそれに気づくやそっちのけで驚いた様子で視線を向ける

 

 

「紫、待て、待つn…っ!?」ビリッ

 

 

「止めないで光くん…」

 

 

不穏な空気と感じた光牙がすかさず待ったをかけようとする

 

 

しかし、彼女に手を伸ばした瞬間、指先に電流のような痛みを感じた

 

 

禍根の力で自分の手を払ったのだということだということに気づくのにそう時間はかからなかった

 

 

ここまで力を漏れ出させている紫を見るのは光牙も見たことがなかった

 

 

「ししょー、私、頑張りますから見ていてください、私一人で紫さんの相手をします!」

 

 

「あ、愛花」

 

 

「これまでに培ったししょーとの修行の成果、見せてあげます!」

 

 

歪み合いを続けていた両者だったが、このやりとりの直後に臨戦態勢に入る

 

 

「「忍、転身!」」

 

 

紫は巻物を、愛花は印を結ぶ

 

 

巻物と雷が双方を包む

 

 

次の瞬間にそれらを払って現れたのは忍装束を纏った紫と術の発動によって大人の姿に転身した愛花だった

 

 

「「っ!!」」

 

 

そして転身を終えるや否や2人は間髪いれずに激突した

 

 

「行きます!雷電拳!!」

 

 

先んじて技を仕掛けたのは愛花であり、両手の拳から雷のエネルギーを生成し、それを紫に向かって放つ

 

 

「ふぅん!」

 

 

愛花の繰り出した技を見て紫も禍根の力で生成したエネルギー弾を放ちこれを相殺する

 

 

「やあぁぁぁぁぁ!!」

 

 

「えいっ!!」

 

 

打ち合いからすぐさま愛花が飛びかかり、紫もまた受けて立つがごとく髪の毛を操り、その先に付いている手裏剣で斬りかかる

 

 

「たあぁぁぁぁぁ!!」

 

 

「はあぁぁぁぁぁ!!」

 

 

一撃から始まった取っ組み合いは連撃へと発展し、両者激しい攻防を繰り広げていった

 

 

「す、すごい…」

 

 

「なんて激しい攻防戦なのでしょう?」

 

 

「む、紫…紫があんなにやる気を見せるなんて」

 

 

目の前で繰り広げられる愛花と紫の戦いは周囲を驚愕させていた

 

 

忌夢に至っては紫のあのやる気に満ちた様子は両備と両奈がクーデターを起こした時以来だった

 

 

また光牙も他の皆と同じようにその光景を見ていた光牙は愛花の成長ぶりと普段見せない紫の様子に二重の意味で驚きを隠せなかった

 

 

「ふっ!せぇい!!」

 

 

「っ!?」

 

 

戦いが熾烈を極める中、愛花が紫にかかと落としを繰り出す

 

 

直前でかわしたことで直撃こそ避けられたが上半身の衣服が縦一閃に引き裂かれる

 

 

「っ、ええい!!」

 

 

「ぐぅっ!?」

 

 

しかしここで引き下がる紫ではない、お返しに手裏剣で愛花を斬った

 

 

愛花も愛花でギリギリの距離で攻撃を回避したが衣服は切り裂かれた跡が残っていた

 

 

「光くんは私の大切な人」

 

 

「ししょーは私にとって目標であり、かけがえない存在」

 

 

「「あなたなんかに渡さない!!」」

 

 

互いの思いと言葉を叫ぶと共に今の自身が持つ全身全霊の一撃を繰り出す

 

 

「【ライトニング・ジャッジメント】ォォォォォォ!!!」

 

 

「っ、はぁぁぁぁ!!!!」

 

 

愛花が必殺の飛び蹴りを繰り出し、それを見た紫が禍根の力で生成したフィールドを展開する

 

 

両者の大技がぶつかり合う

 

 

「ぐぅぅうううう!!!」

 

 

「ふんんんんんんん!!」

 

 

双方一歩も引くことなく力が拮抗する

 

 

同時に膨張したエネルギーが周囲に響き渡る

 

 

そして次の瞬間

 

 

 

ボバァァァァン!!

 

 

ついに膨張に絶え入れなくなった双方の力が爆発を起こし2人はその衝撃に飲み込まれた

 

 

「「「「「「愛花!」」」」」」

 

 

「紫!?」

 

 

爆発の現場を見て一同に不穏な空気が漂う

 

 

やがて爆炎が晴れるとそこには力尽きて倒れている愛花と紫の姿が

 

 

光牙たちと忌夢は急いでそれぞれの元に駆け寄る

 

 

「愛花、大丈夫か?」

 

 

「紫、しっかりして!」

 

 

「「んっ…んん…」」

 

 

ゆすってみると反応があったことを受け、一先ず一安心をする

 

 

「くっ、やっぱりみんなの思いがばらばらのままじゃ勝てない…っ!」

 

 

ぶつくさと愚痴をこぼしながら忌夢は紫を抱えてその場を去っていった

 

 

「どうする?追うか?」

 

 

「いやいい、一先ずはここら一帯のヤグラを破壊したら一旦戻るとしよう」

 

 

「わたくしも賛成ですわ。愛花ちゃんの手当てもしませんと」

 

 

「分かった」

 

 

一先ずはここら一帯のヤグラを破壊する抱けということで話をまとめた

 

 

「…よく頑張ったな愛花」

 

 

光牙は気を失ったままの愛花に称賛の言葉を贈るのだった

 

 

 

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