閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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ついに黒影と再会を果たした紫苑たちは気のすむままに楽しいひと時を満喫する


やがてその時も終わりに近づくころ、雪泉が離れたくないと本音をこぼし皆もそれに共感する


だが、黒影は雪泉たちに思いとどまるように促す


黒影の言葉といえど雪泉たちが納得ができず思い悩む中


紫苑は黒影に自分たちが一人前の忍として生きていくことを告げる


その言葉を聞いた黒影は期待の言葉を送りその場から消え去っていった


誓った約束を果たすため紫苑は雪泉たちを連れてカグラ千年祭執行部の拠点に乗り込み


この戦いを勝ち上がるのは月閃と勝利に向けて宣告するのだった





約束のために、紫苑の奮闘 

 

 

 

カグラ千年祭執行部の拠点にて紫苑たち月閃と蓮華たち巫神楽三姉妹が睨み合いを効かせる

 

 

「随分と言ってくれたみたいだけどな。私たちの実力忘れたとは言わせないぜ」

 

 

「そうっす!そう簡単に倒せると思ったら大間違いっす!」

 

 

「すぐにさっきのあんたの言ったことを論破してやるんだから!」

 

 

負けじと意気込みを見せると共に転身し、準備は万端といった様子だった

 

 

「紫苑、本当にやるのですか?」

 

 

「当然さ、僕はこの戦い、負けるわけにはいかないから」

 

 

「ですがその…あまりいいたくはないですが今のあなたは…」

 

 

どうしても戦う意を崩さない紫苑を見て雪泉は不安そうな顔を浮かべている

 

 

「雪泉、君の言いたいことはわかる。確かに僕は未だ力の制御が不完全な状態だ….でも心配しないで、何も術を使うばかりが忍じゃない…」

 

 

心配そうな雪泉にそう言い聞かせると紫苑は前に進みだしていった

 

 

紫苑と巫神楽三姉妹が互いに向かい合う

 

 

沈黙の時が暫しその場を支配する

 

 

「先手必勝、行くぞ!!」

 

 

「うちも行くっす!!」

 

 

「っ!」

 

 

それを破るかのように蓮華と華毘が飛び出していく

 

 

向かってくる2人をとらえると紫苑もまた身構える

 

 

数分も経たぬうちに蓮華と華毘が間合いに入る

 

 

「おりゃあ!」

 

 

「せりゃっ!!」

 

 

すかさず蓮華と華毘が撥とハンマーを振り下ろす

 

 

ドスンという鈍い音が鳴り響く

 

 

しかしその音は紫苑に攻撃が当たったからではなく単純に2人の攻撃が地面にぶつかっただけだった

 

 

なぜならいつの間にかそこにいたはずの紫苑の姿がなかったからだ

 

 

どういうことかと2人が困惑していた

 

 

「蓮華お姉ちゃん、華毘お姉ちゃん!奴はお姉ちゃんたちの上よ!!」

 

 

「なにっ!?」

 

 

「上っ!?」

 

 

華風流の声を聞き視線を上にあげるとそこには確かに自分たちの頭上を舞う紫苑の姿が

 

 

予想だにしない紫苑の行動に蓮華と華毘が困惑する

 

 

「てぇい!」

 

 

「うわっ!?」

 

 

「あ痛す!?」

 

 

隙を突いた紫苑の回し蹴りによる一撃によって蓮華と華毘が後方へと吹き飛ぶ

 

 

「お姉ちゃん!…よくも!」

 

 

「っ!」

 

 

姉2人の蹴り飛ばされる光景を目にし、怒りを抱く華風流が水鉄砲から水弾を連写する

 

 

紫苑は急ぎ駆け出しそれを回避する

 

 

「逃がすわけないでしょ!」

 

 

しかしそうはさせまいとする華風流が追撃の水弾を放つ

 

 

逃げる紫苑の後を追うように水弾が迫りくる

 

 

「…っ!」バッ!

 

 

攻撃をよけ続けている紫苑だったが反撃に打って出るべく行動を開始する

 

 

タイミングを見計らって攻撃をかいくぐり、華風流に迫っていった

 

 

当然華風流も紫苑の接近を許すつもりはなくそれを阻止しようと撃ち続けるも紫苑はそれでも歩みを止めることはなかった

 

 

やがて接近攻撃を仕掛けるに十分な間合いに侵入する寸前までに差し掛かる

 

 

「なめんじゃないわよ!【オールレンジフェスティバル】!!」

 

 

攻撃が当たらないことに業を煮やした華風流が間合いに入ろうとする紫苑に対して秘伝忍法を繰り出してきた

 

 

秘伝忍法の発動によって華風流の前に現れた4つの水鏡から一斉に水圧砲が放たれる

 

 

「はあっ!」

 

 

「なっ!?」

 

 

紫苑は迫りくる水弾を前に怯むことなく

 

 

直前地面を勢いよく蹴ると共に水弾の上を飛び越えていった

 

 

「せいっ!」

 

 

「きゃあっ!?」

 

 

水弾の攻撃をかわした紫苑は着地とともに目の前にいる華風流にサマーソルトキックを繰り出した

 

 

華風流は紫苑のその攻撃によって水鉄砲を手放してしまう

 

 

「よくもやったわね!」ピィィ!!

 

 

やられてなるものかと華風流が笛を吹く

 

 

笛の音が鳴り響いた直後、紫苑の足元の地面が波紋を広げ始める

 

 

「イェーイ!」

 

 

「っ!?」

 

 

直後、地面から浮上するかのようにルカが勢いよく飛び出してきた

 

 

完全に不意を突かれた紫苑はその攻撃によって後方へと後退を余儀なくされた

 

 

「やっちゃえルカ!」

 

 

「OK、覚悟しろよbaby!」

 

 

華風流からの命を受けたルカが勢いよく地面を水面の如く進んでいく

 

 

「Attack!!」

 

 

「くっ!?」

 

 

ルカの地面を泳ぐ能力とそのトリッキーな動きが紫苑を惑わす

 

 

紫苑は目を閉じ、深呼吸して自身の心を落ち着かせ、精神を集中させる

 

 

視界を閉じ、音と振動を頼りに次なる攻撃に備える

 

 

最中、紫苑は自身の背後近くから振動を感じた

 

 

「これでGAMESET!!」ザパーン!

 

 

その直後、紫苑の予想通りに背後から現れたルカが攻撃を仕掛ける

 

 

「…ふっ!」ガシッ

 

 

「なんだって!?」

 

 

「てやぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

「ウワァァァァァァ!?」

 

 

しかしこれを読んでいた紫苑は素早くそれをかわすとともにルカの尻尾を掴み勢いよくスイングさせ投げ飛ばした

 

 

「えっ?ちょ、きゃああぁぁぁぁ!?」

 

 

華風流は飛んできたルカと衝突し、その衝撃で気を失ってしまった

 

 

「よくも華風流ちゃんを!」

 

 

「この野郎!!」

 

 

「っ!!」

 

 

直後、妹の敵討ちと蓮華と華毘が攻撃してきた

 

 

対して紫苑は攻撃をいなす、かわすなどで回避を行う

 

 

「どりゃっ!!」

 

 

「ふっ!…はっ、ていっ!せぇや!」

 

 

「なにっ!?うわぁぁぁぁっ!!??」

 

 

「蓮華お姉ちゃん!?」

 

 

尚も続けて攻撃を繰り出した蓮華だったが、紫苑は蓮華が撥を振り下ろす瞬間を見切り、攻撃を防ぐとともにカウンターによる連打を繰り出す

 

 

思いもよらぬ攻撃を受け、蓮華は対処しきれずそのまま吹き飛ばされ、ダメージによって気を失う

 

 

「蓮華お姉ちゃんまで…もう怒ったっす!とやぁぁぁぁ!!」

 

 

「っ!」ピクッ

 

 

「でやぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

「はっ!!」

 

 

華毘がハンマーを繰り出した瞬間、紫苑は吹き飛ばされた際に蓮華が落とした撥を手にその直撃を防ぐ

 

 

「小癪なっす!」

 

 

「~~っ…はっ!!」

 

 

はじき返しを行うとともに紫苑は華毘と交戦する

 

 

ハンマーと撥のぶつかり合う音が響く

 

 

「どっせぇぇい!!」

 

 

「っつ…ぬぇい!!」

 

 

「ぐふぁっ!?」

 

 

交戦の中、華毘がハンマーをスイングさせて攻撃してきたその瞬間、紫苑は撥でそれをいなすとともに懐に潜り込み、打撃を与える

 

 

「ぐぅ…こんの!!」

 

 

「ふっ、とう!はっ!てぇい!!」

 

 

「にょわぁっ!?」

 

 

反撃をしようにもそれを超える速度で紫苑の攻撃が繰り出されてしまい、ダメージは増える一方だった

 

 

「決める。はぁぁぁぁっ…だぁぁぁぁぁ!!」

 

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

紫苑の繰り出したとどめの一撃が華毘にヒットし、その攻撃を受けた華毘は多い区後方に吹き飛ばされ戦闘不能となった

 

 

「す、すごい。ほんとに秘伝忍法を一切使わずにみんな倒しちゃった」

 

 

忍術が使えず、それでいて本調子になれない状態であるにもかかわらず3人を倒した紫苑の姿に皆は驚きの表情を浮かべた

 

 

「(…まだまだこんなところでつまずけない、黒影様の思いに応えるためにもこんなところで立ち止まる訳にはいかないんだ)」

 

 

黒影のことを考え、拳を握りしめながら紫苑は決意を再確認するのだった

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