連戦に次ぐ連戦に加え、さらにはプロトシノヴァイザーによって人外の力を解放した響たちの猛威に追い込まれそうになった
リーダーである響と相対する相馬もまた人外化した彼女の力の前に追い込まれ、蒼馬と連携を駆使してもその差は厚かった
しかしこの状況を打破するべく相馬は力を解放し、双炎の名を関する最強の姿へと転身し、襲い来る響を迎え撃つ
さしもの響も最強の姿へと転身した相馬の力の前には歯が立たず一方的にやられてしまった
力の差を思い知らされたことに響はとめどない怒りを露わにするとともに自分たちがなぜ相馬や雅緋たちを襲うのかその理由を口走った
直後、ボロボロになった彼女を連れ、智美の能力によって一行は撤退し、思うところはあるも防衛に成功する相馬たちだった
相馬たちが壮絶な戦いを繰り広げている中
半蔵学院の拠点でもある意味激しい戦いが行われようとしていた
「きゃははっ、もう春花さんやめて、くすぐったいよ~♪」
「ダメよ~、まだ全身塗終わってないんだから大人しくしなさい♪」
現在、拠点内にてひばりはなぜかここにきている春花によって体にクリームを塗られていた
あまりにもテクニシャンな春花のぬりぬり攻撃にひばりもタジタジだった
「うふふ、相変わらずいい声を出してくれてうれしいわ…ところで、いつまでそんな顔を真っ赤にしてるつもりかしら佐介くん?」
「~~////!!」シュ~~
ひばりとじゃれつくことを楽しむ傍ら春花はその近くで背を向けている佐介に声をかける
顔をまるで赤信号のように真っ赤にさせて目を両手で押さ、頭からはものすごい勢いで煙が噴き出していた
「佐介くん、大丈夫?」
「ど、どうして…どうしてこんな場面に鉢合わせちゃうんだ…僕はただ近くを散歩してただけなのに~///」
「…春花さ~ん」
「もう、おおげさよ佐介くん。これくらい仲良し同士のスキンシップなのだから別にいやらしいものじゃないわ。あなたはもう少しそういった誤解を生むような反応を控えるべきだわ」
いくら女性に免疫力が低いからといって何でもかんでもそういった反応をするのは良くないと軽く説教を含んだように佐介に言った
佐介のほうもぐぅの音もでない様子だった
「これはまだかかりそうかしらね?」
「春花さん?」
「うん?…うふふ、なんでもないわ♪」
「きゃっ、もうまた~♪」
克服にどれ程かかるやらと佐介をみてぼそりと春花はつぶやく
そんな様子を見て声をかけてきたひばりに対して春花は再びスキンシップを図った
しかしそれがまずい状況を引き起こすトリガーとなってしまった
「っ!…この殺気は!?」ドキッ
春花は突然どこからともなく自分に向けられて漂う殺気を感知する
すぐにその殺気のする方に視線を向けてみるとそこにはすごい剣幕でこちらを見ている柳生の姿があった
「や、柳生ちゃん?」アセアセ
「ぐぎぎぎぎぎ、オレのひばりになんてことを!春花、許すまじ!」
隣にいた佐介が春花に対してただならぬ殺気を向けていることから明らかにやばいと感じていた
「春花!今すぐひばりから離れろ!」
「あらあら、柳生ちゃんったら怖い顔して、そんなんじゃ妖魔みたいよ?」
「うるさい!そんなことはどうでもいい!ともかくひばりから離れろ!」
ずかずかと歩み寄るとともに柳生と春花が互いに眼光をバチバチとさせる
「ぐぬぬぬぬ!」
「そんな怖い顔しないでよ。私はただひばりと楽しくスキンシップを取っていただけなんだから」
「余計にわるいわ!いいか春花、ひばりは誰のものでもないんだ。自分の好きなようにできるなどと思うな!」
「柳生ちゃん…」
ひばりは柳生の言葉を聞いて心に来るものを感じた
「いいか春花、分からないのなら今一度言ってやる…ひばりは誰のものでもない。オレのものだ!」
「えっ…や、柳生ちゃん?」ポカーン
しかしそのひばりの思いは次に語られた柳生の言葉によって崩れた
「あら、ひばりは誰のものでもないんじゃなかったのかしら柳生ちゃん?」
「そうだ。誰のものでもない。ひばりと佐介はオレのものだからな」
「えっ?僕も?」アセアセ
話しを聞いてただけなのになぜか自分の名前も語る柳生にぽかんとなっていた
「佐介くんもだなんて、柳生ちゃんったら随分と欲張りさんね?」
「ふっ、なんとでもいうがいい。オレはただ自分の心に従うだけだ。故にひばりと佐介はオレのもの、身も心も全部な」
「な、なにを言ってるんですか柳生ちゃん///!?」
思わぬ言葉を言われてしまい、佐介はさらに焦った様子を浮かべていた
「人にはとやかく言っておきながら自分は平気でそんなことするなんて矛盾してるって思わないのかしら?」
「だからどうした?お前が何と言おうとオレの言ったことは変わらんぞ?」
「まぁ佐介くんに関してはあなたが彼をどうしようと構わないけど「ウェッ!?」それなら私も自分の心に従うだけよ。だからあなたがどう言おいとも私には関係ないわ~」
「なっ、貴様!!」
被害者を巻き込みながら当事者2人による言い争いはどちらも一歩も引かなない様子だった
「…ちん」
「「っ?」」
「ぷっちーーーーん!!」
「「「っ!?」」」
その時、雲雀がはじけた
「ひ、ひばり、ど、どうかしたのか?」
「どうしてそんな怒った顔をしてるの?」
柳生と春花は雲雀が突然キレたことに驚いているようだった
佐介に至ってはやっぱりかという顔を浮かべている
「ひばり、ものすごく怒ってるんだから!ひばりは誰のものでもないの!そんなことちょっと考えればわかるでしょ!」
「「うぅっ…」」アセアセ
いつもの彼女からは見ないような怒りの顔を浮かべて怒涛の如く柳生と春花に物申す
「もう怒ったからね!喧嘩ばっかりの二人には今からひばりがおしおきするから!」
「「えっ?」」
「かくごーーーー!!!」
「「えぇぇぇぇぇぇ!?」」
直後、ひばりは2人目がけて跳躍し、そこからひばりのおしおきタイムが始まってしまったのだった
「喧嘩ばっかりする悪い子さんはひばりがおしおきしちゃうぞー!!」
ドドォォォォン!!
「「~~っ!?」」
秘伝忍法によって我が身を巨大化させたひばりが必死に逃げる2人を追いかける
地面を踏みしめる旅にドスンドスンという音が響き、柳生と春花はその度に身を宙に浮かばせてしまうありさまだった
「ちょ、ちょっとひばり、お、落ち着いてこれはさすがに洒落になってないから!?」
「そ、そうだぞ。春花の言う通りだ!まずは冷静になって話しをだな!?」
「さっきひばりがそう言ってたのに話しを聞いてくれなかったのは2人だよ!だからひばりも2人の言うことなんか聞かないよ~だ!大人しくおしおきされなさーい!!」
「「うわぁぁぁ!?」」
説得を試みようとするも頭に来てしまっているひばりには届かなかった
「…はぁ、まぁ、こればかりはひばりちゃんの意見もごもっともですからね。2人には反省してもらうべきですね。うんうん」
自分の目の前で繰り広げられる3人の乱痴気騒ぎを見ながら佐介はひばりの意見も最もだと考え、このまま彼女の好きにさせてあげようと思った
「やっぱり、適度に湿度を持った関係が一番ですね」
目の前の光景を見ながら佐介は思いにふけるのだった