そんな中、半蔵学院の拠点にて春花とひばりが楽しくはしゃいでいた
しかしそれがトリガーとなり、嫉妬に狂った柳生によって結局は争いごとが起こってしまう
ひばりのことでもめにもめる柳生と春花だったが
それに対して我慢の限界を迎えたひばりがキレたことによって事態は思わぬ展開に発展する
怒ったひばりが2人に折檻の意を込めて襲い掛かり、現場は別の意味で混乱を迎えてしまうのだった
半蔵学院の拠点での騒動から少し経った頃
光牙たち紅蓮竜隊は自軍の拠点にて会話をしていた
「さて、全員揃ったところで本日は今後の作戦についてを話し合うとしよう」
開口一番に光牙が皆に声をかける
内容は今後の作戦やそれについての段取りに関してだった
「ひばりさんにぎょうさん怒られてた春花さんも帰ってきたしな」
「も、もう日影ちゃんうるさいわよ!あの後ひばりを止めるの大変だったんだから!」
ひばりがキレてから春花は柳生とともに暴れ狂うひばりを止めようとしても返り討ちに会い
最終的には割って入ってくれた佐介によってどうにか事なきを得たのである
「春花お姉さま、大丈夫ですか?私でよければ力になりますから遠慮しないでくださいね」
「あ~ん、愛花ちゃ~ん♪あなたはな~んていい子で優しい子なの~♪」ギュッ
「きゃっ、も、もうお姉さまったら♪」
痛いところを日影に突っ込まれて恥ずかしがっている春花に愛花が優しく声をかけてきた
愛花のその純粋無垢な優しさに春花の心も少しは晴れたのだった
「そこの2人スキンシップはいいがそろそろ会話を再開してもいいか?」
「あらごめんなさい」
「す、すみませんししょー」
春花と愛花に対して光牙が一声かけると2人は大人しくなった
「…さて、話が少しそれてしまったが、改めて今後についてだが、この世界から出るためには敵陣営のヤグラを壊すことが必要だ。そこで、まず手始めとして蛇女のヤグラを壊そうと思う」
「いいのではないでしょうか?あの人たちやる気なさそうですし」
「両備と両奈は両姫のことがあるから分かるし、相馬と紫に関してはいつものことだろうけど、雅緋はどうしてなんだろう?」
「っ…」
今回攻める標的として光牙が蛇女の名を上げ、皆もそれに賛成のようだった
意見の最中、詠が蛇女の面々が消極的なことを話題に出す
未来もこれに関してはどうしてあそこまでこの千年祭に乗り気でないのかについて一部の面々を除き、疑問を抱いていた
「たしかに無難かもしれないわね。仕入れた状況によるとどうやら蛇女は今ひばりたちの襲撃を受けたりしてかなり疲弊していると聞くわ。まぁ、結果的にはひばりたちは退かれてヤグラは防衛されちゃったみたいだけどね」
攻め込んだにも拘わらずヤグラを壊せなかったことをひばりも悔やんでいたようだった
「まぁ、相手の事情を考えても始まらん。私たちがやるべきは他の奴らのヤグラを壊しまくって忍の盆踊りを制することだ。だろう光牙?」
「あぁ、そうだな……よし、ではいくとしよう」
「「「「おー!!」」」」」
相手のことを考えたとて何が変わるわけもないという結論に達し、光牙たちは気持ちを切り替え、予定通りに蛇女のヤグラを壊しに向かった
♦♦♦♦蛇女拠点♦♦♦♦
「たのもーーう!!」
到着早々に焔が声を上げて叫んだ
その声に反応するとともに蛇女のメンバーが集まった
「誰かと思えばお前たちか、そうか、ボクたちのヤグラを壊しにきたのか!?」
「無論だ。カグラとなって妖魔を倒すのは私たちだからな!」
「いいだろう、だけど誰が相手でも負けるもんか!ヤグラは壊させやしないぞ!」
ヤグラを守るという意思の元、忌夢が構える
しかし他のメンバーはそうでもなかった
「なんだ?覇気があるのは忌夢だけか?他の奴らはどうしたんだ?」
「だって…最近いろいろありすぎて疲れちゃってまして…それに何よりここが快適なんですもん。ネット小説は読めるし…だらだらできますし…」
「まだそんなこと言ってるのか?いい加減にしないと元の世界に戻った際にネットを解約するぞ?」
「…そ、そんな…」アセアセ
体たらくな紫の様子に不甲斐なさを感じた忌夢はネット解約の言葉をちらつかせ、それを聞いた紫は慌てふためいていた
「ちょっと待ちなさい!あんたたちのヤグラは壊さない!だから両備たちに関わらないで!どうしてもやりたいっていうんだったら他にも相手がいるでしょ、半蔵とか月閃とかが!」
「ヤグラは壊さないでほしいけど両奈ちゃんには×××して×××してぐちょぐちょにして欲しいな~♪」
「馬鹿なこと言ってる場合か!」
「「「「「「っ…」」」」」」
話しには聞いていたが正直想像の斜め上を行くほどだった
「ここまでとは…おい、雅緋、見損なったぞ。これが新しい蛇女の選抜チームか?何たる体たらくだ、とても見ていられんぞ?」
この様子に焔は雅緋に対して抗議する
あまりにも見てられないと思ったらだ
「……はぁ、ママしゃま…」ボソッ
「「「「「…えっ?」」」」」
その時、雅緋の発したその一言に耳を疑いながら皆が静まり返る
「お、おい雅緋。今お前なんて言った?」
「っ?…えっ?私が?何か言ったか?」
無意識だったのか焔の問いに驚いた様子を見せている
「ママしゃま、と言っていたが?」
「な、なんだと!そ、そそそ、そんなこと私がいうわけないだろう!?」
「いや、確かに言ってたよね?」
「き、聞き間違いだ。そうに決まってる!」
何人もの聞いたということを聞いたにもかかわらず雅緋は断固として否定する
「おうちではそう呼んでいたのですね?ママしゃまと?」
「だ、だから違う!?」
「雅緋、そんなに向きにならなくてもお前が母親をなんと呼んでいても私たちには関係ないことだ…まぁ、笑ってしまいそうにはなるがな」クスクス
必死に否定しようとしている雅緋に対して焔はそう語る
笑いそうになるのを堪えながら
「うああぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
そんな焔の顔を見て雅緋は羞恥心が限界に達したのか発狂するかのように叫び声を上げる
「ねぇ光牙くん、もしかしてあなたもそうなの?」
「まさかお前も母親のことをママしゃまとw?」
「…そんなわけないだろう。はぁ…」
不意に春花と焔が光牙に尋ねる
姉である雅緋が母親のことをそう呼んでいるのだとすると弟である光牙もまた母親のことをママしゃまと呼んでいるのかと
質問に対して光牙は当然否定をし、困ったかのように俯き顔を見せていた
「お前たち、雅緋を侮辱するのは許さないぞ!」
「愚弄はしていません。ママしゃまという呼び名にブルジョアを感じていただけです。お金持ちには制裁を加えないければ!」
「ブルジョアって…詠、お前の判断基準ってどうなっているんだ?」
ママしゃまと読んでいるからお金持ちという判断基準がよくわからないと思う光牙だった