光牙たち紅蓮竜隊は忍の盆踊りを制するべくその手始めとして蛇女を襲撃することを決めた
そうしてヤグラを壊すために訪れた拠点にて蛇女メンバーと遭遇する
侵入に気づくや忌夢が警戒態勢を取り、身構える中
他のメンバーはというと忌夢に比べて覇気を感じることができないことに加え
両姉妹に至っては自分たちが手を出さない代わりにこちらも手を引けという交渉までしてくる始末であり
これに対して焔は雅緋に体たらくではないかと抗議する
だがその最中、雅緋が不意にママしゃまと母親のことを呼んでしまったことによって紅蓮竜隊の面々に笑われる羽目になってしまい
おまけに詠からはそれがブルジョワでお金持ちと認定され、さらに闘志を上げさせる結果となってしまうのだった
ヤグラを破壊せんとする紅蓮竜隊と蛇女の戦いが幕を開いた
各メンバーもまたそれぞれの相手との激しい戦闘が繰り広げられていく
「おりゃああ!」
「ぐっ!?」
「そりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!」
「ちぃっ!?」
焔が振り下ろした六爪による一撃を防ぐ雅緋だが、その威力に圧倒されて体制を崩す
それを見ていた焔が続け様に攻撃を繰り出し追い込みをかけていく
「どうした雅緋!その程度では私に勝つどころかヤグラすら守れましないぞ!」
「なにを!言いたい放題、言ってくれるな!」ブォン!
「わっと!?…ふぅ、危ない危ない」ヒヤヒヤ
「ちっ!」
攻撃することに気を取られいる焔にカウンターを仕掛ける雅緋だったがそれすらかわされてしまい、舌打ちをするのだった
焔と雅緋が戦闘を繰り広げる中、光牙は蒼馬と相対していた
「「――っ!!」」バッ!
パシュシュシュシュ!
ババババババ!
矢と光弾が飛び交うとと同時に激突し、相殺されていく
互いに狙撃による合戦が行われていたのだ
「…っ!」
打ち合いの最中、光牙は障害物に隠れつつ、次の攻撃の準備を整える
「すぅ…ふぅ……っ!」
深呼吸し、気持ちを落ち着かせながら次の自分のタイミングで打って出ると意気込んだ時だった
シャリリリリリリ!!
「なにっ!うわっ!?」ガチャン!
突如として自分の身体が現れたチェーンによって巻き付かれ、障害物に押さえつけられるかのように拘束されてしまった
必死に抵抗を試みようとするも、チェーンによる拘束はガッチリと決められていた
「こ、これは!?」
「迂闊だったな光牙、まんまと俺の罠にはまってくれて助かったぞ」
「何だと、罠だと!?」
「そうさ、攻撃を繰り出す最中、近くにその障害物があることに気づいた俺はお前をそこに隠れるように誘導した。そのおかげでお前は見事に俺の罠にかかったということだ」
自分が障害物に隠れることを予測し、出てきた瞬間を狙うという作戦に光牙は引っかかってしまったのだ
「小癪な真似を!?」
「ふっ、さしものお前とて抜け出そうにも抜けられまい、無駄な抵抗はやめてそのまま大人しくしていながら沈め!」グィ!
「――っ!?」
蒼馬がチェーンをひきよせるとそれに伴って締め付けが強くなっていき、肉体に食い込んでいく
「ぐ、ぬぅぅぅぅぅぅ!!」
肉に食い込む痛みを味わいながらも光牙は全身を力ませ、何とかして拘束から逃れようとする
「無駄だと言っている、足掻けば足掻くほどチェーンがお前の身体に食い込み、蝕んでいくぞ!」
拘束で動きを封じられただけでも厄介なのに足掻くほどにチェーンの締め上げ力が増すという嫌らしい手を使われてしまう
「…こ、こんなもので――っ俺に勝った気でいるなど、片腹痛い!」
「っ?」
「…はぁぁぁぁぁ!」
すると光牙は締め上げられたままに力を集中させる
それを感じてかチェーンを伝う振動を蒼馬も感じとった
「ふぅぅぅぅっ、でやぁぁぁぁ!!」
バリィィィィン!
「なにっ!?」
刹那、溜め込んだ力が全身から放たれ、それによってチェーンが砕けるのはもちろんのこと、縛り付けに使われていた障害物も一緒に吹き飛ばされた
おまけに全身から眩い光を放ったがために蒼馬は目をやられてしまった
「ぐっ、め、目が…みえ、ない!?」
凄まじい発光にやられた目を押さえ、もだえ苦しんでいた
パシュゥゥゥン!!
「っ!?」ドテッ
次の瞬間、左足に痛みを覚えるとともに自身の体が地面に倒れたことに気づくのはそう難しいことでもなかった
「形勢逆転だな?」
「ぐっ、ぬぅぅっ…」
すぐ傍から声が聞こえることから光牙が目の前にいるのだということが分かる
そして自分が置かれている状況が先ほどと打って変わってしまったことも
「…チェックメイトだ」
終わりを告げるとともに光牙がトリガーを引き、エネルギーを重点し始める
これでトリガーを離せば次の瞬間に矢が放たれるところまできていた
「…ふっ、ふっふっふっふ…」
「何がおかしい?」
不意に蒼馬が笑い声をあげていることに気づいた光牙がこの劣勢zな状況に置かれてしまったことに気が動転してしまったのかと思った
「終わりと思うのはまだ早いぞ?」
「なに、どういう意味だ?」
意味ありげな言葉を蒼馬が呟いた
その時だった
バッ!!
「そのまんまって」
「っ…」
「…ことだっ!!」
「っ〜〜〜!!??」
ドゴォォォォォォォォオン!!
いきなりの強襲を受けた光牙は対応する暇もなくその先のオブジェクトまで吹き飛ばされた
「ぐぅ……っ!」
激突によって痛めた頭を抱えながら視線を向ける
するとそこには倒れている蒼馬に手をかけ、起き上がらせる見知った後ろ姿が
「お前は…相馬だな?」
「ピンポーン!あったり、光牙ちゃん大正解!」
背を向けたままこちらに見えるように人差し指をピンと刺している
「いつからだ?いつから別れていた?」
少なくとも自分が蹴り飛ばされる寸前までは相馬の姿は見てはいなかった
「お前があの光を放つ少し前だ。その前に俺がソウを呼び出したのさ」
「やはりか…だが解せぬ。あの直前というのならお前ら二人とも視界をふさがれているはずだ?」
強烈な光が発生したあの時、例え直前に2人に分離したとて蒼馬同様に視界を遮られていなければ不自然だった
「気になりますか?そうですかそうですよね~w?」
「何をした貴様?さっさと答えろ?」
もったいぶった言い方で若干イラっときた光牙は急かすように問いただす
「そうおこるなって…ずばり、正解は~…こういうことだ!」
「…なっ?」
ててれてってて~ん♪
「サングラス~♪」
ようやく振り返って見せた相馬はいつの間にかサングラスをかけていたのだった
「まさかそんなアホなような手で俺の技を防ぐとは…なめた真似を」
「へっつへ~ん、何とでも言いやがれwこういうのは臨機応変に行えばたいていうまくいくってね♪」
サングラスを外しながら皮肉めいたことを相馬は言い放った
「ともかくだ。これで形勢はまたこちらが有利となった。今度は先ほどのようにはいかんぞ覚悟しろ」
「うっ…」
「残念だがよ。今の俺らはお前らに構ってるほど暇じゃねぇんだ。だから邪魔するなら徹底的につぶしてやるぜ!」
相馬の想定外の行動でまんまとはめられてしまった光牙は先ほどよりも劣勢に追い込まれしまうのだった