閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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忍の盆踊りを制するべく話し合いをする紅蓮竜隊の面々


話し合いの結果次なるターゲットを蛇女に決め、拠点に乗り込んだ


しかしそこで待っていたのは忌夢以外やる気のない蛇女メンバーたちであり


挙句の果てにはリーダーである雅緋が母親のことをママしゃまと呼んでいたことがバレてしまいちょっとした騒動になってしまった


そんなこんなで紅蓮竜隊と蛇女の戦闘が始まる


皆がそれぞれの相手と火ぶたを散らす中、光牙は蒼馬と対峙し、互角の戦いを繰り広げる


だが、その最中に蒼馬の繰り出したチェーンによる攻撃によって締め付け攻撃による危機に陥る


負けじとフラッシュによる発光を引き起こし、蒼馬の視界を奪い、形勢を取り戻したかに見えたが


この事態を暗示していた蒼馬が相馬との分離を完了させており、不意を突かれたことで再び光牙は劣勢に追い込まれてしまうのだった




揺れる光牙の心 

 

 

光牙が蒼馬を仕留めるべく動いたが、相馬の横入りによって失敗に終わる

 

 

「――っ」キッ

 

 

不意打ちによって無様な姿を晒した光牙はその屈辱がかなり応えているようだった

 

 

「さしもの光牙ちゃんもまさかこんな手で技を破られるなんて思っても見なかっただろうな〜?」

 

 

「おいソウ、あまりあいつを挑発するな、どんなことをするかわからないぞ?」

 

 

こんな初歩的な手で光牙の隙を突き、一撃を決められたことがよほど嬉しいのか調子にのって光牙をこれでもかと挑発していた

 

 

そんな相馬を嗜めるように蒼馬が一喝する

 

 

「よし、一気に畳み掛けるぞ?」

 

 

「おう!」

 

 

「「っ!」」

 

 

互いに言葉を交わすと同時に相馬たちは身構える

 

 

光牙もそれを見て受けて立つ構えを取る

 

 

「「はあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」

 

 

「ぐぅっ!!」

 

 

次の瞬間、同時に飛び出した2人のシンクロした動きから繰り出すパンチが繰り出される

 

 

咄嗟に光牙はそれをガードマントを展開して迎え撃つ

 

 

しかしそれでも尚、2人の同時パンチの威力と衝撃は凄まじかった

 

 

「「せぇぇぇぇぇぇい!」」

 

 

「なにっ、ぐわっ!?」

 

 

さらには追撃のダブルキックが放たれ、光牙はその衝撃を殺すことができず、再び壁際に吹き飛ばされた

 

 

「だあっ!」

 

 

「てぇい!」

 

 

「ぐっ、ぬんっ!」

 

 

「「っ!」」

 

 

畳みかけるように次の攻撃を繰り出そうとする相馬たちを見て咄嗟にでんぐり返しの勢いでそれを切り抜け、同時に隙を突いて距離をとった

 

 

「はぁ…はぁ…っ」

 

 

咄嗟とはいえ追撃を回避できた光牙は十分な距離をとったと共に武器を2人に向けて身構えていた

 

 

だが、先の連続攻撃のダメージが効いているのか息切れを起こしており、口元には血が滲み出ていた

 

 

 

「(…奴らのコンビネーションに磨きがかかっている。以前とは比べ物にならないくらいに…この千年祭の間に何があった?)」

 

 

この千年祭が始まってからというもの相馬たちに変化が起きている

 

 

光牙はそれをこの戦闘の中、感じ取った

 

 

「(これはうかうかしているとやられかねん)」

 

 

2人を相手にすることに今まで以上の危機感を募らせる

 

 

「光牙のやつ焦ってるみたいだな?」

 

 

「それだけ俺たちを危険視しているということだ…このまま一気に叩くぞ」

 

 

「おうよ!」

 

 

互いに段取りを話し合うとともに左右に広がるように駆け出す

 

 

弓矢による攻撃の抑止力としての手であること見て取れる

 

 

事実その戦法によって光牙は弓による攻撃を行えないのだから

 

 

「ふっ!!」ババババババ!!

 

 

「くっ!?」

 

 

攻めあぐねていることを感じ取った蒼馬がシノヴァイザーで射撃する

 

 

それに対して光牙はすかさず素早く弓を振るい弾丸を弾き帰す

 

 

「おりゃぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

しかしその隙を突くように背後から相馬が仕掛ける

 

 

「…抜き足!」シュィン!

 

 

「なっ!?っとっとっと!?」

 

 

だが、直撃する直前、光牙は抜き足による高速移動を駆使してこれを回避する

 

 

攻撃対象を見失い、空振りに終わってしまった相馬は体制を大きく崩す

 

 

「っ!」シュン!

 

 

「あっ!?」

 

 

「ふん!!」

 

 

「どわぁぁっ!?」

 

 

刹那、再び姿を現した光牙は相馬の背後を取り、そのまま斬撃による一撃を振るう

 

 

その攻撃によって相馬は大きく後方へと吹き飛ばされる

 

 

「ソウ!」

 

 

「っ、ぐぅぅぅっ!!」ザザァァ!

 

 

「大丈夫か!」

 

 

「あぁ、何とかな…」アセアセ

 

 

駆け付けた蒼馬に肩を借りながら相馬は立ち上がる

 

 

「やっぱり光牙は強いな?」

 

 

「あぁ、追い込んだと思っていても油断ならんな」

 

 

相手は光牙、佐介と紫苑そして自分たちを含めたメンバーの中でもその実力はトップを張るレベルだ

 

 

そう簡単に倒せる相手ではないことは2人も分かっている

 

 

「ソウ、光牙に出し惜しみは不要だろう、ここは一気に叩くべきだ」

 

 

「OK、やるぜアオ!」

 

 

「あぁっ!」

 

 

2人が意思疎通をかわしながら拳を合わせ、次の瞬間、蒼馬は相馬に吸収される

 

 

直後、すかさず巻物とシノヴァイザーを手にポーズをとる

 

 

(スーパー)・大転身!!」

 

 

シノヴァイザーのボタンを押すと同時に双炎の炎によって包み込まれ、それが払われるとともに豪炎の戦士に転身する

 

 

「行くぜ!」

 

 

《Dual Gun Flares!》

 

 

「おらっ!うりゃっ!!」

 

 

「ぐっ!?」

 

 

絶・秘伝忍法によって最強の姿に転身するや相馬が光牙を追い込む

 

 

パワーアップした相馬の攻撃を光牙は防ぐのがやっとだった

 

 

「抜き足!」シュン!

 

 

たまらず抜き足を使って高速移動からの攻撃を繰り出す

 

 

「しゃらくせぇ!」

 

 

「なっ!?」

 

 

しかし今の相馬には簡単に防がれてしまう

 

 

「そらっ!おらっ!うらぁっ!」

 

 

「がはぁっ!?」

 

 

怒涛の連続斬りに圧倒され、そのまま後方へと吹き飛ばされる

 

 

「へっ、どうよ!」

 

 

地面に倒れる光牙に向けて相馬が武器をを手に勝ち誇るようにつぶやいた

 

 

「…あぁ、なかなか効いたぞ」

 

 

傷ついた体を起き上がらせながら光牙は答える

 

 

「このまま出し惜しみしていては俺の負けだな…ならばっ!」

 

 

意を決するように光牙は構える

 

 

「…聖・粒子変化(エル・フォトランス)!」

 

 

 

キュピン!ギュィィィィィン!!

 

 

 

「っ!?」

 

 

囁くようにつぶやいた瞬間、光牙の周囲を光が覆い、包み込む

 

 

「…っ!!」バッ!

 

 

そして光を払い現れたのは自身の内に秘められし「光の竜」の力をその身に具現化させた姿である「時竜の光牙」がそこにいた

 

 

光牙の強化姿を前にした相馬は武者震いを感じていた

 

 

「相馬、ここからが本番だ」

 

 

「っ、お、おう!きやがれ!」

 

 

互いに全力の姿となった2人はこの戦いに決着をつけるために構える

 

 

「「……っ!!」」

 

 

刹那、両者一斉に駆け出す

 

 

間合いに入るや互いの武器と武器がぶつかり合い、激しい斬り合いに発展する

 

 

「そらっ!」

 

 

「っ!!」

 

 

《GUN MODE!》

 

 

「はっ!!」ババキュン!!

 

 

「ふっ!!」ザシュシュシュシュ!

 

 

権勢による切込みで光牙が後方に後退した瞬間を狙い、デュアルガンフレードを銃形態に変形させて狙撃する

 

 

それに対して光牙は弓を激しく振りかぶり弾き飛ばす

 

 

「~っ、はっ!!」パシュン!!

 

 

「ふっ、はっ!」ババババ!

 

 

今度は光牙が矢による攻撃を仕掛けるが相馬もこれを軽快な動きで回避しつつ狙撃攻撃を継続する

 

 

互いに互角化それ以上だった

 

 

「たあぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

するとその最中、相馬が駆け出してきた

 

 

「はっ!!」パシュシュシュシュ!

 

 

懐に潜り込むのを阻止すべく矢による攻撃を行うも、相馬はそれに怯むことなく間合いに侵入する

 

 

間合いに入られてしまったために狙撃は行えないため、相馬を近接戦で迎え撃つ構えを取る

 

 

「~~っ!!!」ザザァァ!

 

 

「っ?」

 

 

「てぇぇぇい!」フォンフォンフォンフォン!!

 

 

「なっ!?」

 

 

しかしその直前に相馬がデュアルガンフレードを光牙目がけてブーメランのように飛ばしてきた

 

 

「はあっ!!」

 

 

突然の事態に驚きつつも光牙はデュアルガンフレードを弾き飛ばす

 

 

そして再び視線を戻したがいつの間にか相馬が消えている

 

 

どうしたことかとあたりを見渡す

 

 

「…っ、まさか!」

 

 

何かに感づいたように視線を宙に向ける

 

 

「はあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

するとそこには自分目がけて双炎を纏った必殺の蹴りを繰り出している相馬がいた

 

 

先ほどのデュアルガンフレードの攻撃はこれを悟らせないための囮だったのだ

 

 

「これで終わりだ!くたばれ光牙ぁぁぁぁぁ!!」

 

 

加速を上げ、相馬が光牙に向かっていく

 

 

「やるな、相馬…だが甘い!」

 

 

「っ!?」

 

 

光牙が力を込めると自身の身を纏っている装甲の数か所が展開し、その中から粒子が溢れる

 

 

「【タイム・ストリーム】!!」

 

 

 

カチッカチッカチッカチッ!

 

 

 

刹那、光牙の術が発動するとともに時間がゆっくりと逆巻いていく

 

 

やがて時間は相馬が必殺の蹴り技を繰り出す直前までに戻る

 

 

「…っ!」

 

 

「こいつで決める!はあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

時の流れが正常に戻り、相馬が蹴りを繰り出す

 

 

それに対して光牙は弓を構えながら右手に光の力を込める

 

 

光を宿した手でグリップを引き、限界まで引き絞る

 

 

矢じりにエネルギーが充填されていく

 

 

「だあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

相馬が迫りくる中、光牙が動く

 

 

「絶・秘伝忍法…【女神の聖矢(アルテミス)】!!」

 

 

 

 

キュピン…ブオオオオオオオオォォォォォォォォ!!!

 

 

 

 

「~~~っ!?!?」

 

 

必殺の名を口にするとともにグリップから手を離した瞬間

 

 

矢じりに溜め込まれていた光のエネルギーが一気にはなたれ相馬を飲み込んだ

 

 

放たれた光波は数秒後に勢いを止めた

 

 

光牙は構えを解き、視線を向けるとそこには転身が解かれ、半裸状態の相馬が倒れていた

 

 

転身を解除し、ゆっくりと歩み寄る

 

 

「…かはっ」

 

 

「今回は俺の勝ちだ」

 

 

「ち、ちくしょう…やられたぜ」

 

 

悔しそうに相馬は愚痴をこぼす

 

 

「光牙!」

 

 

「焔か?」

 

 

「やったぞ、ヤグラを壊したぞ」

 

 

「そうか。ならばここらが潮時だな」

 

 

ここら一帯のヤグラを破壊するという目的を果たすことができたことで光牙たちの目的は達成された

 

 

目的を果たしたことにより皆を連れ、拠点に帰還することにした

 

 

「光牙!」

 

 

「っ…」ピクッ

 

 

そんな中、光牙は呼び止める声に視線を向けるとそこには雅緋がいた

 

 

「姉さん?」

 

 

「光牙…お前はいいのか?せっかくママしゃ…母さんに会えるんだぞ!?」

 

 

雅緋が問うと光牙は俯く顔を見せる

 

 

この世界に母がいる、会うことができる

 

 

光牙もそのことを考えないことはなかった

 

 

「お、俺は……っ!!」シュン

 

 

「お、おい光牙!?」

 

 

「待ってください光牙さん!」

 

 

答えに詰まったように雅緋の顔を直視できず、光牙は焔たちを置いて先を行ってしまい

 

 

慌てて焔たちもそれを追いかけるのだった

 

 

「…光牙、やっぱりお前もそうなんだな?」

 

 

先の様子を見た雅緋はやはりという顔を浮かべて複雑な心境を浮かべるのだった

 

 

 

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