閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

342 / 809
忍の盆踊りを制するべく行動を開始した光牙たち紅蓮竜隊は相馬たち蛇女を攻める


ヤグラを守るために戦う相馬たちとの交戦が始まり、それが激しさを増していく


その中で光牙と相馬(蒼馬)は互いの全力である絶・秘伝忍法を使い、最強の姿となって戦う


互いの最強がぶつかり合い一進一退の攻防を繰り広げていき


勝敗を決するべく相馬が仕掛けるもそれを時を逆巻くことで回避し


カウンターを繰り出した光牙の一撃によって相馬は敗れ、ヤグラも壊したことにより勝敗は紅蓮竜隊が勝ち取った


紅蓮竜隊の勝利にまた一歩近づくことができたものの、去り際の雅緋からの問いを受けた光牙は返す言葉が見つからず


いたたまれなくなって逃げるようにその場を後にしてしまうのだった


苦悩する佐介たち 

 

紅蓮竜隊と蛇女が壮絶な戦いを繰り広げていた頃、半蔵学院の拠点では佐介たちが集まっていた

 

 

「詠さんたちも忍の盆踊りに本腰を上げてきたようですね、わたくしたちも負けずに行かなければなりませんね」

 

 

「そうですね。光牙くんも焔さんもそれから他の人たちも相当な手練れ、僕たちがこの戦いを勝ち抜くための最大の障害になりうるでしょうから」

 

 

現時点で一番勢いを上げているのは光牙たちだ

 

 

この戦いを勝ち抜くためには彼らを倒すことは避けては通れない、気を引き締めるべきだと佐介も他のみんなも賛同する

 

 

「うーん…」

 

 

そんな中、唯一浮かない顔を浮かべている者がいた

 

 

ひばりのだった

 

 

「ひばりちゃん?どうしたんですか難しい顔して?」

 

 

様子に気づいた佐介がひばりに声をかけた

 

 

「…佐介くん、ちょっと確認したいんだけどいいかな?」

 

 

「確認?はい、構いませんがいったい何の確認ですか?」

 

 

するとひばりが確認したいことがあると言ってきたので佐介はそれに応じる

 

 

「えっとね…今ってさ元の世界の時間って止まっているんだよね?」

 

 

「えぇ、そうですよ。小百合さまのおっしゃる通りならこの世界にいる僕たちを除く元の世界の時は止まっているはずです」

 

 

この世界にきた自分たちに小百合が告げたことの中にそれはあった

 

 

小百合の仕組んだ仕掛けとしてこの世界にいる佐介たちを除く現実世界の時は止まっている

 

 

「てことはだよ……あの大きな妖魔はまだ攻めてこないってことだよね?」

 

 

「まぁ、そうなるな、アタイたちが飛ばされた時から止まったまんまだろうからな?でも急にどうしたんだ?」

 

 

時が止まっている以上、問題点である妖魔もまた動くことができないのではないかというひばりの主張に佐介たちも盲点をつかれたというかのような顔を浮かべていた

 

 

「だったら……少しでも忍の盆踊りを長引かせることってできないかな?」

 

 

「「「「「えっ?」」」」」

 

 

さらに話し続けるひばりの口から思いがけない言葉がでできたことに佐介たちは先程以上に驚いていた

 

 

「それってどういうことなのひばりちゃん?」

 

 

「だって…大切な人と少しでも長くいたいと思う人たちもいると思うから」

 

 

「両備ちゃんと両奈ちゃんのことだね?」

 

 

「うん。あと雪泉さんたちも黒影さんに会ったみたいなの」

 

 

ひばりは散歩がてらに出かけた際、月閃のメンバーたちが黒影と会っている光景を目の当たりにしていた

 

 

各々がこの世界に来て大切な人たちと再会できた喜びと幸せに浸る様子を見てひばりは先の言葉を述べたのである

 

 

「なるほど、そうだったんですね。両備ちゃんたちのみならず紫苑さんたちも大切な人に再会できたんですね?」

 

 

「雪泉ちゃんたち黒影さんのこと大好きだったもんね」

 

 

話しの中で両備たちのみならず紫苑たちも大切な人に再会できたことを知った

 

 

「うん。そうなの、だからみんなが大好きな人たちともう少しでも長くいられるように忍の盆踊りを長引かせることはできないかなって」

 

 

数々の者たちの大切な人たちとの再会した時の喜びの顔を目の当たりにしたひばりは

 

 

どうにかしてそれを長引かせてあげたいという思いに至り

 

 

そのために忍の盆踊りを少しでも長引かせて一緒にいられる時間を増やしてあげたいと思ったのだった

 

 

「ひばりの言いたいことはわからなくない、だがなひばり、オレたちは忍だ。情に流されて道を見失うようではこの先忍としてやってはいけない」

 

 

しかし柳生はひばりの言葉を聞いて同情するも忍としての本文を忘れてはいけないんだと言い聞かせようとする

 

 

「柳生ちゃん、それ本気で言ってるの?」

 

 

「…えっ?」

 

 

「じゃあさ、もし、もしもだよ?柳生ちゃんがここで亡くなった妹ちゃんに会ったらどうするの?」

 

 

「うっ……そ、それは……」アセアセ

 

 

ひばりのこの問いを聞いた瞬間、柳生は言葉を失う

 

 

もし仮にひばりの言う通りこの世界に妹「望」がいたとしたら柳生は先程自分が言ったことを改めて言えるのかと言われたら難しい話しである

 

 

「きっと帰りたくない、ずっと一緒にいたいって思うよね?…それって悪いことなのかな?少なくともひばりはそうは思えない」

 

 

「ひばりちゃん…」

 

 

「ひばりの言ってることが忍としてあまいってことはわかってる…でも忍だって人間なんだよ?忍務とか使命だけで行動するなんてそんなの傀儡と何が変わらない、ひばりは傀儡じゃない、傀儡になんかなりたくない。悲しむ人が出ることが分かっているのに、自分で納得できていないのに、戦うことなんてできないよ…」

 

 

「「「「「「…っ」」」」」」

 

 

この世界に来たことで大切な人と再会できた者たちを見てきたからこそひばりは自分の思っていることを正直に皆に打ち明ける

 

 

彼女の主張を聞いていた佐介たちは深々とそのことについてを考えさせられる

 

 

「ごめんなさい…偉そうなこと言っちゃって…」

 

 

「…そんなこと、ないですよ」

 

 

「えぇ、大切な話しだと思いました」

 

 

「確かにな、しっかし小難しい問題になってきたな?」

 

 

ひばりの意見を聞いて改めてこの世界に来てからの大切な人に再会できた者たちの心境についてを考えさせられる

 

 

場には暫しの沈黙が流れていった

 

 

「…みなさん、ちょっと僕出かけてきます」

 

 

「えっ?どうしたの佐介くん?それに出かけるってどこに行くつもりなの?」

 

 

全員が沈黙している中、それを破ったのは佐介だった

 

 

佐介は唐突に立ち上がりだすと共に出かけてくると言い出す

 

 

いきなりのことで驚きながら飛鳥が佐介に行こうとしている場合がどこなのかを尋ねる

 

 

「決まってるよ。小百合様に直接お話しをしに行くんだよ」

 

 

「「「「「ええっ!?」」」」」

 

 

「だって、このまま考えてるだけじゃ埒があかない、このモヤモヤを解決させるには小百合様に直接話しをしに行くのが一番だと思ったんです」

 

 

突拍子なことを言う佐介ではあるものの、皆も正直な話し佐介の意見に賛同的だった

 

 

やる気があるかないかはさておいても忍の盆踊りをやっていく上でこのモヤモヤを放っておくのはあまり気持ちの良い話しではないことは皆も同じだったからだ

 

 

「確かに…悪くない考えですね」

 

 

「おっし、じゃあ佐介の言う通りここは一先ず小百合さまのところに行くとpするか!」

 

 

「「「「「おー!!」」」」」

 

 

全員の意見がまとまり、佐介たちは小百合の元に向かっていたのだった

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。