しかしその直後、タイミング悪く小百合に見つかってしまい
自分たちが隠し事していたことに気づいていたことを告げられ、さらにはこの機に乗じてその秘密の内容を聞きだそうとしてきた
最悪の事態に困惑している時に限ってそこに両姫までもが参加する形になってしまったことに始めは万事休すかと思われた
だが、ピンチをチャンスにといわんばかりにここで華風流が起点を利かせたことによりなんとかこの状況を打破することに成功し
さらには小百合からの許可も得たことでその場を離脱した
想いにもよらなかったこととはいえ、心置きなく目的に専念できると巫神楽三姉妹は行動を開始したのだった
辛くもピンチを脱した三姉妹は自分たちの目的を果たすべく早速行動を起こすことにした
3人は手分けをして目的のために奮闘した
「いたか2人とも?」
「ううん。駄目、全く見つからない」
「こっちも同じっす」
「くそっ…一体どこに居るんだ?」
しかしながら望んだ結果を得られずにいるようでなんとも歯痒い感じを抱いていた
「でもこんなことで諦めちゃダメだ。せっかく手に入れたこのチャンス、これを逃しちまったら次のチャンスは訪れないかもしれない」
「そ、それはダメだよ!」
「そうっすよ!そんなのはダメっす!」
このままでは何の成果も得られないまま無駄足を踏んでしまうことになる
それに今回は両姫の助けもあってなんとか得られたチャンスだ
もしもう一度同じことをしようものなら今度こそ小百合に問い詰められて秘密を吐かされることになりかねない
故にこのチャンスを逃せばあとはないと思わないといけないくらい三姉妹にとっては大事なことなのだ
「それにこんなことで諦めてちゃ”あいつ”に笑われちゃうしな!」
「あ~…あいつね、確かにこういう時居たら間違いなくいいそうだわ」
「うんうん、あの人ならぜったい言いそうっすよね!」
唐突に蓮華が誰かのことを言うと華風流はそれが誰なのかを察し、苦い顔をし、逆に華毘はうきうきしていた
「でもさ蓮華お姉ちゃん、今あいつの話題出したって意味ないじゃん?」
「悪い悪い、でもさ、昔のことを思い返すとさ、あいつのことを思いださない時はないからさ。華風流だってそう思うだろ?」エヘヘ
「…まぁ、確かにお姉ちゃんが言うことも分からなくは…なくもないけど///」
「うちら全員、あの人のことも大好きっすから仕方ないっすよ♪」
自分たちの昔を思い返す際に彼女たちの記憶にその人物は常に浮かんでいた
その者のことを思い出すと自然と何とも言えず笑みや気恥ずかしさが込み上げていた
「でもどこ行っちゃったんすかね?…うち、寂しいっすよ」ショボ~ン
「確かにな、あの日、突然”探したい奴がいる”って言い残して旅に出ていったっきりもう数年は経つんだよな…元気かな?」
華毘と蓮華はその者に会えないことが少し寂しいと言いたげな顔を浮かべていた
「お姉ちゃんたち何呑気なこと言ってんの?あいつが帰ってきたらろくなことにならないよきっと、それにあいつスケベで淫乱な獣なんだから成長した私たちを見たら何をしでかすかもわかんないんだから、もういっそのこと帰ってこなければいいのよ」プンスカ
半分冗談も混じっているだろうが華風流は辛辣な物言いをする
「そ、そんなこと言っちゃダメっすよ華風流ちゃん、いくらあの人でも再会早々にそんなこと」
「華毘お姉ちゃん。ないって本気で言いきれるの?なんせあいつなのよ?」
「あ~~っ……う~ん」
弁解しようとする華毘だったがその次にきた華風流の質問に対して過去のことを思い返すと何も言えなくなってしまった
蓮華もそれを知ってるからか苦笑いしかできなかった
「ともかく、こんなことで挫けてる暇なんてない、もう一度徹底的に探すぞ!」
「「おー(っす)!」」
めげない、挫けない、諦めない。その3つの思いを胸に三姉妹は再び動き出すのだった
目的のために行動を開始した巫神楽三姉妹はあれからも行動を起こしていたが結局、成果は得られず時間だけが過ぎていった
「結局見つからなかったっすね…」
「うん……」
「まぁ、落ち込むなって、まだ全部を探し切ったわけじゃない、きっとここにいるはずなんだから探し続けるしかないだろうよ」
成果が得られず落ち込んでしまっている華毘と華風流に蓮華が励ましの言葉を送り2人を慰める
「そうは言ってもお姉ちゃんだって言ってたじゃないっすか、うちら時間はそんなに…」
「探し続けるって…誰かを探しているの?」
そんな中、姉妹ではない第三者の声が聞こえ、振り替えるとそこにはいつの間にか半蔵学院の面々がいた
「うわっ!ビックリしたっす!どっかーんするところだったす!?」
思いがけない事態に三姉妹はびっくりしていた
「盗み聞きするなんて…キモッ」
「おいおい、そう酷いこと言うなって、んで、誰を探してるんだ?言ってくれれば協力するぜ?」
「僕も協力しますよ。困ったときはお互い様、何事も助け合いですから」
善意100%で三姉妹の人探しに協力すると葛城と佐介が申してきた
「ならばわたくしも協力しますわ…教えてほしいこともありますから」
「教えてもらいたいこと?」
斑鳩も協力することを告げるが、その見返りとして情報提供を要求してきた
「実はこの間、小百合さまに千年祭の真の目的を聞きに行ったのです。そうしましたら千年祭という言葉の意味を考えてみろと言われまして」
「でもそれだけじゃサッパリで、蓮華ちゃんたちはどういう意味かわかる?」
「あぁ、そのことっすか…」
「華毘お姉ちゃんは口を閉じてて」
斑鳩と飛鳥の問いに何か知ってそうな物言いをした華毘だが、その直後に華風流が一喝し、口封じをさせた
「あのね、小百合様に考えてみろって言われたんでしょ?それを人に聞いてどうすんのよ?はい、論破」
「…確かにそうですね、安易に答えを人に求めるなどとわたくしが愚かでした。申し訳ございません」
華風流からの指摘を受けて自分たちが軽率なことをしていたと斑鳩たちは反省をする
「えっと、それで話しを戻しますけど、僕たちも人探しを手伝いますけどいかがでしょうか?」
「ありがたい提案だけどやめておくよ。これは私たちの問題なんでね」
「そうよ、だからあんたたちから借りる手はないってわけ、はい論破」
「気持ちは嬉しかったっすよ」
改めて人探しを協力すると申し出る佐介だったが、三姉妹はそれを低調に断る
あくまで自分たち自身の手で見つけ出すのだと
そうして会話を終えた三姉妹は佐介たちと別れたのだった
「でも焦ったよね。半蔵の連中に話しを聞かれちゃってた時は」
「本当っすね、まぁでも手伝ってくれようとしてたことはちょっと嬉しかったっすけど」
「だけどこれは私たちの問題だ。あの子を絶対に見つけ出す、そしてあの日のことをちゃんとお礼を言うんだ」
「「うん!」」
三姉妹は自分たちの目的への想いを再確認し、改めて誓いを立てるのだった