雪泉たち月閃女学館に学炎祭の開始を宣言され、彼女たちとの戦う決意を固めた佐介たちは
学炎祭に備え、様々な修行に励んだ
「はぁぁぁぁ!!せい!やぁ!二刀繚斬!!」
「まだまだ!凰火炎閃!!」
組み手や
「う~、足が痺れてきたよ~」グヌヌ
「しんぼうしろ、これも修行だぞひばり」
座禅を組んで何時間もじっとしたり
「4997…4998…4999…5000!次!」
運動や体操で肉体を鍛え
来る日も来る日も厳しい修行に明け暮れた
すべてはこの半蔵学院を、自分たちの愛する母校を廃校にせんと目論む月閃女学館から守りぬくために
休むことも惜しまず佐介たちは己を鍛え上げ
ありとあらゆる修行などでそれぞれが互いに技を磨いていった
この7日間はそうして過ぎって行った……
そしてついにその日は来た
そう、学炎祭開幕の日が
忍部屋にて全員がすでに忍転身し、忍装束をまとって対決の準備を整えていた
「いよいよ今日ですね。学炎祭…」
「半蔵学院を守るためにも負けられないよ!」
「ふふ、その域ですよ」
「これは俺たちと学院の存亡をかけた一戦、負けられん」
「絶対にひばりたちが半蔵学院を守るんだ!」
みんながやる気十分な中、1人浮かない顔を浮かべる人物が
「どうしたんですかかつ姉?元気が無いようですが?」
「あっ…いや、何でもないよ」
「ですが、顔色も悪いようですが?」
「気のせい、気のせいだって」
おちゃらける葛城だったがそれにはいつもの元気がなかった
むしろ無理をしているようだった
それに葛城がおかしいのは今日に限ってではなかった
この7日間、妙に突っ走っているというか、焦っているような
ともかく冷静さがないことは確かだった
「(もしかして…また御両親のことでなにかあったのでは?)」
以前、葛城から両親のことを聞かされたことを思い出し、今の葛城はまさにあの時のような感じになっていると思った
「なに辛気臭い顔してんだよ。それよりも、そろそろ学炎祭とやらの時間だろ?行かないとな!」
「うん、そうだね。それじゃみんな、しっかりね!どんな相手かわからないけど、私たちならきっとできる。蛇女との戦いだってちゃんと乗り越えたんだから!」
「そうだね。僕たちは光牙くんたちとのあの戦いを乗り越えて今ここにいるんだから…ではみなさん。それぞれ指定された場所に向かいましょう。…また、元気な顔でここに集まりましょう!」
「「「「「おー!!!」」」」」
佐介の言葉に続いて飛鳥たちが手を天井に向かって突き上げながら叫ぶと、それぞれの指定された場所に向かう
「(しかし、解せない。見た所、月閃女学館のメンバーは5人だけ、いくら自信がお有りでも6対5では彼女たちのほうが不利のはずなのに。あの余裕に満ちた顔、もしかして彼女たちにはまだ何か秘密があるのでしょうか?)」
内心、7日前の雪泉たちの訪問の時のことを思い出しながら疑問を抱えたまま指定された場所に向かうのだった
体育家にて葛城は月閃の生徒を待ち構える
そんな中、葛城はうちに秘めていたことを呟いていた
「…負けられねぇよ。絶対に、とにかくアタイは勝つしかないんだ。お父さんとお母さんのためにも…」
やはり、佐介の思っていたことは当たっていた
この学炎祭が始まる前、葛城は両親たちと再開していた
しかし、長く話すことも一緒にいることもできない
それどころか自分は上忍にたちに捕まり、門前払いを食らった
だが、葛城は諦めず頼み込んだ
両親を許して欲しいと
そして隊長らしき上忍が学炎祭で最後まで勝ち抜けば本部に彼女の両親を解放する交渉をつけてみると言った
それによって葛城はこの学炎祭にどうしても負けられない理由が出来たのだ
「いい勝負ができた。なんて甘いことは言ってられない。今回ばっかりは勝たなきゃ意味がないんだ!」
いつもの彼女らしさを無くすほどことは大きいのだった
そんな時だった
「お待たせしました」
葛城の前に月閃の忍、夜桜が現れた
「アンタがアタイの相手かい?」
「そうです。以前ご紹介されましたが改めてわしの名は夜桜です」
「よろしくな。で、自己紹介そうそう悪いが本気で行くぜ!」
「望むところです!」
互いに構えた
校内 廊下にて雲雀はいつ来るかわからない敵にそわそわしていた
「ひばりの相手ってどんな人なんだろう?」
怖い人とかだったらどうしようなどと思っていると
「こそこそ……こそこそこそ…」
そんな雲雀にこっそりと近づく影が、すると…
「たぁ~っち♪」
「うわっ、びっくりした!?」
突然タッチされたことに雲雀は驚く
「はい、次はひばりちゃんがおに~♪」
「えっ?なに?」
「も~鬼ごっこだよ~。ものわかりわるいな~。みのりがタッチしたからひばりちゃんが鬼だよ~。さぁ、ひばりちゃん。勝負だよ~!」ビュ~ン
「えっ?ちょ、まってよ~!」
何やら学炎祭の知種が変わっている感じな二人の対決だった
同じく廊下にて柳生は対戦相手を待っていたが、相手はなかなか来なかった
と、その時だった
「ごめんごめん。まった?ちょーっち友達との電話が長引いちゃって~」
学炎祭をしかけてきた相手のはずなのに相手からは緊張感のかけらも無いようだった
「アンナって話長いじゃん?でもいいやつだから無視するのもありえないしさーで、それでそれでーー」
しかも知らない人の名を平気で持ち出す、話しは長いだの、そんな状態だった
「お前が俺の相手か?」
「うわっ、テンションひっくー。若いんだからもっと上げてこうよ?」
「そんなことはどうだっていい。さっさとやるぞ」
「おまけにチョーつれないんですけど、なんか調子くるっちゃうな~?」
お互い、少々苦手な相手なタイプを相手にすることになったのだった
またまた別の廊下では斑鳩が叢と対峙していた
「やはりあなたでしたか」
「この前は邪魔が入ったが、今回はそうはいかん」
「あなたのこと、思い出しましたわ。以前パーティでお会いした大狼財閥の御令嬢さんでしたね」
そう、彼女叢もまた裏の顔に忍をもつ企業の令娘なのであった
「どうして大狼財閥の御令嬢が忍に?」
「……」
「どうやら、お面をとらないとお話しは出来そうにありませんね。ならば力ずくで外すのみ!」
斑鳩と叢もまた構えるのだった
校庭にて飛鳥は相手をまつ
その時
シュタ
「やっぱり私の相手は雪泉ちゃんなんだね」
「えぇ、私の戦うべき相手はあなた以外に務まりませんから。では、他も始めたようですし、さっそく始めましょう」
「…っ」
飛鳥が小太刀を雪泉が扇子を構える
「やぁぁ!!」
「っ!」
先に飛鳥がしかける、雪泉がそれをかわす
「秘伝忍法・黒氷!」
「なっ!?」
雪泉が秘伝忍法で生み出した氷を飛ばす
それを飛鳥はなんとかかわす
「やぁぁぁ!!!」
「ふん、なかなかやりますね」グヌヌ
持っている扇子で雪泉が飛鳥の攻撃を受け止めた
「確かに雪泉ちゃんたちは強いかも知れない。でも私たちは負けない。半蔵学院は私たちの母校なんだから!」
思いを口にだしいったん離れる飛鳥と雪泉
「それに、私たちにはまだ佐介君がいる。いくらなんでも6対5じゃこっちに分がある。雪泉ちゃんたちでもこの状況はきついんじゃない?」
飛鳥は少し雪泉を兆発してみるも
「ぷふふふ、はははははははww」
それを雪泉が嘲笑う
「何がおかしいの?」
「いえ、失礼しました。どうやら飛鳥さんたちは2つ勘違いをなさっているようですね」
「勘違い?」
雪泉のいう言葉に飛鳥はキョトンとする
「先ず一つ目として、私はリーダーではありません」
「えっ?どう言うこと?」
「簡単なこと、私はあくまで副リーダーです」
「えっ?雪泉ちゃんほどの人が副リーダー!?」
その衝撃的発言に飛鳥は驚く
「そして第二に私たちは5人ではありません。私たち月閃メンバーは6人です」
「えっ?だってあの時確かに5人しか?」
「私はあの時、こういいましたよ『いったん全員を紹介したところで』っと」
「っ!?」
そうだ。確かにあの時、彼女がそう呟いたことを思い出した
「じゃっ、じゃあ6人目はどこに?」
「最初から私たちと一緒に来てました。…もっともあなたたちに見つからないようこっそりと来たようでうがね。そしてあの人はもうすでに…」クスリ
「っ、佐介くん!?」
嫌な予感がすると飛鳥は佐介の身を心配するのだった
屋上にて佐介は相手を待っていた
もっとも飛鳥と雪泉のやり取りを知らない佐介は相手は誰になるのかと思っていた
「いったい、僕の相手って誰なんでしょう?」
佐介は小首をかしげる
しかし、その刹那だった
「っ…!?」
いつのまにか背後からとてつもない気を感じた
そして恐る恐る後ろをむくとそこには風に煽られ、美しい銀色の髪を靡かせ、美しい紫色の瞳に自分の姿を焼き付けている影があった
「いったい6人目って誰なの雪泉ちゃん!?」
「月閃女学館最後の1人にして私たちを束ねる。そう、言うなれば。最強の忍にして神の力を持つ私たちのリーダー、その名を……」
はたして雪泉のいうその人物とは!?