閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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新たな思いを胸に再び一致団結を果たした蛇女子学園チームは手始めに千年祭執行部の拠点に乗り込んだ


待ち構えていた巫神楽三姉妹との睨み合いが始まる中、ふとしたことで小百合の怒りを買ってしまった相馬は


そのせいで本来三対三の対決が一対三の版作戦に変えられてしまう


おまけに更なるペナルティとしてこの試合に相馬が敗れた場合は所持しているヤグラの数関係なしに即敗退と言う


とてつもなく重い制約をかけられてしまう


敗北は許されない状況下の中、巫神楽三姉妹との対決が幕を開け、相馬は三姉妹と交戦する


三姉妹の息のあった連携に苦戦を強いられ、さらにはその隙を突いた華風流の着弾を受けてしまう


誰もが唖然とする


だが、この状況を水煙から放たれた数発の光弾が一掃する


そして、水煙の中から現れたのは双・転身によって2人になった相馬と蒼馬の姿だった




二つの人格は最強タッグ 

 

 

開始早々から巫神楽三姉妹との戦いはハラハラドキドキの展開を繰り広げていた

 

 

相馬がやられてしまったと思っていた雅緋たちはこの光景に驚きを覚えつつも同じように安堵の表情を浮かべ

 

 

逆に巫神楽三姉妹のほうは仕損じたと知り悔しそうな顔を浮かべていた

 

 

「ひゅ~…いや~。ほんと危なかったぜ、あと一歩遅かったらやられるところだったぜ」

 

 

「まったくだ。もし本当にそうなって敗退なんてことになったらただでは済まなかったんだぞ?そこのところちゃんと理解できてるのか?」

 

 

「うぅ…わ、わかってるよ。さっきのはちょっと油断しちまっただけだ。こっからはヘマはしねぇさ」

 

 

「その言葉信じるぞ?」

 

 

蒼馬と双・転身を果たし、先の状況を回避することができた

 

 

そうして2人となったことで相馬たちの反撃が始まろうとしていた

 

 

「べらんめい!2人になったからってなんだってんだ!そんなこけおどしで私たちが怖気付くとでも思ったか!」

 

 

「返り討ちにしてやるっす!」

 

 

蓮華と華毘が再び攻撃を仕掛けてきた

 

 

「今度は負けねぇぞ!」

 

 

対して相馬もまた2人に向かって突っ込んだ

 

 

「っ!」スッ!

 

 

双方が飛び出した直後、華風流が水鉄砲を構えて再び相馬を狙撃しようとする

 

 

「させるか、はっ!」バキュン!

 

 

「なにっ!っ!?」ドテッ

 

 

一早くそれに気付いた蒼馬が彼女よりも先にシノヴァイザーから光弾を発射する

 

 

先手を取られると思っていなかった華風流は慌てて回避するもその反動で地面に尻餅をついてしまった

 

 

「華風流!?」

 

 

「華風流ちゃん!?」

 

 

華風流が狙われたのを見た蓮華と華毘の意識がそちらに反れる

 

 

「ソウ!今のうちだ!」

 

 

「OK!ナイスだぜ相棒!おりゃぁぁぁ!」

 

 

「「っ!?」」

 

 

蒼馬からのアシストを受け、隙を見せた蓮華と華毘に急接近し、間合いに入ると2人との拳打の奥州に発展する

 

 

先と違い、狙撃による妨害がなくなったことによって優勢は相馬だった

 

 

2人から繰り出される攻撃を防いだり躱したりしながら徐々に追い込みをかけていく

 

 

「この~!調子にのるなっす!!」

 

 

これ以上はやらせないと言わんばかりに華毘が大槌を振り上げ、迫りくる

 

 

「受けて立つぜ!…火炎のぉ!」

 

 

「どやぁぁぁぁぁ!!」

 

 

「ファイヤーブリッドォォォォ!!」

 

 

刹那、華毘の大槌が振り下ろされるとほぼ同時に相馬が引き絞り、炎の力を溜め込んだその拳でぶん殴る

 

 

拳と槌がぶつかり合い、鍔迫り合いに持ち込まれるや周囲に凄まじい衝撃が走る

 

 

互いの力が拮抗する

 

 

軈て拮抗し合っていた両者のぶつかり合いは直後に発生した爆風と共に互いに後退させられることで終わった

 

 

「華毘、大丈夫か?」

 

 

「な、なんとか…でもちょっと腕がしびれちゃったっす」ヒリヒリ

 

 

駆け付けた蓮華が尋ねると華毘は苦笑いを浮かべながら先のぶつかり合いによって槌を持っていた両手に痺れを訴えていた

 

 

「お姉ちゃんたちごめん、不覚を取ったわ」

 

 

「気にすんな、これくらい歯ごたえがあるほうが燃えるってもんだぜ」

 

 

「そうっすよ。勝負はこれからっすよ!」

 

 

「お姉ちゃん…うん!」

 

 

早期決着がつくと思っていたがゆえに失態をやらかしてしまったと反省をしつつも次こそは上手くやろうという姉妹の絆を垣間見せる

 

 

「アオ、奴さんたちもいよいよ本気になってきたみたいだぜ?」

 

 

「そうだな…行けるか?」

 

 

「当たり前だろ。俺たちだってチームワークじゃ負けないってところ見せてやろうぜ」

 

 

「ふっ、了解した!」

 

 

巫神楽三姉妹に負けてられてられないと相馬たちも気合いを引き締める

 

 

「行くぜ!」

 

 

「あぁ!」

 

 

そして今度は相馬たちのほうが巫神楽三姉妹に向かって駆け出した

 

 

相馬たちが仕掛けて来たことを知り蓮華たちも身構える

 

 

「たぁぁぁっ!はぁっ!」

 

 

刹那、駆け出していた相馬が突然跳躍する

 

 

空に舞い上がった相馬がそのまま拳を引き絞る

 

 

「おりゃぁぁぁ!」

 

 

直後に引き絞っていた拳を突き出しながら急降下

 

 

勢いを乗せ、落下した相馬の拳が巫神楽三姉妹に迫る

 

 

「食らえ!烈火のフレイムブリッドォォォォ!!」

 

 

炎を纏う拳で一直線に特攻する

 

 

「やばいっす!?」

 

 

「二人とも逃げろ!」

 

 

「チョイサァァァァ!!!」

 

 

 

ボバァァァァァァン!

 

 

 

「「「きゃぁぁぁぁぁ!?」」」

 

 

慌てて逃げるも地面に直撃した瞬間に爆発が起こり、その爆風で吹き飛ばされてしまった

 

 

「いたたた…華風流ちゃん大丈夫っすか?」

 

 

「う、うん、ありがとうお姉ちゃん」

 

 

華毘が気遣いの声をかけ、華風流がそれに答えた直後だった

 

 

チャリリンという鎖の音が聞こえると思ったら次の瞬間に2人はその鎖によって拘束されてしまった

 

 

「な、なんすかこれ!?」

 

 

「何よこれ!?」

 

 

突然の事態に状況がまるで飲み込めていなかった

 

 

「捕まえたぞ」

 

 

「「っ!?」」

 

 

声のする方を向けるとそこにはシノヴァイザーの銃口を構えた

 

 

「射貫け、バーナーズ・ブラスター!!」

 

 

技名を唱えつつ、トリガーを引いた瞬間、発射音とともに蓄積された青い炎が一直線に飛んでいった

 

 

「きゃぁぁぁぁぁ!!??」

 

 

「うわぁぁぁぁぁ!?!?」

 

 

「華毘、華風流!?」

 

 

蓮華が気付くも時既に遅し、華毘と華風流はこの一撃でノックアウトされた

 

 

「…よくも、よくも妹たちを!」

 

 

妹たちの敵と蓮華が相馬に突っ込んだ

 

 

「ソウ!」バッ!

 

 

「サンキュー!」ガシッ

 

 

間合いに入られる直前、蒼馬がシノヴァイザーを投げ、それを相馬がキャッチした

 

 

「でやぁぁぁぁぁ!」

 

 

「ふっ!!」

 

 

ガキンというぶつかり合う音が響くとともに相馬と蓮華が鍔迫り合いに持ち込まれる

 

 

「このぉぉぉ!」

 

 

そこから蓮華が怒涛の追い込みを見せる

 

 

だがそれを相馬は防ぎ、躱し、いなしていった

 

 

「べらんめ~い!」

 

 

「〈チャンス到来!〉」

 

 

決め手を与えられずイライラを募らせて冷静さを欠いてしまったその隙を相馬は見逃さない

 

 

大振りの攻撃すらも躱しながら相馬はシノヴァイザーの必殺技発動のためのボタンを押す

 

 

これによってシノヴァイザーの剣部分に炎が灯る

 

 

「おらっ!うらっ!」

 

 

「がっ!?」

 

 

「せいやぁぁぁぁ!!」

 

 

「ぐぅ、がはぁぁぁぁぁぁ!?」

 

 

剣劇二発、そして〆の回転斬りの一撃を受け、蓮華が後方に吹き飛ばさた

 

 

「ち、ちくしょう…め」

 

 

地面に倒れたその言葉を最後に蓮華が意識を失う

 

 

「そこまで、この勝負、相馬の勝ち。よって勝者は蛇女子学園とする」

 

 

巫神楽三姉妹が倒れたことで勝負は相馬たちの、もとい、蛇女の勝利に終わった

 

 

「よし!よくやったぞ相馬!」

 

 

「これで強制敗退は免れた~!」

 

 

相馬が勝利したことによって強制敗退という最悪なペナルティは回避され、雅緋たちは大いに喜んだ

 

 

「蒼馬く~ん♪」

 

 

「うわっ…とと」

 

 

同じくして両奈が急に抱きついてきたので蒼馬が思わずよろける

 

 

「蒼馬くん、かっこよかったよ~。かっこよすぎて両奈ちゃんあそこ濡れちゃいそう~♪」

 

 

「…っ、まったく、こんなことで濡れるとはお前の■■■は随分とだらしないな。汚いものを垂らしてばかりだなど…この汚物が」

 

 

「はう~ん!そお、蒼馬きゅ~ん。今日の罵りもイイ、イイヨ~ン!」

 

 

「黙れ、きゃんきゃんわめくなこの駄犬が」

 

 

両奈仕込みの蒼馬の罵りが炸裂し、彼女も気分が好調だった

 

 

「…まったく、アオの奴も大変だな~」

 

 

「何物思いに更けてんのよ?」

 

 

「両備?」

 

 

2人のやり取りを眺めている相馬の元に両備が来た

 

 

「まぁ、あんたもよく頑張ったじゃない?」

 

 

「へへっ、まぁな。ちょっと本気を出せばこんなもんよ♪」

 

 

「調子にのんな、元はといえばあんたが招いた種なんだから処理すんのは当然。誇るようなことじゃないっての」

 

 

「うぅ~…手厳しい」

 

 

そんなこんなで無事に最悪の事態を回避することができ、蛇女の新たな一歩が始まろうとしていた

 

 

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