閃乱カグラ 忍たちの生き様   作:ダーク・リベリオン

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相馬たちと決着をつけるべく響たちが拠点に乗り込んできた


対する相馬たちもこれに全力で打って出る構えを見せる


そして相馬と響のぶつかり合いを皮切りに他の面々も戦闘に発展する


最初こそ互角、もしくは圧倒していたがそれも序盤のみの話しだった


ここまで様々な戦いを経て、それらを経験値として取り込み、強くなった相馬たちに徐々に巻き返され、終いには追い込まれてしまった


力の差を痛感させられた響だったが、若干予想とは違ったが、想定していたことでもあったことにより「奥の手」を使うことにした


彼女の言う奥の手、プロトシノヴァイザーに他の4人の生体エネルギーを取り込ませ、自身の肉体に還元させるというものだった


4人を取り込んだプロトシノヴァイザーを自身に差し込んだ響は自身と彼女たちの力を統合させた存在へと変貌を遂げるのだった


圧倒的パワー、襲い来るキメラ響! 

 

優勢に戦闘を進めていた相馬達の前に想像を絶する絶望が降臨した

 

 

【「ふふふ、どうしたの?私のこの姿に怖気ずいたのかしら?」】

 

 

プロトシノヴァイザーの力によって仲間達の力を自身に統合させ、パワーアップした響が

 

 

この状況に面を食らっている相馬達に問うた

 

 

「おいおい、なんだよあれ?」アセアセ

 

 

「…まさか、プロトタイプの力を利用して全員の力を1人に集約させるとは」アセアセ

 

 

目の前で起こった現実が信じられないと言いたげな顔を相馬達は浮かべる

 

 

【「さて、インターバルはここまでよ。見せてあげるわ。私たちの力を――っ!」】

 

 

そう告げた直後、響は蒼馬たちに向けて人差し指を突き出す

 

 

すると指先にエネルギーが蓄積され、黒いハートの形に生成されていく

 

 

「あ…あれは、みなさん、逃げて!?」

 

 

「どうしたんだ紫!?」

 

 

指先から発生した黒ハートを見た紫はハッとした顔で響がこれから何をしようとしているかに気づき、すかさず皆に逃げるように注意を促した

 

 

【「食らえ、ハート・ブレイク・ショット!!」】

 

 

 

バキュゥウウウウン!!

 

 

 

刹那、響がピストルで弾丸を撃つかのようにその黒ハートを飛ばす

 

 

「来たぞ!?」

 

 

「逃げて!?」

 

 

迫り来る黒いハート見て全員がその場を離れようとする

 

 

数秒後、放たれた黒ハートが地面に着弾した瞬間だった

 

 

 

 

ジュゥゥゥゥゥゥン!!!

 

 

 

 

黒ハートが着弾するとその場に人を3人くらい覆える程のエネルギーフィールドが発生していた

 

 

禍々しく悍ましい磁波を発生させてるそれは数秒後に自動消滅した

 

 

消滅後、発生していた地面にはクレーターが出来上がっていた

 

 

「な、なんて威力だ。ありがとう紫、おかげで助かったよ」

 

 

「ううん…でもどういう事?あの技、私が戦ってたあの子が使ってたのと同じ筈なのに…威力は、桁違い」アセアセ

 

 

「なんだって!?」

 

 

あの技のことは愛梨と戦闘していた紫が一番理解していた筈だったが

 

 

今回、響の繰り出した物は同じ技であるにも関わらず、威力は勿論の事、あの様なフィールドを発生させるような技ではなかったと紫は認識と違う事に戸惑っていた

 

 

【「良く避けたわね。ならば次はこれでどうかしら!」】

 

 

困惑している蛇女メンバーを嘲笑いながら響は次の手を使う

 

 

意識を背中に集中させると

 

 

背中から無数の針が生成される

 

 

【「はぁぁあ――っ!!」】

 

 

響が背中を見せると同時に生えている針が放出され、相馬達目掛けて飛んでいく

 

 

「その技は見切っている!はあっ!!」

 

 

雅緋が黒刀を振るい、それによって発生させた黒炎の斬撃波を飛ばして迎撃に出る

 

 

飛んできた針が黒炎に飲み込まれ、それを見て雅緋はしてやったりという顔を浮かべる

 

 

【「…ふっ」】

 

 

「っ?」

 

 

しかしその際にこちらに向かって不敵な笑いを浮かべる響に雅緋が不信感を抱いた時だった

 

 

 

パシュシュシュシュ!

 

 

 

「な、なにっ!?うわぁぁぁぁ!?」

 

 

「雅緋!?うわっ!?」

 

 

「「「「「――っ!?」」」」」

 

 

焼き付きかけた針の中がキュピンと光ったと思った次の瞬間

 

 

針の一本一本それぞれの中から複数の何かが飛んでくるとともに相馬達に襲い掛かってきた

 

 

何が起こったのかと地面を見るとそこには小さい針がびっしりと地面に刺さっていた

 

 

「こ、これは?」

 

 

【「驚いたかしら、その針には内側に極小の針が備え付けてあったの、針が破壊されそうになった際に刺激を受けた針が自動的に小針を外に放出するようにしてあるのよ!」】

 

 

「なんだと!?」

 

 

つまり雅緋が針を攻撃したことでその刺激に反応して小針が飛んできたのがこの結果に繋がったのだ

 

 

「みんな、油断するな。今の響は今までとは比べ物にならん、他の奴らを取り込んだことでパワーアップに留まらず能力も向上したようだ!?」

 

 

ここまでの流れを経て蒼馬が皆に注意を促す

 

 

【「今更わかってももう遅いわよ!」】

 

 

響が次に繰り出したのは自身の腕を伸縮させる技だった

 

 

「あれはもしかしてあいつの変身能力の応用か?」

 

 

「理由なんてどうでもいいわ、両備が撃ち落としてやるわ!」

 

 

向かってきた響の腕目がけて両備がライフルで応戦する

 

 

だが、響の腕がそれを躱す

 

 

数発撃ち込んでもそれら全てを躱してしまった

 

 

「くそっ、ちょこまかと!?」

 

 

銃弾が当たらない事に両備がイライラを募らせる

 

 

その間に手が間合いに入った

 

 

すると手首から先がぐにゅぐにゅと形がどんどんとおかしくなり始めたと思ったら、次の瞬間には化け物の様なものの顔に変化した

 

 

変化した事で現れたその顔ががばっと口を大きく広げて両備に噛み付こうとしてきた

 

 

「両備ちゃん!」

 

 

「きゃぁっ!?」

 

 

噛み付かれそうになったその時、咄嗟に両奈が両備を助ける

 

 

標的が居なくなった手はその先にある大岩に噛み付き、硬い筈の岩を噛み砕き、粉々に粉砕してしまった

 

 

もし両奈が助けてくれなければ今頃どうなっていたのか

 

 

両備の脳裏に最悪のビジョンが流れていた

 

 

「やべぇな?」

 

 

「どれもこれも恐ろしいくらい強力だ。ここは悠長にしているわけにはいかないな?」

 

 

「そうだな…だったら行くか!」

 

 

「あぁ!」

 

 

この状況を打開すると言う意思のもと、相馬はシノヴァイザーに巻物を挿入する

 

 

「((スーパー)・大転身!」

 

 

2人が一つとなり、最強形態に転身した相馬が響の元へ駆け出す

 

 

【「来たわね相馬…はあぁっ!」】

 

 

自分に向かって掛けてくる相馬に対して響が技を繰り出す

 

 

「――っ!」

 

 

響が自分目掛けて針を飛ばしてくるのを目視した相馬は右手を前にかざし、意識を集中する

 

 

相馬の腕を2色の炎が祟っていき、手先で一つとなり、デュアル・ガンフレードになった

 

 

手にしたそれを振るい、飛んでくる針を弾いていく

 

 

【「バカね、忘れたの?それがどういうものか?」】

 

 

針を弾いていく相馬を見ながら響が問うた

 

 

すると弾かれて地面に刺さっていた針たちがぴくぴくと振動した

 

 

「まずい、逃げろ相馬!?」

 

 

雅緋が慌てて声を掛けるも時既に遅し

 

 

地面に刺さっていた針が破裂し、小針が放出される

 

 

四方八方から小針が飛んできた

 

 

【「もう遅いわ。串刺しになってしまいなさい――っ!」】

 

 

嘲笑うかのように響がそういう間にも小針が迫りくる

 

 

「やられるかよ!…はあっ!」

 

 

しかし相馬もそんな気は更々無かった

 

 

小針が襲い掛かってきた瞬間、身構えると共に自身の周囲に火柱を展開させた

 

 

高温の炎の壁によって小針達は相馬に直撃する事も無く燃え尽きてしまった

 

 

「行くぞ響――っ!」

 

 

響の攻撃を退けた相馬は両肩のジェットで空へとブーストする

 

 

加速しつつ、間合い入った瞬間、デュアル・ガンフレードを構える

 

 

「おらぁぁぁぁぁ!!」

 

 

勢いよく響目掛けて切り込む

 

 

 

ガギィィィィィン!

 

 

 

周囲にぶつかり合いによって生じる鈍い音が響く

 

 

「……やったか?」

 

 

雅緋達は背中ごしの相馬が動きを見せない事から響を倒したのかと想像する

 

 

「ぐっ、ぬぅぅぅ〜!?」

 

 

「っ?」

 

 

しかしその考えは直後に相馬から発せられる苦しげな奇声で崩れ去る

 

 

相馬が奇声を放っている訳、それは自身が振りかぶったデュアルガンフレードを受け止められてしまったからだ

 

 

距離を取ろうにもガッチリ掴まれてしまっている為に動けなかった

 

 

【「…この程度?こんなんじゃ私を切り裂くなんて出来やしないわよ相馬?」】

 

 

「ぐぅっ!?」

 

 

【「ふっ……はあっ!」】

 

 

「がふっ!?」

 

 

動きが鈍っている隙を突いて響が蹴り込みを入れ、怯ませる

 

 

【「これでも食らいなさい!」】

 

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

 

さらに追い打ちをかけるかのように変化させた左手のハンマーを叩き付け、相馬を地面に叩き潰した

 

 

【「他愛ないわね。でもまだ死なせないわ。お楽しみはこれからよ」】

 

 

そう言うと響が人差し指を突き立てる

 

 

指先に黒いハートのエネルギーが蓄積する

 

 

「ダメ!相馬くん逃げて!?」

 

 

紫が逃げるよう促そうとする

 

 

…だが、現実はそんなことで止まってくれはしない

 

 

【「――っ!」】

 

 

次の瞬間、黒いハートのエネルギーが相馬目掛けて放たれた

 

 

身動きが取れない相馬は逃げる術を持てなかった

 

 

そして黒いハートが相馬に接触した次の瞬間

 

 

 

ギュイイイイイィィィィィイン!!

 

 

 

 

「うぅっ!?うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?」

 

 

「相馬!?」

 

 

「相馬くん!?」

 

 

直撃した相馬を発生したエネルギーフィールドが包み込み、閉じ込められた相馬を半永久的に苦しめる

 

 

相馬の苦しげな断末魔が響き渡る

 

 

【「終わりよ」】

 

 

響がそう言い放った瞬間

 

 

 

ドバァァァォォァァァァン!!

 

 

 

エネルギーフィールドは相馬を巻き込み大爆発を起こした

 

 

「相馬くーーん!?」アセアセ

 

 

両奈の呼ぶ声が周囲に木霊するのだった

 

 

 

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